『ウイポ』全作を遊ぶ福永騎手も興味津津！ 無双や『DOA』との衣装コラボも発表された『ウイニングポスト8』完成発表会

文：kbj

　コーエーテクモゲームスから3月27日に発売されるPS3/PS Vita/PC用ソフト『ウイニングポスト8』の完成発表会が、東京にある“Gate J”にて開催された。

　『ウイニングポスト8』は、馬主兼生産者（オーナーブリーダー）となって競馬界の人々と交流しながら、名馬を輩出していく競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポスト』シリーズの最新作。今作では、“受け継がれる血統のロマン”をコンセプトに人馬の絆が描かれ、シリーズで初めてプレイヤーキャラクターの配偶者や子孫が登場する。子どもや孫は、騎手、調教師、牧場長、牧場スタッフとなってプレイヤーを支えてくれるという。

　最初に、同社取締役副社長 ソフトウェア事業部長の鯉沼久史氏が登壇。同社がSLGを得意とすること、さらに襟川恵子取締役名誉会長が馬主であったことから、シリーズが始まったことを明かした。発売を心待ちにするファンに向けて、「20周年タイトルとして力を入れて開発してきましたので、ぜひ楽しんでいただきたいです」とメッセージを送った。続いて山口英久プロデューサーが、ゲーム概要について紹介した。

▲鯉沼久史ソフトウェア事業部長		▲山口英久プロデューサー

　山口プロデューサーによると本作では、競馬のドラマを感じられるような要素を多数用意しているという。さらに血統に牝系を搭載して、より奥深い競走馬の継承を楽しめることを語った。

▲名馬を送り出す喜びを味わえる本作競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポスト』シリーズ。本作では、血統の要素を大幅に強化している他、馬のグラフィックやモーションがリニューアルされている。

▲シリーズで初めて、結婚して子どもを作ることができるように。子どもや家族を、騎手や調教師にすることで家族ぐるみで頂点を目指す楽しみを味わえる。

▲絆のある馬に騎乗すると、馬の能力をさらに引き出せるように。このように人馬の絆を感じられるイベントもあるとのこと。

▲種牡馬に加えて、繁殖牝馬の血統も継承されるように進化。好きな牝系の血統を構築することもできるようになり、その牝系が活やくすると繁殖の際に特性を受け継げるようになる。

▲もちろんレースシーンにも注力していると、山口プロデューサーは熱弁。1982年からゲームがスタートするのだが、時代にあわせてレースシーンの描写や実況の演出が変化するこだわりだ。

　2014年の競馬事情にも対応し、GIレース“チャンピオンズカップ”も収録している『ウイニングポスト8』。ここで山口プロデューサーは、無料ダウンロードコンテンツとして配信予定の、秘書衣装を公開。中には、同社の『真・三國無双』シリーズの貂蝉や『DEAD OR ALIVE（デッドオアアライブ）』シリーズのかすみの衣装も用意されていた。こちらについては続報をお待ちいただきたい。

▲今週3月27日に発売される『ウイニングポスト8』。PS3版とPS Vita版ではセーブデータを共有できる。		▲秘書の衣装が配信決定。衣装を変えることで、いつもとは違う雰囲気を味わえそうだ。

　続いてスペシャルゲストとして、国際GIレース“ドバイデューティフリー”に出発直前の福永祐一騎手と、タレントの谷桃子さんが登場。シリーズ全作品をプレイしているという福永騎手は、「ジョッキーとしては競馬ゲームが出てくれるのがうれしく、コーエーファンとしては『ウイニングポスト』の新作が出てくれるのがうれしい」とコメントした。福永騎手はすでに少しプレイしているようで、本作の進化、変化に舌を巻いていた。

▲騎手時代に“天才”とまで言われた福永洋一さんを父に持つ、福永騎手。2013年には、菊花賞と天皇賞・秋を制している。		▲3年に渡って競馬番組のMCを担当していたタレントの谷さん。「競馬の楽しさを皆さんにも知ってほしい」と語った。

　競馬の魅力について聞かれた福永騎手は、“馬のドラマ、人のドラマ”と回答。ゲームにも色濃く反映されている血統が重要なスポーツであると、魅力を補足した。一方の谷さんが考える魅力は、“馬”だという。番組に元騎手の細江純子さんが出演された際にさまざまなことをレクチャーされたようで、かなり勉強になったようだ。

　ゲーム中には、福永騎手も実名で登場する。ゲームで登場することについて「ゲーマーならうれしい以外の何ものでもないです！」と、満面の笑みを浮かべて語ったのだが、自分の名前でプレイできなくないのは残念なようで、「次はぜひおやじを出してください！」と続けた。

▲こちらが、福永騎手が登場するイベント。“縁の馬”の項目には、福永騎手とゆかりのある馬が並んでいる。

▲牧場に勝負服で現れて、エピファネイアに乗りたいとアピール。もし騎乗できれば、さらに能力が発揮されそうだ。

　今後の目標について聞かれた福永騎手は、「数字がいらないわけではないですが……」と断った後で、いい馬との出会いを渇望していることを告白。「成績を出していれば、巡りあいがあるので、その時に結果を出せる技術をつちかっていきたい」と力強く語っていた。

　ここで、現地時間の3月29日に開催される“ドバイデューティフリー”を『ウイニングポスト8』でシミュレーションしてみることに。ゲートが開き、各馬がキレイにスタートを決める。レースは静かな展開のまま終盤戦に突入。最終コーナーを曲がり、各馬がラストスパートに入る。ゴール前の混戦でわずかに抜け出したのは、福永騎手の乗るジャスタウェイだった。3着には、武豊騎手の乗るトウケイヘイローが入っていた。なお、山口プロデューサーによると各馬のパラメーターはいじっていないとのこと。

▲ゴールシーンを見て「気を使わせちゃいましたかね（笑）」と話した福永騎手。枠はまだ出ていないが、実際のレースも早くならないと考えていたようで、「シミュレーションのような位置でレースをしたい」と続けた。

▲JRAとのタイアップイベントとして、中山競馬場と阪神競馬場にて『ウイニングポスト8』の映像公開やポスター掲出が行われる。さらに本日会場で行われたような、レース予想イベントも予定されているとのこと。

▲『100万人のWinning Post』が3月28日にリニューアルし、2014年度のレース日程に対応。現在はカウントダウンキャンペーンを展開中だ。		▲先日からAndroid/iOS用アプリが配信されている『ギャロップレーサー』。競馬ゲーム初となるWIN5レースが配信される予定。

　山口プロデューサーによると、本作は久々のナンバリングタイトルとして全力で開発してきたという。「競馬関係者からも意見やアドバイスをもらい、いいゲームに仕上がっています」と、自ら太鼓判を押した。競馬の魅力である最強馬の育成だけでなく、その裏にあるドラマもしっかりこだわり、さまざまな要素をパワーアップさせている『ウイニングポスト8』。「プレイは簡単なので、血統がわからなくても楽しめます。これまでのファンだけでなく、新しいユーザーにもプレイしていただき、競馬を盛り上げたいです！」と語った。

　フォトセッションに続いて、妻である元フジテレビの松尾翠アナウンサーが3月23日に女児を出産された福永騎手に、花束が贈呈された。福永騎手は「レースで出産には立ち会えなかったんですが、無事に産んでくれたことに感謝しています。今後は一層の責任を持っていきたいです」と父親としての意気込みをコメント。ゲームでは娘を騎手にすることもできるが、それには反対のようで、「騎手にはしませんよ。できれば騎手ともあまり仲よくしてほしくないですね」と、苦笑いしつつ心境を語った。

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