News

2014年5月9日(金)

PS Vita『解放少女 SIN』限定版ショートアニメ声優陣インタビュー。見どころは前野智昭さん演じる清人の大変さ!?

文:megane

 MAGES.のゲーム&音楽ブランド・5pb.より7月31日に発売が予定されているPS Vita用ソフト『解放少女 SIN』。本作の限定版には設定資料集とオリジナルショートアニメのプロダクトコードが付属するのだが、そのショートアニメに登場する声優陣に、その感想を伺ってきた。

 限定版に付属するオリジナルショートアニメでは、本編に登場するキャラクターたちが、シリアスな本編とは異なるテイストで群像劇を描く。アニメーションの制作は『秘密結社 鷹の爪』などで知られるディー・エル・イーが担当する。

■『解放少女 SIN』第2弾プロモーション動画

 今回は、このショートアニメの音声収録を終えたばかりの明坂聡美さん(明星かぐや役)、能登麻美子さん(不破 聖役)、小松未可子さん(環 小神子役)、石原夏織さん(左近田凪冴役)の4人に、破天荒なショートアニメの内容についてのインタビューを行っている。

『解放少女 SIN』

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

――それではまず、PS Vita版への移植についてのご感想をそれぞれお願いいたします。

明坂聡美さん(以下、明坂):携帯ゲーム機への移植ということで、色々なところに持って行って『解放少女 SIN』を楽しんでもらえるのがかなりうれしかったです。私も実際に『解放少女 SIN』をプレイしましたが、家庭用ゲーム機だと時間がある時にしかできなかったりするので、お話がどうなったのかわからなくなっちゃった時が結構あったんです。今度はみんな通勤・通学の時に小説を読むような感じで楽しんで進められるんじゃないかなと思います。

能登麻美子さん(以下、能登):携帯ゲーム機への移植は、すごくたくさんの方に支持をしていただいた結果なんだと思いまして、これでもっと多くの方に楽しんでいただけるのかなと思うと、うれしい気持ちでいっぱいです。

小松未可子さん(以下、小松):移植ということで、本当のたくさんの方に楽しんでいただけるということと、パワーアップしているということをお聞きしてています。CGが増えていたり、オープニングやエンディングが新しいものになっていたりと、より楽しめる要素がたくさんあると思います。いままで遊んでいた方も、初めてという方もお手に取っていただければと思います。

石原夏織さん(以下、石原):『解放少女』は、収録時にたくさんの思い入れがある作品なので、新たな展開になると聞いた時にすごく嬉しかったです。話が難しい部分もたくさんあるのですが、考えさせられる内容ですし、追加要素も増えて、臨場感のある内容になっていますので、ぜひ皆さんにプレイしてもらいたいなと思っています。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

――今回の収録は本編とまったく異なるテイストとなっていますが、収録を終えての感想をお願いします。

明坂:本編がドシリアスな内容で、かぐやも大変な目にあってしまうキャラクターなので、ドンチャン騒ぎで楽しくできるのはこういう番外編しかないんですね。それと、今回のアニメ制作を担当しているDLEさんの『秘密結社 鷹の爪』が大好きで、同じように独特のテイストが盛り込まれているので完成版がすごく楽しみです。

能登:まだ仮制作の段階でアニメを見せていただいたのですが、仮の状態でもすごくかわいくて……、これはもう絶対に見たほうがいいです! いい意味で度肝を抜かれます。

小松:もともと小神子はキビキビとまっすぐ働くクールな一面しか見せていなかったのですが、ショートアニメではキャラクターがデフォルメされていて、やる気のない感じになっています(笑)。各キャラクターのまた違った一面が覗けるんじゃないかなと思います。また、すごくシュールなので、ショートアニメを観てから本編のゲームに進むと、少しやわらかい気持ちでプレイできるかと思います。

石原:最初に台本を見た時に「あれ?解放少女ってこんな内容だったっけ?」って思ってしまうくらいびっくりしました。改めて台本を読んでいると、クスクス笑っちゃってしょうがないという感じでした。先ほど実際に声が入っている映像も見せていただいて「えーっ!?」てなってしまったので、これはぜひ皆さんにも見てもらいたいです!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

――本編とは異なるテイストのお話ですが、台本を読んでみて自分以外の方はどういう演技をするんだろうかと思われましたか?

明坂:海堂清人くん(声:前野智昭)は、本編だとすごく真面目にやるんですが、ショートアニメの方ではずっとツッコミ役に回っていて、ノリツッコミやら何やらとてもセリフが多いことになっていましたね。美少女閣僚たちに色々とされていて、前野さん大変だなって思いました。

能登:そうですね、私も清人さんはどうなるんだろうなぁと思っていました。それで今回、事前に収録されていたお声を聞いて、思っていたよりもさらにおもしろいことになっていました。ですので、私は清人さん推しですね。

小松:私も清人くんの気になったところは、パロディ的なセリフ回しなどですね。そういう本編とはズレたお遊び的なところがいいですね。あと、本編とあまり変わらないのはちるちる(弓波千流子、声:悠木 碧)なのかな。ただ、ずっとあのテンションだから大変そうだなぁと見ていました。

石原:私は凪冴という立場もあったので、翔子さん(大空翔子、声:花澤香菜)がどうなるのかなというのが気になりました。本編ではバチバチと火花を散らしている2人ですが、アニメでは状況が違うのでどんな感じになるのかなと楽しみに収録に来ました。

――ちょっと今までとは違った質問になるのですが今、ミスティクルダイブが発動して、精神に侵入したとしたらどんなキーワードが出てくると思いますか?

明坂:私はケーキが美味しい……ですかね。

能登・小松・石原:今、全員ケーキが思い浮かんでいます(笑)。

明坂:差し入れでケーキをいただいて、みんなで食べたのが美味しくて楽しくて……。ケーキ関連の話題で全部繋がっている気がします。

――本編と今回のアニメでは収録はどちらが難しく感じましたか?

明坂:それは完全に本編ですね。本編では明星法という軍事的な法律を作ろうとしたりしていたので、その専門用語だったり、国会での演説だったりとあって、そこに苦戦した思い出があります。逆に思い入れも強いんですけどね。もう二度と同じセリフは言えないんじゃないかと思うくらいです。アニメの方は、わりとはじけてたり、どうでもいいことに食ってかかるところがあったり、勢いがあって私は好きです。

能登:本編ではコミカルなシーンもあるんですが、ラストを知っているので、このにぎやかな雰囲気もいずれ……みたいな切なさを感じてしまった印象が強いです。今回のアニメでは純粋に楽しめるよさがありました。

小松:私は逆に本編よりも今回の収録のほうがちょっと難しかったんです。小神子自身はまっすぐで道から外れないキャラクターなので、シリアス以外の芝居になるとどこまで吹っ切れていいのかわからなくなってしまったんです。

石原:本編は私も大統領候補の1人だったので、演説がすごく長くて、「どうしよう!?」ってなってしまったことがすごく記憶に残っています。他にも結末で心を揺さぶられることもあったので、アニメのほうが心穏やかですね。あと、皆さんで収録できたというのがすごく温かくて、個人的に楽しいと思いながら演じさせていただきました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

――最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

明坂:今回、PS Vitaに移植ということでイベントCGもいっぱい増えていて、お話に立体感が出たんじゃないかと思います。また、個人的に花澤香菜さんのエンディング曲が気になっていて、1回プレイした方もぜひまた最後までプレイして、シーンの変化などを感じつつ、花澤さんの歌で癒やされてもらえればと思います。

能登:移植されて、作品が1人でも多くの方に楽しんでいただけるのはとても嬉しいことです。新しい要素が追加され、この限定版のショートアニメも加わり、さらに皆さんに楽しんで頂けると思います!

小松:PS Vitaを持っている方も増えてきたということで、今こそ遊ぶチャンスなんじゃないかなと思います。また前回よりさらにプレイしやすくなっていますので、これまでのすべてのルートができていなかった人も、ソフトを持ち歩いて、『解放少女 SIN』の世界に浸る生活を送っていただけたらと思います。

石原:『解放少女』は、はまることができる作品になっていると思います。皆さん、色々な場面でプレイして、色々な人に見せつけて欲しいなというのが個人的な思いです。あと、アニメの方も私が想像していたより何十倍もおもしろいものになっていましたので、そちらも楽しんでいただければうれしいなと思います。

(C)2013-2014 MAGES. / 5pb. / Planet G Co., Ltd.
(C)2012 LEVEL-5 Inc. / GRASSHOPPER MANUFACTURE INC.

データ

関連サイト