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2014年3月10日(月)

『DARK SOULS II(ダークソウル2)』情報総まとめ! 前作からの変更点やゲームシステム、世界観、登場キャラなどを一挙紹介

文:イトヤン

 全編に満ちた緊張感と高い達成感で、日本国内はもとより海外でも高い人気と評価を獲得したアクションRPG『DARK SOULS(ダークソウル)』。その続編となるPS3/Xbox 360/PC『DARK SOULS II(ダークソウル2)』が、いよいよ3月13日に発売される。

『ダークソウル2』イメージ画像

 そこでこの記事では、『ダークソウル2』の世界観や登場キャラクター、前作とのゲームシステムの違いなど、これまでに明らかになっている情報を総まとめ。ゲームの発売前に、この記事でしっかりと予習と復習をしてほしい。

■ARPG『ダークソウル2』とは?

 『ダークソウル2』は、呪われた刻印“ダークリング”に蝕まれたプレイヤーキャラクターとなって、荒廃した世界を進んでいくアクションRPGだ。幾重にも連なった立体的なマップを探索し、遭遇したモンスターたちとスリリングな駆け引きの剣戟バトルを繰り広げることによって、まるでプレイヤー自身がその世界の中に存在しているかのような没入感を味わうことができる。

 前作の『ダークソウル』では、手強い難易度からくる緊張感と、それを乗り越えた際の大きな達成感がファンの間で大きな反響を呼んだが、その魅力は『ダークソウル2』でも健在だ。また、シリーズの特徴でもあるゆるやかにつながった独特のオンラインプレイは、本作では専用のゲームサーバーが用意されるなど、さらなる進化を遂げている。

『DARK SOULS II』敵騎士との戦闘 『DARK SOULS II』二刀流イメージ画像
『ダークソウル2』オンラインプレイイメージ画像

■『ダークソウル2』の世界観とストーリー

~プロローグ~

 過去も未来も、そして光すらも――。

 “闇の刻印”は、それが現れた人間からすべてを奪うという。

 そしてやがて、失くしたことすらも思い出せなくなった者は
 ただ魂をむさぼり喰う獣、“亡者”となる。

 遥か北の地、貴壁の先
 失われた国、ドラングレイグ。

 そこには、人の理を呼び戻す
 “ソウル”と呼ばれる力があるという。

 その身に呪いを受けた者は
 朽ち果てた門を潜り、彼の地へと向かう。
 まるで、光に惹かれる羽虫のように。

 望もうが望むまいが――。

 呪われた刻印“ダークリング”に蝕まれたプレイヤーキャラクターは、それを取り除くために“ドラングレイグ”と呼ばれる地へと足を踏み入れる。かつての繁栄が見る影もなく荒廃したこの北の地で、プレイヤーキャラクターはさまざまな人物と交流し、行く手に立ちはだかるモンスターを退けて、大きな結末へと辿り着く。

 本作の世界の事象の数々は、アイテムの紹介文やNPCとの会話といった細部から、少しずつ読み解くことができるようになっている。プレイヤーの想像力を掻き立てる、シリーズ特有の“押しつけない”物語性が『ダークソウル2』でも楽しめる。

『ダークソウル2』マデューラの地 『ダークソウル2』巨大な城壁を前にした騎士
▲ドラングレイグの端に位置するマデューラの地は、岬に立つ小さな塔が辛うじて目印となっている程度で、めぼしい建物などは何もない。行き場を失った人々が寄り集まる、吹きだまりのような場所だ。▲巨大な城壁を前にした騎士。これだけの建造物を築き上げた人々の姿は消えて、亡者たちが徘徊している。
『ダークソウル2』巨大な木々に覆われた薄暗い森 『ダークソウル2』飛び交う無数のワイバーン
▲人の身長をはるかに上回る、巨大な木々に覆われた薄暗い森。不気味な生物たちが身を潜めるには、格好の場所だろう。▲無数のワイバーンが飛び交う中を、吊り橋を渡って先へと進む。崖の上に建つ巨大な建物は、ドラングレイグの地がかつて繁栄していた証しをとどめているのだろうか。

●キーワード

・ダークリング

 不死となったものに現れる、呪われた刻印。この刻印が現れた者は、いずれ何もかも失い、やがて亡者と化す。

・亡者

 かつては人間だったが、すでに人間としての自我はなく、ただひたすらにソウルを欲する。もはや人とは呼べない存在。

・ソウル

 ソウルは生命すべての源であり、人の理を呼び戻すことができる力だと言われている。不死となり、亡者となったものたちも、皆、本能的にソウルを求め続ける。

・人の像

『ダークソウル2』人の像

 暖かく柔らかで、影のように暗い色をした像。この像をじっと見ていると、人の姿が浮かんでくるが、その姿は見るものによって異なるという。亡者がこの像を使用すると、その身を生者に戻すことができる。

・ドラングレイグ

 『ダークソウル2』の舞台となる国。かつては繁栄していたが、現在では見る影もなく荒廃してしまっている。

■ドラングレイグの住人たち

 ここでは、プレイヤーキャラクターがドラングレイグの地で出会う人々を紹介しよう。彼らと交流すれば、冒険を進めるうえで何か役に立つことが得られるかもしれない。だが一方では、プレイヤーキャラクターと敵対する者もいるだろう。呪われた地で彼らが何を指し示しているかを、しっかりと見極めることが重要だ……。

●3人の老婆

『ダークソウル2』3人の老婆(1) 『ダークソウル2』3人の老婆(2) 『ダークソウル2』3人の老婆(3)
『ダークソウル2』プレイヤーキャラに話しかける3人の老婆
▲ドラングレイグを訪れたプレイヤーキャラクターが、最初に出会うことになるのがこの老婆たちだ。3人の老婆は静かに語りかけてくるが、彼女たちが語る内容とは……?

●家政婦ミリベス

『ダークソウル2』家政婦ミリベス
▲3人の老婆を世話する女性。彼女と老婆たちの関係は、いったいどういったものなのだろうか。

●緑衣の巡礼

『ダークソウル2』緑衣の巡礼 『ダークソウル2』緑衣の巡礼 スクリーンショット
▲ドラングレイグに訪れたプレイヤーキャラクターを導いてくれる、緑色のローブを着た謎の女性。彼女に話しかけることで、プレイヤーキャラクターのレベルアップを実行できる。

●行商メレンティラ

『ダークソウル2』行商メレンティラ 『ダークソウル2』行商メレンティラ スクリーンショット
▲数少ないドラングレイグの民の生き残りだが、正気を半ば失いかけているようだ。住む場所を失くし、家財の一切を背負ったまま徘徊している。行商人の彼女から、冒険の役に立つアイテムを購入できる。

●鍛冶屋レニガッツ

『ダークソウル2』鍛冶屋レニガッツ 『ダークソウル2』鍛冶屋レニガッツ スクリーンショット
▲呪われた不死の鍛冶屋。身体はすでに死んでいるが、鍛冶の技術と自分の娘に関する記憶だけは消えていない。武器や防具の修理、強化などを行ってくれる。

●防具屋マフミュラン

『ダークソウル2』防具屋マフミュラン 『ダークソウル2』防具屋マフミュラン スクリーンショット
▲西国のヴォルゲンを旅立って、諸国を放浪したあげく、ドラングレイグへと流れ着いた。人の少ないこの地で、商売がうまくいかずに落ち込んでいる。

●ミラのルカティエル

『ダークソウル2』ミラのルカティエル 『ダークソウル2』ミラのルカティエル スクリーンショット
▲騎士の国として知られた東国・ミラの生まれであるルカティエル。恵まれない身分に生まれながらも、戦場で武勲を立てて騎士として認められるまでになったが、その身に呪いの印が現れてしまう。彼もまた、呪いを解く術を求めて、ドラングレイグを訪れた。

●青の騎士ガラインドーク

『ダークソウル2』青の騎士ガラインドーク 『ダークソウル2』青の騎士ガラインドーク スクリーンショット
▲“青の騎士”と呼ばれる求道者のガラインドーク。強固な信仰にもとづく“導き手”として、自分だけでなく他人にも厳しい規律を求める。自らの信じる貴い使命にすべてを捧げているが、それゆえに視野の狭い言動を見せることも。

■キャラクターメイキング

 『ダークソウル2』では、プレイヤーの分身となるキャラクターを作成して、冒険の旅を行うことになる。キャラクターメイキングでは、性別や体型、顔などを自分自身の手で詳細に設定することが可能なほか、“素性”などによってゲーム開始時の装備も選択できる。キャラクターの作成後には、自分の目指すプレイスタイルに合わせた、自由度の高いレベルアップが可能だ。

●体型や顔など、理想の外見を自ら設定

 キャラクターメイキングでは、性別や体型、顔の詳細といった要素を、自分の手で自由に設定できる。あらかじめ用意されているパターンの中から選択していくだけでも、かなりのバリエーションに富んだ容姿が作成可能だ。

『ダークソウル2』キャラクターメイキング 顔編集 『ダークソウル2』キャラクターメイキング 体編集 『ダークソウル2』キャラクターメイキング フェイスタイプ選択
▲体型や髪型、髪の色といった基本的なパターンを順番に選択していくだけでも、個性豊かなキャラクターを作り出せる。
『ダークソウル2』キャラクターメイキング タトゥー選択
▲『ダークソウル2』では、キャラクターの顔にタトゥーを入れることも可能になった。タトゥーの色や大きさも自由に調整できる。

 自分の分身となるキャラクターだけに、容姿には徹底的にこだわりたいという人もいるはず。そうした場合は、顔のパーツの配置や角度、色に至るまで、すべて微調整することが可能だ。プレイヤーのセンス次第で、自分だけの美形キャラを作り出すこともできるが、プレイ中に死亡して“亡者”になると、生気のない不気味な表情に変貌してしまうので、要注意だ。

『ダークソウル2』女性キャラ作成 『ダークソウル2』男性キャラ作成
▲顔の細部にまでこだわりたい場合は、“詳細設定”でパーツの配置や色などを調整できる。
『ダークソウル2』キャラクターメイキング 女性完成例 『ダークソウル2』キャラクターメイキング 男性完成例
▲じっくりと時間をかけて調整すれば、こんなふうにイケメンや美女のキャラクターを作成することも可能だ。
『ダークソウル2』亡者状態
▲どんな美形キャラでも、プレイ中に死亡して“亡者”になると、生気のない不気味な表情になってしまう。“人の像”を使用して“生者”に戻れば、元の姿を取り戻せる。

●プレイ序盤の流れを左右する“素性”と“おくりもの”

 キャラクターメイキングでは、素性やおくりものを選択することで、ゲーム開始時のステータスと初期装備を選択できる。

 “素性”とはキャラクターの基本的なテンプレートで、下に紹介している8種類の中から1つを選択できる。素性によって、ゲーム開始時に持っている武器や防具、ステータスが変化するので、自分がどんなプレイスタイルを目指すのかをよく考えて、素性を選ぶといいだろう。

 “おくりもの”は、ゲーム開始時にあらかじめキャラクターが所持しているアイテムだ。いずれも旅のどこかで役立つものばかりだが、あえて“何ももらわない”という選択も可能だ。

『ダークソウル2』素性選択 『ダークソウル2』おくりもの選択
▲“素性”と“おくりもの”の選択によって、ゲーム序盤のプレイしやすさが変わってくるので、自分の好みに合ったものを選ぼう。

 冒険の途中で出会う“緑衣の巡礼”に話しかけると、ソウルと引き替えにパラメータを成長させることでレベルアップすることができる。成長させるパラメータは、キャラメイク時の“素性”とは関係なく、プレイヤー自身で自由に選択できるので、魔法剣士や神聖騎士など、自分のプレイスタイルに応じた個性的なキャラクターへと成長させることが可能だ。

『ダークソウル2』緑衣の巡礼会話時のメニュー画面 『ダークソウル2』レベルアップ画面
▲プレイヤーを導いてくれる謎の女性“緑衣の巡礼”に話しかけると、レベルアップが可能だ。ソウルと引き替えに、選択したパラメータを成長させることができる。

●選択可能な8種類の“素性”

・戦士

『ダークソウル2』戦士画像 『ダークソウル2』戦士スクリーンショット
▲戦いに生きる戦士。筋力と技量が高く、武器の扱いに長けている。また、ゲーム開始時から盾を所持している。

・騎士

『ダークソウル2』騎士画像 『ダークソウル2』騎士スクリーンショット
▲旅の騎士。生命力や適応力が高いため、打たれ強い。ブロードソードを装備しているが、盾を所持していないので、ゲーム開始直後は立ち回りに注意が必要だ。

・剣士

『ダークソウル2』剣士画像 『ダークソウル2』剣士スクリーンショット
▲技を磨いた剣士。強化された2本の剣を両手で操り、二刀流で戦うことができる。ゲーム開始時から攻撃力に特化している素性だ。

・野盗

『ダークソウル2』野盗画像 『ダークソウル2』野盗スクリーンショット
▲無慈悲な盗賊。斧に加えて弓を所持しており、遠近ともに対応可能だ。技量が高いので、技量を重視したキャラを目指すには最適だ。

・聖職者

『ダークソウル2』聖職者画像 『ダークソウル2』聖職者スクリーンショット
▲巡礼の聖職者。高い信仰による奇跡で道を切り開く。ゲーム開始時から回復の奇跡を習得しており、より安全に冒険を進めることができる。

・魔術師

『ダークソウル2』魔術師画像 『ダークソウル2』魔術師スクリーンショット
▲知に長けた魔術師。高い理力と記憶力で魔術を操る。体力は低いが、“ソウルの矢”のスペルを所持しているので、遠距離からの攻撃が可能だ。

・探索者

『ダークソウル2』探索者画像 『ダークソウル2』探索者スクリーンショット
▲各地を巡る探索者。特に秀でた力は持っていないが、ゲーム序盤で生き抜くために必要なアイテムを多数所持している。

・持たざるもの

『ダークソウル2』持たざるもの画像 『ダークソウル2』持たざるものスクリーンショット
▲素性の知れぬ裸の人。前作ではかろうじてクラブと木の盾を所持していたが、今回は一切何も所持していない。だが一方で、レベル1からスタートできる唯一の素性なので、より自由度の高い成長が期待できる。

■危険に満ちた世界を踏破する、スリリングなシングルプレイ

 『ダークソウル2』では、不死者となったプレイヤーキャラクターが、その呪いを打ち消すために北の大地・ドラングレイグを旅することになる。ここでは、プレイヤーキャラクターが苦難に満ちた世界を進んでいくために不可欠な、さまざまなゲームシステムについて見ていこう。

●探索

 本作は、前作同様にすべてのマップが1つにつながっており、自分の足でどこまでも歩いて行くことができる。巨大な城塞の廃墟から、木々に覆われた森、そして不気味な洞窟と、さまざまなエリアが幾重にも複雑に重なって、立体的なマップが構成されている。ハシゴを使って上下を移動するだけでなく、時には段差を飛び降りることでしか道が開けない場合もある。さらにマップ上では、さまざまな仕掛けがプレイヤーキャラクターの行く手を阻んでいる。マップがどのような構造になっているのかを、しっかりと探索して進んでいこう。

『ダークソウル2』マップ画像(1) 『ダークソウル2』マップ画像(2)
▲本作のマップは、建物の内部から広大な森まですべてがつながって、巨大な1つの世界を構成している。それだけでなく、上下に幾重も重なった立体的な構造になっており、はしごなどを使って移動することもできる。
『ダークソウル2』マップ画像(3) 『ダークソウル2』マップ画像(4)
▲広大なエリアのあちこちに、危険なモンスターが潜んでいる。開けた場所では、弓などの遠距離武器で狙い撃ちされる可能性がある。また一方で、洞窟や建物の通路といった狭い場所では、複数の敵に囲まれてしまう危険も。

●戦闘

 ドラングレイグの地には、さまざまな種類のモンスターが存在しており、プレイヤーキャラクターを攻撃してくる。不死の亡者から巨大なボスまで、モンスターの個性は幅広いが、『ダークソウル2』の戦闘ではどんな相手であろうと一瞬でも気を抜けば、たちどころに生命の危険が迫ってくる。間合いを計って敵の動きを見極め、相手の攻撃を的確に防御して必殺の一撃を加えるという、本格的な剣戟バトルの攻防を堪能できる。

『ダークソウル2』巨人との戦闘 『ダークソウル2』複数の敵との戦闘
▲自分よりもはるかに大きい巨人と遭遇! その巨体から繰り出される拳を喰らってしまうと、生き残ることは難しい。▲複数の敵に囲まれてしまった! このままでは圧倒的に不利な状態なので、なんとかうまく誘導して、個別に撃破したいところだが……。
『ダークソウル2』ローリングによる回避 『ダークソウル2』背後から致命の一撃
▲敵が攻撃してくる瞬間を見極めて、ローリングで回避。こうした一瞬の判断が、生死を分ける鍵となる。▲敵の背後から致命の一撃が命中! 本作では使用する武器の種類に応じて、こうした独自のモーションを繰り出すことができる。
『ダークソウル2』弓矢による遠距離攻撃 『ダークソウル2』スペルによる攻撃
▲弓矢やスペルを使えば、離れた位置から敵を攻撃することも可能だ。自分のプレイスタイルに合わせて、自由度の高い攻略が楽しめる。

●篝火による休息

 『ダークソウル2』のマップ上では、いつどこで敵に襲われるかわからないため、一瞬たりとも気を抜くことができない。そんな冒険の合間に唯一、落ち着いて休息できる場所が“篝火(かがりび)”だ。篝火で休息することで、HPやスペルの使用回数が回復する。プレイ中に死亡した際は、最後に休息した篝火の位置から復活できる他、今いる篝火から以前に発見した篝火の位置まで、即座に転送することも可能だ。

 このように、プレイヤーにとっては非常に有り難い存在の篝火だが、一方でデメリットも存在する。いったん篝火で休息すると、一定範囲の敵が復活してしまう。そのため残りのHPをよく考えて、状況によっては篝火の近くまで辿り着いてもあえて休息はしない、といった決断が必要になることもある。

『ダークソウル2』篝火画像
▲荒涼とした世界の中で、篝火の暖かい炎は癒しを与えてくれる。篝火はプレイヤーキャラクターの拠点となる場所なので、探索の際は見逃さないように。

●血痕

 不死者であるプレイヤーキャラクターは、たとえ戦闘で死亡しても、最後に休息した篝火の位置で復活できる。ただし、所持していたすべてのソウルを死亡した場所に落としてしまう。死亡した場所には緑色の光と“血痕”が残されており、この場所まで戻って血痕に触れれば、落としたソウルをすべて回収できる。だが、回収に向かう途中で死亡すると、その場所に新たな血痕が残り、古い血痕は消滅する。当然ながら、以前のソウルも失われてしまうので、注意しよう。

『ダークソウル2』血痕画像
▲プレイヤーキャラクターが死亡した位置には、緑色の光と“血痕”が残されている。この場所まで戻ってきて血痕に触れれば、落としたソウルを回収できる。

●生者と亡者

 プレイヤーが死亡した際のリスクは、ソウルを失うだけではない。ゲーム中で死亡したプレイヤーキャラクターは、篝火で復活する際に“生者”から“亡者”へと変わってしまう。亡者になると、プレイヤーキャラクターの顔は、生気のない不気味な表情に変わってしまう。そして亡者の状態で死亡すると、亡者深度がさらに進み、死亡するたびに最大HPが少しずつ減少してしまう。

 亡者の状態で“人の像”と呼ばれるアイテムを使用すると、プレイヤーキャラクターは生者へと戻り、最大HPも回復する。戦闘で苦戦して何度も死亡していると、最大HPがどんどん減っていってしまうため、生者へと戻るタイミングを見計らうことが重要だ。

『ダークソウル2』生者状態画像 『ダークソウル2』亡者状態画像
▲生者の時は人間らしい表情をしているが、亡者になると人間性が失われて、怪物のような姿になってしまう。また、画像の亡者の状態では、最大HPも半分近くに減少してしまっている。

■他のプレイヤーと“ゆるくつながる”独自のオンラインプレイ

 『ダークソウル』シリーズで大きな特徴となっているのが、他のプレイヤーと過度のコミュニケーションを必要としない、“ゆるいつながり”のオンライン要素だ。本作でもその特徴は十分に生かされているだけでなく、専用のゲームサーバーが用意されているなど、より快適なオンラインプレイが可能になっている。

●シングルプレイを盛り上げる非同期オンライン

 プレイヤーがシングルプレイを楽しんでいる際には、他のプレイヤーが直接そのプレイに干渉してくるのではなく、あくまでシングルプレイの範囲内で、他のプレイヤーの存在を“ゆるく”感じ取れるようになっている。具体的には、以下の3つの要素が用意されている。

・幻影

 同じエリアを同時に冒険している他のプレイヤーキャラクターが、幻影の姿でうっすらと表示されるというもの。直接コミュニケーションを取ることはできないが、幻影の動きを観察していると、攻略のヒントを発見できるかもしれない。

『ダークソウル2』幻影
▲他のプレイヤーの“幻影”が、自分の前を進んでいく。この幻影の後を追うことで、新たなルートを発見できるかもしれないが、危険な場所へと向かっている可能性も……。

・血痕

 他のプレイヤーキャラクターが死亡した場所に、赤い血痕が残されるというもの。この赤い血痕を調べると、そのキャラクターが死亡した瞬間の様子が表示される。これを見て死亡した理由を推測すれば、自分の身に降りかかってくる危険を、あらかじめ予測することができるかもしれない。

『ダークソウル2』死亡の瞬間

・メッセージ

 他のプレイヤーに対して、メッセージを残すことができるというもの。危険を警告する文章から、ちょっとしたジョークまで、その内容は書く人のアイデア次第だ。メッセージを読んだ他のプレイヤーから評価が得られると、自分の体力が回復する。

『ダークソウル2』メッセージ
▲あなたが書き残したひと言が、他のプレイヤーを大いに勇気づけるかもしれない。ちなみにメッセージは、他のプレイヤーに高く評価されたものほど、長くその場に残り続ける。

●協力&対戦で、よりアクティブなオンラインプレイも楽しめる

 よりアクティブに、他のプレイヤーとのコミュニケーションを楽しみたいという人は、特定のアイテムを使用することによって、オンラインプレイに参加できる。このタイプのオンラインプレイには、協力と対戦の2種類が用意されており、それぞれに使用するアイテムが異なっている。

・召喚

 “白いサインろう石”または“小さい白いサインろう石”を使用したプレイヤーは、“召喚サイン”を出すことができる。これに対してシングルプレイを楽しんでいるプレイヤーは、地面に書かれた“召喚サイン”を調べることで、そのサインを送ったプレイヤーを霊体として召喚できる。召喚した霊体プレイヤーと一緒に、協力プレイで敵と戦うことが可能になるというわけだ。ちなみに霊体プレイヤーは、最大2人まで召喚可能だ。

『ダークソウル2』召喚
▲強力な敵に苦戦して攻略が行き詰まってしまったら、召喚サインを調べてみよう。他のプレイヤーが霊体としてやってきて、一緒に戦ってくれる。

・侵入

 “ひび割れた赤い瞳のオーブ”を使用すると、他のプレイヤーの世界に霊体として侵入し、そのプレイヤーと対戦することができる。1対1の真剣勝負が味わえるだけでなく、さらに別のプレイヤーが救援にやってきて、侵入したプレイヤーと対決することも!

『ダークソウル2』侵入
▲他のプレイヤーの世界に侵入して勝負を挑むというこのオンラインプレイは、PvsP(対人対戦)を好む人にオススメだ。

●誓約

 上で紹介している協力や対戦のオンラインプレイを、さらに盛り上げるシリーズ独自の要素が“誓約”だ。これは、ゲーム中でプレイヤーキャラクターが特定の誓約を結ぶことで、協力や対戦の際にその誓約に沿った役割を演じることになるというもの。他のプレイヤーを救うために活動したり、特定の目的のために行動したりと、『ダークソウル2』の世界観により深く没入した“ロールプレイ”を楽しむことができる。

『ダークソウル2』誓約
▲旅の途中で出会ったNPCと会話すれば、“誓約”を結ぶことができる。この世界のあちこちに、さまざまな形の誓約を結ぶことのできるNPCが存在しているので、彼らを探すのもおもしろいだろう。

 ここではゲーム中に登場する誓約の中でも、代表的なものを紹介しよう。他にも多彩な種類の誓約が存在するとのことだ。

・青教

 “青教”は、青の神々の加護を受けるという誓約だ。この誓約を結ぶと、他のプレイヤーの霊体が侵入してきた時に、“青の守護者”の誓約を結んだプレイヤーの霊体が、自動的に救援してくれるというもの。他のプレイヤーの侵入を嫌う人なら、ぜひ結んでおきたい誓約だ。

『ダークソウル2』青教
▲赤い霊体のプレイヤーが侵入してきたところに、“青の守護者”が出現! ピンチの時に他のプレイヤーが救援に来てくれるというのは、なんとも頼もしい。

・青の守護者

 “青の守護者”は、無慈悲なる者の刃から青の徒を守る誓約だ。この誓約を結ぶと、青教の誓約を結んだプレイヤーが侵入を受けた際、自動的に召喚されて救援に向かうことになる。また“青の守護者”は、罪深きプレイヤーの元へ自ら侵入して裁きを与えることも可能だ。

『ダークソウル2』青の守護者
▲他のプレイヤーがピンチになった際は救援に向かうわけだから、それにふさわしいカッコいい活躍を見せたいところ。そのためにも戦闘技術をぜひ磨いておきたい。

・血の同胞

 “血の同胞”は、血に飢えた戦士が結ぶ誓約だ。この誓約を結ぶと、他のプレイヤーを倒し、戦の神ドロマにその血を捧げることが自分自身の目的となる。その性質上、“青の守護者”とは常に対立関係にある誓約だ。

『ダークソウル2』血の同胞
▲“血の同胞”の誓約により赤く染まった霊体が、他のプレイヤーの世界に侵入! ある意味、罪深い行為だが、それもまたプレイヤー自身による選択の結果だ。

・太陽の後継

 すでに失われて久しい太陽の教えは、かつては強き戦士に崇められたという。太陽を信仰する誓約を結ぶことで、協力プレイの際に霊体のオーラが金色に輝くというもの。前作で“太陽の戦士”の誓約を結んだプレイヤーが取ることのできた、独特のポーズを受け継いでいるようだ。

『ダークソウル2』太陽の後継
▲金色に輝く霊体や両腕を伸ばした独特のポーズなど、とにかく見た目のインパクトは絶大。それに負けないだけのプレイの腕を期待されると、プレッシャーがかかるかもしれないが……。

・鐘守

 “鐘守”は、結ばれなかった恋人たちの絆の証しとなる、一対の鐘を護り続けるという誓約だ。ある特定のエリアに他のプレイヤーが侵入すると、自動的にそのプレイヤーの世界に召喚されて、鐘を守るために戦うことになる。世界観と誓約の行動が直結した、ロールプレイのしがいがある誓約と言えるだろう。

『ダークソウル2』鐘守
▲黒色に染まった“鐘守”のプレイヤーが、鐘を守るための戦いを繰り広げる。その誓約の背景には、なにやらドラマチックな物語が隠れているようだが……。

■『ダークソウル2』は前作とココが違う! ポイントを総まとめ

 ここまでは『ダークソウル2』の各要素を紹介してきたが、前作をプレイした経験のある人なら、前作とはどこが違うのかが気になるところだろう。ここでは、現在判明している前作との違いをポイント別にまとめてみたので、ぜひ参考にしてほしい。

●アクションの全モーションを刷新! 二刀流も可能に

 『ダークソウル2』では、前作からアクションの全モーションを刷新しており、よりリアルで迫力のある戦闘を体験することができる。使用する武器の種類に応じて、多彩な固有のモーションが用意されている。

 なかでも注目は、新モーションとして導入された“二刀流”だ。盾を使用せずに両手でそれぞれ刀を操ることで、攻撃に特化した戦い方が可能になるというもの。ローリングなどの回避を駆使して、敵の攻撃を受けずにこちらのダメージを与える立ち回りが要求されるスタイルだ。

 また、スペルに関しても新たな要素が登場している。前作の魔術、奇跡、呪術に加えて、新たに“闇術”が加わっている。

『ダークソウル2』二刀流の構え
▲2本の刀を操る二刀流の構え。攻撃に特化した戦闘スタイルだけに、素早い身のこなしで確実に敵を倒していきたいところだ。

●亡者の状態で死亡すると、最大HPが少しずつ減少する

 ゲーム中にキャラクターが死亡すると、生者から亡者になってしまうのは前作も本作も同様だが、亡者の状態でプレイして死亡した場合のリスクは高くなっている。

 『ダークソウル2』では、亡者の状態で死亡するたびに、最大HPが少しずつ減少するというペナルティが与えられている。攻略に苦戦して何度も繰り返し死亡していると、最大HPが大幅に減少してしまう。最大HPは“人の像”と呼ばれるアイテムを使用すると元の最大値に戻るので、タイミングを見計らって生者に戻ることが、前作以上に重要になっていると言えるだろう。

『ダークソウル2』亡者状態での最大HPの減少
▲亡者の状態で何度も死亡していると、最大HPが少しずつ減少してしまう。いったん生者に戻らない限りは、回復アイテムを使っても篝火で休息しても、減少した分の最大HPまでしか回復できなくなっている。

●亡者状態のプレイヤーの元にも、侵入による対戦プレイが可能に

 前作では、亡者状態のプレイヤーの元には、他のプレイヤーがオンラインを通じて侵入することはできなくなっていた。ところが『ダークソウル2』は、亡者状態のプレイヤーの元に侵入し、攻撃することが可能だ。前作では他のプレイヤーに侵入されることを防ぐため、あえて亡者状態で冒険を続けるプレイヤーも少なくなかったが、本作ではその作戦は通用しないようだ。上で紹介した最大HPの減少と合わせて、亡者状態でプレイを続けるリスクが、前作よりも高まったと言えるだろう。

『ダークソウル2』対戦プレイ
▲亡者状態のプレイヤーの前に、血の同胞のプレイヤーが出現! 侵入されたプレイヤーは、亡者状態のままで他のプレイヤーを迎え撃たなければならない。

●同じ誓約者同士の対決

 オンラインプレイに関しても、前作と異なる点が明らかになっている。詳細は不明だが、『ダークソウル2』では同じ誓約を結んでいるプレイヤー同士でも、対戦プレイが発生するようだ。それも、他のプレイヤーを攻撃する誓約を結んでいる“血の同胞”のプレイヤー同士が戦うだけならまだしも、公開された画面写真の中には、他のプレイヤーを侵入から守るはずの“青の守護者”同士で戦っている光景も確認できる。いったいこれは、どういうことになっているのだろうか? オンラインプレイが開始されて、詳細が明らかになる日が楽しみだ。

『ダークソウル2』同じ誓約者同士の対決
▲青の守護者同士が剣を交えるという、衝撃の光景が! 同じ誓約を結んだ者の間でも、対戦プレイが可能になっているのだろうか?

■『ダークソウル2』プロモーション動画 第3弾【予告編】

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データ

▼『ダークソウル2』
■メーカー:フロム・ソフトウェア
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2014年4月25日
■希望小売価格:
 パッケージ版……7,429円(税別)
 ダウンロード版……79ドル(Steamにて配信)
 
■『ダークソウル2』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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