News

2013年12月26日(木)

『ソウル・サクリファイス デルタ』のやり込み要素が早くも発覚! クエストの生成&内容変更や魔力・生命レベルの代償でより高みへ

文:ゴロー

■新たな人物魔物

跳ねる倒錯主君
カエルの王様

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 王様が鞭を振るうことで、カエルが興奮して攻撃が激化する。カエルは口から水を吐き出したり、複数のオタマジャクシを仕向けてきたりして、離れた場所からでも攻撃を展開してくる。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』

~ストーリー~

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 その王の欠点は、少しの緊張で、大量の“脂汗”をかく体質であった。特に女性の前では、その体質が災いして、うまく振る舞うことができない。

 劣等感のせいで“恋に臆病”な王が、一目ぼれをした。相手は、とある女中だった。その女中も何かと“脂汗”をかく体質であった。自分と似た相手など、この世界に2人といないだろう。「運命の相手だ」という、一方的な思い込みによって、王は冷静さを失っていった。王は、その女中の後をつけ回し始めたのだ。

 物陰から、ジッと見つめる王の姿があった。女中は、気味の悪い気配に気づいた。それが王だと知り、女中は、脂汗を流した。王は目を丸くした。女中の体が光に包まれ、姿を変えていく。なんと……女中の正体は、蛙だった。

 彼女が脂汗をかく理由も、元の姿を見れば合点がいった。その蛙は、以前、“ある人間”に命を救われたという。一言、お礼が言いたい――。強い思いが、魔法の残滓と結びつき、奇跡を起こしたのだろう。人の姿を手に入れ、その“命の恩人”を探している最中だという。

 王は、まったくお構いなしだった。「蛙でも、自分は構わない。大切に愛してあげるから」と。思いを告げられた蛙は、蛙なりに思ったという。「この王は、どこかおかしい……」と。いずれにせよ、王の想いには応えられない。蛙の想い人は、例の“命の恩人”である。

 王の前に、例の白い“杯”が現れた。王の願いは、ただ1つ。あの蛙と一緒になるための障害は、種族の違い。だから……王が得た新しい肉体は、緑がかっていて、特有のぬめりがある。蛙飛びの訓練をした上で、意中の蛙に近づき、愛を囁く。ゲロゲロと、蛙の鳴き声を真似て。

 お、重すぎる――。

 相手の蛙はそう戦慄し、池に逃げ込んでしまった。さすがの王も落胆し、そしてついに怒り出した。ここまでしたのに、なぜ分かってくれないのか。こんなに愛しているのに、なぜ振り向いてくれない?

 王は、蛙を“拘束”し自由を奪った。王は気づいていない。恋愛経験が乏しいせいで、恋愛によって育まれるはずだった感情表現が、うまく機能しなくなっていることを。王は“拘束”した蛙へ、一方的に愛を注ぎ込む。それは端からみれば“調教”のようだった。

 王は気づいていない。自身の愛情表現が、どれだけ歪な形をしているかを。それは、王自身の変わり果てた姿よりも、よほど化け物じみている。

『ソウル・サクリファイス デルタ』


奏でる老歌唄い
ブレーメンの音楽隊

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 ロバの口からは犬が、犬の口からは猫が、猫の口からはニワトリが現れる。動物固有の楽器と攻撃方法を持ち、口から外に出ている動物がそれぞれの攻撃を仕掛けてくる。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』

~ストーリー~

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 その男は、とある教会が組織した“声楽隊の一員”だった。男は歳を取り、年齢を理由に、声楽隊を除隊するよう促された。仕事が生き甲斐だった男は、生活に“はり”が無くなり、一気に老けこんだ。物忘れが酷くなった。飼っていたロバを“息子”と勘違いするほどだった。男の家族は、男の介護に辟易しだす。職場の次は、家族にまで捨てられた。仕事を失った時と同じだ。年を取るのがそんなに罪なのか――。

 男の前に不思議な光景が現れた。白い“杯”が宙に浮き、語りかけてくる。しかし……伝説の杯が発するその言葉は、男に届いていなかった。年老いて、耳が遠くなっていたせいだった。聖杯の声に耳を傾けたのは、隣にいた“息子”であった。男が連れ添っていたロバである。ロバは男に感謝していたのだ。息子として可愛がってくれた男に恩返ししようと、ロバは肉体を犠牲に捧げた。男が望んでやまない“歌声”を、取り戻すべく。ロバの鳴き声で音楽を奏でる、不思議な楽器生物が生まれていた。男は、また“歌声”を手に入れたのだ。

 一方で、男は“息子”を失ってしまったことに心を痛めた。ところが、すぐに別の“息子”を見つけて、平静を取り戻した。今度は、捨てられた“犬”を息子と呼び始めた。犬を連れたロバ男は、公衆の面前で“ロバ語の歌”を披露した。それも、時間が経つにつれ飽きられてきた。例によって、男は絶望に堕ちた。また、用済みなのか。自分は不用品じゃない――と。

 どんなに悲痛な訴えも、何度も繰り返せば滑稽に聞こえてしまう。その後も、同じ光景が現れ、悲劇は滑稽に繰り返される。聖杯が現れ、一字一句違わずに、語りかけてくるのだ。相変わらず、男の耳に声は届かず、それを聞くのは“息子”の役目。捨て犬は、男に恩返ししようと、その身を捧げた。“ロバと犬”の合唱で、ハーモニーを奏でる。そんな不思議な楽器生物が、現れていた。

 そして、また人が集まってくる。男は、息子の“犬”を失い、そして新しい息子を見つける。3人目は“猫”である。手にした“ロバと犬”のハーモニーも、次第に飽きられる。用済みになり絶望した男の前に、聖杯が現れる。恩返しをしたい“息子”の猫が、肉体を犠牲にする。こうして、“ロバと犬と猫”のハーモニーが生まれた。

 そして、聴衆に飽きられる。次の新しい息子は“ニワトリ”だ。聖杯の声を代わりに聞き届け、その体を犠牲にする。こうして、“ロバと犬と猫とニワトリ”のハーモニーが生まれた。

 繰り返すのはここまでだった。

 男の身体は、どう見ても化け物になっており、珍しい声で歌っても、誰も興味を持ってくれなかった。不気味さが勝ってしまうからだ。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

■新たな下級魔物

潜む隠密兎
ノーム

『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』

 耳を人間の手足のように操る。力を溜めて繰り出す近距離攻撃や、飛び道具による遠距離攻撃、さらには身体を透明化させることもあり、多彩な手段で魔法使いを苦しめる。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』


煌めく財宝蝸牛
オリハルコン

『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』

 個体数が少なく、ごくまれにその姿を現す。経験値が非常に高いが、動きが早く、すぐに逃げてしまう。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』

→超魔法バトルをより熱くする4つのやり込み要素とは(3ページ目)

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』(ダウンロード版)
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■配信日:2014年3月6日
■価格:3,900円(税込)

関連サイト