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2014年5月16日(金)

TCG『アンジュ・ヴィエルジュ』最新セット『少女たちの休日』をフィーチャーしたデッキを操る荒井プロデューサーと大和田先生に挑戦してみた!

文:カワカミ雁々

 皆さん、こんにちは。ライターのカワカミ雁々です。『アンジュ・ヴィエルジュ』は全国5大都市をめぐる春の“青蘭学園祭”が終了したところですが、6月には新ブースター『蒼空の変転世界』の発売、そして夏には“サマーカップ”、さらに秋になれば記念すべき1周年と『アンジュ』の話題はまだまだ尽きそうにありません。

 さて、ここでは4月末に発売された最新ブースター『少女たちの休日』にスポットを当てて、荒井・大和田両プロデューサーと『少女たちの休日』をフィーチャーしたデッキでの対戦、そして『少女たちの休日』の開発秘話や今後の展開などのインタビューを2回にわけてお届けしていきます。今回は“対戦編”として両プロデューサーに挑んできた模様をお伝えします。それではさっそくどうぞ!

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲『少女たちの休日』のカードを活かしたデッキを作ったという荒井P・大和田Pに挑戦です!

■荒井プロデューサーのΩΣ混合《琴吹文》デッキと対戦!

 レベル0の《Dr.ミハイル》をオープンした先手の荒井Pは“めがね”デッキかと思いきや《魔石を詠む者 オリヴィア》から《薔薇園の主 リゼリッタ》、そして《コードΣ42エルル エンジョイモード》という展開。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲ダメージリバースを妨害する能力が光る1枚。「Ωや混合デッキの序盤カードとしては最良のプログレス」と荒井Pも太鼓判を押すカードです。

 ちなみに筆者のデッキは《聖剣の英雄 アーシア》に“奇跡”を付与して早いターンで《理深き黒魔女 ソフィーナ》や《金色の竜隻眼 クラリッサ》を並べようというデッキです。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲能力も強力ですが、何よりイラストに一目ぼれしました。3章の発売にあたって様々な3章メインヒロインのプレイマットが登場しましたが、アーシアだけなかったのが今でも残念でなりません。

 そんなこちらの1ターン目は《甘美な棘 リゼリッタ》から《オペレーター システム=NPゼシカ》、アウェイクしたエナジーから《魔石を詠む者 オリヴィア》と《刻守りの鍵 サンドリア》という展開。クラリッサを捨て札に送りつつ、手札にアーシアを持ってきます。そしてリゼリッタでアタックして1ダメージ。

 荒井Pは第2ターン、《気合注入 Dr.ミハイル》から再び《薔薇園の主 リゼリッタ》で2枚目のエルルを持ってきます。エルルとミハイルでアタックして1回リンク成功しますが、こちらのリジェクトが強く3点ともリジェクトに成功します。しかし、こちらとしてはアーシアのリンクを成功させるために1点はダメージが欲しいところでした。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 フレーム持ちがめくれすぎていることやダメージリバースが使えないこと、“奇跡”を付与する《ファーブラリア・コーラス》を引き込めていないことから、山札1周目でのアーシアによるアタックはあきらめて、普通に攻めていくことに。ゼシカとサンドリアを“エース”の《晴れやかな休日 ソフィーナ》にシフトしてアタックします。

『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲レベル3の“エース”の1人。基本のパワーが9000あるだけでなく、リンク成功時は14000なので10000+ガード1枚を突破できるのが優秀ですね。4章ではさらにソフィーナが増えるので、より強力な「ソフィーナ」デッキが組めるようになりそうですね。

 しかし荒井Pもリジェクトが強く、3点のうち2点はリジェクトされてしまいました。そしてターンを迎えるといよいよデッキの本領発揮ということで《休日の委員長 琴吹文》と《未知なる休日 コードΩ46セニア》を展開してきます。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲ゲーセンにはジャージで行っても、さすがに遊園地デートとなればかわいい服で来る委員長。手札を調整しつつ、プログレスのリンクをのばせます。ΣΩ混合ですがフレーム数は4つなので意外と山札1周目でもリンク成功するのがナイスな1枚です。▲第1章メインヒロインのレベル3“エース”。『絶対進化の切札たち』で登場した《コードΩ46セニア L.I.N.Kモード》と組み合わせたデッキを組んでみたいですね。

 4体でのアタックはガードも使ってしのぎますが、文のリンクが成功したこともあり、このターン一気に5点のダメージを受けてしまいます。次のターンには削りきられそうだったので、こちらも勝ちを狙いに行きます。オリヴィアでお守り的に入っている《覚醒 ロザリー》をサーチし、さらにアーシアも展開してアタックをしかけます。

 しかし、ここが勘所というのは荒井Pもわかっているわけで、惜しげもなく手札をガードに費やし《覚醒 ロザリー》のアタックをガードしてきます。さらに、山札をリメイクしたもののアーシアのリンクが成功せず、3点のダメージを与えるにとどまってしまいました。そして、返す荒井Pのターン《全国ランカー 琴吹文》も登場し、2人の文にアタックされてゲームセット。荒井Pの勝利となりました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 対戦で《休日の委員長 琴吹文》を使われるのは初めてだったのですが、リンク能力の意外な軽さに驚きました。1周目のリメイク前にプレイして、手札に残っていたフレーム持ちカードを捨て札に送ることで、リメイク後に濃い山札を作れるのが強いですね。

 なお、荒井Pのデッキレシピは以下の通りです。

E1-032 《Dr.ミハイル》×4
B1-055 《魔石を詠む者 オリヴィア》×4
B3-048 《薔薇園の主 リゼリッタ》×4
B3-066 《第2風紀委員 クラリス》×4
B1-091 《整備士 エルセア=エコルダ》×4
B3-106 《気合注入 Dr.ミハイル》×4
E1-022 《コードΣ42エルル エンジョイモード》×4
E1-013 《テンションUP フランボワーズ》×2
E1-024 《未知なる休日 コードΩ46セニア》×4
B1-008 《全国ランカー 琴吹文》×4
E1-004 《休日の委員長 琴吹文》×4
E1-028 《コードΩラウラ お出かけモード》×4
S2-002 《理を砕く者 タイプX=01アン》×2
B1-029 《露払いの千早》×3
B1-117 《サイト・ギア》×3

■続けて大和田プロデューサーの《素顔の月乙女 セレスティア》デッキと対戦!

 さて、次は大和田Pとのゲームの模様をお伝えします。公式ブログでいつも独創的なデッキを紹介してくれている“大和田先生”が3.5章で推しているのは《素顔の月乙女 セレスティア》とのこと。一体どんなデッキになっているのやら……。

 先手を取った大和田Pは《魔石を詠む者 オリヴィア》に続けて《薔薇園の主 リゼリッタ》から《狩人の日常 ディアンナ》を展開。こちらも《魔石を詠む者 オリヴィア》、そして《自由気まま リゼリッタ》を配置してアタックしていきますが、これはリジェクトで防がれます。

 返すターン、大和田Pは再びリゼリッタを介して《不器用な交流 音羽ツバサ》をサーチ。そして《タイプHU-51ユア 学園祭案内係》を並べてきます。ここでアタックが通って2点のダメージを受けました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲3.5章のカード満載の大和田Pのデッキ。3.5章のカードは休日というだけあって、どのプログレスも明るい表情を見せてくれていて、なんとも癒されますね。

 さて、返すターン、こちらは2枚目の“エース”リゼリッタと《訓練中 アーシア》を展開。手札には《聖剣の英雄 アーシア》もいたのですが、捨て札に高レベルプログレスがいなかったため、まずは捨て札の充実をはかります。2点のダメージが通って、状況はひとまずイーブンに。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 しかし、ここでエナジー4枚そろえた大和田Pはビッグアクションに出ます。レベル2プログレスから《魔法少女 高峰さくら》と《素顔の月乙女 セレスティア》にシフトしてアタックをしかけてきました!

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲リンク成功時にストライクが上昇するセレスティアを、さくらの能力でアウェイクさせ、複数回アタックさせることで一気に大ダメージを狙えます。

 さすがに山札1周目ということもあり、さくらのリンクは失敗しましたが、3点のダメージを受けてしまいます。次のターン生き残れるかは微妙なところですね。そして迎えたこちらのターンのドローは《覚醒 ロザリー》2枚。これらを手札に残してもガードができるわけではないので、一気に展開してみることに。

 大和田Pも豪快に手札を使ってガードし、被害を3点におさえます。これで5対5となりました。手札1枚の大和田Pでしたが、ドローで2枚引くと、なんと再びさくらとセレスティアのコンビを展開! これはさすがに負けたか、と思っていましたが大和田Pのリンクが一向に成功せず。リジェクトやガードと合わせて2点のダメージでギリギリ生き残ることができました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』

 こちらも手札がありませんが、これはチャンスということでアーシアと《雨の下の天使 レミエル》を展開してアタックをしかけます。アーシアのアタックが通りますが、残念ながらリジェクト。ソフィーナのアタックはリンク成功で2点! これでリーチです。

 レミエルのアタックにはガードしてきますが、リンクに2回成功すれば貫通できるのでリメイク後の山札に期待しました。が、さすがにそこまでうまくはいかないもので、最後の1点を削りきることができず、返すターンにアタックを受けて負けてしまいました。残念ながら、2連敗ですね。

 《素顔の月乙女 セレスティア》とも初めて対戦しましたが、こちらも《休日の委員長 琴吹文》同様、思った以上にリンク条件が軽く感じました。また、リンク成功時のストライクの上昇がターン中継続するので、さくらとの相性も、フレームの問題を除けばバッチリですね。

 これまでは「なんだかんだいって単一フレームが強いのでは」と思っていましたが、今回の対戦で目からウロコが落ちた気分です。もっといろんなデッキを作って試してみないといけませんね。

 大和田Pが使ったデッキのリストは以下の通りです。

E1-029 《岸部沙織》×4
B2-011 《憧れの眼差し 清川咲》×3
B1-055 《魔石を詠む者 オリヴィア》×4
B3-048 《薔薇園の主 リゼリッタ》×4
B2-081 《誓いの女神 ユラ》×2
B2-105 《オペレーター システムNP=ゼシカ》×3
E1-002 《不器用な交流 音羽ツバサ》×4
E1-021 《狩人の日常 ディアンナ》×2
PR-021 《タイプHU-51ユア 学園祭案内係》×4
B3-036 《窺い知る者 サンドリア》×3
E1-012 《晴れやかな休日 ソフィーナ》×3
B3-004 《魔法少女 高峰さくら》×4
E1-009 《竜から降りた クラリッサ》×2
E1-011 《素顔の月乙女 セレスティア》×4
B1-029 《露払いの千早》×2
B2-027 《かまいたちの悪戯》×2
B2-058 《強制召喚魔法陣》×2
B3-059 《服従するコボルト》×2

■後半の「インタビュー」編も乞うご期待!

 というわけで、今回は荒井P、大和田Pとの対戦の模様をお伝えしました。デッキがうまく回らなかったので、次に対戦する時はもっともっとデッキを練り込んで挑戦したいと思います。

 大型イベントである“青蘭学園祭”はひとまず終わってしまいましたが、今後も『アンジュ』ではショップ大会や“サマーカップ”が控えているので、ぜひとも3.5章のカードを使ってデッキを作って対戦してみてくださいね。

 電撃オンラインでは、この日行ったインタビューも近日中に掲載する予定です。こちらは冒頭でも述べましたが、3.5章の開発秘話や今後の商品展開についてなど、かなりディープなお話しをうかがうことができたので、ご期待ください。

(C)Ange Project

データ

▼『アンジュ・ヴィエルジュ ブースターパック第4章 蒼空の変転世界(そうくうのオルタネイト)』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年6月26日
■価格:300円(税抜)
 
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▼『アンジュ・ヴィエルジュ エクストラブースター3.5章 少女たちの休日(プログレスのきゅうじつ)』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年4月24日
■価格:300円(税抜)
 
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▼『アンジュ・ヴィエルジュ ブースターパック第3章 絶対進化の切札たち』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年3月21日
■希望小売価格:1パック 300円(税抜)
 
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▼『アンジュ・ヴィエルジュ スターターデッキ2.5章 純白の機械天使』
■メーカー:KADOKAWA
■発売日:2014年2月21日
■希望小売価格:476円(税抜)
 
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