『俺屍2』体験版は4月に配信！ ファンの鋭い意見に新情報ポロリもあった『俺屍2』×プレコミュ制作会議をレポート

文：ゴロー

　本日3月15日に都内某所で行われた、2014年夏発売のPS Vita用ソフト『俺の屍を越えてゆけ2』とプレコミュによる制作会議の模様をお届けする。

　『俺の屍を越えてゆけ2』は、1999年にPSで発売されたRPG『俺の屍を越えてゆけ』、通称『俺屍（おれしか）』の続編にあたるタイトル。“短命（たんめい）の呪い”と“種絶（しゅぜつ）の呪い”という2つの呪いを受けた一族による世代交代をテーマに、呪いを解くために立ち向かう姿と、一族を手にかけた者への復讐が描かれていく。

　“『俺の屍を越えてゆけ2』×プレコミュ制作会議”は、『俺屍2』をよい作品へと改善するべく、開発陣と参加ユーザーが意見交換を行う招待制イベント。開催にあたって、ゲームデザイナーの桝田省治さんとSECアソシエイトプロデューサーの永嶋克規さんが登場し、本イベントの趣旨や今回プレイできる体験版の仕様などを参加者に説明した。

▲『俺屍』生みの親である桝田省治さん（右写真の中央）と、SECの永嶋克規さん（右写真の右側）。開始早々からぶっちゃけトークを連発し、場の雰囲気を和ませていた。

▲制作会議におけるお題もいくつか挙げられた。参加者は、これから体験版をプレイしつつ、お題に関するレポートをメモする流れだ。

　試遊時間は120分。今回プレイできる体験版のデータは、初代当主の作成から始まるものの、一族キャラクターがある程度成長した特別仕様になっている。また、システム面が中心の制作会議を目的としているため、ストーリー部分は排除しているとのこと。

▲桜や番傘などで和に彩られた会場内。試遊中は、イベント用のTwitterアカウントを使って、ゲーム内のスクリーンショットを添えたTwitter投稿を5回までできる。

▲キャラクターの原画やラフ画、声優のサイン色紙や各種グッズといった『俺屍』シリーズの展示物も。

　2時間の試遊が終わり、本題の制作会議へ。最初のお題は、屋敷でプレイヤーをいろいろとサポートしてくれる“コーちんコマンド”について。アリかナシか？　と、桝田さんが聞くと、多くの人がアリのほうに挙手をしていたが、コマンドの配置場所を下げてほしいといった声も。前作経験者にとっては一族に関するコマンドのほうが使用頻度が高いようで、これには桝田さん、永嶋さんともに頭を悩ませていた。

　コマンド配置についての話題の中で、選択肢が“いいえ　はい”と逆になっていて、連打で会話が進められないことも挙げられた。これは、重要な決断を間違って選択しないようにするための配慮だが、すべての選択をそうするべきかを考え直すとのことだった。

　戦闘開始直後の戦利品スロットや“熱狂の赤い火（ねっきょうのあかいひ）”で目押しが難しいという意見に対して、桝田さんは「目押しはできません」とキッパリ。幼い子どもの夢を壊すようなコメントに、笑いが起こった。

　続いてのお題は、今作から追加された他国への遠征について。遠征帰りにその地のお土産のようなものがほしいという要望が出ると、桝田さんからは「家紋集めができます」との新情報が。家紋は全部で200種類以上あって、集めるのはかなりたいへんとのこと。

　さらに桝田さんは、勢力や勝敗といった他国の項目について質問されると、他国と交流試合があることを公開。予想外の新情報連発に、今度は広報担当者が頭を悩ませていた。

　イベントの終了時刻が迫ると、桝田さんと永嶋さんから本作に関する2つの告知が行われた。1つは、『俺屍2』体験版を4月中に配信すること。もう1つは、明日3月16日開催“電撃文庫 春の祭典2014＆ゲームの電撃 感謝祭2014”および、3月23日開催“共闘甲子園 春のセンバツ大会”の両会場で、『俺の屍を越えてゆけ2 夜鳥子タンブラー』が先行販売されることだ。

▲4月配信予定の『俺屍2』体験版は、今回の制作会議の意見をフィードバックしたバージョンになるという。		▲『俺の屍を越えてゆけ2 夜鳥子タンブラー』はイベント価格（税込1,200円）での販売となる。すぐに欲しい人は、明日の会場（秋葉原UDX、ベルサール秋葉原）に足を運んでみては？

　この告知をもって、“『俺の屍を越えてゆけ2』×プレコミュ制作会議”は閉幕に。参加者と開発者が交わした意見によって、『俺屍2』が素晴らしい作品になることを期待していよう。なお、本イベントで体験版を遊んだ感想・レビューについては、近日中に別記事にて掲載するので楽しみにしていてほしい。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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