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2014年4月30日(水)

“『ソルサク デルタ』春の超魔法バトルパーティ”で先行体験できたサバイバルモード“アリスの無限魔宮”を2人の魔法使いがレビュー!

文:ミゲル

 SCEは、PS Vita用アクションゲーム『ソウル・サクリファイス デルタ』のプレコミュイベント“『ソルサク デルタ』春の超魔法バトルパーティ”を4月29日に開催しました。

 この記事では、本イベントの中で先行体験できた5月1日実装の大型アップデート“アリスの無限魔宮”のレビューを、新米魔法使い・ミゲルと中級魔法使い・おかゆごはんがお届けします。

『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲アリスの人間の時の姿

 “アリスの無限魔宮”は、階層を降りるごとに難易度の増すダンジョンに潜り、次々と襲い来る魔物たちを討伐していくことが目的となります。無限魔宮でしか手に入らない称号や装飾品、通常の追体験よりも高い報酬などが用意されていますが、途中で追体験失敗となるとそのすべてが放棄されます。どの階層で引き返すかの判断も必要とされる、まさにハイリスク&ハイリターンの挑戦モードです。

 今回の先行体験でプレイできたのは第6階層まで。プレイ時間は30分と定められていました。イベント参加者と4人1組になり、用意されたキャラクターを操作して新魔物・アリスの待ち受ける第6階層に挑みます。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

■マルチプレイ初心者のミゲルによるレビュー

 私が個人的にプレイしているキャラクターは、現在救済39、生贄14レベルのサンクチュアリ所属。羽魔法でステップを多用し、槍魔法で中近距離の攻撃をメイン行う軽業タイプの魔法使いです。なお、最近になってオンラインマルチプレイデビューを果たしたので、コツコツとルームを立てたり他プレイヤーのルームへ参加したりしています。

●“階層を降りるごとに強くなるというものの、すでに4層あたりから……!?

 第1階層から順に、難易度5のジャック・オ・ランタン、難易度6の赤ずきん、難易度7のフェニックスとケンタウロスのジェミニが登場。一緒にプレイしてくれた参加者の皆さんが上手だったこともあり、比較的あっさりと倒せたように感じましたが、第4階層で登場した難易度10オーバーのウサギとカメがネックに……。結論からいうと、第6階層のアリスまでは辿り着けましたが、時間切れで倒すにはいたりませんでした。

 1回のチャレンジに長い時間がかかるため、追体験失敗時の悔しさはひとしおです。しかし、長時間の集中や緊張感に晒されながらも、不思議な中毒性があるものでした。無限魔宮でしか手に入らないレアな衣装や称号があるとのことなので、まさに欲と自制、そして“どこで引き返すか”という、共闘した仲間の意見との葛藤がプレイ体験の主軸になると思います。

『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲PVの中には、第57階層に挑む様子も。難易度15のジェミニとの戦いとは……!?

●自分だけでなく、仲間の供物の残り数や体力など、情報の共有が肝心

 第6階層への道のりでは、供物の回復が自動で行われるような休憩ポイントが存在しません。基本的に供物の回復は、たまに登場する下級魔物を生贄or救済、または階層を降りるごとに出現するキノコによって行うことになります。なお、キノコは最大8つまで階層を引き継ぐことができます。

 供物の節約が要となるこの魔宮では、回復魔法も節約のために1人ではできる限り使用せず、範囲回復を複数人のために展開する必要があります。仲間の供物の残数も、声を掛け合って確認し、キノコやノームの譲り合いでチームを保つ必要性が出てくるでしょう。まさに、仲間との連携が勝負です。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 連携やら声の掛け合いやら、相手の確認やら……そう聞いただけだとわずらわしく感じられてしまうことがあるかもしれません。しかしプレイの最中は、強大な魔物や大きなリスクが背後に迫っているためか、チームに強い連帯感が自然と生まれたように感じました。

 世界設定や仲間をテーマにした物語、そしてバトルでは、瀕死の仲間の救済という他プレイヤーに干渉するシステムが大きく作用し、各プレイヤーがスタンドアローンでありながらも他プレイヤーを気遣う姿勢を自然と保てるのが、本作の大きな魅力の1つだと感じています。その魅力が最大限に発揮されるのが、今回の無限魔宮ではないでしょうか。

 今回のチャレンジはアドホックでのマルチプレイであったため、実際に声を掛け合いながらお互いに確認を取ることができました。ですが、オンラインでのマルチプレイの場合、見ず知らずのプレイヤーと文字のみの会話で連携を取る必要も生まれてきます。はたして、そこにどのような創意工夫が生まれるのか、はたまた諦めが生まれてしまうのか、実装後の展開にも目が離せません。

●強敵・アリスに瀕死者続出……!

 アリスは、インキュバスのような動きをしつつも、今までの魔物にないパターンで攻撃を仕掛けてきます。一撃のダメージが大きく、瀕死者が続出……。プレイヤー側が攻めの姿勢に転じたと一息ついても、次の瞬間には誰かが瀕死に。それを救済に行ったプレイヤーが不意の一撃を受けて瀕死に。まさにミイラ取りがミイラになる、一切油断を許さない状況が続きます。

 フィールドに設置された複数のティーカップが高速で回転し、プレイヤーをなぎ倒すギミックも用意されています。動き自体は軸を中心に回転しているだけなので、縄跳びの要領で前転回避……と集中しているところに、アリス本体に襲われて挟まれるなど、なかなかえげつない攻撃が連発します。

 他にも、プレイヤーのいる地点に雷を落とす地点追尾攻撃や、帽子屋の帽子が襲い来る遠距離攻撃が非常にやっかいで、プレイヤーの救済直後の体力が減っている時に攻撃を受け、またその場に、今度は2人で地面に突っ伏すといった辱めを何度も受けました。悔しい……絶対に実装されたら倒す……。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲人間の時はあんなにかわいかったのにどうしてこうなった……!? リボンとムチの先にも呪部が存在します。▲帽子の動きがどうにも読み切れず……。帽子とティーカップのW攻撃も仕掛けてきます。

●供物の種類が多いからこその楽しみ方の発見

 今回、私が使用できたキャラクターには“隼の羽(大)”と“聖剣の氷刃”の供物がセットされていたので、比較的いつもと同じ操作感でプレイすることができました。とは言うものの、普段使わない(使いこなせていない)補助系の樹木魔法には戸惑いました。

『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲体験会で用意されたキャラクター。どのキャラクターも、生贄・救済を合わせて100レベル。私は、レッドフード風のキャラクターが割り振られました。

 私は補助魔法を使いこなせませんでしたが、連携が最大の要となる無限魔宮では、誰か1人がサポート役になればだいぶ攻略が楽になるのでは? という印象です。

 私はいつも、お気に入りの供物ばかりセットしてしまうため、どうしても扱う魔法に偏りが出てしまいます。そんな中、未知の供物が満載だった今回のプレイは、新鮮さが逆に楽しくもありました。アドホック共闘の時に、友人同士で相手の供物を適当に選択し合うといった遊び方もおもしろいかもしれません。


■『ソルサク』シリーズ愛好ライター・おかゆごはんのミニレビュー

 普段プレイしているキャラクターは、代償変換の儀式を6回、均等の腕(レベル80)で近接魔法を振り回している、グリムに所属のおかゆごはんです。現在は要請録を1から埋めるプレイを楽しんでいます。

 ソロプレイがメインなので、共闘は今までに3回ほどしかプレイしたことがなかったのですが、今回は見知らぬ方々と魔宮の主・アリス討伐のため、魔宮に潜り込んでみました!

 今回の体験会で3回ほど無限魔宮をプレイしましたが、第6階層にいるアリスの元へ辿り着けたのはたったの1回……。第4階層あたりから登場する、難易度11の魔物にはだいぶ苦戦を強いられました。ウサギとカメ、ベルゼバブ、ワーウルフと戦いましたが、時間がかなりかかる(第5階層付近ですでに30分近い)うえに、次の階層を考えると供物の残り数も気にしなければならず、集中力を維持するのに苦労しました。

 1度挑戦できたアリスは、死角からの攻撃や地面に潜りながらの攻撃など、いやらしい攻め方をしてくる強敵です。特にオブジェクトのティーカップを高速回転させる攻撃が厳しい! 事前動作を見ることができなければ、死角から突っ込んでくるティーカップに蹴散らされ、瀕死になれば救済に掛けつけてくれた仲間を巻き添えにして瀕死者を量産。立ち位置への落雷攻撃も、仲間の救済で発生する硬直時に受けがちで、何度も苦汁を舐めさせられました。チームの決壊からの立て直しが大きな要になると思います。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲落雷攻撃が痛い!▲地面に潜る(這う?)アリスにも攻撃は当たります。比較的ゆっくりとした動きになるので、地面設置系魔法が有効とのこと。

 個人的な無限魔宮の攻略の1つですが、攻撃力重視で速攻撃破を目指すのがいいかもしれません。どうしても魔法の回数が限られてしまうため、高火力による供物の使用回数の削減の他、プレイ時間の短縮による集中力切れの防止になると思います。そして、1人は盾魔法を持ってくること! 突進を止めることはもちろん、救済時の壁にもなり、決壊防止に役立ちます。それにしても、最下層到達にはどれくらい時間がかかるのだろう……(武者震い)。


■挑みたくなる“無限魔宮”の不思議な魅力

 まずは第6階層クリアを目指すのが大きな目標になると思います。「まだレベルが低くて不安……」というプレイヤーは、第3階層クリアを目指し、レベルアップに連れて目標階層を徐々に引き上げていくといった楽しみ方もできると思います。魔宮の中には、『不思議の国のアリス』のモチーフを取り入れたかわいらしいデザインが各所に散りばめられており、それを見に行くだけでも十分に楽しめますので、ぜひアリスが仕掛ける試練に挑んでみてくださいね。

『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』 『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲ハートやスペードが切り抜かれた壁や、キノコのモチーフもかわいい!
『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲本作らしい尖ったデザインのティーポットに乗って階層を移動します。階層移動の音楽は、ひと時の休息を感じられて素敵。追体験に入るロード画面もかわいいのでぜひ注目してください!

 また、5月2日22:00から放送されるニコ生番組“『ソルサク デルタ』地獄の会議室”では、50階到達を目指して『ソルサク』の開発陣や関係者がアリスの無限魔宮に挑むとのこと。番組の開始時間は告知されているものの、終了時間が書かれていないのは気になるところ。「50階到達まで、二桁時間はかかります……」と平田靖典デベロップメントディレクターは語っていたが、一体どのような結末が待っているのか……!?

『ソウル・サクリファイス デルタ』

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』(ダウンロード版)
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:アクション
■配信日:2014年3月6日
■価格:3,714円+税

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