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2014年3月20日(木)

必ず誰かが死ぬ――『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』に惨劇の起こらないルートはナシ。ヒロインが凶行に至る理由も判明

文:皐月誠

 日本一ソフトウェアは、4月24日に発売するPS3用ソフト『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』から、後半パートに関する新情報を公開した。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

 『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』は、日本一ソフトウェアが手掛ける完全新作の美少女アドベンチャーゲーム。“郷土歴史研究会”という同好会を行う高校生たちによる、ゆるキャラ製作を中心としたドラマと、そこから始まる惨劇が描かれる。キャラクターデザインは緋色雪さん、シナリオは小林且典さん(企画屋)が担当する。

 本作のシナリオはヒロインの好感度や選択肢によって分岐するが、“犠牲者が1人も出ない”というルートは存在しない。その犯人はヒロインの中にいるのか、それとも別の誰かなのか、主人公・如月優也の心は疑心暗鬼に蝕まれていく。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』 『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』
▲“いざえもん”の事件を捜査する工藤刑事を、何者かの凶刃が襲う。▲体育館の壇上で遺体となって発見された、生徒会長の九条静香。体中に刻まれた傷からは犯人の憎悪が感じられる。

~後半パート プロローグ~

 最初は、トマトジュースを派手にこぼしたんだと思った。他の可能性なんて考えられないし、絵の具は置いていない。

 だけど、鉄の臭いが違和感としてあった。

 トマトとは似ても似つかない生臭さが充満し、思わず鼻を摘まんでしまった。そして、視線は控え室の奥へと向けられた。

「……そんな……何故……」

 日常から逸脱したものは、そうと認識できない。たとえ最悪の事態を想定していたとしても、俺たちには経験が足りない。

 人の生き死になんて、物語の中でしか見ていないんだから。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

■主人公とヒロインたちの関係

 ヒロインたちは、幼いころから家庭の事情をそれぞれに抱えていた。そんな彼女たちに救いの手を差し伸べたのは当時の主人公。しかし、それゆえに優也とヒロインたちの絆は、“強すぎる”と言えるほどのものになってしまう。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

●有末陽佳の場合

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

 家庭内暴力を振るう父親の娘として産まれた陽佳。その後は母子家庭に育ったこともあり、男性恐怖症に陥ってしまう。

 しかし、陽佳は優也との関わりによって男性恐怖症を克服する。そして陽佳の中での優也は、時には叱り時には甘やかしてくれる、父親のような存在となっていった。

 陽佳にとって絶対的な存在である優也への愛や絆は、やがて独占欲へと変貌する。その欲望が満たされない時、愛とは正反対の憎悪に飲み込まれ、暴力で優也を束縛しようとする。かつて自身が経験したように……。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』
▲複数の生徒が倒れる中、返り血を浴びて立つ陽佳。すべては優也を独占したいがため。

●尊海神無の場合

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

 仕事にしか興味のない両親から、ネグレクトを受けていた神無。優也が声をかけたことによって、彼女は孤独から解放される。

 神無にとって優也は、家族そのもの。欠点の多い自分を信頼し、必要としてくれる彼に愛と絆を抱かずにはいられなかった。

 神無には信頼してくれる優也のことをより知りたいという気持ちと、孤独を嫌う感情がつねに渦巻いている。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』
▲血に濡れた包丁を持って神無が佇む。誰かを刺した直後なのだろうか。

●宮主佐優理の場合

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』

 地元の名家の娘として生まれたため、佐優理は人形のように育てられた。だが優也との出会いが、彼女自身と彼女の生活にとっての大きな転機となる。

 佐優理にとっての優也は、いつでもどんな状況でも助けてくれる理想の存在。優也が自分の理想から外れる場合は、その責任が他者にあると考えて憎悪を剥き出しにする。

『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』
▲ハサミを突き刺す佐優理。その行動に迷いはなく、顔には微笑みすら浮かんでいる。

※“ゆるキャラ”という文言について……日本一ソフトウェア

 “ゆるキャラ”という文言は、有限会社みうらじゅん事務所、株式会社扶桑社の登録商標です。本商品では、“ゆるキャラ”という文言を使用しておりますが、特定の商品またはサービスを指すものではありません。

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データ

▼『ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。』ダウンロード版
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:PS3
■ジャンル:ADV
■発売日:2014年4月24日
■価格:6,171円(税込)

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