2014年4月21日(月)
さまざまなミステリー・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく“まり蔵探偵事務所”。今回は、4月17日に発売された3DS用ソフト『逆転裁判123 成歩堂セレクション』の特別企画をお届けします。
本作は、『逆転裁判』シリーズの顔である弁護士“成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)”が主人公の初期3作品を1本にまとめたタイトル。収録作は『逆転裁判 蘇る逆転』、『逆転裁判2』、『逆転裁判3』で、全14話をプレイできます。同時発売の限定版には、新作ストーリーを描いたドラマCDが同梱され、中村悠一さんが声を演じる“来恩寺シシオ”と三森すずこさんが声優を担当する“宇鷺ミウ”という新キャラクターが登場します。
▲通常版 | ▲限定版 |
今回は、『逆転裁判』シリーズをプレイしている電撃オンラインスタッフに、好きなエピソードについて語ってもらいました。シリーズの魅力を改めて紹介していくので、ご覧ください。
【kbj】
・好きなエピソード:『逆転裁判 蘇る逆転』第4話“逆転、そしてサヨナラ”
・好きなキャラクター:狩魔豪
『逆転裁判』シリーズは、キャラクターと物語という2つの軸に、システムが絡んでいるのが魅力だと思っているkbjです。キャラクターについてはその話だけの登場するキャラだけでなく、シナリオや作品を越えて登場するキャラもいて、エピソード同士のつながりを感じられるのです。あわせて、時代を越えたエピソードが用意されていて、物語上の伏線や意外性が仕込まれていて、読んでいてハラハラしたりワクワクしたりします。
中でも“逆転、そしてサヨナラ”は、その後のシリーズにも深くかかわってくる御剣家、綾里家、狩魔家のキャラやエピソードが描かれます。事件のトリックや真相の詳細は書きませんが、驚きアリ、感動アリで、プレイした後にものすごい満足感を覚えたのを、昨日のことのように覚えています。また、ほめられた行為ではないのですが、狩魔豪の勝利に対する執念は見習うところがあると思っています。
シリーズは『4』や『5』が発売され、さらには『逆転検事』シリーズや『レイトン教授VS逆転裁判』など、スピンオフやコラボ作品も生まれました。その礎となった『逆転裁判』や『2』『3』を楽しめる本作。遊んでいない人だけでなく、GBAやDSなど、これまでに発売されたソフトを楽しんだ人も改めてプレイしてみてはいかがでしょうか? 個人的にはシリーズといえば、GBA本体とソフトをセットで貸して、友人・知人にプレイさせたという思い出があります。今回の記事でも、作品の輪が広がることを願っています。
【カネキング】
・好きなエピソード:『逆転裁判 蘇る逆転』第5話“蘇る逆転”
・好きなキャラクター:巌徒海慈
『逆転裁判』はシリーズ1作目ながら、いきなり掟破りのサプライズが詰め込まれたタイトルになっています。誰もが予想を裏切られたであろう第2話から、あり得ない証人が登場する第4話、そして最後の最後の大逆転。各話のボリュームもちょうどよく、個人的にはこの第1作が一番のお気に入りです。シリーズの人気ヒーロー・トノサマンも、この作品から登場しています。
『逆転裁判』はGBA用ソフトだったのですが、その後ニンテンドーDSに『逆転裁判 蘇る逆転』として移植されます。この時に追加されたのが“第5話 蘇る逆転”になっています。このエピソードはかなりの大長編で、追加要素と言いつつもゲームの半分を占めるぐらいのボリュームがあります(笑)。DSの機能をフル活用した新要素も印象的でした。
この第5話は犯人が本当に最後まで手ごわいヤツでして、徹夜でプレイして、明け方になっても決着がつかず、眠い目をこすりつつやっとクリアした思い出があります。この粘りっぷりは、歴代でも最強クラスの犯人なんじゃないでしょうか。相方が真宵ちゃんから新キャラの茜ちゃんに代わるので、1本のソフトで2人の女の子をパートナーにできる点でも、『蘇る逆転』はお得な1本と言えるのです!
【りえぽん】
・好きなエピソード:『逆転裁判2』第4話“さらば、逆転”
・好きなキャラクター:御剣怜侍
電撃オンラインで『逆転裁判』シリーズの企画があるたびに、ミッちゃん推しをしているりえぽんです。『逆転裁判』といえば、ストーリーはもちろんですが、その物語を彩るキャラクターたちも魅力的です。なるほどくんや真宵ちゃん、ミッちゃんたちメインキャラクターの他、各エピソードの被告人や証人などのサブキャラクターも個性的すぎて忘れられないキャラクターばかりなんです!
中でもりえぽんの印象に残っているのは、『逆転裁判2』第3話に登場するタチミサーカスの団員たち! ゴオオォォージャス! なマックスに、とってもカワイイ猛獣使いのミリカ、微妙なジョークと笑い方がプレイヤーを絶妙にイラッとさせるトミーなど、サーカス団員というだけあってみんな強烈なキャラクターです。団員たちとなるほどくん&真宵ちゃんのやり取りがおもしろくて、いろいろな証拠品をつきつけて反応を見ていました。そんな明るい雰囲気のサーカスで起きた事件はあまりにも悲しい真相で、初プレイの時に泣きそうになりました。
『逆転裁判』シリーズは他のエピソードのキャラクターもインパクト大です。特に、裁判が進み真相に近づくと、豹変し本性を現す証人や犯人たちのギャップがおもしろいんです。シリーズでおなじみと言えるこのキャラクターの激変は、プレイしたことがある人なら、記憶に残っているキャラクターが誰かしらいるのではないでしょうか。さすがにネタバレになってしまうのでここでは触れませんが、どのキャラクターがどんな風になってしまうのか気になる人は、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』をプレイして確認してみてください!
ちなみに、りえぽんが一番好きなエピソードは、『2』第4話の“さらば、逆転”です。この話に登場するキャラクターも大好き! 特に、イケメンの王都楼真悟に注目ですよ!
【まり蔵】
・好きなエピソード:『逆転裁判3』第4話“始まりの逆転”
・好きなキャラクター:御剣怜侍
私は『逆転裁判』信者なのでぶっちゃけすべてのエピソードが好きなんですが、印象深かったものをあえて挙げるなら『逆転裁判3』の第4話“始まりの逆転”でしょうか。このエピソードでは、成歩堂くんの師匠である千尋さんの初法廷の様子が描かれます。新米弁護士の千尋さんと先輩弁護士の神乃木さんによるボケ&ツッコミの応酬が大好きで、いまだに気が向いたらプレイしていたりします。
千尋さんのライバル検事としてこれまた新米の御剣検事が登場するところも、好きな理由の1つです。フリフリ2割増しでいきがっている御剣検事が、それはもうカワイくてカワイくて……! 余裕ぶっているのに矛盾を突かれると、千尋さんに向かって「新米弁護士があああ……」と唸るシーンなど思わずニヤニヤしてしまいますよね~。
『3』は過去にさかのぼるエピソードが多く、第1話“思い出の逆転”では大学生のころの初々しい成歩堂くんが登場します。『1』と『2』を遊んできたプレイヤーにとって、成歩堂くんや御剣検事、千尋さんといった主要キャラの若いころが見られるエピソードは、今までとはまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。シリーズをプレイしてきた人がより楽しめるという点において、第4話は名エピソードだと思っています。
【やままや】
・好きなエピソード:『逆転裁判3』第5話“華麗なる逆転”
・好きなキャラクター:ゴドー
「『逆転裁判』と言えば?」と聞かれて真っ先に思い浮かべたのは、『逆転裁判3』のゴドー検事でした。並み居る個性派レギュラー陣を差し置いてなぜゴドー? やっぱりそこは乙女のハートをわしづかみにする容姿端麗な天才検事の御剣検事なのでは? と自分でもちょっと首をかしげてしまうのですが、とにかくゴドーでした。そして滑るマグカップ。
そう、滑るマグカップ……! 『逆転裁判』は法廷中の各キャラクターの動きが実に個性的で楽しいのですが、ゴドーのこの演出が特に大好きだったんですよね。何がそこまで私の心の琴線に触れたのかわからないけど本当に好きで! マグカップがすべる度に喜んでいました。ちなみに『3』では若かりしころのなるほどくん(風邪引き中)の動きもかなり好きです。あの情けない感じがまた……。
ところで『3』のGBA版が発売されてから早10年になるんですね。キャラクターの表情があまりにも鮮明に思い出せるのでそんなに月日が経ってるなんて思いも寄りませんでした。でも確かにいい感じに細かいエピソードやトリックを忘れかけているので、この機会に『逆転裁判123』を手に取ってみようかなあなんて考えています。GBA版もDS版も持っているけど部屋の地層の下の方に埋もれているので……。10年って実はかなり長いですよね。
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