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2014年3月16日(日)

『俺屍2』最新バージョン試遊レポートをお届け! 街への投資要素や遠征などボリュームたっぷりの2時間プレイ

文:長雨

 3月15日にSCE SSJ品川ビルでおこなわれた“『俺の屍を越えてゆけ2』דプレコミュ”制作会議”にて、『俺屍2』の最新バージョンを試遊することができました。ここでは、2時間にわたる試遊でわかった注目要素や魅力について、たっぷりとレポートしていきます!(制作会議のレポート記事はこちら

『俺屍2』

■初代当主作成では、全作の愛着のあるキャラクターの顔を再現できる!?

 まずは、主人公の分身である初代当主作成からスタートです。当主の顔はPS Vitaに内蔵されたカメラで自分の顔を取り込んでそっくりに作る方法と、自由にキャラメイクする方法、おまかせで作って手直しする方法の3つがあります。

 顔を取り込むパターンは東京ゲームショウ 2013の試遊台で体験済みなので、今回は自力でキャラメイクしてみました。眉や目など、いろいろ調整できるので自分好みの当主を作り出すことができます。

『俺屍2』
▲キャラクターメイクが好きな人は、初代当主を作るだけでもかなりの時間遊べそうです。

 個人的にうれしかったのは、髪のパターンの豊富さ。髪型は男女共用なので、男の娘もボーイッシュな女の子も作れちゃいますよ! さらに前作の一族キャラがしていた髪型も、しっかりと入っていました。かなり細かく調整すれば、前作でお気に入りだった一族そっくりの当主を作ることもできそうです。

 顔を決めたら、次は一族の職業決め。前衛と後衛をバランスよく決めるといいとアドバイスされたので、当主は大好きな“踊り屋”、あと2つは“剣士”と“薙刀士”の万能系職業にしました。職を決めたら一族の着物の色を決めて、難易度を選択して終了です。今回は試遊用ということで、難易度選択はなしでした。本編では、どんな難易度があるのか楽しみです。

『俺屍2』
▲前作から、キャラクターの衣装がかなり変化しました。前作で完全にネタだった踊り屋の男性の姿も、すっかりかっこよくなりました。良かったような……、少し残念なような……。
『俺屍2』
▲着物の色は、2カ所決めることになります。組み合わせによって全然雰囲気が違うので、ぜひお気に入りのものを探してみてください。

■何をするか困ったら、とりあえずコーちんに相談すれば安心

 キャラメイクが終了したら、いよいよ戦いの始まりです。拠点となる屋敷では、コーちんが一族のサポートをしてくれます。このコーちんが、とっても便利。

 “コーちん”というコマンドを選ぶと、その月の計画がさくさく決められます。おまかせですべての計画を決めてもらえるほか、行く迷宮や交神の儀の相手をコーちんと相談しながら決めることもできます。これで何をすればいいか悩んだり、前回何をしていたか忘れたりしてもスムーズにゲームを進められそうです。

 また屋敷でできることは、“交神の儀”や“一族”など前作と基本的に一緒なようです。コマンドの位置などが違うので、最初は少し戸惑いますが慣れればスムーズに遊べますよ。

『俺屍2』 『俺屍2』
▲コーちんの正体は、なんとイタチ! 冬になると、毛が生え代わることにも注目です。彼女は屋敷でサポートしてくれるだけでなく、迷宮にもついてきて一緒に戦ってくれます。

■クセのある雑魚も増え、迷宮の難易度が大幅にアップしている!

 今回はコーちんに進められるままに、迷宮に探索にいきました。迷宮の内部は前作よりも複雑に入り組んでいて、探索のしがいがあります。敵である鬼の数も多く、かなり深くまで迷宮が続いているので、×ボタンを押してダッシュしたり、“速瀬”のような移動速度上昇の術を使ったりしないと最深部まで進むのは難しそうです。

 また雑魚の敵のなかには、“太刀風”や“白浪”といった術攻撃を無効にするいやらしい敵も! 私は前作で術の併せを中心にした戦術を取ることが多かったので、術無効系の敵はなかなか痛い。相手に合わせた戦術を取ることが、うまく戦うカギになりそうです。

『俺屍2』
▲術無効の敵出現! 術の併せによる力押しメインで戦っていたので、なかなか苦戦させられた敵です。

 また戦っていて気になったのが、夜鳥子の存在です。今回は最初に作った当主のほかに2人のキャラと、夜鳥子が一族にいる状態でゲームがスタートしました。

 すでに情報が公開されていますが、彼女の戦い方はほかの一族とまったく違うんですよね。彼女はゲームデザイナーである桝田省治氏の書いた小説の登場人物で、さまざまな式神を使って戦う陰陽士です。私は1種類の技しか試せなかったのですが、他にはどんな能力を使うのか、続報が気になるところ。

『俺屍2』
▲一族の命の恩人である夜鳥子。彼女は、一族と一緒に戦ってくれるようです。彼女の技はとても強力なので、戦闘の心強い味方になってくれますよ。

 今回遊んでいておもしろかったのが、“熱狂の赤い火”の演出。迷宮内での時間は火時計で表現され、通常は青い火なのですがまれに“熱狂の赤い火”が灯ることがあります。この期間はレアな報酬が出やすくなるほか、敵シンボルやBGMが祭りのようににぎやかなものに変化するんです。その様子はとにかく華やかで、見ているだけでもウキウキしてくるような演出になっています。

『俺屍2』
▲敵のシンボルが、ハッピやハチマキを巻きお祭りスタイルに。さらに、戦闘中でも踊りっぱなしです。

 さらに“熱狂の赤い火”のあいだは、戦利品スロットの上に特別なルーレットが発生。これであたりが出ると、“熱狂の赤い火”の期間が増えるというオマケつきです。ゲームデザイナーの桝田省治氏いわく、たまに大当たりがあるとか。それがどんな効果があるのかも、すごく気になりますね。

『俺屍2』
▲ルーレットが当たるかどうかは運しだい。チャンスを増やすためにも、“熱狂の赤い火”の期間は、積極的に戦いたいところです。

■街への買い物がすごく楽しくなりました

 前作では買い物はお手伝いさんのイツ花に頼んでいたんですが、今回は自分で街に行って買い物ができるようになりました。投資によって商品や街並みが変わっていくので、その変化を見ているだけでも楽しいです。今回は最初からある程度町が育った状態だったのですが、自分で1から始めたら育てがいもあり、思い入れも深くなってよりおもしろくなりそうですね。

 街のなかで気になったのは、娯楽施設を投資することで強化されていく“温泉宿”。迷宮探索に行く前に入ると、いろいろな効果を得ることができます。リアルでも温泉すきなので、ゲームのなかでも一族がのんびりと過ごせるように温泉を強化していきたいですね。

『俺屍2』
▲“温泉宿”のなかには、とても高額なお金がかかる湯も。そのぶん、効能もいいのでしょうか?

■ほかの国には、自国にない商品や迷宮に出会えます

 本作では、他のプレイヤーの国に行くことができます。国によって売られている商品が、かなり違うんですよね。例えばうちの国の武器屋では初期に選んだ職に合わせて、扇、剣、薙刀が販売していました。

 これが他国に行くと大筒の品揃いがいい国があったり、槍を売っていたり、違った商品が並んでいるんですよね。これは、防具や道具も同じです。この遠征を使わないと、手に入れるのが難しい武器とかありそうですね。

『俺屍2』
▲遠征先は、自由に選ぶことがあります。一言紹介文や特産品などを見て、行く場所を選ぶようです。

 また国によっては違う迷宮が出ていることがあり、そこに探索にいくこともできます。今回は、遠征先にあった自国とは違う迷宮“焔獄道”に探索にいってみました。

 この迷宮探索の最中に鍵によって封鎖された道を発見! 近くに鍵が入った宝箱があったので、それを使って先に進んだら迷宮のボスである鬼神と遭遇しました、他国の迷宮でも探索などの方法は変わらず、鬼神とも戦うことができるようです。

 “焔獄道”に登場した鬼神は、火神である火車丸。戦闘の前に会話があるんですが、それを聞いた雰囲気だとどうも敵対している感じはしませんでした。でも、戦闘ではむちゃくちゃ強かったです。

 彼は若武者のような見た目通り、物理攻撃主体で攻撃してきました。その威力も高く、さらに彼には強力な援軍が登場するので、ちゃんと回復系の術を覚えておかないと痛い目にあいそうです。また神様のなかには、物理ではなく術や補助攻撃を得意としていそうな方々もいるんですよね。彼らとも戦ってみたいような、会うのが怖いような……。

『俺屍2』
▲戦闘前の会話には、なんとボイスがつき(ちなみに火車丸のキャストは、大人気男性声優さんでした)! 戦闘中でも掛け声など、よくしゃべりますよ。前作で神様のことを知られる場所は“交神の儀”か、一部のボス戦だけでしたが、本作では彼らを知るチャンスがより増えたようです。

 今回は本編をプレイしたときの楽しみが損なわれないようにストーリー部分がカットされていたため、なぜ鬼神たちが迷宮にいるかなどは一切明かされませんでした。

 鬼神たちの謎のほかにも、一族郎党が惨殺されるという衝撃的な物語の始まりや、黒幕・阿部晴明など気になる部分が多かっただけにストーリーが遊べなかったのは少し残念。しかしそのぶん、本編がますます楽しみになりました。

 というわけで2時間たっぷりと遊びましたが、ボリューム満点すぎて交神の儀式や街の投資など遊びきれない部分がまだまだあります。今回のロムを改良した体験版が4月中に配信予定らしいので、今回遊びつくせなかった部分はそこで存分にプレイしようと思います! 本作が気になっている皆さんも、ぜひダウンロードしてみてくださいね。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『俺の屍を越えてゆけ2』ダウンロード版
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2014年夏予定
■価格:未定

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