2014年2月24日(月)
スクウェア・エニックスが1月30日にiOS向けの配信を開始した、スマートフォン用ハイスピードアクションRPG『ガンズアンドソウル』。耳慣れないタイトルは新作のアプリを想像させますが、実は本作、“あの伝説的ゲーム”の続編にあたります。
そのゲームとは、iPod向け(iPhoneではない!)の『ソングサマナー』。ゲーム機としての挙動を想定していないiPodで、端末に入れた音楽からミュージックファイターを生み出して戦うという、斬新かつ画期的なゲームでした。『ガンズアンドソウル』は、『ソングサマナー』と世界観を共有しつつ、内容を一新した新作ゲームとなっています。
本作はフィールドを突っ走りながら敵と戦い、罠を潜り抜けていくアクションRPGです。1プレイは数分程度で、短時間で遊べるのが特徴です。基本プレイは無料のアイテム課金型で、ゲームの流れはソーシャルゲーム的なエッセンスを取り入れています。
ちなみに『ソングサマナー』とは世界設定を共有しているので、知っていると導入がスムーズになりますが、知らなくても問題はありません。こちらはiOS版にリメイクされたものがありますので、興味がある方はそちらもぜひチェックしてみてください。
さてゲーム内容ですが、主人公の青年ジギーがソングサマナーとなり、“ガンズ・アンド・ソウルズ(略してガンズ)”という剣と銃が合わさったような武器で戦います。メニュー画面からステージを選ぶことで、アクションステージへと移行します。
ゲームがスタートすると、ジギーがいちもくさんに前方へと走り出します。前方からは敵や罠が出てきますので、ジギーを操作して対処していきます。フィールドは左、中央、右の3つのレーンに分かれており、左右のスワイプでジギーがレーンを移動します。前方に敵がいるレーンに入ると、ジギーは自動的に敵を攻撃します。
▲ジギーが疾走しながら敵を倒し、罠を避けて進んでいきます。美麗な3Dグラフィックスが疾走感を演出します。 |
罠は左右に移動して避けられるものもありますが、3レーンともに塞がれる場所もあります。その際は、上にスワイプでジャンプ、下にスワイプでスライディングという動きで避ける方法があります。敵の攻撃に関しても同様に、上下左右に避けられます。グラフィックスは3Dで豪華ながら、操作はかなりシンプルでわかりやすいものになっています。
しかし操作が簡単だからといって、ゲームが簡単というわけではありません。突っ走るジギーは結構なスピードで、次々に現れる敵や罠を素早い操作で突破せねばなりません。少々のミスならダメージだけで済みますが、ジギーのHPが0になってしまうとステージ失敗です。ステージ内の配置は変化しないようなので、何度も挑戦してルートを覚えていく……という攻略法もあります。
なんとか最後まで突っ走って、ボスを倒せばステージクリア。倒した敵の数や拾った“LUNA(お金代わりになる水晶のようなもの)”の数、残りHPなどによって評価がされます。高評価なら経験値が多くもらえて、ジギーがレベルアップします。レベルが上がると、ステージを受ける際に消費するスタミナの最大値と、後述するデッキコストが上がります。
▲操作は簡単でも、途中に出てくる敵や罠は甘くありません。一瞬の判断の遅れがダメージになってしまいます。 |
▲ステージの最後にはボスも登場。特定のステージでは強力な大ボスも現れます。 |
ジギーの武器となるガンズには、ミュージックファイターのソウルを封じたカードをセットできます。ガンズでミュージックファイターの力を引き出して戦うので、ソングサマナーと呼ばれるわけです。
ガンズには最大5枚のカードをセットできます。カードにはそれぞれHP(耐久力)とATK(攻撃力)の値があり、セットされたカードの能力値に応じてジギーの耐久力と攻撃力が決まります。要するに、カードを5枚使ってデッキを組むわけです。
カードには他に、セットすると自動的に発動するオートスキルと、リーダーにセットした1枚のカードだけが発動できるリーダースキルがあります。リーダースキルは、ステージ進行中にアイコンをタッチして発動できるもので、大ダメージを与える攻撃やHPを回復するものなどがあります。
ただしガンズにはデッキコストの上限があります。各カードに設定されたコストの合計が、デッキコストの上限を超えない範囲でデッキを組むことになります。なるべく強力なカードを使いたいところですが、デッキコストが足りなければレベルアップして上限を伸ばすまでは我慢です。
▲ガンズにカードをセット。ジギーのHPとATKはカードの合計によって決まるので、なるべく強いデッキを組みたいところ。 |
▲リーダースキルはボス戦で使うと効果的。派手なカットインも見ものです。 |
またカードは合成して強化が可能。不要になったカードを消費して、合成元カードをレベルアップできます。カードを強化するとHPとATKが上昇するので、ジギーの能力の上乗せが期待できます。腕前だけではどうしても突破できないという時には、カードの強化も考えてみるといいでしょう。
合成には、カードの他にLUNAが必要です。ステージ攻略中にカードを入手できることがあるので、攻略を進めつつカードとLUNAを集め、カードの強化を図ります。またカードは、召喚(いわゆるガチャ)でも入手できます。ステージクリア報酬などで入手できる“音の結晶”を使った召喚では、レアリティの高い強力なカードが手に入ります。
ステージ選択時には、他のプレイヤーをゲストとして一時的に招くことができます。ゲストのリーダーカードの能力が上乗せされ、リーダーカードと同じくリーダースキルも使用できます(自分のリーダーカードと合わせて2種類になる)。一度ゲストとして招いたプレイヤーは、フレンドを申し込むこともできます。
▲カードはステージクリア報酬や、召喚によって入手できます。 |
▲手に入れたカードを合成して強化します。HPやATKが上昇するので、お気に入りのカードをどんどん強化しましょう。 |
ゲームの流れとしては上記のとおりですが、本作にはこれ以外にシナリオも用意されています。舞台は人間が機械に支配された世界。ジギーは謎の宇宙船の中で目を覚ましますが、元は地球だった監獄星と呼ばれる星に墜落してしまいます。そこでソウルマスターを名乗る男に出会い、ガンズを手渡されます。ジギーは機械式のモンスターである機獣と戦い、それらを従えるキル・ザ・キングを倒すべく冒険を始めます。
シナリオライターは、『ケイオスリングス』や『428 ~封鎖された渋谷で~』(チュンソフト)、漫画『ハマトラ』などを手掛ける北島行徳氏。キャラクターデザインは、『ケイオスリングス』や前作『ソングサマナー』を担当した直良有祐氏と、『MOON DIVER』のロベルト・フェラーリ氏が務め、スタイリッシュでありながらアクの強さも感じさせる、独特な世界を表現しています。
ゲーム開発は『ゴッドイーター』シリーズ(バンダイナムコゲームス)を開発するシフトが担当しています。さらに声優陣は、ジギー役の中村悠一さん、ヒロイン役の内田真礼さんを始め、豪華な面々を起用。テーマソングは、テレビアニメ『バカとテストと召喚獣にっ!』のオープニングテーマを歌ったLarval Stage Planningが担当しています。この面々を見ただけでも、スクウェア・エニックス気合いの入りようが伺えます。
▲シナリオは人気声優によるフルボイスで進行します。新たなシナリオはゲームを進めるごとに開放されます。 |
……ざっとゲームの概要をご紹介しました。ゲーム自体はすぐに覚えられる内容ですので、ゲームシステム、シナリオ、キャラクター、声優、何でも構いませんので、気になったものがあればぜひ一度触ってみてください。
個人的には、イケメン熱血主人公のジギーと、実に濃い外見と芝居がかったセリフのソウルマスターのギャップに注目していただきたいです。シナリオはゲーム開始直後からすぐ見られますので、この2人の掛け合いのノリが気に入った方ならきっと楽しんでいただけるはずです。
なお現在はiOS版のみの配信ですが、Android版も近日配信予定となっていますのでそちらもご期待ください。
▲筆者イチオシのキャラはソウルマスター。他にも前作『ソングサマナー』ではボスとして登場したナンバー42など、濃いキャラクターたちが登場します。 |
▲期間限定のイベントには、限定カードはもちろん、限定シナリオもあります。この辺りも手抜きなしの豪華な作りです。 |
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