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2014年3月21日(金)

“機動戦士ガンダム35周年プロジェクト”始動! 新たな映像作品や2機目の等身大MS制作計画など未来を見据えた『ガンダム』ワールドの今後

文:ophion

 1979年に『機動戦士ガンダム』が産声をあげてから、今年で35周年。それを記念して“機動戦士ガンダム35周年プロジェクト”の発表会が、3月20日に東京・お台場で行われた。本プロジェクトは、40周年に向けた挑戦を始める年と位置付け、“RISE!――世界は動いている”をコンセプトに掲げているという。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト
▲トリコロールカラーを地に、『ガンダム』に関する3つの映像作品を描いたキービジュアル。

■『ガンダム』の原点から未来まで、映像作品3本の情報が公開!

 会場でまず公開されたのは『機動戦士ガンダムUC episode 7「虹の彼方に」』の映像。この作品は、福井晴敏氏の小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』シリーズを映像化したもので、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の3年後を舞台に“ラプラスの箱”と呼ばれる謎を秘めた箱を巡る物語が描かれる。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト 機動戦士ガンダム35周年プロジェクト
▲映像作品3タイトルは、サンライズの取締役副社長・宮川恭夫氏によって紹介された。

■『機動戦士ガンダムUC epidsode 7「虹の彼方に」』公開概要
【公開日】2014年5月17日(イベント上映/有料配信)
※上映館内にてBlu-rayを先行販売
【BD/DVD発売日】2014年6月6日

『機動戦士ガンダムUC epidsode 7「虹の彼方に」』公式サイト

 続いて、富野由悠季氏が監督を務める『ガンダム』映像シリーズ最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』も公開。本作は、宇宙世紀を描いた『機動戦士ガンダム』の次なる世紀“リギルド・センチュリー”を舞台に、パイロット候補生ベルリ・ゼナムの冒険が描かれていく。『ガンダム』シリーズの新たな時代の幕開けに期待していよう。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト 機動戦士ガンダム35周年プロジェクト
▲ベルリ・ゼナムは、宇宙エレベーターを守る組織・キャビネットガードに所属しているとのこと。映像では、ヒロインとおぼしき女性や舞台となる宇宙エレベーターらしきものが見られた。

『ガンダム Gのレコンギスタ』公式サイト

 発表タイトルのラストは、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の映像作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』。本作は、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン/アニメーションディレクターを務めた、安彦良和氏のコミックスを映像化したもの。のちのジオン公国軍エースパイロット“シャア・アズナブル”と、その妹“セイラ・マス”の激動の幼少期が描かれ、全4話構成になるという。こちらは2015年春にイベント上映予定だ。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト 機動戦士ガンダム35周年プロジェクト
▲シャアとセイラの父、ジオン・ダイクンの急逝。ここから一年戦争へとつながる、すべての物語が動き出す。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』公式サイト

■『機動戦士ガンダム』のすべてを明らかにする、展覧会が開幕!

 映像作品3作品に続いて“機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM”のことが発表された。この展覧会では、TVアニメや劇場版の制作に用いられた1,000点以上もの『機動戦士ガンダム』関連資料が展示される。その他にも、関連グッズの販売や最新シリーズの映像先行公開などを行うそうだ。

 なお、“機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM”の第1回会場は大阪で、その約1年後に東京でも開催される。東京会場では展示内容を一部変更し、新たなオリジナルグッズを投入するとのことだ。

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▲『機動戦士ガンダム』のすべての歴史が、この展覧会で見られるはずだ。

■“機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM”開催概要
●大阪会場
【開催期間】2014年7月12日~2014年8月31日
【開催場所】大阪文化館・天保山(大阪府大阪市港区海岸通 1-5-10)

●東京会場
【開催期間】2015年7月18日~2015年9月27日
【開催場所】森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)

【主催】朝日新聞社/創通/サンライズ/バンダイ/バンダイナムコゲームス/バンダイナムコビジュアル/大阪文化館・天保山(大阪会場)/森アーツセンター(東京会場)

“機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM”公式サイト

■ガンダムに続く、新たな等身大モビルスーツの制作計画始動!!

 未来に向けたプロジェクトとして“REAL G Next Project”も発表。これは『機動戦士ガンダム』40周年となる2019年に向けて、現在お台場に設置されている等身大ガンダムに続く、新たな実物大モビルスーツを作成するというものだ。

 どのモビルスーツを作成するかは公開されなかったが、全世界の叡智を結集したグローバルなプロジェクトになるという。詳細については、4月上旬に公開予定の“REAL G Next Project”公式ティザーサイトや“機動戦士ガンダム35周年記念プロジェクト”ポータルサイトにて発表予定。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト

■知られざる『G』の由来も明かされた富野由悠季氏のスペシャルトーク

 発表会の最後は、スペシャルゲストとして『ガンダム』の生みの親である富野由悠季氏が登壇。『ガンダム』シリーズが35年間愛されていることへの感慨を語った後、「『Gのレコンギスタ』の素晴らしさは、『UC』や『THE ORIGIN』のファンだけではなく、その子孫にも受け継いでほしい」「『Gのレコンギスタ』の“G”は、『機動戦士ガンダム』第1話“ガンダム、大地に立つ”の大地=groundのこと」など、『Gのレコンギスタ』に対する思いの強さを打ち明けた。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト 機動戦士ガンダム35周年プロジェクト

 今回登壇した方々のフォトセッションをもって、本発表会は閉幕に。40周年に向けてさらなる動きを見せる『機動戦士ガンダム』シリーズは、アニメやコミックの枠を越えた1つの芸術作品と言っても過言ではない。今後の動向が気になる人は、ポータルサイトをこまめにチェックしておこう。

機動戦士ガンダム35周年プロジェクト 機動戦士ガンダム35周年プロジェクト

(C)創通・サンライズ

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