2014年3月19日(水)
グリーエンタテインメントプロダクツが展開するトレーディングカートゲーム『ジーククローネ』の新商品説明会が、関係者向けに開催された。説明会で明らかになった情報の中から、新規参戦タイトルなどユーザー向けのものをレポートする。
『ジーククローネ』は現在、ソーシャルゲーム『聖戦ケルベロス』、アニメ『進撃の巨人』、『絶対防衛レヴィアタン』の3つのタイトルで展開されているが、最初のブースターパック『聖戦ケルベロス』では、期待されていながら、封入率の課題など順調なスタートとはならなかった。
原田プロデューサーはこの問題をしっかりと捉え、原因の徹底的な分析と改善案について検討し、これからの方針を決めたという。制作側とユーザーのミスマッチをなくし、本来の魅力ある『ジーククローネ』というカードゲームを届けるために、まずはカードショップ向けに今回の説明会を開いたと語ってくれた。
これまで開催されたイベントや初心者講習会で『ジーククローネ』を初めて手に取った人は数多くいたが、その人たちがプレイヤーとして定着しなかった。ユーザーが分散してしまったために、周りにプレイヤーがいない環境が発生し、大きな問題になっていたという。これに対して、“ゴールドサポーターショップ”と呼ばれるショップを設けて対応すると発表された。
このゴールドサポーターショップに認定された店舗では、サンプルデッキをレンタルして『ジーククローネ』をプレイできたり、限定の販促キャンペーンやイベントなどの開催が行われる。
まずその足がかりとして行われるのが、“ティーチングキャラバン”から名前と内容を一新した“SiegKroneコネクトパーティ”だ。これまで開催された“ティーチングキャラバン”でのフィードバックをもとに、大幅に内容を変更して開催される。
今での“ティーチングキャラバン”ではスタッフがルールを教えるだけのものになっていた。そこをさらに踏み込んで「参加したユーザにしっかり楽しんでいただく」ことにさらにフォーカスし、内容を変更したという。“ティーチングキャラバン”を“初心者体験会”と“デッキ体験会”に分離。まずは簡単なデッキでルールの基本を覚えて、最新のカードを使ったデッキで実際にプレイしてみる。ルールがわからない部分を対戦しながら覚えていくということだ。
そして、その後に開催される“ミニガンスリンガー大会”で、本格的な対戦をしてみるという流れとなる。ここでは、時期によって異なるが発売直前のタイトルのデッキのレンタルも可能となる。新規のプレイヤーはルールを覚えてすぐに対戦の楽しみを体験でき、既存のプレイヤーは最新のカードの動きをチェックできる仕組みだ。
“SiegKroneコネクトパーティ”は3月15日から全国で展開されているので、『ジーククローネ』に興味がある人や、現在プレイを楽しんでいる人はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
『進撃の巨人』スペシャルパックが3月20日に発売されるのにあわせて、さまざまなキャンペーンが開催される。
▲『進撃の巨人』スペシャルパックに封入されているカードたち。赤はエレンを中心としたパワーデッキ、緑はエレンを中心としたブーストデッキ、青はリヴァイを中心としたコントロールデッキを構築することができる。 |
▲ボックスはなんとデッキケースとしても利用できるようになっている。かなり頑丈に作られており、スリーブにカードを入れたデッキもしっかりと入れられる。 |
まずは先ほどの“SiegKroneコネクトパーティ”だ。期間は短いものの、発売までに開催される“SiegKroneコネクトパーティ”では、現時点で最新ブースターとなる『進撃の巨人』スペシャルパックのカードのみで構築されたデッキを体験することができる。
『進撃の巨人』スペシャルパックは全36種とカード数は少ないながらも、ジーククローネレアを除くすべてのカードにキラカードとノーマルカードが用意された名前の通りスペシャルなパックだ。そして、このパックのカードを色別に4枚ずつ集めれば、3種類のデッキを組めることが特徴となっている。
2つ目は構築済みデッキ『人類の絆Ver.』か、『巨人駆逐Ver.』をゴールドサポーターショップで購入するごとに、ここでしか手に入らないスリーブ30枚セットがもらえるキャンペーンだ。たとえば、それぞれ1つを購入すると合計60枚分のスリーブが手に入るので、デッキを作ったらもらったスリーブを早速使うことができる。
3つ目は3種類のクリアファイルが手に入るキャンペーン。イラストごとにもらえる方法が異なるが、どれも難しい方法ではない。実際にプレイしたり、イベントに足を運ぶことでもらうことができるので、詳しくは公式サイトで確認してもらいたい。
そして最後は、『進撃の巨人』で『ジーククローネ』を始めた人向けのキャンペーンだ。公認大会の参加賞でもらえるプロモーションパックから出るカードは『進撃の巨人』のものだけではない。とはいえ、「他の作品のデッキを持っていないのにプロモーションカードだけがあっても……」という人もいるはずだ。
このキャンペーンは、そんな人をフォローするもので、プロモーションパックVol.4から出るカード3枚を『進撃の巨人』のプロモーションカードと交換できるという。どんな種類のカードでもいいので、プロモーションパックVol.4から出るカード3枚をゴールドサポーターショップに持っていくと交換してくれるので、『進撃の巨人』のデッキを強化するのに利用してみよう。
これについては、新規で始めた方に、実際に対面でプレイする機会を増やしていただきたい、という意図もあるそうだ。ゴールドサポーターショップは、「すでに遊ばれている方がいるカード専門店を中心に選んでいる。すでに遊ばれている方と交流することで、新規で始めた方にもプレイヤーとして定着していただきたい」とのことだった。
続いて説明会では、今後の『ジーククローネ』新作ラインナップが発表された。現在発表されているものとあわせて、今後発売されるタイトルは以下となる。
発売日が決まっているタイトルは、すでに発表されている『ガリレイドンナ』、、『ノラガミ』、『そにアニ ‐SUPER SONICO THE ANIMATION‐(以下、そにアニ)』の3タイトル。これまでのラインナップがファンタジーものだったために、『そにアニ』の参入には驚いた人も多いのではないだろうか。
なお、第5弾の『ノラガミ』と第6弾の『そにアニ』は、スターターデッキ、ブースターパックともに同日発売となっている。これは「間口を広げて始めやすくするためだけでなく、もう片方の作品との対戦を通じて別作品にも興味を持ってもらいたいから」とのことだ。
その後は『悪魔のリドル』、『極黒のブリュンヒルデ』といったダークファンタジーもの、女性向けの『幻想記セフィロト~時の世界樹~』、アニメ放送後に原作の人気が沸騰した『はたらく魔王さま!』、そして既存デッキの強化が可能な『聖戦ケルベロス』の第2弾と続く。
このラインナップについて原田プロデューサーは、「あえて『ジーククローネ』としての方向性に統一感を持たせず、男女問わず幅広いタイトルを選んでいる。このごちゃ混ぜ感が『ジーククローネ』と思ってもらいたい」と話していた。
また、各タイトルごとに新規要素を次々追加するのではなく、現状のルールを使いながら“原作のシーンを再現”できるようにするそうで、基本となるルールさえ覚えれば、どのようなデッキでも遊べるとのことだ。
カードパワーについては、最新弾が一番強いという方針にはせず、最低でも半年、できれば1年は同じタイトルを使い続けても最新弾にパワー負けしないように設計しているとのこと。気に入った作品のデッキをじっくりと研究し、試行錯誤する時間は十分に確保されそうだ。
また、ブースターパックに先駆けて発売されるスターターデッキは、『進撃の巨人』の構築済みデッキ以降、500円(税抜)で発売するという方針が発表された。スターターデッキという枠組みを超えて、普通に構築されたデッキのような感覚でプレイできることを大切にしていきたいとのことで、ブースターパックが発売されたらパワー負けしてしまうようにデザインにはしないそうだ。
これらの新作タイトルは、年内ではなく夏か初秋くらいまでには発売したいそうなので、今年は一気にタイトルが増えることを期待できるのではないだろうか。これからの『ジーククローネ』の展開が楽しみだ。
今回の説明会の後に、原田プロデューサーにインタビューする機会を設けてもらった。これまでの『ジーククローネ』や今後の方針についてなど、かなり突っ込んでお話をうかがったので、そちらの記事も期待してお待ちいただきたい
(c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(c)ガリレイドンナ製作委員会
(c)あだちとか・講談社/ノラガミ製作委員会
(c)Nitroplus/そにアニProject
(c)高河ゆん・南方純/KADOKAWA刊/「悪魔のリドル」製作委員会
(c)岡本倫/集英社・「極黒のブリュンヒルデ」製作委員会
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(c)IF・DF/「薄桜鬼」製作委員会
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(c)和ヶ原聡司/アスキー・メディアワークス/HM Project
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