2014年5月15日(木)
SCEが7月17日に発売するPS Vita用ソフト『俺の屍を越えてゆけ2』について、術や奥義に関するシステムと“コーちん”コマンドの詳細が明らかにされた。なお、前作『俺屍』が最後まで遊べる無料体験版(PS Vita/PSP用)が現在配信中だ。
『俺の屍を越えてゆけ2』は、1999年にPSで発売されたRPG『俺の屍を越えてゆけ』、通称『俺屍(おれしか)』に新作が登場。“短命(たんめい)の呪い”と“種絶(しゅぜつ)の呪い”という2つの呪いを受けた一族による世代交代をテーマに、呪いを解くために立ち向かう姿と、一族を罠にかけた者への復讐が描かれていく。PS Vita TVにも対応しているので、大画面でじっくりとプレイすることも可能だ。
術の修得には、まず戦利品から“巻物”を手に入れる必要がある。そのうえで迷宮探索をした翌月に一族キャラクターのステータスが条件を満たしていると、手に入れた巻物の術を修得できる。
▲戦利品スロットに巻物停止。その戦いで大将を倒せば巻物を獲得できる。 | ▲迷宮から脱出して1カ月が過ぎると、術を修得した一族キャラクターをコーちんが発表。 | ▲術の修得にかかわるステータスは、主に火・水・風・土の属性値になるようだ。 |
術は、下記のように攻撃・回復・補助の3系統があり、いずれも技力を消費して使用する。鬼との戦いにおいて役に立つ他、宝箱を探したい時や鬼神を討伐するために奥へ進みたい時など迷宮探索に活用できるものも。
・攻撃術の例
▲花乱火(カランカ)……敵前列1体に火の玉で大ダメージ。 | ▲芭蕉嵐(バショウラン)……敵前列を中心に烈風で大ダメージ。 |
・回復術の例
▲円子(マルコ)……味方1人の体力を特大回復。 | ▲仙酔酒(センスイシュ)味方全員の状態を平常に戻す。 |
・補助術の例
▲くらら……敵1体を行動不能にする。 | ▲陽炎(カゲロウ)味方全員の攻撃回避率を増加。 |
戦闘中、出撃隊に同じ術を修得している一族がいる場合は“併せ(あわせ)”を実行できる。併せとは、複数人が同時に同じ術を唱えて効果を倍増させること。2人なら4倍、3人なら6倍と、参加人数に応じて効果が倍増し、最多となる4人併せでは与えるダメージが8倍にまで上昇する。前述の巻物が戦利品スロットに出現した時や手強い鬼神と戦っている時など、ここぞという場面で使っていきたい。
▲術を選択後に“併せ”を選ぶと、その一族キャラクターを起点に術の併せが始まる。再び行動順がまわってくるまで、術の発動は一旦保留に。 |
▲同じ術を修得している別の一族キャラクターが、「わっしょい!」のかけ声とともに併せに参加。参加人数が増えるほど効果は倍増する。 |
▲4人併せでダメージが8倍に! 各キャラがそれぞれ1回ずつ行動を消費するうえに、発動までに時間がかかるが、見返りはかなり大きい。 |
なお、術の併せは主に攻撃術に該当する。補助術は基本的に併せは行えず、効果を高める場合は同じ術の重ねがけで累積していく形になる。
戦闘の切り札となる奥義は、一族キャラクターの“健康度(けんこうど)”を消費して発動する。健康度の低下はステータスの低下に結びつき、下手をすると寿命がくる前に死期を迎えてしまうことも。気軽に放てないが、代償が大きいぶん効果は絶大で、術と同じように条件さえ合えば“併せ”を行うことも可能だ。
以下で、基本職8職がそれぞれ使用できる奥義の一部と、奥義の創作や継承について紹介する。
・剣士の奥義の例
▲真空斬……敵前列に真空の刃で大ダメージ。 |
・弓使いの奥義の例
▲瀑布雨……敵全員に雨のように矢を降らす。 |
・薙刀士の奥義の例
▲紅旋風……旋風の衝撃波で大勢の敵にダメージ。 |
・踊り屋の奥義の例
▲火ノ舞……旋味方全員の体力を全回復する。 |
・槍使いの奥義の例
▲大水陣……槍の回転で、自陣への攻撃を無効化。 |
・壊し屋の奥義の例
▲大地震……敵全員に地震で大ダメージ。 |
・拳法家の奥義の例
▲疾風拳……敵前列1体に“確実に”連続攻撃。 |
・大筒士の奥義の例
▲連土弾……敵に連続して発砲。 |
戦闘の積み重ねによる成長でステータスが条件を満たすと、その一族キャラクターは奥義を創作し、次の戦闘から使用可能になる。初めて創作した奥義の場合は、創作者の名前が奥義名に加わる。
▲創作した奥義の名称は“創作者名+奥義名”で構成。 |
親子で同じ職業に就いている時は、親が子へ訓練をすることで奥義を継承させられる。継承しないまま奥義の創作者が亡くなった場合、奥義は消滅し、途絶えてしまう。一度途絶えた奥義は、のちに同じ職業に就いた子孫が力をつけることにより、再び復活する。
▲師匠(親)が弟子(子)に訓練をして奥義を継承。途切れることなく訓練を続ければ、先祖の名前を冠した奥義が代々受け継がれていく。 |
一族の拠点である屋敷で実行可能な“コーちん”コマンド。コーちんがプレイヤーをどのように支えてくれるのかを紹介する。
▲屋敷にいる時は、なにかと主人公一族の面倒をみてくれるサポートキャラクターのコーちん。戦闘時もたまに参戦してくれるが……。 |
目標や装備品の売買など、その月に実行するべきオススメの行動内容を教えてもらう。“コーちんの提案”からは、行動内容をすべてコーちんが決めてくれる“全部おまかせ”と、コーちんがいくつか挙げた候補の中から決定する“いっしょに決める”の2つを選べる。
▲とりあえず何をするべきか迷ったら、コーちんに意見を聞くのが一番。前作『俺屍』を未体験の人は、ここからいろいろと学んでいこう。 |
毎月の出来事をまとめたコーちんの日記。その月に撮影したゲームの画面写真とともに、一族の軌跡を振り返ることができる。
▲コーちんらしい表現で一族の活躍ぶりが記される。なお、その月に撮影したスクリーンショットがない場合は、代わりにコーちんがかわいらしいイラストを描いてくれる。 |
一族の“家系図”、これまでに戦った鬼をデータ化した“鬼録(おにろく)”、歴代一族キャラクターの各部門のベスト3を記した“歴代勇姿録(れきだいゆうしろく)”など、さまざまな記録を確認できる。
▲家系図 | ▲鬼録(おにろく) | ▲一族成長録(いちぞくせいちょうろく) |
▲歴代の勇姿録 |
『俺の屍を越えてゆけ2』で独自の用語や必要な知識をコーちんが解説してくれる。わからない単語やシステムが出てきたら、当主の心得から調べてみよう。
前作のPSP版『俺の屍を越えてゆけ』の物語をすべて遊べる、PS Vita/PSP用の無料体験版が5月8日から配信されている。この体験版は、主にシリーズ初心者に向けたもののため、難易度は最も簡単な“あっさり”で固定。通常よりも戦勝点(経験値)とお金の獲得量が多く、敵の体力は少なめに設定されている。
なお、前作の製品版のセーブデータ、もしくは本体験版のセーブデータがあれば『俺屍2』で何らかのアイテムがもらえる。アイテムの内容については、今後明らかにするとのことだ。
■体験版『 俺の屍を越えてゆけ ご新規体験版~ 俺屍2の前にバーンとォ!遊んでみましょ~ 』の概要
【配信期間】2014年5月8日~7月16日
【対応機種】PS Vita/PS Vita TV/PSP
【内容】
PSP版『俺の屍を越えてゆけ』の物語をゲームクリア(エンディング)まで遊べる。
※ゲームの難易度設定は“あっさり”で固定。
※ゲームクリア後にプレイ可能となる“裏京都”へは進めない。
※体験版のセーブデータは、PSPの製品版でも使用できる。
※PSPの製品版のセーブデータ(裏京都へ進んでいるもの以外)は体験版でも使用できるが、難易度設定は強制的に“あっさり”に変更される。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
データ