2014年4月15日(火)
アークシステムワークスが4月10日に発売したPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する曳目てい(声:遠藤ゆりか)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。
『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。
キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。
なお、本作のサウンドトラックCD『魔都紅色幽撃隊サウンドトラックアルバム』が6月4日にポニーキャニオンから発売される。BGMや遠藤ゆりかさんの歌うエンディングテーマ『黄昏ジュヴナイル』などの楽曲がCD2枚組で収録される予定で、CDの他にDVDとブックレットも同梱予定。
「私の《力》を使って下さい」
荒川区にある織部神社の巫女。高校3年生で、弓道部部長。
物静かな性格でメガネをかけており、弓を使う。
●得意科目:日本史 ●部活:弓道部
●出身地:京都府 ●血液型:A型
●誕生日:6月24日 ●年齢:17歳 ●身長:165cm
「こんにちは。お逢いできて嬉しいです」
「織部の巫女の力、見せてあげましょう」
「あッ……もう無理です……」
◆遠藤ゆりか(えんどう ゆりか) プロフィール
ポニーキャニオンアーティスツ所属の女性声優。第2回声たまプリンセス。GLAYのHISASHIによる作詞・作曲・プロデュースの『モノクロームオーバードライブ』(テレビアニメ『Z/X IGNITION』エンディングテーマ)でソロデビュー。『魔都紅色幽撃隊』のエンディングテーマ『黄昏ジュヴナイル』も担当している。
――ご自身が演じた曳目ていというキャラに関する第一印象を教えてください。
遠藤:まずはやっぱり、巫女さんというところでひとまず萌えましたね(笑)。巫女の衣装を着ていて、髪も横でゆわっていて、すごく物静かな印象の女の子でした。
曳目ていちゃんは、見た目どおり物静かな印象で、大人しくもありつつ、柔らかい笑顔で優しそうな女の子だなと思いましたね。
――実際に演じてみて、キャラへの印象は変わりましたか?
遠藤:自分で解釈していたよりも、もう少し大人の雰囲気を出すように指示を受けました。たしかに弓道部の部長ですし、いつも落ち着いているキャラだった形ですね。
――収録を聞かせていただきましたが、今井監督からは、おしとやかなイメージを前提としつつ、暗くなりすぎないように、かわいくなりすぎないようにという演じ分けを指示されていましたね。
遠藤:そのバランスは難しかったですね。私は心を込めようとすると少し声のトーンが高くなることがあるんですよ。曳目ていちゃんは普段は冷静なんですけど、時にはすごく優しい一面を見せたり、バトル中には少し力が入ったりと、そういった気持ちを声に乗せつつも、同じキャラとして調整する部分が大変でした。
――ご自身と曳目ていを比べて、似ている部分や、逆に真似できない部分などはありましたか?
遠藤:似ているなと思う部分は、ちょっと受け身で穏やかな部分かなと思います。私もあまり積極的に人にえいえいと迫るようなタイプではないので。ただ、受け身ではありつつも、性格が暗いわけではなく、前向きな部分もあるので、そういったところには親近感を感じました。
この子は、さすがは巫女さんという感じで、本当に心から優しい子なんです。ゲーム中に夕隙社の仲間たちと一緒に遊ぶシーンがあるんですけど、自分が勝つと「ごめんなさい」ってなっちゃうような控えめな性格なんですよ(笑)。逆に自分が負けると、その対戦相手が勝ったことにすごく喜ぶような女の子なんです。
こういう優しい性格は、私には真似ができないと言いますか、真似をしていきたいなと思いました。
今井:ちなみに曳目は、『魔人學園』と縁が深いキャラなんですよ。『魔人學園』の時代が1998年ぐらいで、今回の『魔都紅色幽撃隊』はその15年後ぐらいにあたるんですけど、曳目は『魔人學園』に出てきた織部神社の巫女なんです。
だから曳目は『魔人學園』の織部姉妹と面識があって、彼女たちが使っていた技も使います。遠藤さんの収録の時に、“鳴弦”という言葉があったと思うんですけど。
遠藤:ありましたね。
今井:あれは『魔人學園』ファンが聞くと、「あの技か!」ってなるんですよ。今回は曳目ていというキャラが、あの技を使うのかと。
――そういう仕掛けは、今井監督の作品ファンにはたまりませんね。ちなみに遠藤さんは、今井監督の作品を遊んだことがありますか?
遠藤:私はゲームが好きなんですけど、実はまだ遊んだことがなかったんですよ。でも、身近に『魔人學園』のファンの方がいて、すごくおもしろいという評判を聞きました。だから、つい最近ゲームを買って遊び始めたところです。まだまだ序盤ですけど。
『魔人學園』がどんなゲームなのかを聞いた時、すごくズドンと胸に来たんですよ。と言うのも、私はRPGよりも推理モノやミステリーが好きでして、小説の好みもそっち寄りなんですけど、『魔人學園』にもそういう雰囲気があるじゃないですか。
――今井監督の作品は『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズと呼ばれていて、伝奇の部分はミステリー好きに刺さると思います。
遠藤:持ち上げているわけでなく、世界観がめちゃくちゃストライクゾーンなので、楽しく『魔人學園』を遊んでいます。今回の『魔都紅色幽撃隊』の世界観も楽しみです!
今井:ぜひ『魔人學園』のプレイを進めて、織部姉妹や織部神社のエピソードを楽しんでください。そして、これが自分が演じた曳目ていというキャラがいる神社なんだと、歴史を感じてもらえるとおもしろいと思います。
遠藤:はい! 頑張って『魔人學園』をクリアして、『魔都紅色幽撃隊』に備えようと思います。
――ちなみに今回、今井監督と一緒に仕事をして、どんな印象を受けましたか?
遠藤:『魔人學園』の時から、ロゴやビジュアル、物語まで、さまざまな部分をご自身で担当されていたというお話を聞いていたので、すごい人なんだなと。初めてお会いした時も、『魔都紅色幽撃隊』について詳しく説明をしてくださってすごく世界観に引き込まれました。作品自体の魅力はもちろんですが、作品に対する熱い気持ちすごく伝わってきたので、私もすごく頑張らなければいけないなと思いました。
――遠藤さんは『魔都紅色幽撃隊』のエンディングテーマ『黄昏ジュヴナイル』も歌っていますよね。手応えはいかがでしたか?
遠藤:バンドサウンドの激しいロック調にも聞こえますし、それでいて、すごく哀愁が漂う部分もある素晴らしい楽を歌わせていただきました。『黄昏ジュヴナイル』というタイトル通り、物語が夕暮れにすごく動き出すような歌詞になっています。
今井監督が作詞をされているので、ちょっと難しい言葉が多かった部分もあったんですけど、ゲームとリンクしているように感じる部分もありました。きっと素敵な言葉選びも入っていると感じたので、レコーディングの時には、そういった想像を豊かに紐解きながら歌ってみました。
また、サビの盛り上がりがすごいので、そこには真っ直ぐな気持ちを乗せて、声も真っ直ぐに歌いました。プレイしてくださった皆さんに気持ちが届くといいなと思います。
金沢:ゲーム中では、各話の始まりと終わりにオープニング曲とエンディング曲が入るという、テレビアニメのような構成になっているので、ぜひ毎回『黄昏ジュヴナイル』を聴いてもらえればと思います。
――PVの見どころについて教えてください。
遠藤:学園ドラマ的な流れがありつつ、たくさんの小道具が出てくるので、そこに注目するとおもしろいと思います。私も自分のエレキギターを持って行ったんですけど、ゲームと交わるような小道具もいろいろと仕込まれているようなので。
学校の屋上で夕暮れのシーンを撮影したんですけど、その夕暮れがものすごくキレイでビックリしちゃいました。そんなオレンジ色の黄昏とすごく合うシーンもあれば、夜のちょっと怪しげな雰囲気の教室も出てきます。夜のシーンは、ゴーストと戦うというゲームのストーリーと合ってると思いますね。
ちなみに、学園モノということで、卒業以来ひさびさに制服を着てPVに出ていますので、そこにも注目していただければ(笑)。
▲現在公開中の『黄昏ジュヴナイル』PV撮影中の貴重なオフショットを入手! |
●『黄昏ジュヴナイル』が使われている第一弾PV
●『黄昏ジュヴナイル』PV
――ちなみに今回、ゲームの設定的にゴーストハントがキーワードとなりますが、オカルト的な出来事に出会ったことはありますか?
遠藤:今はまったくもって見える人ではないんですけど、幼いころは意外と誰でも霊感を持っているなんて話も聞きますよね。私も幼いころ、「窓の外に女の人が立ってるよ」とお母さんに言ったことがあるそうです(笑)。
中でも、今でも覚えている怖い体験があるんですよ。うちは父と母がベッドで寝ていて、私はその隣に布団を敷いて寝ていたんですけど、ふと目が覚めてベッドを見たら、ちょうど母もこちらを振り向いたんです。その母の顔のところに、すごく怖い女の人の顔が重なっているというか、張り付いているような感じに見えまして……。
もう怖くて怖くて、泣きわめきながら飛び起きました。両親も私を心配して起きてくれたんですけど、その時の母の顔にもまだしっかりと怖い顔が張り付いていたので、思わず「やだやだ来ないで!」って拒絶してしまいました。
今井:またまた、作り話じゃないんですか? 世の中にはそうそうオカルトな話なんてありませんよ。
遠藤:そんなことないですよ。小さいころの話ですけど。
――いやあ、でも遠藤さんの体験談はガチで怖い話だったのでビックリしました。
遠藤:今はもう何も感じませんけどね(笑)。ただ、やっぱり怖くて近づけない場所とかはありますね。『黄昏ジュヴナイル』のPV撮影で使った学校に旧校舎があったんですけど、その階段下に変な小部屋がありまして、そこはもう怖くて行けませんでした。
今井:よし。じゃあ、そこに遠藤さんを1時間くらい閉じ込めましょうか。それで何もなければ、世の中にオカルトな出来事なんかないってことですし。
遠藤:無理ですよ! そんなことをして、私が消滅しちゃったら困るじゃないですか!!
――ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。
遠藤:むむ。かっこいい男性キャラが多いですね。この若頭(山河虎次郎)が気になります。
今井:ちなみに、彼も18歳です。基本的に、仲間はみんな高校生という設定なので。
遠藤:ええっ!? このオカマの双子さん(華山竹&梅)も同い年なんですか?
今井:留年しているので歳は少し違いますけど、同年代ですね。
遠藤:ふむふむ。あっ、オタクキャラ(浅間萌市)もいるんですね。
今井:彼は夕隙社の頭脳で、いろんなものを発明してくれます。
▲山河虎次郎(声:浜田賢二)。 | ▲浅間萌市(声:川鍋雅樹)。 | ▲華山竹(声:坪井智浩)&梅(声:浜田賢二) |
遠藤:うわうわっ! この男の子(久伎千草)もいいですね。
今井:へえ。女性的にはやっぱり、このキャラクターに食いつくのかな?
▲久伎千草(声:竹葉佑実子)。 |
遠藤:食いつきます! と言うよりも、ビジュアル的に私の好みなんですよね。しかも、寡黙なんですね。いいですねー、寡黙。あ、それにチェス部なんだ。知的!
ええと、次のキャラは……ああ、こういう設定なんですね(左戸井法酔)。ほう、あってますね。さて、次、次。
今井:いきなりテンションが下がった(笑)。コメントが適当になった気が。
▲左戸井法酔(声:田尻浩章) |
遠藤:そ、そんなことありませんって(笑)。左戸井さんは陰がある感じでいいと思いますよ。ええと、支我くんもかっこいいですよね。あれ? 車椅子でテニスをするんですか?
今井:そう、だからスポーツ用の車椅子なんですよ。よく見ると、車輪が傾いてるでしょう?
金沢:これは激しく動いても倒れないようになっているからで、パラリンピックでも使われているタイプです。
遠藤:ゲームでは最初から仲間になるみたいですし、彼のサポートは心強そうです。
男性も女性も、かわいいタイプからかっこいいタイプまでそろっていて、みんな気になります。このギターを持った男性(小菅春吉)みたいに、高校生に見えないのに高校生というギャップもすごいです(笑)。
▲支我正宗(声:沢城千春)。 | ▲小菅春吉(声:関口英司)。 |
今井:ジュヴナイルって、デブとオカマが出るのがお約束なんですよ。これはテレビドラマとかでも守られているもので、有名な学園ドラマでも、同級生がちゃんと女言葉を使っていたりね。
オカマはさっきの華山兄弟が担当で、小菅はデブ担当です(笑)。
遠藤:なるほど! オカマキャラはすごく楽しみです。実は私の父が……。
今井:オカマなの?
遠藤:違います(苦笑)。私の父がオカマバーに行った時のことを話してくれたことがあるんですけど、オカマの皆さんはテンションが高くて話もおもしろくて、すごく楽しかったらしいんですよ。だから、ちょっとだけオカマバーに興味があります。
――どのキャラも気になるようですが、あえて一番を選ぶと誰ですか?
遠藤:悩みますけど、やっぱり久伎千草くんが気になりますね。名前もビジュアルもちょっと中性的な感じですし、少し陰がある部分もたまりません!
――それでは最後に、本作に期待するユーザーに向けてメッセージをお願いします。
遠藤:今まで『魔人學園』シリーズをプレイしてきた皆さんは、もちろん今回の新作をすごくすごく楽しみにしていると思います。そして、私のように今井監督作品の初心者にとっても、グッと引き込まれていくような濃い世界観になっていると思います。
実は昨年の秋に行われた東京ゲームショウ2013でブースにお邪魔して、『魔都紅色幽撃隊』を試遊させていただいたんですが、本当におもしろいゲームでした。AVGパートのビジュアルや雰囲気はすごかったですし、ゴーストと戦うバトルパートもとてもユニークでした。ちょっと頭を使うゲームシステムでしたが、慣れれば女の子でもクリアできるんじゃないかと思います。
それから、とても驚いたのが感情(愛・友・怒・悲・悩)と感覚(味・嗅・聴・視・触)を選んでキャラクターと接する五感入力システムです。普通のゲームだと、セリフや選択肢で主人公の行動を選ぶと思うんですけど、『魔都紅色幽撃隊』は“友+触”とか“愛+視”とか、感情と行動を組み合わせて自由な選択ができるので、とても斬新でした。
今井:遠藤さんは、自分が演じた曳目にどんな五感入力をしてほしいですか?
遠藤:曳目ていちゃんは、パッと見た時に巫女萌えって印象があるので、皆さんも普通に“見る(視)”という選択はするような気がします。
なので、あえて“見る”以外で考えると……個人的に彼女はいい匂いがしそうなだと思うので、愛情をもって嗅いであげてください。
――たしかに、いい匂いがしそうですよね。
遠藤:ですよね。ふわっと、さわやかな香りがしそうです。ちなみに東京ゲームショウで遊んだ時は、語感入力システムが楽しくって、さゆりちゃんや支我くんを相手に“触る(触)”を選びまくっちゃいました(笑)。
今井:操作説明を行うコンパニオンの人に聞いたら、東京ゲームショウでプレイをした女性の方のほとんどが“味”や“触”ばかり選んでいたらしいです(笑)。支我が初登場した時とか、ほとんど全員が“愛+味”を選ぶので驚いたとか。
遠藤:私もその1人だったかもしれません(笑)。ゲームシステムももちろん魅力的ですけど、学園モノで幽霊退治の要素も入っているという、ミステリアスな雰囲気の世界観にも注目してほしいと思います。
私も1人のプレイヤーとしてすごく楽しみにしていますので、皆さんもぜひぜひ曳目ていちゃんを仲間にして、一緒に戦いながら、楽しくプレイしてもらえればと思います。それから、各話のエンディング『黄昏ジュヴナイル』も、毎回とばさずに聴いてもらえるとうれしいです!
▼『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑:ページリンク▼ |
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曳目てい(声:遠藤ゆりか) |
『魔都紅色幽撃隊』に関するファン参加企画を実施中。その内容は、キャラ人気投票と開発スタッフ(今井秋芳監督&金沢十三男プロデューサー)インタビュー用の質問について。
応募の締め切りは、5月7日24:00。賞品として、小冊子『幽撃ウォーカー』(遠藤ゆりかさん、沢城千春さん、今井監督、金沢プロデューサーのサイン入り)を1名様、『魔都紅色幽撃隊』販促用ポスター(沢城千春さん、今井監督、金沢プロデューサーのサイン入り)を2名様にプレゼントしますので、奮ってご応募ください!
(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.
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