2014年5月2日（金）

“ゲーム屋さんがえらんだ良作！” 4月は『影牢～ダークサイドプリンセス～』！

　全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作！」。4月の良作に選ばれたのは、前作から9年ぶりの最新作となったトラップゲーム『影牢～ダークサイドプリンセス～』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

●剣で戦う？　魔法で戦う？
　いや、罠で！

　今回の良作『影牢～ダークサイドプリンセス～』は、基本的に次々とやってくる敵をひたすら倒す、それだけのゲームです。敵が出てきて、出てきた敵を倒して、ステージにでる全部の敵を倒したらクリア。なんだか普通のゲームっぽいですか？　いえ、問題は倒し方です。『影牢』の主人公は自分で武器を持っていません。『真・三國無双』シリーズのように、かっこいいアクションで縦横無尽に滅多切り、なんてことはできません、線の細い女の子の主人公が、逃げ回るので精いっぱい。
　でも、ただ逃げ回るわけじゃありません。逃げ回っているように見えて、準備しているのです。トラップを。残虐なトラップを、華麗なトラップを、屈辱的なトラップを。

●串刺し、火あぶり、
　三角木馬にジェットコースター！

　トラップの設置はとてもシンプル。トラップ設置画面にすると、部屋を真上から見たアングルになるので、好きなトラップを選んで置きたい場所に置くだけ。後は敵がトラップの射程圏内に入ったら、ボタン1つで発動！
　トラップの醍醐味はなんと言ってもコンボにあります。複数のトラップを組み合わせて、連続で罠にはめるんです。敵が入口から入ってきたら、壁から槍がジャキーンと生えて串刺しに、崩れ落ちそうになると今度は床がせり上がってポーンと宙に跳ねられます、落ちた先には三角木馬、辱めを受けてへたっていると奥から巨大な岩が転がってきてペシャンコに。自分で考えたトラップがきれいにつながって敵がヘロヘロになると、思わずニヤリとしちゃいます。
　もちろん敵だって、黙ってやられはしません、トラップを避ける奴もいれば、鎧を着こんでトラップが効かない奴もいます。でも、そんな敵こそはめがいがあるというもの。そして必ず弱点があります。重装備の女戦士の弱点を見極め、電撃でビリビリ、天井からチェーンソー、仕上げに巨大な斧の振り子でドーンと吹き飛ばせば、アーマーブレイク。鎧は粉々、女戦士はあられもない姿に。こうなったら、やり放題です、好きなトラップにかけていじめちゃいます。
　仕上げは、ステージの大仕掛け。自分で設置するトラップだけじゃなくて、ステージの仕掛けを利用することもできるんですね。遊園地で無理やりジェットコースターに乗せて場内一周、最後は急ブレーキで席から飛び出して壁に激突。

●直接手をくだすより気持ちいい
　トラップにはめる快感

　とにかくただ気持ちよく、敵を罠にはめて倒していくだけならそれほど難易度は高くありません。敵の攻撃が避けられなくてすぐにゲームオーバーという人には、勝手に攻撃を避けてくれるオートディフェンスもあります。
　逆にやり込み派は、ステージごとに設定されたお題をクリアしながら敵をトラップにはめていきます。1回のコンボで6ヒット以上当てろ、空中でトラップにはめるエリアルヒットを狙え、敵を弱らせて捕獲しろ、などなど。まず弱点をついてアーマーブレイクしてから、この罠で始動して、空中に打ち上げた後反対側から……と、作戦やトラップの構成を考えるのが実に楽しいのです。
　慣れてくると、敵をあっちにこっちに飛ばしながら、自由自在にトラップを操って翻弄することもできるようになります。自分で直接倒さずに、トラップを使って意地悪にはめて屈辱的なダメージを与える、そんなシチュエーションにゾクっと来る人は、ぜひ遊んでみてください。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

販売店での展開の一例。各お店の写真は3月の良作『A列車で行こう3D』の店頭展開のもの。


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データ

“ゲーム屋さんがえらんだ良作！” 4月は『影牢 ～ダークサイドプリンセス～』！

“ゲーム屋さんがえらんだ良作！” 4月は『影牢～ダークサイドプリンセス～』！