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2014年3月25日(火)

『モンコレ』最新トライアルデック『雷姫』と『風神竜』でスタッフと対戦! さらにインタビューと読者プレゼントも!!

文:さくたろう

 こんにちは、ライターのさくたろうです。全国のモンコレファイターの皆さん、お待たせ致しました! 今回は、『モンスター・コレクションTCG(以下、モンコレ)』の最新トライアルデック『雷姫』と『風神竜』を使った対戦レポートをお届けしていきます!!

 今回もこれまでの対戦企画と同様に、ブシロードの『モンコレ』プロデューサーである高橋昌宏さんと、スタッフの坂田愛里さんにお相手を願いました。いつもは僕と担当編集のカネキングで挑んできましたが、今回は電撃カードゲームのライターであるファイとともに戦うことに。果たしてその勝敗は!? 気になる対戦レポートの他、今回も恒例となったインタビューやプレゼント企画もありますので、最後までぜひお楽しみください!!

『モンスター・コレクションTCG』
▲前回は、0勝3敗で終わってしまった電撃オンラインチーム。今回こそはと高橋P(写真右)と坂田さん(写真左)に挑みます!! ちなみに、高橋Pが『雷姫』っぽくでんでん太鼓を持ってくださいました(笑)。

■盤面を使って戦う戦略性の高いTCG。それが『モンコレ』!

 まずは『モンコレ』について簡単に説明していきましょう。『モンコレ』とは、数々のゲームや小説を手がけてきたグループSNEと富士見書房、そしてブシロードが手がけるTCGのこと。プレイヤーは召喚術師となり、モンスターを召喚して相手の本陣陥落を目指して戦っていくゲームになります。

『モンスター・コレクションTCG』
▲3×4のマス目が『モンコレ』の戦場。プレイヤーは自軍本陣にモンスターを召喚し、モンスター同士でパーティを編成。そして地形カードを配置して道を作って進軍します。敵軍パーティがいるマス目に進めば戦闘が発生し、最終的には敵軍本陣を陥落させれば勝利となります。
『モンスター・コレクションTCG』
▲こちらが対戦のメインとなるユニットカードです。
『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲ユニットカードの他にも、戦闘スペルカードやアイテムカード、地形カードなどさまざまな種類のカードがあります。

■今回のトライアルデックは和風鬼っ娘のデックとハーピィやドラゴンたちのデックの2種類!

 今回使用するトライアルデックの1つ目は『雷姫』。“鬼神衆”という和風のオーガの娘たちで構成されたデックです。ほとんどが4レベルユニットで、4・4レベルの2体でパーティを組みながら戦うのが基本。英雄は“鬼姫”と呼ばれる3体が入っており、大量の火スペル枠で強力な戦闘スペルを使って戦うデザインになっています。ちなみに勢力は“豪天城の戦鬼”という新勢力です。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲このデックの英雄は、“種族:オーガ”のユニットと一緒にパーティを組むと、攻撃力と火スペル枠がアップするのが特徴。今までの『モンコレ』にはない、大量のスペル枠を一度に消費して戦うスタイルなので、この能力はありがたいです!

 もう1つのデックは『風神竜』と言って、《風神竜ベオウルフ》を筆頭に“耐性:竜巻”を持ったユニットばかりで構成されています。『雷姫』とは異なり、ユニットは飛行を持つ6レベルと2レベルのものばかりで、6・2レベルのユニットでパーティを組んでいくことになります。

 また、本陣以外からでも召喚できる能力があり、戦場を広く使った展開戦が得意なデックでもあります。デックの勢力は“風神&雷神”。過去に登場した勢力なので、勢力構築(ネオスタンダードのデック構築条件の1つ)で、過去の同勢力のカードともデックを組むことができます。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲圧倒的貫禄の《風神竜ベオウルフ》は、六大竜王と呼ばれる『モンコレ』の中でもかなり強力なドラゴンのうちの1体。このデックはドラゴンやビースト成分多めですが、2レベルにはハーピィもいるので、どちらの需要(?)もバッチリです!!

■1戦目はさくたろう VS 坂田さん!

 1戦目は電撃オンラインチームからさくたろうが、ブシロードチームからは坂田さんが出陣です。前回の対戦では坂田さんに負けているので、今回は勝ちたいところ。ちなみに使用デックは、さくたろうが『雷姫』、坂田さんが『風神竜』です。

 それでは、「モンコレファイト! デックオン!!」

 『モンコレ』はお互いがダイスを振り、高い目が出た人が先手でスタートします。今回はさくたろうが先手で、まず本陣にオーガのユニットを2体召喚して終了。次ターンに坂田さんは《魔法陣「風雷」》を自分の本陣前に配置し、そこに《クラウド・ホエイル》を召喚。6レベルのユニットがいきなり出てくる、『風神竜』らしい動きですね。そして本陣にもハーピィともう1体の《クラウド・ホエイル》を召喚。

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▲《魔法陣「風雷」》は自軍領土に配置した時に、手札にある“耐性:竜巻”を持つユニットをその地形に召喚できます。展開戦を基本とする『風神竜』には重要な地形カードですね。▲ちなみに坂田さんの後ろには高橋Pが……。坂田さんへ叱咤激励を飛ばしながら対戦は行われました。

 次のターン。こちらは《雷神八武衆「黒雷」》と《雷神八武衆「伏雷」》を前に出し、引いてきたばかりの英雄である《黒雷の鬼姫スセリ》を本陣に召喚! そして返しのターンで坂田さんは、こちらの本陣前へ《クラウド・ホエイル》で進軍し、《ハーピィ風神催眠兵》を即時召喚しました。

 いよいよ最初の戦闘ですが、お互いのパーティには攻撃に対する“対抗”を持ったユニットがいるので、どちらもできれば後攻を取って相手の動きをけん制したいところ。そして、この戦闘での先攻・後攻を決めるため、お互いにダイスを振ると、その目は“4”と“6”(『モンコレ』では、戦闘毎にお互いにダイスを降り、その数値の高いほうが先攻になります)。

 6の目を出した坂田さんが先攻となり、そのまま攻撃します。その攻撃に対抗して、こちらは《雷神八武衆「黒雷」》の能力“黒雷獄魔刃”で《クラウド・ホエイル》を倒そうとします。

 しかし、今度は坂田さんが《クラウド・ホエイル》から戦闘スペルの《クロス・ハリケーン》を使用。こちらの能力を消しつつダメージを与えて、《雷神八武衆「黒雷」》の能力が発動する前に倒そうとします。

 こちらはさらにそれに対抗し、オーガ2人から戦闘スペル《鬼神法「電」》を使い、さらに《クラウド・ホエイル》を狙います。その結果、坂田さんは「対抗なし」を宣言し、対抗連鎖の末に《鬼神法「電」》で《クラウド・ホエイル》を撃破成功!

 と、最初の戦闘から対抗連鎖を繰り広げることになりましたが、ここで『モンコレ』の対抗について、簡単に説明していきましょう。『モンコレ』はお互いに対抗を宣言し、効果の解決時は最後に宣言したものから解決していくという“逆順処理”が基本になります。

 そして解決中に戦闘スペルを使ったユニットが倒されたりすると、そのユニットが使おうとしていた戦闘スペルや能力は発揮されません。上の場合は、《鬼神法「電」》で《クラウド・ホエイル》が倒されてしまったため、《クラウド・ホエイル》が使おうとしていた《クロス・トルネード》は発揮されず、《雷神八武衆「黒雷」》の能力は空打ちに終わってしまったという流れですね。

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▲このカードは、自身の風スペル枠を消費することで、攻撃してきた相手を止める能力を持ちます。トライアルデック同士の戦いでは攻撃がメインのユニットが多いため、かなり強い能力ですね。
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▲こちらは行動完了型の能力を持ち、攻撃してきたユニットに自身の攻撃力と同じ値のダメージを与えられます。《黒雷の鬼姫スセリ》は、左のユニットと同じ能力と、他のオーガとパーティを組むと攻撃力とスペル枠が増えるという能力を持った英雄です。

 最初の戦闘はこちらの勝利でしたが、まだまだ坂田さんのターンは続きます。坂田さんは、先ほど《クラウド・ホエイル》がいた地形に再び《魔法陣「風雷」》を配置し、今度は《ウィズ・ペンギン》を普通召喚。さらに飛行進軍を生かして本陣にいた《クラウド・ホエイル》と《ハーピィ風神隊長》を斜め前に進軍させてターンを終了します。

 こちらは手札がユニットばかりになってしまったので、無理に攻めるよりもパーティ編成に注力。《黒雷の鬼姫スセリ》は飛行タイプなので、こちらも本陣の斜め前に地形を配置し、そちらへ進軍させました。

 その後、坂田さんは《風雷の魔導円》で手札を増やしてこちら本陣前を攻めるも、進軍失敗。そして自軍本陣前の3つの地形すべてにパーティを配置して、展開戦の準備に入りました。

 こちらは引くカードのほとんどがユニットカードばかりで、なかなか戦いを仕掛けられません。そのため、こちらも自軍本自前の3つの地形にユニットを配置。まさにがっぷり四つの状況ですね。

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▲お互いに、なかなか相手領土へ攻め込めません。《クラウド・ホエイル》で坂田さんが1ターンに複数回戦闘を仕掛けてきますが、こちらの《黒雷の鬼姫スセリ》や《雷神八武衆「黒雷」》の能力がかなり厳しい様子。▲その後はこちらがじわりじわりと攻めていき、坂田さんが本陣に英雄《風神竜ベオウルフ》を出したころには、《若雷の鬼姫ウズメ》も敵軍本陣の斜め前まで進み、敵軍本陣を2点リーチ!

 最後は《黒雷の鬼姫スセリ》と《若雷の鬼姫ウズメ》で本陣に進軍し、2レベルの《雷神八武衆「若雷」》を即時召喚! 坂田さんは《ハーピィ風神催眠兵》を即時召喚し、イニシアチブ決定タイミングで《風神竜ベオウルフ》の能力“暴風の王”を使用。イニシアチブとスペル枠を増やしました。結果は坂田さんの先攻です。

 しかし、このまま攻撃しても《黒雷の鬼姫スセリ》の能力で《風神竜ベオウルフ》は倒されてしまうので、《ハーピィ風神催眠兵》の能力“眠りへの誘い”で《黒雷の鬼姫スセリ》を行動完了にしてきます。

 その後、《風神竜ベオウルフ》が攻撃力10で攻撃してきますが、それに《鬼神法「焔」》で対抗。鬼姫2人で使ったので、火炎17点ダメージ+行動完了を狙います。そこに坂田さんは《クロス・トルネード》でこちらの戦闘スペルを打ち消しつつ《若雷の鬼姫ウズメ》を倒そうとしてきました。

 そして坂田さんのパーティの残りスペル枠は風が3つ。トライアルデックだと風スペルでこちらの対抗を防ぐスペルがないことはわかっていたので、最後は大技《鬼神法「塵」》を3人で使い、敵軍パーティに20点ダメージを与えて敵軍の殲滅に成功! 本陣陥落勝ちして、こちらの勝利となりました!

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▲鬼姫2人+2レベルのオーガのパーティで相手本陣に進軍! パーティの合計火スペル枠が8つという、通常では考えられないような大量の枠を持ったパーティに(笑)。
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▲このユニットは、対象が1D以下のレベルだったら行動完了にできる能力を持つユニット。『雷姫』のユニットはほとんどが4レベルなので、1/2の確率で行動完了にさせられるわけですね。▲《鬼神法~》と呼ばれる戦闘スペルは、“鬼神衆”たちだけが使える秘伝魔法。中でもこのカードは、一度に4枠もの火スペル枠を必要とするだけあって、その効果は絶大! 相手パーティのすべてに無属性ダメージを与えるという『モンコレ』でも例を見ない強力なカードです。

■2戦目はファイ VS 高橋P!

 2戦目はブシロードチームも電撃オンラインチームもデックを交換。ファイが『風神竜』を、高橋Pが『雷姫』を使って戦っていきます。このファイトでは、高橋Pの先手でスタート。1ターン目は本陣に《雷神八武衆「大雷」》《雷神八武衆「伏雷」》《雷神八武衆「若雷」》を召喚する動きを見せます。

 『雷姫』は英雄の鬼姫を部下の八武衆でパーティを組んで戦うのが基本となるため、早めに鬼姫のカードを引きたいところですが、高橋Pはまだ引けない様子。しかし、ファイも英雄は引けなかったようで、《ハーピィ雲神巡回兵》と《サーベル・ダイバー》を召喚して終了します。『風神竜』は序盤にどれだけ展開できるかがカギになるので、この立ち上がりは若干厳しいようにも感じますが……!?

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▲“鬼神衆”のいる地形に普通召喚できるユニット。4レベルで5/5と、同レベル帯のユニットと比べると攻撃・防御の数値が少し高いのがうれしいですね。▲特別な能力はないものの、2レベルながら戦闘スペル枠を2つ持つ便利なユニット。英雄以外の2レベルユニットが2つのスペル枠を持つのは、かなり久々です。

 最初は高橋Pから戦闘を仕掛けます。高橋Pのパーティは《雷神八武衆「大雷」》&《雷神八武衆「伏雷」》、対するファイは《ウィズ・ペンギン》&《ハーピィ雲神巡回兵》で受けることに。イニシアチブ判定の結果、高橋Pが先攻を取り、そのまま攻撃。ファイは対抗できず、本陣前を取られてしまいました。高橋Pはそのまま後続も進軍させて、パーティを組み立てていきます。

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▲『風神竜』の戦闘スペルは相手の行動に合わせて使うものが多く、ただ攻撃すると意外にすんなり通ってしまうことも……。

 次のターン。ファイの本陣を守る《サーベル・ダイバー》は、攻めが強い反面、守りは苦手なユニット。このまま次のターンを迎えると、あっさり本陣を落とされてしまうこともあり得ます。そこで《サーベル・ダイバー》を取られたばかりの自軍本陣前に進軍させて、《ハーピィ雲神巡回兵》を即時召喚!

 そのまま先攻を取って高橋Pのパーティに攻撃しますが、高橋Pは《雷神八武衆「大雷」》の能力“大雷鬼憑依”で後列の《雷神八武衆「伏雷」》の攻撃力と防御力を+4ずつし、全滅を防ごうとします。そこにファイは《クロス・ハリケーン》で能力を打ち消しつつ《雷神八武衆「大雷」》を倒そうとしますが、そこに高橋Pが対抗で、攻撃力と防御力を+10ずつする《鬼神法「覇」》を《雷神八武衆「大雷」》に使い、能力は打ち消されてもユニットは倒されないようにしてきます。

 その結果、ファイは対抗なしを宣言。+10ずつされた《雷神八武衆「大雷」》は行動完了になりつつも生き残り、《雷神八武衆「伏雷」》が攻撃力5で攻撃し、ファイのパーティを全滅させました。

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▲即時召喚不可の“鬼神衆”のユニットの攻撃力と防御力をアップさせる能力を持ちます。『雷姫』のユニットや戦闘スペルは、攻撃力の数値に依存するものも多く、持っているスペル枠は少ないですが頼りになるユニットです。▲《鬼神法「塵」》と同じくこのスペルが通ったら、その戦闘ではほぼ“勝ち”が確定するスペル。火スペル枠を3つも消費しますが、その効果はシンプルかつ強力!

 その後、空いた本陣にファイは《ウィズ・ペンギン》、《ハーピィ風神隊長》、《ハーピィ風神催眠兵》を召喚。次のターンに高橋Pは本陣前のユニットでファイの本陣へと進軍しますが、ファイは本陣の防衛に成功して、高橋Pのパーティを全滅させました。しかし、高橋Pの後続のパーティが再びファイの本陣前に進軍。本陣を防衛したものの本陣リーチは続いた状態なので、まだまだピンチを脱したとは言えません。

『モンスター・コレクションTCG』
▲次のターン。ついにファイが『風神竜』の看板カードである《風神竜ベオウルフ》を本陣に召喚! そのままターンを終了し、再び高橋Pがファイの本陣を攻めます。

 高橋Pは《雷神八武衆「火雷」》&《雷神八武衆「土雷」》&《雷神八武衆「若雷」》というイニシアチブ+3のパーティを編成。《風神竜ベオウルフ》は能力を使うことでイニシアチブを+4まで上げることができますが、1しかイニシアチブに差がないので、どちらが先攻をとってもおかしくない状況です。

 そしてイニシアチブ判定のダイスでファイは“1”を出しますが、高橋Pも“1”を出してしまいます……。高橋Pは2以上出せば同時攻撃もしくは先攻と戦いやすくなるはずでしたが、ここではファイが先攻を取って合計攻撃力11点で攻撃。

 しかし高橋Pは、再び《鬼神法「覇」》を《雷神八武衆「若雷」》に使って、ファイの攻撃を防ぎます。そして高橋Pもユニット3体で攻撃しますが、ファイは《風神竜ベオウルフ》の“逆鱗風”で攻撃してきたユニットを行動完了にして防ぎます。

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▲“逆鱗風”は、消費した自身の風スペル枠と同じ数だけダイスを振り、対象のユニットがその出目以下なら行動完了にする能力。ファイはレベル2とレベル4のユニットにそれぞれ1Dで“5”と“6”を出してきっちりと攻撃を防ぎました。▲再び本陣防衛に成功したファイは《風神竜ベオウルフ》で本陣の斜め前に進軍し、高橋Pは《雷帝蟲》《雷神八武衆「土雷」》で受け。そしてイニシアチブ判定の結果、なんとここで“同時攻撃(能力が一切使用できず、パーティの攻撃力と防御力だけを比べる戦闘のこと)”が発生! 《風神竜ベオウルフ》はまさかの同時攻撃で散ってしまうことに……。

 その後ファイは、『風神竜』2体目の英雄である《雲神アイテール》を本陣に召喚。次のターンに高橋Pは3度目の本陣進軍をはたしますが、ここでもファイが本陣をきっちり防衛。そしてファイは《雲神アイテール》を本陣から進軍させると……。

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▲『風神竜』に収録されている英雄のうちの1体。6レベルでスペル枠を4つ持っており、さらに能力で敵にダメージを与えつつ行動完了も狙えるというユニットです。“耐性:竜巻”を持っているユニットのいる地形へ普通召喚できるのも強いですね。
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▲イニシアチブの差が+4あるにもかかわらず、ここでもまさかの同時攻撃! ファイは英雄2体を同時攻撃で落としてしまうことになりました……。これはさすがに厳しい!▲ファイの英雄2体を倒した高橋Pは、その勢いに乗り4度目の本陣進軍を決行! 今度は《鬼炎万里》を《雷神八武衆「伏雷」》に使い、《鳴雷の鬼姫クシナダ》と一緒に攻め込みます。その後ファイの攻撃に対して《鬼神法「焔」》、《鬼神法「塵」》と対抗し、見事にファイのパーティを一掃!

 2戦目は《鬼神法「塵」》でユニットを倒し、ファイの本陣を陥落させた高橋Pの勝利! 今回は、相手の英雄ユニットを2体とも同時攻撃で倒すという、高橋Pの勝負強さ(?)を垣間見ることができた戦いとなりました。

 そして2戦行った結果は、お互いが1勝1負の引き分け。なんとも煮え切らない結果になってしまったので、後日改めて決着を付けることを誓い、今回の対戦は終了となりました!

■やりたかったことを実現できた“ブロック:リヴァース”

 対戦後、高橋プロデューサーにミニインタビューを行いました。ぜひこちらもあわせてご覧ください。

『モンスター・コレクションTCG』

――1月にご自身のTwitterで、「ずっと以前からやりたくてできなかったことができそうな予感」というツイートをされていますが、あれはどんなことだったのでしょうか?

 1つはトライアルデックに木製のダイスを付けられたことですね。本当は『ホーリィの手記』のトライアルデックに付けたかったのですが、ダイスを生産するためのスケジュールが合わず断念してしまいました。その後、このトライアルデックになら生産が間に合うとのことだったので、それなら付けましょうと。

 もう1つは、3月14日に発売するブースターパック『アゾールの黒い旋風』収録の“勢力:ALL”のカードについてです。これまでも勢力:ALLのカードはありましたが、ブロックが指定されていたため、勢力がないブロック1や2のカードとは混ぜて使えなかったんですね。でも今回収録する“勢力:ALL”のカードは、ブロックシンボルが“ブロックⅠ~VI”と表記されているので、“GE”や“LE”以外のⅠ~VIまでのカードを自由に使えるようになりました。

――トライアルデック付属のダイスが木製になった理由は?

 木製のダイスってどこか懐かしい感じがしますよね。だから本当は、過去のカードたちが蘇った『ホーリィの手記』に入れたかったんです(汗)。でも、一度はやってみたいことでしたので、今回のトライアルデックに付けました。

――“勢力:ALL”のカードは、これまでのものが“ブロックI~VI”になって収録されるのでしょうか?

 基本的には従来の“勢力:ALL”のカードがそのまま入ってくる形になります。ただ、『アゾールの黒い旋風』にすべてのカードが収録されているわけではありませんので、残りは後半のブースターパックなどに収録されている感じです。それと、“勢力:ALL”のカードは、実は従来のものから調整しているものもいくつかあるんです。

 たとえば戦闘スペルの《ヴォーテックス》なら、“対象に【竜巻:1D】ダメージ。対象が「レベル:4以下」の場合、この効果を「ダメージ:+2」する”という能力に変わっています。これまでは、即時召喚不可ユニットに対しては使いどころがなかった《ヴォーテックス》ですが、確実に4点は与えられなくなったかわりに、全体的な使い勝手はよくなったと思います。このように調整したカードの種類はそれほど多くありませんが、“勢力:ALL”のカードには、「このスペルが欲しかった!」というカードを収録していますよ。

■一新した内容のトライアルデック

――トライアルデック『風神竜』と『雷姫』はどんなデックなのでしょうか。

 『風神竜』はとにかくイニシアチブが高く、先攻を取って攻撃するデックです。パッケージにもなっている《風神竜ベオウルフ》が非常に格好いいドラゴンで、このユニットを先陣に、他のユニットも合わせて展開してガシガシ進軍していくデックです。

 一方、『雷姫』は一見するとかわいい女の子たちなので、プレイングは簡単かな? と思う人もいるかもしれません。しかし彼女たちは、単体ではなく鬼姫とその部下たちがパーティーを組んだ時に真価を発揮するようになっています。ですので、きちんとパーティを組まないとすぐに負けてしまいますが、パーティをしっかり組めば非常に強いと思います。

――これまでのトライアルデックから、封入されている英雄の英雄点や枚数が変わりましたが、その理由はなんでしょうか?

 これまでは英雄点2と英雄点1の英雄がそれぞれ1体ずつ収録されていましたが、今回は『風神竜』には英雄点2の英雄を2体、『雷姫』には英雄点1の英雄を3体収録しました。今まではトライアルデックを作るうえでの指標として統一してきましたが、よりトライアルデックがおもしろくなるならアリなんじゃないかなと判断したからです。それと“ブロックII”や“ブロックIII”では新要素がクローズアップされてきましたが、“ブロック:エレメンタル”あたりからは新要素よりも、より戦略性が高くなるように制作してきました。そういった背景もあって英雄点や枚数に差を付けてみました。

――“ブロック:リヴァース”というのはどういうブロックになるのでしょうか。

 まだフレーバーではあまり触れられていませんが、トライアルデックのカードのフレーバーテキストをご覧いただくと、まだ“エレメンタルストーム”が終わっていないことがわかりますよね。今ブリオたちがどうなっているのか、どこにいるのかなどは後々の情報をお楽しみに。

 これがヒントになるかはわかりませんが、現状のフレーバーテキストでは、アーニャとブリオのセリフばかりなんですよね。これがどういう意味かというと……。《金竜姫シルヴィア》関連の伏線も、今回のフレーバーで回収され始めます。機会があれば、“モンコレの世界”(※公式サイト内にあるコラム)で明かしていければと思います。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲アーニャとシルヴィアの関係など、『モンコレ』の物語的にも気になる情報が徐々に明かされていくらしいが……。

――新ブースター『アゾールの黒い旋風』のメイン勢力は“黄昏のワルキュリア”と“ヴラドの一族”ですが、他の勢力はどのようになるのでしょうか。

 メインとなる2つの勢力以外のカードは、既存のデックを強化するために数枚収録される感じでしょうか。多い勢力だと10枚前後になるものもあります。このブースターで新規の勢力は“黄昏のワルキュリア”と“ヴラドの一族”だけですね。

――“黄昏のワルキュリア”は、“ブロック:レジェンド”のカードと合わせた勢力構築が可能になりそうですが、エルフたちの勢力である“緑の風の王国”は追加されないのでしょうか。

 どうでしょうか(笑)。ただ、5月に“ブロック:リヴァース”の後半のブースターパックが発売になる予定です。そこで新勢力も出てきますので、楽しみにお待ちください。

■気になる『モンコレ』の次なる展開などは?

――これまでは半年ごとにオープンレギュレーションのオプションが変わってきましたが、現在の“ブシロードブロックオープン”も、半年後に変わるのでしょうか?

 現状では、半年後にレギュレーションの改定をするということは考えていません。あるとしても、禁止や制限カードの改定だと思います。ただ、“ブシロードブロックオープン”でなんらかの問題が発生してしまった時などは、別のレギュレーションでという可能性はあります。

――除外やレベル参照など、“ブロック:レジェンド”ならではの要素を今後のモンコレに入れる予定はあるのでしょうか?

  実は“ブロックII”ぐらいから、2レベルでスペル枠が2つあるユニットは作らないという方針でした。しかし、“ブロック:レジェンド”の《スノー・ホワイト》はもともとの能力で収録してほしいとお願いした結果、レベル2でスペル枠が2つあるユニットができることになりました。その流れで、今回の“ブロック:リヴァース”でも同様のユニットを収録しています。今回のような調整なら大丈夫だろうという感じですね。

 除外は今のところ難しいのではないかと思います。レベル参照や攻撃力、防御力を参照する能力はいけるかもしれません。

――『モンコレ』新作スリーブも予定しているとのお話ですが……。

 最近は『モンコレ』のビジュアルスリーブを作っていないので、『アゾールの黒い旋風』の次のブースターにあわせて新作を出します。デザインですが、ストレートにいくなら今回のトライアルデック2つ、次のブースター2つのメインビジュアルがスリーブのイラストになります。でも、それ以外のものも作ってみたいですよね。スタッフ間では、“ブロック:レジェンド”のイラストのスリーブも作りたいよね、という話もしていますし。

――今年も『モンコレ』の関連イベントはあるのでしょうか?

 今年も合宿は開催すると思います。昨年は『ChaosTCG』と『ヴィクトリースパークTCG』との合同で、そのぶん人数が多くて盛り上がったと思うのですが、一方で『モンコレ』オンリーのトークをする時間があまり取れず、その部分が残念でした。それらも踏まえて、今年の合宿は単独開催になるのか、共同開催なのかを検討しているところです。それ以外は、5月から7月にかけて開催されるBCF(ブシロードカードファイト)などになります。

――BCFなどは昨年と同じように展開していくのでしょうか?

 昨年の夏と冬にBCFとWGP(ブシロードワールドグランプリ)という大きな大会を2つやりました。ただ、WGPでの反省点として、おもしろい大会をやっていないというものがあります。特殊なレギュレーションでの、イベント要素が高い大会も開催していきたいですね。昨年の合宿でやった召喚術師戦だったり、儀式が発動したりといったものも大いに盛り上がったので、こういうものをやってみたいですね。

 年始に行われた『カードファイト!! ヴァンガード』のイベントでは、対戦中に突然イベントが発生し、特殊なルールが発動するという大会がありました。それが非常に盛り上がっていて、対戦者の人たちが笑いながら楽しんでくれていたので、通常の大会はもちろんですが、このような一風変わったレギュレーションの大会も開催してみたいなと思い、BCFに向けてルールを練っています。

――『モンコレ』には3つのレギュレーションがありますが、全国1位を決めるのは、現状ですとネオスタンダードだけですよね。ブランニューやオープンでも全国1位を決めたりはしないのでしょうか?

 ブランニューやオープンでの全国大会は、現在のところ予定はしていません。レギュレーションが3つある以上仕方ないのですが、ブランニューやオープンもやると、全国1位のファイターが3人いることになってしまいます。ここは統一して全国1位を決めたいと思っています。

――新しいイベントの他に、挑戦してみたいことなどはありますか?

 商品展開という面ではキャラクターを推していきたいと思っています。『アポカリプスの魔剣』でドラジェが収録されましたが、そのような感じだと思っていただければなと。“ブロック:レジェンド”ではホーリィをカードにすることもできたので(笑)、今後は人気キャラクターたちもカードにしていきたいなと考えています。

――そうすると、過去の時代に活躍したキャラクターはみんなアンデッドになってしまうのではないかとドキドキしますが(笑)。

 確かに、ボルカノは魔剣で蘇ってアンデッドになりましたね(笑)。ただ、アンデッドに抵抗がある人もいるでしょうから、他のやり方もあると思います。例えばホーリィは、時を超えてきたという設定にするとかできそうですよね。思い切ってカオスは魔法生物で帰ってきたりとか(笑)。

――それでは最後に、モンコレファイターの方々へのメッセージをお願いします。

 今回のトライアルデックで『モンコレ』を始めてみようという人、“ブロック:レジェンド”で久しぶりに『モンコレ』を手に取ってみた人、さまざまな人がいると思います。特に“ブロック:レジェンド”で復帰した人からは、「今の『モンコレ』ってこんな風になっているんだ」という声をよく耳にします。これからも『モンコレ』をどうぞよろしくお願いいたします。

――本日はありがとうございました。


 ということで、『雷姫』と『風神竜』のトライアルデックを使った対戦企画&インタビューはいかがでしたでしょうか? 対戦の結果は1勝1負とお互いが譲らない結果になってしまいましたので、『アゾールの黒い旋風』の発売に合わせて再びファイトを挑みたいと思います! そして、勝負は引き分けに終わったものの、太っ腹な高橋Pから電撃オンライン読者の皆様にプレゼントをいただきました!

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』

 プレゼントは、発売中のトライアルデック『雷姫』&『風神竜』1つずつに、高橋Pサイン入りPRカード《黒雷の鬼姫スセリ》または《雲神アイテール》のいずれか1枚をセットにしたもの(PRカードの種類は選べません)。こちらを、計4名様にプレゼントいたします。応募の締め切りは3月31日まで。たくさんのご応募をお待ちしています!!

プレゼントに応募する

(C)GROUP SNE/KADOKAWA,BUSHIROAD

データ

▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック アゾールの黒い旋風』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2014年3月14日
■希望小売価格:1パック(7枚入り) 330円(税込) / 1ボックス(20パック入り) 6,600円(税込)
 
▼『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 雷姫』
■メーカー:ブシロード
■発売日:20134年2月28日
■希望小売価格:1,575円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 雷姫』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 風神竜』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2014年2月28日
■希望小売価格:1,575円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 風神竜』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『モンスター・コレクションTCG 伝説のトライアルデック ホーリィの手記』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年12月20日
■希望小売価格:1,575円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG 伝説のトライアルデック ホーリィの手記』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『モンスター・コレクションTCG 伝説のブースターパック 不滅なる聖騎士』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年12月20日
■希望小売価格:1パック(7枚入り) 330円(税込) / 1ボックス(20パック入り) 6,600円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG 伝説のブースターパック 不滅なる聖騎士』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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