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2013年12月18日(水)

【ほぼ毎日特集 ♯67】『三國無双』はアーケードで出ていたかも!? 鈴木亮浩プロデューサーが学生時代に衝撃を受けたのはあの人気SLG!!(kbj)

文:kbj

 電撃オンラインのスタッフが勝手気ままにお届けする“ほぼ毎日特集”。今回は、kbjが、ゲームメーカーに勤めるさまざまな人にインタビューを行う企画“ゲームメーカー最前線”を掲載します。

“ほぼ毎日特集”

 今回インタビューを行ったのは、コーエーテクモゲームスの鈴木亮浩プロデューサー。鈴木さんが学生時代にハマッた作品やゲーム開発に興味を抱いたきっかけ、開発を始めてからの出来事など、さまざまなことを語っていただきました。

■すべてのターニングポイントはあの人気SLGシリーズ!

――鈴木さんがゲーム開発にかかわろう、クリエイターになろうと思ったきっかけは何でしょうか?

 ゲームを作りたいと思ったきっかけは、光栄(現コーエーテクモゲームス)の『三國志』ですね。私が高校生の時に兄がX1turbo(エックスワンターボ)というパソコンを持っていまして、それと一緒に『三國志』を持っていたんです。それを借りて夏休みに遊んだんですけど、あまりのおもしろさに衝撃を受けていきなり徹夜でプレイしたんです。

 高校生のころだと、試験勉強でたまにするくらいで、ゲームで徹夜するなんてほとんどない。それくらいに衝撃を受けましたね。しかし高校生だったので自分のパソコンがなくて、当時は兄から借りて『三國志』をやる程度だったんです。

――その後、パソコンを購入されたのですか?

 大学に入ってお金をためてパソコンを買って、自分でゲームを買うようになりました。そこから『信長の野望』も『三國志』も『水滸伝』も『提督の決断』も全部やりましたし、光栄の歴史SLGのおもしろさにハマりました。大学の時にハマりにハマって、そのまま「こういうゲームを作りたい」と考えて、光栄を受けて入社したという流れです。

――鈴木さんは以前プログラマーでしたが、もともとプログラマーとして入られたんでしょうか?

 そうですね、プログラマーとして入社しました。

――学生時代にプログラミングを学ばれていたのですか?

 大学時代に数学のゼミに入っていて、4年のゼミで少しプログラムをかじりました。当時の大学に置いてあるパソコンでできる言語は、Fortran(フォートラン)。C言語ではなくて、やりづらい感じのプログラミング言語だったんですよ。だから実際にプログラミングをやったというほどではなくて、ちょっとかじった程度でしたね。割と素人のまま光栄に入った感じです。

――周りの人はどういう方が多かったんでしょうか? 同期や前後に入社された人はもっとバリバリやっている人ばかりだったとか……。

 最近もそうなんですけど、光栄は即戦力ではなくて新卒で大学生をいっぱい取っていたんですよ。自分の同期もそうですし、私の前後に入った人たちも多分8割くらいは素人だったと思いますね。

――入ってから育てる社風なんですね。先ほど光栄さんのSLGをかなり挙げられていましたが、それ以外のゲームはやられなかったんですか?

“ほぼ毎日特集”

 いろいろとやりましたよ。『イース』や『ソーサリアン』などのアクションRPGもやりましたし、PCとしては珍しいバリバリのアクションゲーム『夢幻戦士ヴァリス』とかもやりましたね。

――パソコンはファミコン(ファミリーコンピュータ)よりも高いというイメージで、自分の周りで持っている人はいませんでした。中学ぐらいになった時に、周りの中でもちょっとお金持ちだったり、ガジェット好きな親がいる家庭が持っていたりするという。

 私はパソコンでゲームに入ったんですけど、高校1年の時にファミコンが発売されて同時期にファミコンもやっているんですよ。私自身は持っていなかったんですけど、友だちが持っていて遊びに行ったらプレイするということはありましたね。

 ファミコンで『ドラゴンエクスト』とかもやっておもしろかったんですけれども……印象的には『三國志』のほうがハマりましたね。大学の時、パソコンでSLGをやっていたのですが、当然スーパーファミコンやPCエンジンも持っていました。『ドラクエ』も『FF(ファイナルファンタジー)』もシリーズでやっていますし、ただのゲーマーでしたね。

――勝手なイメージなのですが、御社の開発陣は光栄のSLGにハマって入社される方が多いという印象があります。数あるゲーム会社の中から選んだというよりは、好きだから受けたという理由が強かったんでしょうか?

 ゲーム会社を受けようと思ったんですけど、実は光栄しか受けなかったんです。

――それ以外は一般の会社を?

 実は私は教育学部に在籍していたので、ダメだったら教師になろうかなという感じでしたね。

次のページで『三國無双』の開発秘話が!

(C)2000 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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データ

▼『真・三國無双7 猛将伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年11月28日
■価格:4,500円(税込)
▼『真・三國無双7 with 猛将伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年11月28日
■価格:6,600円(税込)
▼『真・三國無双7 with 猛将伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年11月28日
■価格:6,300円(税込)
▼『真・三國無双7 with 猛将伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS4
■ジャンル:ACT
■発売日:2014年2月22日
■希望小売価格:7,100円(税込)
※2014年2月22日~3月31日はアップグレードサービスに対応。
▼『無双OROCHI2 Ultimate』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年9月26日
■価格:5,800円(税込)
▼『無双OROCHI2 Ultimate』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年9月26日
■価格:5,400円(税込)

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