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2014年5月3日(土)

『ゼクス』の最新ブースターパック『神祖の胎動』入りデッキで久保田プロデューサーと対戦! 話題のあのコラボや企画についてのインタビューも

文:カワカミ雁々

 皆さん、こんにちは。ライターのカワカミ雁々です。4月24日に『Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス)』の最新ブースターパック『神祖の胎動』が発売されました。

『Z/X -Zillions of enemy X-』

 『神祖の胎動』では、第4弾で初登場した“エヴォルシード(以下、ES)”が再びフィーチャーされ、“新たなES持ち”や“ESがリソースやトラッシュにあることを参照するカード”が登場しています。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』
▲ES持ちはコストのかからない除去である《廃墟の魔人 ルイーナ》をはじめ5枚が登場。さらに各色にESを参照するカードが収録されています。

 また、2つの色の組み合わせそれぞれに、リソースに特定の色を持つカードが2枚あることを条件にするカードのサイクルも登場しています。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』
▲リソースを参照するサイクルは、デッキの色が限定されるぶん、条件を満たせばかなりのコストパフォーマンスを発揮してくれそうですね。

 これまでは2色の組み合わせといえばリソースリンクでしたが、今後はこれらのサイクルを軸にしたデッキも登場しそうですね。もちろんリソースリンクとの併用も強力でしょう。

 さらにストーリー面では『神祖の胎動』より“並行世界Y・T編”がスタート。今後1年間で新たな物語が展開していくとのことで、カードの能力だけでなくフレイバーテキストからも目が離せませんね。

 さて、今回はそんな『神祖の胎動』を使っての対戦レポートをお届けします。お相手はもちろん『ゼクス』の生みの親であるイグニッション久保田プロデューサー!

『Z/X -Zillions of enemy X-』

 対戦レポートのほかに『神祖の胎動』入りの最新デッキリストや、今年も話題騒然となったエイプリルフールネタの裏側に迫るインタビューなども掲載しますので、合わせてお楽しみください。

■第1ゲーム目 赤黒“三銃士”(久保田)VS青黒エヴォルシード(カワカミ)

 最初は『神祖の胎動』で再々登場したESを使った青黒デッキをお借りしました。久保田さんは《天衣無縫の三銃士アラミス》の加入により、ついに4人がそろった“三銃士”デッキでした。

 じゃんけんで勝って先攻を取ります。1ターン目はお互いにゼクスを倒しあって迎えた2ターン目。イグニッション(以下、IG)すると幸先よく《途惑いの少女アリス》がポロリ。手札のアドバンテージを得つつ攻めていきますが、久保田さんもしっかりIGからゼクスを展開してきます。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 こちらは5ターン目にも《途惑いの少女アリス》のESが発動し、手札に余裕を持って中盤戦に突入できました。返すターン、久保田さんは自軍エリア脇に《日出づる国の女王 卑弥呼》をプレイしますが、これは続くこちらのターン《貫通機械ペネトレイト》の登場時能力で除去しました。

『Z/X -Zillions of enemy X-』
▲リソース参照ゼクスの1枚で、登場時に黒のリソースが2枚以上あれば、手札1枚を捨てることでノーマルスクエアのゼクス1体を破壊できます。パワーもそこそこあり、青黒のデッキでは頼りになりそうな1枚です。

 プレイヤースクエアのゼクスを《貫通機械ペネトレイト》のアタックで破壊した後でもう1体ゼクスを出し、このターンIGで出た《ミラージュダガー ベラトリクス》と一緒に2点のダメージを与えます。手札にはまだ余裕がありますし、結構有利かなと思っていたら、ここで久保田さんがIGで2枚目の《日出づる国の女王 卑弥呼》を出し、さらに《三銃士の初詣》をプレイ!

『Z/X -Zillions of enemy X-』
▲手札から好きな枚数の“三銃士”カードをプレイできるという“三銃士”デッキの必殺技ともいえるイベントです。

 一気に4体もの“三銃士”が登場し、スクエアを埋め尽くします。それだけでなく《高潔な三銃士アトス》が12000点、《天衣無縫の三銃士アラミス》が6000点、そして“ブレイバー”が4体出たことで《日出づる国の女王 卑弥呼》が8000点とダメージの嵐が吹き荒れ、こちらのゼクスは全滅!

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 返すターン、とりあえずパワー10500の《オリジナルXIII Type.II “Sd03Ve”》をプレイヤースクエアに置いて守りにつかせます。これでひと息つけるかと思いきや、続く久保田さんのIGが強く、プレイヤースクエアを囲んでの集中攻撃にあい、1ダメージを受けてしまいます。

 しかし、IGで出るゼクス相手なら《滅獄竜デスティニーベイン》の出番ということで、盤面を一掃し、再び久保田さんのプレイヤースクエアに迫ります。ここでIGに連続成功していればチャンスだったのですが1回目で登場した《ミラージュダガー ベラトリクス》で山札を見たところ、IGやES持ちがいなかったため、プレイヤースクエアを突破するにとどまります。

 久保田さんは《三銃士の初詣》で大量展開したぶん手札が減っており、プレイヤースクエア周辺を蹴散らすのみでターンを返してきました。

 続くターン、こちらは再びIGで《ミラージュダガー ベラトリクス》が登場。さっそく山札を3枚チェックして続くIGを成功させます。さらに手札から《金字変形トライゴルド》と《ヴァリアントコレダー カストル》をプレイして、プレイヤースクエアに3回アタックをしかけ、ライフを削りきることができました!

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 新しいES持ちカードをプレイできなかったのは少し残念ですが、何とか勝利することができました。ESがたくさん入っていると毎ターンのIGがより楽しくなりますね。僕も『神祖の胎動』環境では、好きなカードである《アドミニストレータ ベガ》を使ったESデッキを作ってみようと思います。

この対戦で使用したデッキのリストは以下の通りです。

●青黒エヴォルシードデッキ
<プレイヤー>
なし

<ゼクス>

《ミラージュダガー・ベラトリクス》×4
《ヴァリアントコレダー カストル》×4
《シューティングスター アルヘナ》×1
《悠奏クルティ》×4
《貫通機械ペネトレイト》×3
《オリジナルXIII Type.II “Sd03Ve”》×4
《金字変形トライゴルド》×4


《途惑いの少女アリス》×4
《滅獄竜デスティニーベイン》×3
《命の回収者シュラハト》×4
《飛び越えるスプリンター》×4
《廃墟の魔人ルイーナ》×4
《サラサラするアンコ》×3

<イベント>

《猫の恩返し》×4

●赤黒「三銃士」デッキ
<プレイヤー>
黒の竜の巫女バラハラ

<ゼクス>

《幸運の女神ラクシュミー》×4
《誓いの三銃士ダルタニアン》×4
《運命の女神ベルダンディ》×4
《お調子者の三銃士ポルトス》×4
《高潔なる三銃士アトス》×3
《天衣無縫の三銃士アラミス》×3
《戦いの女神モリガン》×4
《九大英雄アーサー》×4
《狩猟の女神アルテミス》×4
《日出づる国の女王 卑弥呼》×4


《復讐の魔人ウルティオー》×1
《荒廃竜レルムレイザー》×4
《紅牙の皇帝カイザー》×4

<イベント>

《三銃士の初詣》×3

■第2ゲーム目 赤白ESデッキ(久保田)VS緑黒《七大罪 怠惰の魔人アセディア》デッキ(カワカミ)

 2ゲーム目は緑黒のデッキを使わせてもらうことに。久保田さんは赤白のESデッキをチョイスしました。ジャンケンの結果、久保田さんが先攻になります。

 後手の1ターン目、引き直しをしても手札に3コストのゼクスが来ないという事態に、泣く泣く《お目付役 エルダー》でIGして、何とかプレイヤースクエアを守るゼクスを出します。

 その後も引いてくるのが守りにはあまり向かない《獣人ウェアヘッジホッグ》だったりと展開が悪く、序盤に2点のダメージを受けてしまいます。

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 その後もパワー7000で《魅惑の七支刀 月下香》を出したり《たおやかなる薙刀 菖蒲》で「何も戻しません」宣言をしたりと息も絶え絶えながら戦線を維持します。さらに2点ダメージを受けますが、一度ライフリカバリーがめくれたため、何とか生き残ることができました。

 とりあえず《滅獄竜デスティニーベイン》で攻め手を蹴散らし、立て直しをはかります。ここで久保田さんがIGに恵まれず攻め手がストップしたため、ここでこのデッキの核である《七大罪 怠惰の魔人アセディア》を展開します。

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▲トラッシュからゼクスを復活させる能力を持ちます。戻す対象をトラッシュから選べることと、5コストと主力級のゼクスを復活させられることが強みで、高いパワーを持つ《魅惑の七支刀 月下香》や、連鎖的にアドバンテージを取れる《荒廃竜レルムレイザー》とのコンボが非常に強力でした。

 そして、さっそく《魅惑の七支刀 月下香》を復活させ攻めに出ます。久保田さんは返すターンESで《九大英雄シェイクスピア》を出しますが、そのままプレイヤースクエアに置いても月下香に倒されてしまうため、プレイヤースクエア脇に配置し、守りにつかせます。さらに手札から《光槌のマルトー》を展開し《滅獄竜デスティニーベイン》を破壊してきました。

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 《七大罪 怠惰の魔人アセディア》が生き残ったため、今度はプレイヤースクエアに《魅惑の七支刀 月下香》を復活させます。さらに2枚目の《滅獄竜デスティニーベイン》も出して、強固な陣形を築くことができました。

 続くターン、久保田さんは2枚目の《九大英雄シェイクスピア》がESしますが、さすがにトラッシュの枚数が足りず、スクエアに出すことはできません。それでも赤のリソースを参照してダメージを与える《聖獣オーラガルーダ》で《滅獄竜デスティニーベイン》を倒します。

 こちらはそのスクエアにさらに《魅惑の七支刀 月下香》を復活させて《七大罪 怠惰の魔人アセディア》を守っていきます。加えてもう1枚《七大罪 怠惰の魔人アセディア》をプレイし《荒廃竜レルムレイザー》を復活させ、その能力でさらに《容赦のない悪魔エトナ》を回収します。

 圧倒的な盤面を作り上げ、これは勝った! と思ったのですが、その先に落とし穴が待っていました。

 リソースを全て使ってプレイヤースクエアを包囲し、久保田さんのライフを1まで減らしたところで“ヴォイドブリンガー”である《悪戯好きの妖精ピクシー》がライフから登場。こちらのプレイヤースクエアに穴を開けられてしまいます。

 久保田さんがこの機を逃すはずもなく、返すターン《容赦のない悪魔エトナ》が倒されて空いたスクエアにゼクスを置かれてアタックを受け、負けてしまいました。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 序盤、何と生きのびて逆転したと思いきや、最後の詰めを誤って再度逆転されてしまいました。しかし、負けてしまったものの《七大罪 怠惰の魔人アセディア》の強さは十二分に感じることができました。パワー10000を超える《魅惑の七支刀 月下香》が直接スクエアに戻ってくるのは強烈なインパクトでした。これからの緑黒のリソース加速系デッキにはエンジンとして採用されそうですね。

 このゲームで使用したデッキリストは以下の通りです。

●赤白エヴォルシード
<プレイヤー>
なし

<ゼクス>

《獰猛な虎目石タイガーズアイ》×4
《豪胆なる熊武士 坂田金時》×4
《九大英雄シェイクスピア》×3
《悪戯好きの妖精ピクシー》×4
《戦いの女神モリガン》×4
《黙する青銅ブロンズロブスター》×4
《灼熱の岩漿マグマアンキロ》×4


《ロウブリンガー アララット》×4
《君臨するミケ》×4
《安らぎのドルミール》×1
《ロウブリンガー キッシュ》×4
《ロウブリンガー リモ》×2
《聖獣オーラガルーダ》×4
《光鎚のマルトー》×4

●黒緑《七大罪 怠惰の魔人アセディア》デッキ
<プレイヤー>
黒の竜の巫女バラハラ

<ゼクス>

《七大罪 色欲の魔人ルクスリア》×1
《滅獄竜デスティニーベイン》×4
《命の回収者シュラハト》×4
《荒廃竜レルムレイザー》×2
《戦闘屍鬼アサルトコープス》×4
《七大罪 憤怒の魔人イラ》×2
《禍の兜ランツェ》×4
《七大罪 怠惰の魔人アセディア》×4
《容赦のない悪魔エトナ》×2


《たおやかなる薙刀 菖蒲》×2
《魅惑の七支刀 月下香》×4
《獣人ウェアヘッジホッグ》×4
《農耕鳥人ウェアラーク》×4
《隠密鳥人ウェアクロウ》×4
《お目付役エルダー》×1

<イベント>

《フィーユはいつも元気だぞっ!》×4

■第3ゲーム 青緑《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》デッキ(久保田)VS緑白IGデッキ(カワカミ)

 最終戦では、緑白のIGデッキを使わせていただきました。《魂を結ぶ天使リアン》と《甲虫女王ヘルソーン》という、条件付きでIGアイコンを持つ大型ゼクス2種を採用したデッキです。なお、久保田さんは青緑のデッキということでしたが、この時点では細かい内容は謎でした。

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▲条件を満たすことでIGアイコンを得る大型ゼクスとして、今回新たに《甲虫女王ヘルソーン》が加わりました。条件がリソースの枚数のみなので、今回のデッキのように「プラセクト」に寄せた構成でなくとも使えるのがおもしろいカードですね。

 じゃんけんの結果ふたたび後手となり、1ターン目に3コストゼクス、2ターン目《お目付け役 エルダー》でリソースを増やしつつ、3コストゼクス展開と悪くない動きでゲームスタートすることができました。久保田さんも急がず《フィーユはいつも元気だぞっ!》でリソースをのばしつつ攻めてきます。

 そのままゲームは中盤戦に突入し、久保田さんは《碧の狩人フィーユ》をプレイ。これで《樹海の乙女フィーユ》を手札に加えます。こちらは《魂を結ぶ天使リアン》も《甲虫女王ヘルソーン》も見かけず、とりあえずリソースをのばしつつ《碧の狩人フィーユ》を撃退します。

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 続くターン、久保田さんは《樹海の乙女フィーユ》でリソースの《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》を自軍エリア脇のスクエアへ。《樹海の乙女フィーユ》でこちらのプレイヤースクエアを突破した後、《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》の能力でプレイヤースクエアの《武装土偶DG-U》を前線に移動させて追加の一撃を入れてきます。そして《樹海の乙女フィーユ》が代わりにプレイヤースクエアにおさまりました。

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▲スクエア移動が得意な“マーメイド”らしく、青1コストで自軍のゼクスを自由に移動させる能力を持っています。これにより、たとえ1マスしか空きがなくても1ターンに複数回プレイヤースクエアに攻撃をしかけたり、アタックさせたゼクスを自軍エリアに戻して反撃を防ぐといったテクニカルな動きが可能になります。

 何か嫌な予感がしたので《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》にはすぐに退場してもらうことに。サイズアップした《水竜の能力の使い手アッシュ》で倒します。《水竜の使い手アッシュ》は、すぐに《決闘機械デュエル》のリソースリンクによってバウンスされ、久保田さんはふたたび《碧の狩人フィーユ》をプレイしてきます。

 返すターン、こちらが《碧の狩人フィーユ》を倒しただけでターンを終えると、久保田さんが一気に動いてきました。

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 まずIGで2体ゼクスを展開したあと《樹海の乙女フィーユ》で再度リソースから《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》を登場させると《樹海の乙女フィーユ》のアタックでこちらのプレイヤースクエアを突破。続いてIGで出たゼクスで2点のダメージを与え、さらに《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》の能力でゼクスの位置を入れ替え、3点目のダメージを与えてきたのです。ライフからは何もめくれず、プレイヤースクエアにゼクスを置いていたにもかかわらず4回のアタックを受け、負けてしまいました。

 “マーメイド”デッキが好きなので《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》には注目していたものの、まさか“マーメイド”でないデッキでもあそこまでの破壊力があるとはまったく思っていませんでした。デッキつくりにはやはり柔軟な発想が必要ですね。

 このゲームで使用したデッキのレシピは以下の通りです。

●青緑《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》デッキ
<プレイヤー>
剣淵相馬

<ゼクス>

《決闘機械デュエル》×4
《機鋼竜ドライブピニオン》×2
《花恋ウェイベル》×4
《武装土偶DG-U》×1
《スラッシュクロー ドゥーベ》×4
《悠奏クルティ》×4
《変形庁舎イリジウム》×4
《鼓笛蒼者ルートヴィヒ》×3


《のんびり屋のルリジッサ》×4
《樹海の乙女フィーユ》×4
《獣人ウェアヘッジホッグ》×4
《実直な野太刀 花蘇芳》×4
《碧の狩人フィーユ》×4

<イベント>

《フィーユはいつも元気だぞっ!》×4

●緑白イグニッションデッキ
<プレイヤー>
なし

<ゼクス>

《意志のヴォロンテ》×2
《聖獣オーラヘケト》×4
《雨のプリュイ》×4
《魂を結ぶ天使リアン》×4
《波のヴァーグ》×4
《そよ風のゼフィール》×4


《手当てするマーシュマロウ》×4
《果物好きのハーツイーズ》×4
《お目付役のエルダー》×1
《夢幻蝶スワロウテイル》×4
《甲虫女王ヘルソーン》×4
《陽気なダンデライオン》×4
《水竜の能力の使い手アッシュ》×3

<イベント>

《フィーユはいつも元気だぞっ!》×4

 というわけで、今回も1勝2敗という成績となり、勝ち越すことができませんでした。次回、またリベンジを期したいと思います!

 では、続いて対戦後に久保田さんにおこなったインタビューの模様をお届けしていきます。『神祖の胎動』の注目カードをはじめ、TCG界に衝撃が走った『回転むてん丸TCG』とのコラボや、今年のエイプリルフールについてもお話しをうかがってみたのでご覧ください。

■話題のつきない『ゼクス』の気になるアレコレを聞いちゃいました!

――最新セット『神祖の胎動』が発売されましたが、今回の対戦で使わなかったカードのなかでユーザーさんに注目してほしいカードがあれば教えてください。

 『神祖の胎動』はSRカードが使いやすく、またデッキの軸になれる力を持っていますので、SRカードはぜひ使ってみてほしいです。《那由多の災厄サタン》、《アドミニストレータ ポラリス》、《四大天使ラファエルA・K》という3枚のZXRがありますが、『神祖の胎動』にはこれらをサポートできるカードが収録されていますので、こちらもぜひ使ってみてください。

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▲ZXRとそれをサポートするカードたち

 《那由多の災厄サタン》は、登場時にスクエアに“ディアボロス”のゼクスが4体必要になりますが、デッキに少し白を加えて《信仰の魔人フィデース》を使えば1枚で2体をまかなうことができます。あとはIGで出たゼクスなどを使えば《那由多の災厄サタン》の能力を使うことも、そこまで難しくはないでしょう。

 また《信仰の魔人フィデース》を《七大罪 怠惰の魔人アセディア》で復活させ、さらにチャージからゼクスを復活させて…とするのも有効だと思います。チャージにたくさんカードが必要になるので《星の翼クレプス》などと併用するといいでしょう。

――《星の翼クレプス》自身も“ディアボロス”ですし、パワーも高いのでコンボ完成までの時間を稼いでくれそうですね。

 時間を稼いで条件を整えたら《那由多の災厄サタン》の登場です。能力で相手のカードを直接トラッシュに送りますが、自軍の“ディアボロス”たちは破壊されるだけなのでチャージに行きます。相手は次のターンIGができませんが、こちらは4回IGができるので能力以上に優位に立てると思いますよ。

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 《アドミニストレータ ポラリス》は、手札に4から8までのコストのカードが必要になりますが《バトルヒーロー ゲンマ》で、複数の“バトルヒーロー”とつくゼクスを引き込むことで条件達成に近づけます。“バトルヒーロー”は4、5、7コストにいるので、あとは6コストと8コストですね。8コストは《機鋼竜ドライブピニオン》や《青の守護者フェクダ》あたりがいいでしょう。

――《四大天使ラファエルA・K》についてはいかがでしょうか。

 このカードについては、素早くトラッシュを増やす事が重要ですので、《絶望の扉ボーンゲート》や《騒がしいポルターガイスト》が相性のいいカードだと思います。

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■エヴォルシード、パートナーゼクス参照カードにも注目!

――今回、再度登場したESについてはいかがでしょうか。

 ES持ちのカードでは、緑のES関連カードに注目してほしいですね。《アイドルを目指すバーベナ》は9000と高いパワーを持ちつつリソース加速要員にもなれる器用さがありますし、《春雷の大身槍 芹》は実質4コスト9500と抜群のコストパフォーマンスを誇ります。

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――また、過去弾のカードと組み合わせるものとして、何体かのパートナーゼクスの必殺技的なカードも収録されていますね。

 7弾で登場した《焔輝の賢者フォスフラム》と《深淵の黒月アルモタヘル》については、ユーザーさんにもっと使ってみてもらいたいなということでイベントを追加してみました。また、新しく始められる方が8弾のカードから過去弾のカードに興味をもってもらえればという側面もあります。《ジャスティスデコピン》は《刹那の笑顔》などに続く“必殺技コンテスト”の入賞作品です。こちらはFoilカードがとてもカッコいいので、ぜひ一度皆さんの目で見てもらいたいですね。

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■“回転むてん丸”とのコラボやエイプリルフール企画の裏側をきく!

――『回転むてん丸TCG』とのコラボには本当に驚かされましたが、これはどういった経緯で決まったのでしょうか。

 これについては社内にたまたま『回転むてん丸TCG』を作られている『くら寿司』さんと繋がりのある人間がいたんです。それを知った時は思わず「なぜ早く言わないんだ!」と怒ってしまいました(笑)。そしてすぐにアポイントメントを取ってご相談にうかがいました。なので、うちからお話しをさせていただいたということになりますね。

――常に“おもしろい”を追求する『ゼクス』らしいコラボだと思います。実際の商品について、収録されるカードなど今の段階でお話しいただけることはありますか。

 カードイラストなどはまだ公開できませんが、だいたい40種類くらいのカードで構成されるセットになると思います。最初のEXパックである『英雄達の宴』に近い感じですね。

■コラボ発表後『ゼクス』界に『くら寿司』ブームが!?

――過去に例のないコラボレーションだと思いますが、発表後のユーザーさんの反応などはいかがでしたか。

 ゼクストリームで発表した時は、本当に「ざわ…ざわ…」という感じでしたね(笑)。その後は、ユーザーさんのツイッターなどで「とりあえずくら寿司行ってきた」なんて報告を見かけて「早いよ!」なんて思っています(笑)。くら寿司さんの方でもコラボ発表による盛り上がりを漢字で頂いているようです。

■今年のエイプリルフール企画は実現されるのか!?

――今年も大きな話題を呼んだ『ゼクス』のエイプリルフール企画ですが、これはどのくらい前から構想があったのでしょうか。

 “イグニッション・オーバーブースト”については、だいたい半年くらい前ですね。漫画でそういう展開があったので「次のエイプリルフールどうしよう」という話になった時に自然と出てきましたね。また、今回は動画をやりたかったということもあり、動画映えするものをやりたいという意識もありました。

――企画をやるうえで、大変だったことなどはありますか。

 やはり、一番大変だったのは、それぞれの作家さんが忙しいなかで、エイプリルフール企画のために「お願いします」と依頼したことですね(笑)。

――ここで発表されたイラストは、そのうちどこかで使われることがあるのでしょうか。

 後々の弾で、プレイヤーカードとして収録しようかなと考えています。せっかく描いていただいたものですので。

――“イグニッション・オーバーブースト”が『ゼクス』に取り入れられる可能性はあるのでしょうか。

 実は、能力として採用しようという話も出たことはあります。ただし、どうしてもかなり難しい能力になってしまうんですね。“ゼクス”“イベント”以外のカードタイプを作らなくてはならないということにもなりますし。『ゼクス』は、まだまだ新しいプレイヤーさんに手に取ってほしいと思っていますので、ここでそういう複雑化は望ましくないかなと思ってエイプリルフール企画で使われることになりました。ただ、もしかすると、どこかの段階で実現する可能性もなくはないと考えています。

――可能性は0じゃないというわけですね。では、同じようにほかの企画に関しても、その実現性をお話しいただけますか。

 “イグニッション・オーバーブースト”に関していえば、実現度は20%くらいでしょうか。

――イグニッション久保田フィギュアについてはいかがでしょうか(笑)。

 ゼロです。誰も買わないでしょう(笑)。『ゼクス』のプレイヤー人口が10倍になってもダメですよ(笑)。

――ねんどろいどくらいの大きさなら意外と欲しがる方も多い気もしますが(笑)。では、50,000円のスターターについてはどうでしょうか。

 50,000円というのはやりすぎですが、実はこれが一番可能性が高い気がします。40%くらいはあるんじゃないでしょうか。最近はいわゆるワンコインスターターを多くのメーカーさんが出されていますが、もっと内容を作りこんだスターターがあってもいいと思っています。

 『ゼクス』はいち早くワンコインスターターを出しましたが、その後はやや高めというか、しっかりお金をいただく代わりにそのぶんの価値があるものを提供して、受け入れていただいているので、この方向を突き詰めていくのはアリかなと。

――ワンコインスターターを作った時には、色々な苦労があったと以前お話しをうかがいましたね。

 “安くて良品”ならばそれが一番いいのですが、現実的には他の商品との兼ね合いなどもあり、なかなか難しいんですね。『ゼクス』の今のスターターの方向性はある程度受け入れられているのでよりその方向性を強化してみたい気持ちはあります。そういった意味を込めて40%くらいは可能性があると思います。

――そういえば、50,000円スターターの50,000円という額には何か意味があったのでしょうか。

 あれは単純にワンコインスターターの100倍ということですね。しかし実をいうと、50,000円分のカードを詰め込むのは結構大変でした(笑)。カードの評価の高い順に並べて、これは青黒にするしかないと決めて、よりプレミアム感のあるフォイルにして……と計算して、それで50,000円という価格を出して、ユーザーさんから「高すぎるだろ!」というツッコミを期待していたのですが、意外と「買うよ」「安いじゃん」という意見が多くて思い切り期待を裏切られてしまいました(笑)。

■今後の『ゼクス』について

――今後の『ゼクス』の展開について、お話しいただけますか。

 『神祖の胎動』に続いて、6月には新スターター、7月には第9弾、8月には『回転むてん丸』と新しい商品が出ますので、ユーザーさんには楽しんでいただけると思います。また、ショップ大会の景品が五帝竜の人間形態になったり、6月からは人気投票企画の“星々の願い”第2章が始まったりと『ゼクス』を楽しんでもらえる場も引き続き用意していきますので、新しいカードでどんどんデッキを作って遊んでもらえればと思います。夏が過ぎれば、また次のゼクストリームも近づいてきますしね。

――前回のゼクストリームでは、アニメを観て会場に来たと思われる方も見受けられましたね。

 そうですね。ショップさんなどからもアニメの放送以来、中学生~高校生くらいのユーザーさんが増えて“フィエリテ”や“リゲル”など、アニメに登場したキャラクターのカードがよく売れるようになったという報告を頂いています。

 先日、大阪でもイベントを開催しましたが、やはり以前よりも若いユーザーさんが増えているなと思いました。声優さんのファンの方がステージイベントのために来場して、そこで『ゼクス』に触れられたという方もいたようです。アニメは大変でしたが、それでもやはりやってよかったなと感じています。

――ありがとうございました。それでは最後に『ゼクス』のユーザーさんに一言メッセージをいただけますか。

 アニメを1月から3か月放送させていただいて、いま1つ山を越えたところにおりますが、まだまだこれから夏に向けて色々な方面で『ゼクス』を盛り上げていく予定です。新商品やイベントなど、盛りだくさんでお届けしますので、引き続きお付き合いいただければと思います。よろしくお願いします!

(C)BROCCOLI / Nippon Ichi Software, Inc.

データ

▼『Z/X -Zillions of enemy X- ブースターパック第8弾 神祖の胎動』
■メーカー:ブロッコリー
■発売日:2014年4月25日
■希望小売価格:1パック280円(税別)
 
■『Z/X -Zillions of enemy X- ブースターパック第8弾 神祖の胎動』の購入はこちら
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