“ゲーム屋さんがえらんだ良作！” 3月は『A列車で行こう3D』！

文：電撃オンライン

　全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作！」。3月の良作に選ばれたのは、25年以上の歴史を持つ都市開発鉄道シミュレーションゲームシリーズの最新作『A列車で行こう3D』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

●名前は聞いたことあるけど
　やったことがないというあなた！

『A列車で行こう』というタイトル、聞いたことありますか？　名前は知っているけれど遊んだことはない……そんな人も多いんじゃないでしょうか。
　なんとなくとっときにくそう、鉄道に詳しくないから楽しめるかわからない、難しそう、そんなイメージを抱いている人はいませんか？　正直言って、たしかに難しいです、もう恐ろしいほどいろんな要素があって、いっぺんにはとても覚えきれません。ですが、じつはとっつきにくいかというとそうでもありません。今回ご紹介するニンテンドー3DS用ソフトの『A列車で行こう3D』では、とてもチュートリアルが充実していて、まず駅を設置して、線路をひいて、電車を走らせてみましょう……というところから時間をかけて教えてくれるので、初めてみれば意外なほど、すんなりとゲームにのめりこむことができます。そしてのめりこみ始めると、鉄道と、経営と、都市計画の壮大かつ緻密な世界にドップリ浸ることになります。

●3時間待ったら2台続けてきた!?
　鉄道運営は試行錯誤の連続

　最初はとにかく言われるがままに進めます。少しずつ線路を伸ばして新しい駅を作り、そのうち環状線にしようとマップをぐるっとひとまわりするように。線も2線にして内回りと外回りで進行方向を逆にして、人がいない23時から朝5時は運休に。車庫を作ったけどどうやったら入ってくれるんだろう…そうだ、運休の間に回送で走らせて車庫に入るように……そのためには回送で走る時間を設定して、回送時だけ車庫につながる線路に進むように設定して……。もう次から次にやることがあります。
　うちの鉄道も最初はとにかく酷いもんでした。何しろ島をぐるっとかこむ環状線には駅が5つぐらいしかなくて、3時間くらい待たないと電車が来ないくせに、来るときは2本続けて来ちゃったり。3両編成でお客は常にギュウギュウ。4両に増やしたのにホームが短くて結局4両目には乗れなかったり。各駅停車と準急、急行を走らせるなんて夢のまた夢。普段自分が乗っている電車がどれだけすごいか感心したりして。しかしそれだけに、自分が思うように走らせることができたときは望外の喜びがあります。
　しかも、このゲームは電車を走らせるだけのゲームじゃないんです。電車を運営する鉄道会社を経営しなければいけません。乗客からお金を取るだけじゃないですよ。駅の運営や、農作物や石油などの貨物の運輸。電車だけではありません、バスにトラック、路面電車だって走らせます。それぞれ、線路や道路をひいて、経路を設定して、車両を購入して、何をいつどのルートで運ぶのか決めていくんです。全部あなたが決めるんです！
　さらには駅の周りにマンションやデパートを建てて収入を得つつ街を発展。街が大きくなれば電車の利用者も増えて好循環に。資金のために銀行から融資を受けたり、余ったお金を株式投資に回したり……。交通インフラによる街の発展という壮大な計画から、始発の時間を分単位で決めるところまでいくのがこのゲームのすごいところです。

●鉄道に乗りながら
　鉄道を運営する

　とても丁寧なチュートリアルは初心者用に3マップ用意されていて、これをクリアするだけでもおそらく10時間はかかるんじゃないでしょうか。でも、1つ1つ丁寧にこなしていけばいいので、初心者でも安心です。そしてどんどんやることが増えて、やめられなくなること請け合いです。しかも、携帯機でできちゃうんですから。行き帰りの通勤電車に揺られながら鉄道経営にハマるなんてのも、なかなかオツかもしれません。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

　販売店での展開の一例。各お店の写真は2月の良作『ディアブロIII』の店頭展開のもの。

▲【愛知県／お宝創庫 中村書店】「集めろ！ 強くなるために」まさにディアブロ。		▲【愛知県／お宝創庫 半田店】その壮大な世界観を表現。

▲【愛知県／ファミーズ 中川店】ハック＆スラッシュ系タイトルを並べてプッシュ！		▲【愛知県／お宝創庫 刈谷店】1度ハマったら抜け出せない中毒性をアピール。

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