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2014年4月24日(木)

90年代の初代PSタイトルを全力でレビュー!? 電撃PS史上最もカオス(?)なゴールデンウィーク企画で隠れた神ゲーを発掘【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 来週はゴールデンウィーク。今年は例年に比べ、休日が少ない暦のめぐりになってしまいましたが、ご予定はいかがでしょうか。“行楽地はどこも人でいっぱいなので、この機会にたまっている積みゲーを消化する”という人も多いのではないのでしょうか。

『電撃プレイステーション Vol.565』
▲ゴールデンウィークを前に「どんなゲームをやろうかな♪」と、浮かれ気分の本誌ライター陣。しかし、そんな彼らを悲劇が襲った……。

 4月24日発売の電撃PlayStation Vol.565では、連休中にプレイしたい、この春オススメのタイトルをピックアップ! ゲームをしてのんびりお休みを過ごす人には必見の内容になっています。……いや、なるはずでした。

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「でも、ゴールデンウィークなのに普通のゲームをやってていいのかなぁ?」

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 ……と、とある編集が善意の(※余計な)ひとことを発したため、企画内容が一瞬にして白紙に。もう普通の企画に後戻りできなくなったため、半ばヤケクソで「じゃあ“普通じゃない”ゲームをしようぜ!」ということになり、最終的には「黄金週間は(※普通の)ゲームをするな!!」という縛り企画が誕生しました。

『電撃プレイステーション Vol.565』
▲「……またやっちまった」と発言を後悔するライター陣。楽しいGW企画が、一瞬にして地獄のチャレンジ企画へと変ぼうを遂げた。

 今回扱うカテゴリは以下の3つです。

(1)“新作”のゲームはするな
(2)“燃えない”ゲームはするな
(3)“メジャー”なゲームはするな

 過去に数多のゲームをプレイしてきたライター陣の経験を生かし、各カテゴリのタイトルを選定したのですが、“電撃PS史上最もカオス”と言っても過言ではないラインナップになったのが、(1)『“新作”のゲームはするな』です。

 これは、担当ライター3人が“世間では賛否があっても「俺は好きだぜ!」というタイトル”“ぜひ広く知ってもらいたい隠れた名作(迷作)タイトル”を各1本ずつ選び、合計6本を全員でレビューするというもの。真剣に選ばせた結果、挙げてきたタイトルが全員すべて初代PSタイトル。2014年も4カ月が経過した今、初代PSのタイトルを全力でレビューしているのは電撃PSくらいではないでしょうか。

 その6本のなかから、史上最高にカオスな原稿となった『ナイトゥルース 闇の扉』のレビューをお届けしましょう。初代PSのタイトルは、多少粗くとも型にはまっていないタイトルが多かったですよね。残り5本はぜひ誌面でお確かめください。

ナイトゥルース 闇の扉

【DATA】
●PS ●1996年11月1日発売
●アドベンチャー ●ソネット・コンピュータエンタテイメント

『ナイトゥルース 闇の扉』 『ナイトゥルース 闇の扉』

◆推薦人・カワチのオススメポイント
・黒歴史ノートから飛び出したキャラクターたち
・ジュブナイルを彷彿とさせるシナリオ
・声優インタビューの内容が前代未聞

 ●すべての中二病は道を空けろ! このゲームこそ黒歴史の聖典だ!!!(カワチ)

 “中二病ノート”に書かれた設定やキャラクターがそのままゲームに飛び出したような作品。精霊を召喚する主人公・十六夜慎哉(このネーミングセンス!)や、陰陽道を扱う宮条麗美香(このネーミングセンス!!)が、学校の礼拝堂によみがえった魔王・ルシファーや、学校の裏山に潜んでいたドラキュラ伯爵と激闘を繰り広げる物語が描かれます。あぁ、もうこの説明を書いているだけでワクワクが止まらない!! CGのクオリティが低いだとか、文章が稚拙だとか、設定が唐突だとか、そういうのはどうでもいいんです! ボクはこの世界観が大好きなんだ!! さらに特典のメイキングディスクもオススメ! うえだゆうじさんや緒方恵美さん、若本規夫さんといった豪華メンバーが、『超常現象の体験談』や『宇宙人について』のインタビューに動画で答えているんですよ!

 ●味のある文章と物語が、ボクの腹筋を殺そうとしている!(まさん)

1時間目の授業が終わると、その後、2時間目、3時間目、4時間目と授業が進み、昼休みを挟んで5時間目の授業が終わり、6時間目の授業が始まった」「総ての元凶の元と原因が判明していた」など、もはや“ナイトゥルース語”とでも言うべき、味わい深い文章が頭から離れなくなるゲームです。トイレの個室で人体発火現象が発生。炎に包まれて苦しむクラスメイトを助けるため、主人公は超長い呪文を詠唱してウンディーネを召喚(※近くに蛇口がある)→もちろん助からない、というコンボを見たときには笑いが止まりませんでした。超常現象の体験談を語りながら、常に半笑いなうえだゆうじさんが見られる特典ディスクもよし! GWにピッタリな、みんな笑顔になるホラーゲームですね。

 ●これぞまさに90年代のジュブナイル!!(ophion)

 独特の言葉選びが目をひく作品。ただの落雷を「漆黒の天空に閃光の竜が走り」と表現するそのセンスには、中二病心がくすぐられました。ほかにもステキな表現が盛りだくさんなのですが、書き連ねるとそれだけでレビューが終わってしまうので省略(全編こんなかんじです)。物語は青春に非日常が混じり込む、王道ジュブナイル。上述の文章センスと物語が織り成す独特の世界は中毒性があり、ハマる人はハマると思います。全体に散りばめられた伏線が投げっぱなし気味なのが、惜しいところか。それもそのはず、じつは本作は全5部構成とのこと。続きも見てみたいなあって調べてみたら、3作目までしかリリースされていない(しかもセガサターンのみ)じゃないですか、やだー!
(電撃PS Vol.565より抜粋)

 ……どうですか、プレイしたくなってきたでしょう?(笑) 『“燃えない”ゲームはするな』と『“メジャー”なゲームはするな』のカテゴリでも、多彩なタイトルを取り上げていますので、そちらもお楽しみに。

◆企画ではこんなタイトルを取り上げています
(※PCでご覧の方はマウスオーバーでタイトルが出ます)

PS『バロック 歪んだ妄想』 PS『ノット トレジャーハンター』 PS『ルシファード』
PS『最終電車』 PS『炎の料理人 クッキングファイター好』 PS2『炎の宅配便』
PS2『建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!』 PS『ザ・ファイヤーメン2 ピート&ダニー』 PS2『SIMPLE2000シリーズVol.38 男のためのバイブル THE 友情アドベンチャー 炎多留・魂』
PS Mobile『RE:婚』

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データ

▼『電撃PlayStation Vol.565』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2014年4月24日
■定価:648円+税
 
■『電撃PlayStation Vol.565』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『ナイトゥルース 闇の扉』
■メーカー:ソネット・コンピュータエンターテイメント
■対応機種:PS
■ジャンル:ADV
■配信日:1996年11月1日
■希望小売価格:6,800円+税

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