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2014年2月18日(火)

『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑+インタビュー:浅間萌市(声:川鍋雅樹)。境界科学を駆使して除霊道具を開発するアイドルオタク

文:長雨

 アークシステムワークスが4月10日に発売するPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する浅間萌市(声:川鍋雅樹)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。

『魔都紅色幽撃隊』

 『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。

 なお、キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。


【浅間萌市(せんげん もいち)/声:川鍋雅樹】

「僕の発明した物を見たいですか?」

『魔都紅色幽撃隊』

――境界科学を駆使して除霊道具を開発するアイドルオタク――

 アイドル萌えでオタクの夕隙社のアルバイト。痩せた体躯にメガネが特徴で、普段は工科大学付属高校に通っている。

 フリンジサイエンス(境界科学)やシュードサイエンス(疑似科学)と呼ばれる一般には非科学とされる分野を研究しており、大学では異端視されている。

 夕隙社の地下にある彼の工房M.I.T.(Moichi Industrial Technical-labo)ではさまざまな除霊道具を開発してもらうことが可能。また、ウィジャ・パッドを開発したのも彼である。

【ボイスの試聴】

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

◆浅間萌市 プロフィール

●得意科目:数学 ●部活:科学部
●出身地:岡山県 ●血液型:B型
●誕生日:1月24日 ●年齢:17歳 ●身長:167cm

『魔都紅色幽撃隊』

◆浅間萌市の発明品の例

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▲設置型EMF探知機:霊体の発するプラスエネルギーから位置データを感知する。▲広範囲電波装置:EMF探知機よりも広範囲で探知できるが維持費がかかる。▲ディーンドライブ:反重力装置。作用反作用の法則を破って動作する。▲オルゴン集積機:自然界のエネルギーを効率的に集積・放射する装置。

◆浅間萌市のセリフの例

「一緒に科学の未来を語り合いませんか?」

「科学とはッ!!」

「科学的に見て、斃せるのは当たり前です」


■川鍋雅樹インタビュー:自分で自分を演じるという不思議な状況に!?


『魔都紅色幽撃隊』

◆川鍋雅樹(かわなべ まさき) プロフィール

 フリーの男性声優。今井監督作品では、『東京魔人學園剣風帖』で蓬莱寺京一、『東京魔人學園外法帖』で蓬莱寺京梧、『九龍妖魔學園紀』で神鳳充を演じた。


――ご自身が演じた浅間萌市というキャラに関する第一印象を教えてください。

川鍋:そうですね……“戸惑い”ですかね(苦笑)。これまで演じたことのないキャラクターの雰囲気だったので、少し驚きました。

――実際に演じ始めてみて、印象は変わりましたか?

川鍋:イラストを見たイメージだと、けっこう明るそうだったので、好青年のイメージを持っていました。ただ、今井監督からの指示としては、もうちょっと声を張らない感じでぼそぼそとしゃべるような感じでやってくれと言われまして。

 具体的には、素の自分、普段の川鍋雅樹として演じてほしいと言われまして、「え? どういうこと」と(苦笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

金沢:すごい演技指導でしたよね。そのままの自分でいいよって(笑)。

川鍋:たしかに、普段の僕はぼそぼそとしゃべるタイプなので(笑)。とはいえ、自分で自分を演じるというのは、これまでで一番難しい試みだった気がします。

――萌市はアイドルオタクであり、マッドサイエンティストですが、川鍋さんと似ている部分はあるのでしょうか?

川鍋:アイドルオタクではありませんが、オタクと言われればオタクですね。プラモデルを作るのが大好きで、そっち方面のオタクです。

――ちなみに収録の後半で、今井監督から無茶振りっぽいものがありましよね。「萌え!」というセリフを、とにかくいろいろなパターンで気が済むまで言ってほしいとか。

川鍋:いきなりの話だったので、アドリブで悲喜こもごも、いろいろな「萌え!」を連呼してみました。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

今井:そこはもう、舞台演劇もやっている川鍋さんなら、引き出しがたくさんあると思ってお願いしました(笑)。

 今回収録したバリエーションに富んだ「萌え!」は、実際にゲーム中のどこかで使う予定ですので、お楽しみに。

■『魔人學園』の思い出話もチラリ。そして、ディープなオカルト体験談も!?

――かつて演じられた、今井監督作品のキャラクターと比べて、今回のキャラはいかがでしたか? 『魔人學園』の蓬莱寺京一とは、かなり違う方向性のキャラですが。

金沢:たしかに今井監督作品ファンとしては、川鍋さんは蓬莱寺京一のイメージが強いですよね。

川鍋:もう15周年ですか。あの時は、今井監督の会社で面接したことを思い出します。

今井:以前にラジオの時も話題に出たけど、私が遅刻した時の話はみんな忘れていなかったですね。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

川鍋:ドラマCDの時でしたっけ。今井監督が4~5時間レベルで遅刻をしたので、男性陣はバッティングセンターに行き、女性陣は街へショッピングに出かけて、時間をつぶしていましたね。

 今井監督だから仕方ないかと、そんなに険悪にはなりませんでしたけど、一部の女性陣は本気で怒ってたと思いますよ(苦笑)。

今井:新宿の都庁付近でグラビアを撮ったのもいい思い出だよね。

川鍋:はい。ラジオもやらせていただきましたし、本当に『魔人學園』にはお世話になりました。

 そんな蓬莱寺京一からの浅間萌市ですが、自分も大人になったぶん、京一の時よりもやりやすかったかもしれません。京一はイケイケのキャラで、当時は若さで乗り切ったイメージがありますので。

今井:京一といえば、川鍋さんにコスプレをしてもらって、クリスマスの街でゲリラ録音をしたことがありましたね(笑)。

金沢:なんだか、罰ゲームっぽくないですか(苦笑)。

今井:いやいや、ピンでロケ取材なんで、まさに主役級じゃないですか。

川鍋:まあ、そんなこんなで『魔人學園』には本当にいろいろな思い出が詰まってますね。

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――今回、ゲームにちなんでオカルト的な話を皆さんにお聞きしているんですが、川鍋さんはいかがですか?

川鍋:これは、あんまりディープすぎない話のほうがいいんですよね、きっと。

金沢:そんなに深いオカルト話もあるんですか!? でもまあ、たしかに人が引くのはちょっと。

川鍋:なるほど。それでは、人が死んだとかいう話はやめておきましょう。

――その話も気になりますが、ひとまずマイルド気味のお話でお願いします。

川鍋:子どものころ、塾の帰り道の話になります。友だちと自転車に乗って帰っていて、学校の脇道を通った時に、体育館の窓に不自然に黒い人影がいるのを目撃したことがあります。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

今井:それって、黒い服の人が立っていただけじゃないの?

川鍋:いえ、服を着た人というより、影に近いもので、それが窓にふうっと浮かび上がった感じですね。

 中学3年生のころに初めて金縛りにあって以来、しょっちゅう金縛りにあっていたんですけど、体が動かない中で遠くにうっすら紫色の光が見えてきた時は、これはもう駄目かなと思いました。

 高校生のころは多感だったようで、金縛りにあうことや、寝ている時に頭の上を何かが走っていく気配を感じることが、よくありましたね。

■『魔人學園』での思い出が深いおばさんキャラとは?

『魔都紅色幽撃隊』

――なかなかインパクトがあるオカルト体験談でしたが、最近もそういった体験はしているのでしょうか?

川鍋:大人になってからはかなり減りましたね。ただ、劇団にいた時、深夜に怪談話をしたんですけど、しゃべり始めたら、部屋のどこかからパチンとラップ音がしまして。話をやめると、ラップ音も消えるんですけど、話を再開すると、またちょっと近づいたところでパチン。

 そんなことを繰り返していたら、耳元ではっきりとパチンと聞こえたんですよ。あの時は怖かったですね。もう、ダッシュで逃げました(苦笑)。

金沢:それは怖い。あとは、スタジオに入った当日の無茶振りとかも怖いんじゃないですか?

川鍋:ああ、たしかにそれが一番怖いかもしれません(笑)。

 マイルドなオカルトな体験は、そんなところですかね。他にも首をしめられた話とかはありますけど。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――その話も気になりますが、今回はこのぐらいで(汗)。話を戻して、ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。

川鍋:今回も女性キャラはかわいい人が多いですね。萌えだらけです。

 みんな高校生ぐらいのようですけど、今回はおばさん的な人はいない感じですか?

今井:おばさんキャラ? 伏頼千鶴がそうかもしれないけど、『魔人學園』とかにおばさんキャラなんていたっけ?

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲伏頼千鶴(声:妃宮麗子)。

川鍋:なんて失礼な(苦笑)。この女性(伏頼千鶴)はきれいすぎて、おばさんじゃないでしょう。

金沢:『九龍』のマダム・バタフライとか?

川鍋:あの人も美人じゃないですか。ほら、あの、京一のことが大好きで、かなり太っている、あの人。

今井:ああ、『魔人學園』の岩山たか子のことね! 今回はああいうおばさんはいないです(苦笑)。

 ちなみに、岩山たか子はジュヴナイルのお約束であるデブキャラだったんですけど、今回のデブキャラは、関口英司さんに演じてもらいました。もう1つのお約束であるオカマキャラは、まだ発表していないけど、ちゃんといます。

川鍋:いいなあ。オカマもやってみたいなあ。『魔人學園』や『九龍』で坪井智浩さんがオカマをやっているのを見て、うらやましいなと思っていたんですよ。僕も今井監督の作品でオカマをやってみたいです。

今井:このインタビューは録音されているから、証拠が残っちゃうからね(笑)。

川鍋:その他に気になるキャラは……深舟さゆりがいいですね。

今井:このキャラは、吉本の芸人の稲垣早希ちゃんが声をあててるんですよ。

川鍋:知ってますよ~。『ロケみつ』が大好きで、ずっと見てますもん。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲深舟さゆり(声:桜 稲垣早希)。

――ちょっとアイドルオタクの浅間萌市っぽい発言が出ましたね(笑)。

川鍋:どうして早希ちゃんと同じ日の収録にしてくれなかったのか、少し文句を言いたいくらいです(笑)。

今井:収録現場で早希ちゃんと話をしたかったと。

川鍋:そう。サインも欲しかった。

今井:オタクだ(笑)。

川鍋:だって、録画して番組を見ているくらい好きだから(笑)。

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――演じられたキャラともつながったところで、本作に期待するユーザーに向けてシメの言葉をお願いします。

川鍋:とにもかくにも、今井監督の完全新作はご無沙汰だったので、1人のユーザーとしても純粋に楽しみです。ファンの皆さんもずっと待っていたと思いますが、きっとその期待に応える楽しい作品になっていると思います。

 僕も一生懸命頑張りましたので、ぜひ皆さんも楽しんで遊んでください。『魔都紅色幽撃隊』をよろしくお願いします!

(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.

データ

▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2013年10月24日
■定価:本体3,200円+税
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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