News

2014年3月5日(水)

『ダークソウル2』初心者必見の心得を特集! 立ち回り、生者でいるための6つの方法、『2』で生まれた新たなセオリーを紹介

文:シュー

 フロム・ソフトウェアによって生み出された本格派アクションRPG『DARK SOULS(ダークソウル)』の続編『ダークソウル2』。3月13日に発売を控えた本作の魅力をお届けする特集企画の第1弾として、『ダークソウル2』の基本的な立ち回り、戦い方などを紹介します。

『ダークソウル2』イメージ画像

■アクションRPG『ダークソウル』とは?

 『ダークソウル』とは、巧妙な仕掛けや強大な敵がプレイヤーを全力で倒しにくる難易度、ロールプレイのおもしろさなどで話題となったダークファンタジー。「いつどこから敵が襲って来るのか?」、「どこにどんな罠があるのか?」といった、全編を通して一瞬も気が抜けないプレイヤー自身の“死”に対する緊張感、そしてその状況から脱しようと生き残る術を“死に物狂い”で試行錯誤していくおもしろさが魅力のゲームです。

『DARK SOULS II』亡者の群れとの戦闘画像
▲襲い来る亡者の群れ。自身もその一員とならないように、命を大切に歩みを進めましょう。

●特徴その1:プレイヤーを全力で倒しにくる難易度

 一般的なアクションゲームでよく見られる光景として、プレイヤーが複数の敵をバッタバッタとなぎ倒していくことが挙げられます。しかし『ダークソウル』では、たとえ敵1体が相手だとしても、生き残ることだけに必死になってしまうほど敵が強く、何も考えずに進むなんてご法度です。序盤の敵ですら武器を持ち、盾を持ち、挙句こちらの攻撃を弾くなど、ザコをザコと呼べない強さを持っています。

『DARK SOULS II』敵ガード時のダメージ値 『DARK SOULS II』敵ノーガード時のダメージ値
▲序盤にもかかわらず、敵は攻撃をしっかりガードしてきます。ガードした敵と手前の敵とのダメージの違いは明らか。盾を構えていない瞬間に攻撃しましょう。

 強さの他、敵の配置も特徴的です。背景と同色のため、パッと見ただけでは見逃してしまいそうな敵、高所から狙撃してくる敵、死角から突然襲ってくる敵など、プレイヤーは安全地帯を探すことに必死になるはずです。

『DARK SOULS II』背景と同色で見つけにくい敵 『DARK SOULS II』高所から狙撃してくる敵
▲見つけにくいですが、写真左の中央に敵がいます。坂とほぼ同じ色なので、遠くから見るとまったく見えません。写真右は城壁の上から奇襲されている瞬間。敵は至るところに潜んでいるので、細心の注意を払って進みましょう。

●特徴その2:生への執着を誘うシステム

 『ダークソウル』では、敵を倒した際に得られる“ソウル”がレベルアップに必要な経験値であり、武器や防具の修理、強化に必要なお金でもあります。自身が死亡した場合、所持していたすべてのソウルを死亡した場所に落としてしまうのですが、次のプレイでこれを回収できずにもう一度死亡すると、得たソウルをすべて失ってしまうのです。

『ダークソウル2』死亡時に現れる血痕 『ダークソウル2』落としたソウルを入手
▲写真左の血痕は、自身が前回死亡した場所。ここに触れることで、落としたソウルを取り戻せます。

 罠や強敵を突破するためには、自身が強くなることが大切です。“先に進みたい→自身を強くしたい→ソウルを失いたくない”というサイクルが生まれ、プレイヤーは生き残ることに必死に、そして慎重になるわけです。

 また、プレイヤーは一度死亡すると“亡者”という状態になります。“亡者”になると、見た目がゾンビのような姿になってしまう他、HPの上限に制限がかかり、最大HPまで回復できなくなります。亡者状態で死亡し続けると、回復できるHPが半分まで減少してしまうので、死に続けることにもリスクがあるのです。このリスクは、生者に戻ることで解消することができます。

『ダークソウル2』生者状態画像 『ダークソウル2』亡者状態画像
▲写真左が生者状態の正常なステータス。写真右が亡者状態で死亡し続けた状態。最大HPが半分までしか回復できなくなっている他、見た目もかなり亡者化が進んでいるように見えます。

●特徴を踏まえての魅力:トライアル&エラーのおもしろさ

 難易度の高さや攻略の難しさを紹介しましたが、それこそが『ダークソウル』の何よりの魅力! 実は強敵に必ず弱点が存在していたり、複数の敵が出現するエリアを楽に突破する方法があったりします。生き残るため、未踏の地へ足を踏み入れるための手段を模索していくことこそが、より一層の達成感を与えてくれる要素であり、楽しみなのです。

 “亡者”になった場合、前述したように回復可能な最大HPが減少する他、所持していたソウルをすべて失い、最後に休息した篝火まで戻され、さらに道中の敵が復活するなど多くのデメリットが存在します。ですが、死亡するまでに得た敵の対策方法や弱点、マップなどの情報は、デメリットと比べてもそん色がないほど大切なプレイヤー自身の経験値となるのです。「前回はこうしたから次はこうしてみよう」といった試行回数が生き残ることに直結します。

『ダークソウル2』魔力壺使用画像 『ダークソウル2』致命の一撃使用画像
▲大型の敵に魔法属性の攻撃で大ダメージを与えたり、鎧を着込んだ頑丈な敵は背後からの“致命の一撃”で倒したり、どの敵にも必ず攻略方法があります。

■『ダークソウル』の基本的な立ち回りを紹介

 ここからは、シリーズの基本的な立ち回りをポイントごとに解説していきます。

●その1:常に1対1を心がける

 『ダークソウル』でもっとも重要なことの1つが、常に1対1を心がけること。敵も武器を持っているため、ちょっとした攻撃が命取りになることも多々あります。特に、敵の攻撃を受けてのけ反ってしまったところに他の敵が攻撃してきて……というふうに、あっけなく死亡してしまうのは、『ダークソウル』では日常茶飯事です。

『ダークソウル2』投げナイフ使用画像 『ダークソウル2』弓矢使用画像
▲弓矢やアイテムの投げナイフなどの遠距離武器で、1体ずつ敵をおびき寄せるのがもっとも安全に戦う方法です。

 そのため、敵を1体ずつ倒していく慎重さが大切。基本的に、敵は視覚でこちらを発見して追いかけてくるので、少しずつ前進したり、アイテムを使用して敵をおびき出したりして進むようにしましょう。狭い通路で複数の敵に遭遇した場合は、いったん出入口付近まで敵を誘導し、出てくる敵を1体ずつ倒していくことも重要な作戦です。

『ダークソウル2』刺剣使用画像
▲刺剣や槍などは前方を大きく突く攻撃モーションのため、出入口に連なった複数の敵を貫くことができます。

●その2:目の前のアイテムに釣られない

 エリアの至るところに白く光るアイテムが落ちています。もちろん近くに行けば拾えるのですが、アイテムを優先して突き進むと痛い目を見るのが『ダークソウル』のお約束。アイテムの後ろから敵が襲って来たり、目の前が落とし穴だったりするので、特に慎重に周囲を見渡すことが大切です。逆に考えれば、あからさまな位置に置いてあるアイテムは、罠のヒントになっているとも言えます。

『ダークソウル2』アイテム発見画像 『ダークソウル2』落とし穴にハマって死亡
▲目の前にアイテムを発見。勢いよくダッシュをしたら、手前の深い水の底へとドボン。足元がお留守ですよ!!

●その3:曲がり角に要注意

 美少女でもぶつかってきてくれるならまだうれしいのですが、敵が武器を持ってぶつかってきたら目も当てられません。どのエリアでも、死角となる曲がり角には敵がいると考えておくことが得策。曲がり角を見かけたら、うまい具合にカメラを動かして少しだけ先を見ましょう。信号を渡る時と同じように、左右の安全確認をおこたらずに! 気を抜くと痛い一撃を受けます。

●その4:崖際や落とし穴など足元に注意

 足場が狭い崖際の戦いは特に注意をしましょう。敵の一撃も怖いですが、高所からの落下ダメージはバカになりません。エリア外に落ちれば一瞬で死亡してしまうので、狭い場所での回避行動やダッシュは厳禁。盾を持っているのならば、盾を構えながら慎重に戦うことをオススメします。

『ダークソウル2』崖際の戦闘画像
▲盾があればローリングせずにすむので、落下の心配は免れます。ただし、敵の攻撃をガードすると少しノックバックするので、いつまでも安全とはいきません。スキをみて反撃しましょう。

■『ダークソウル2』で生まれた新たな立ち回り

●その1:松明(たいまつ)の使用が重要

 『ダークソウル2』には松明というアイテムが存在します。その名の通り周囲を明るく照らすアイテムなのですが、松明1本には約5分の制限時間があります。暗い道を進む際に有効なアイテムですが、装備中は盾を構えられないので危険が伴います。

『ダークソウル2』松明(たいまつ)未使用の画像 『ダークソウル2』松明(たいまつ)使用時の画像
▲写真左が松明なし。右が松明ありで撮影した同じ部屋の様子です。明るさは一目瞭然。隠れている敵も発見しやすそうです。

 また、エリアの至るところには燭台があり、火を灯すことでその周辺を明るく照らし続けてくれるようになります。暗がりに潜む敵もいるので、少しでも視野を広げるためにも燭台の活用は重要です。なお、一度火を灯せば永久的に燃え続けます。火を灯すために必要なアイテムもないので、見つけ次第利用していきましょう。

『ダークソウル2』燭台使用画像
▲洞窟内にある燭台に火を灯していけば、洞窟内がハッキリとわかるほど明るくなります。

●その2:タイプが違う回復アイテム“エスト瓶”と“雫石”を使いわける

 エスト瓶とは『ダークソウル』でおなじみの貴重なHP回復アイテムで、飲むとHPを回復できます。エリアの至るところに存在する“篝火”で休息を取ることによって、エスト瓶の使用回数を回復できるので、半永久的な回復アイテムと言えます。戦闘でピンチに陥った時など、緊急時に即座にHPを回復させたい時に使用します。

『ダークソウル2』エスト瓶使用画像
▲エスト瓶を取り出し、飲む動作を終えると瞬時にHPが回復。飲んでいる動作中は完全に動けないので、使用時は飲む動作まで考えて使用することがポイントです。

 『ダークソウル2』で追加されたもう1つの回復アイテムが“雫石”です。雫石はエスト瓶と違って消費型のアイテムで、使用するとHPが少しずつ回復していきます。HPの回復スピードや回復モーションに違いがあるので、状況によって使いわけましょう。

 雫石は序盤から登場する亡者を倒すと入手できる他、商人がソウルと引き換えに取り扱っています。しかし店売りの雫石は数に限りがあるので、エスト瓶ほど積極的には使用できません。強敵との戦闘では速攻性のあるエスト瓶が最適なので、エスト瓶を保持することを目的に雫石を使用するといいでしょう。

『ダークソウル2』雫石使用画像
▲右手で石を砕くようなモーションを取ると少しずつHPが回復し始めます。石を砕きながらでも動けることがエスト瓶と違う利点です。

■生者でいるための6つの心得

 ここまでで『ダークソウル』の魅力や注意点をお伝えしてきましたが、ここからは生き残る術“心得”を伝授していきます。

●その1:アイテムは惜しみなく使おう!

 雫石をはじめ、アイテムは敵から取得できることもあれば商人が売っていることもあります。死亡を重ねてソウルを失うことに比べれば、アイテムの消費など大した問題ではありません。むしろアイテムを使わずに腐らせていることのほうがもったいないので、どんどん使いましょう。

 回復の他、敵に炎や魔法属性のダメージを与えられるアイテムなども存在し、それを使った結果、何十回と死亡させられた強敵をあっさり倒せることも多々あります。いろいろなアプローチで仕掛けを突破することも『ダークソウル』では大切な要素です。

『ダークソウル2』ショップ画像
▲HPを回復する雫石をはじめ、生者に戻る“人の像”も取り扱っています。謎解きに必要そうなアイテムが売っている場合も!
『ダークソウル2』アイテムを利用して複数の敵を攻撃
▲狭い足場で複数の敵が襲いかかってきた時、“魔力壺”を投げて敵を一網打尽に! 窮地を脱するために、さまざまなアイテムをセットしておくことをオススメします。

●その2:建物や障害物のすみずみまでを探索!

 『ダークソウル2』では、近付いてみて初めて気付く仕掛けや入口が驚くほどたくさんあります。なかには敵の攻撃を利用することで初めてつながる通路なども存在するので、周辺をくまなく探索することが大事ですよ。

●その3:死体を死体と思うな!

 基本的に、視界に映るものすべてに疑いをかけて動くと比較的に安全です。ただの背景のように見える死体が突然起き上がって攻撃してくることは日常茶飯事。よく目を凝らして見てみれば、敵が少し動いていることがわかります。怪しい死体を見かけたら、一旦立ち止まって観察してみるのも手です。

●その4:ヤバい雰囲気を感じ取れ!

 『ダークソウル』において、敵の“デカさ&ゴツさ=強さ”と表現しても過言ではありません。本作では、ゲーム序盤にもかかわらず、周辺の敵とは明らかに戦力の異なる強大な敵が当たり前のように登場します。さっきまで戦ってきた敵と明らかに雰囲気の異なる敵がいたら、無視するのも作戦のウチ。勇敢に挑んで倒すことができれば、いち早く強力なアイテムをゲットできることもあります。プレイの腕前に自信がある人は、挑戦してみてもいいでしょう。

『ダークソウル2』巨大な敵を発見
▲自身の何倍もある大きさの敵に遭遇。こちらにはまだ気付いていませんが、戦闘したらかなり手強そう。運よく倒せれば大量のソウルを得られるかもしれないです。

●その5:血痕からヒントを得る!

 オンラインプレイをしている場合、辺りに血痕が浮かび上がります。この血痕に触れると、他プレイヤーの死亡の瞬間が目の前でリプレイされます。その死に方を見れば、ここで何があったのかをある程度推測できるので、ちょっとした攻略のヒントになります。もし戦っている姿を確認できたら……敵との戦闘に備えましょう。

●その6:生者とは仲よく!

 ゲーム内には、プレイヤー以外の人間もきちんと存在します。彼らはソウルと引き換えにプレイヤーにアイテムを売ってくれたり、武器防具の修理などを請け負ってくれたりします。もし間違って彼らを攻撃してしまうと、敵対状態となってアイテムを売ってくれなくなります。攻撃を続けて死亡させてしまうと二度と交流できなくなってしまうので、ウッカリ攻撃をしないよう注意しましょう。

『DARK SOULS II』NPCへの攻撃 『DARK SOULS II』NPCが戦闘モードに
▲数回の攻撃は見逃してくれますが、怒らせると完全に戦闘モードになります。生者への攻撃は厳禁です。

■次回はステータスやキャラメイク、素性を特集!

 萌えとは程遠く、どこまでもシビアでストイックな『ダークソウル2』。クリアした際の快感、何物にも代え難い達成感は本作ならではの要素です。厳しいからこそ得られる楽しさ、ひと味違う仕掛けを体験したいプレイヤーにはうってつけのゲームだと思います。歯ごたえのある敵と戦いたい人、ダークファンタジーの世界観を楽しみたい人などはぜひプレイしてみてください! さて、次回はステータスの概要や“素性”と呼ばれる職業のような要素、育成方針などを特集していきます。

→『ダークソウル2』8つの素性の特徴やオススメのステ振り方針、育成例などを解説!

→『ダークソウル2』二刀流など武器モーションのプレイ動画を20本掲載中!

→『ダークソウル2』の基本要素を知りたい人は情報総まとめ記事へ!

(C)2014 NAMCO BANDAI Games Inc. (C)2011-2014 FromSoftware, Inc.

データ

データ

▼『ダークソウル2』
■メーカー:フロム・ソフトウェア
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2014年4月25日
■希望小売価格:
 パッケージ版……7,429円(税別)
 ダウンロード版……79ドル(Steamにて配信)
 
■『ダークソウル2』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト