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2014年5月27日(火)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』新キャラ最速レビュー! 大河と深雪の使い心地を新サポートキャラ2人と合わせてお届け

文:カワカミ雁々

 こんにちは、ライターのカワカミ雁々です。現在、全国のゲームセンターで好評稼動中の2D対戦格闘ゲーム『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』。全国大会の開催も発表されてますます盛り上がりを見せている本作ですが、今回は6月のバージョンアップで登場する新たなキャラクターたちのレビューを最速でお届けします。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 レビューするのは、新たなプレイアブルキャラクターである逢坂大河と司波深雪、そして同じく新たなサポートキャラクターである高須竜児と司波達也。6月のバージョンアップに備えて、この記事で予習しておいてくださいね。

(※この記事はロケテスト版でのプレイをもとに書いています。アップデート後に追加されるものと異なる場合があるのでご注意ください。)

■6月より使用可能となる大河&深雪を最速レビュー

プレイアブルキャラクター
逢坂大河(声:釘宮理恵)
出典『とらドラ!』(著:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 竹宮ゆゆこ先生が執筆するラブコメ小説『とらドラ!』から“手乗りタイガー”こと逢坂大河が参戦。不器用で凶暴な性格の彼女ですが、その特性は本作でも存分に発揮されています。

 大河の必殺技は(236+攻撃ボタン)が木刀による乱れ突き、(214+攻撃ボタン)がソリですべって攻撃する突進技となっています。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 乱れ突きは、追加でレバー前or後ろを入力することで、動作中に少しだけ前後に位置を調整できます。EX版は溜めが可能で、溜め時間に応じて威力が上昇します。サポートキャラを絡めて最大タメをぶち込むのも夢がありそうです。

 ソリでの攻撃は、ボタンによって突進の距離と角度が変わり、A<B<Cの順に角度が急になり、発生が遅くなります。この技は空中でも出せるようになっていて、空中で出した場合はボタンによって角度は変化せず、やや斜め上に向かって突進します。

 大河をプレイしてみた感想としては、何よりまずとっても使いやすいキャラクターであると感じました。インパクトスキルも含めてほとんどの技が前方に突進してくれるので、コンボがとてもつなぎやすいです。格闘ゲームはやったことがないけど、これから『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』で遊んでみようというプレイヤーさんにオススメです。

 また、他のキャラクターにない特徴として切り札が飛び道具という点が挙げられます。自身の足元から、背の高いキャラの顔くらいの位置めがけて、勢いよくゴミ箱を蹴っ飛ばします。発生・弾速ともになかなか早いので、コンボに組み込むこともできますし、遠距離で突然出してみるのもなかなか有効だと思いました。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 他には、立ちCとジャンプCがエクステンドアクション対応となっています。立ちCは通常コードのようなもので相手を叩きますが、エクステンドアクションではコードを振り回す動作が加わります。振り回している間は複数回攻撃判定が発生していたので、相手の起き上がりに重ねて固めに使えそうです。ジャンプCは通常版がバドミントンのラケットで攻撃する技で、エクステンドアクションでシャトルを撃ち込むようになり、リーチがのびます。

 2種のクライマックスアーツは、他のキャラクター同様、コンボ用と無敵を生かした割り込み用になっています。コンボ用のアーツでは相手を電信柱に叩きつけ、連続で蹴りをくり出し、最後に豪快なドロップキックをお見舞いします。割り込み用のアーツでは木刀で相手を滅多打ちにし、それを見かねた竜児が出てきて羽交いじめにされますが、それすら振り切ってトドメの一撃を叩き込みます。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 大河の声を担当する釘宮理恵さんの熱演もあって、どちらのアーツも実に大河らしいものになっているので、どんどん使っていきましょう。また、勝利時にも思いっきり毒舌をはいてくれるので、こちらもぜひ聞いてみてください。


プレイアブルキャラクター
司波深雪(声:早見沙織)
出典:『魔法科高校の劣等生』(著:佐島勤/イラスト:石田可奈)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 TVアニメが現在放送中の『魔法科高校の劣等生』からは、主人公・達也の妹である司波深雪が新たにプレイアブルキャラクターとして加わりました。冷却魔法を操り、優雅に戦う非常にテクニカルなキャラクターになっています。

 まず、深雪の一番の特徴は高機動力+遠距離けん制を合わせ持つキャラであることでしょう。機動力の面では、空中ダッシュ2回、あるいは2段ジャンプ+空中ダッシュというアクションが可能になっています。さらにインパクトスキルがヒット・ガードを問わず相手をすり抜ける突進技になっており、機動力にかんしては桐乃並か、それ以上に感じました。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 けん制の面では(236+攻撃ボタン)で、近・中・遠距離のそれぞれに氷の結晶を発生させます。EX版は相手をサーチして結晶が発生するので、ほぼ確実に結晶を当てられるでしょう。また、切り札が空中ガード不可能の画面全体攻撃になっており、かつ発生もかなり早いと思いました。サポートキャラで香子などを呼びだし、それをガードするのを嫌がってジャンプした相手を狙う使い方がおもしろそうです。

 もちろん、他の切り札と同じように近距離での崩しにも使えます。しゃがみCは吹雪で地面をなぎ払う技でエクステンドアクション対応になっており、非常にリーチが長いです。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 (214+攻撃ボタン)の必殺技は、斜め上にジャンプしつつ攻撃する技で、発生がやや遅く、通常版はサポートなしではコンボに組み込みづらくなっていますが、EX版はインパクトスキルなどからつなげられます。ここからサポートキャラを呼び出すことでコンボをつなげていくことができそうです。インパクトスキルで相手の背後に回り込み、そこから飛びかかるアクロバティックな動きで、見た目もカッコいいです。

 また、こちらは空中でも出すことができ、その場合は相手を地面に叩きつけるとともに、地面から突き出した氷柱が再び相手を打ち上げます。打ち上げた頂点あたりで受け身が取れるようでしたが、コンボパーツとしてはなかなか使えると思います。なお、空中で出した時は、深雪の真下の地面に白いマーキングが発生し、対戦相手がこれに触れることで氷柱が発生します。深雪の攻撃を当てなくても氷柱を発生させられるので、コンボ以外の要素でも研究のし甲斐がありそうですね。

 クライマックスアーツの性能には、特に他のキャラと違った点は見られず、コンボ用と割り込み用の2種になっていました。通常技や必殺技は氷に関するものがほとんどですが、クライマックスアーツでは“氷炎地獄(インフェルノ)”を放つことができます。エフェクトも派手なので、コンボの締めに使っていきたいですね。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 また、2+ABで出るインパクトスキルにもトリッキーな要素が加えられています。技そのものは自身の周囲に吹雪の竜巻を発生させる近距離戦、あるいは対空向けの技なのですが、この技を出したあと一定時間、深雪が風をまとい、その間の攻撃に相手を上空に吹き飛ばし、ダウンさせる効果がつきます。これの有無でコンボのレシピも変わってきそうで、こちらも要研究でしょう。

■同時に追加される2人のサポートキャラクターをレビュー

 大河・深雪とともに『とらドラ!』からは高須竜児、『魔法科高校の劣等生』からは司波達也がサポートキャラクターとして参戦しています。

サポートキャラクター
高須竜児(声:間島淳司)
出典『とらドラ!』(著:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 竜児は原作でも家事や掃除が好きという主夫力の高いキャラクターでしたが、本作での性能もそれに準じたものになっています。まず、ニュートラルで竜児を呼び出すと、自キャラの位置に出現し、弁当を投げてくれます。投げられた弁当は一定時間、画面の上をUFOのように飛び回り、それを取ることで体力やクライマックスゲージが回復するなどの効果を得られます。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 弁当は相手も取ることができるので、状況によっては奪われてしまうこともあります。ただし、相手が何度も弁当を取るとデメリットがあるようなので、使い方によっては動きを縛ることもできそうです。自分側にはデメリットが発生することはないので、どんどん食べていきましょう。

 レバー入れで呼びだした場合は、竜児は後ろからモップで地面を掃除しながら画面を横切り、再び床を掃除しながら戻ってきます。この戻ってくる時に持続時間が長めの攻撃判定がついており、ガードさせればかなりの時間、相手を固めることができます。ヒット時も連続ヒットし、相手を長い距離運ぶことができました。発生は遅いものの、起き攻め時などに重ねることで安全に攻めることができそうですね。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

サポートキャラクター
司波達也(声:中村悠一)
出典:『魔法科高校の劣等生』(著:佐島勤/イラスト:石田可奈)

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 達也の使用するキャスト・ジャミングと“雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)”は、使いこなすのに慣れが必要なテクニカルなものとなっています。まずニュートラルで出るキャスト・ジャミングは、上条当麻と同じく当身系の効果で、自キャラの位置に登場した達也とその周囲に発生する環に相手が攻撃を当てることで発動し、ガードなど一部の行動をのぞき、一定時間相手の行動を封じられます。移動もできないので、相手のブラストがない時などは一方的に攻めるチャンスになりますね。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

 レバー入れで呼びだした場合は、銃の形をしたCAD“シルバー・ホーン”を操り、足元で雲散霧消を発動させます。射程は短いですが発生は早く、コンボには簡単に組み込めます。これこれには相手を弱体化させる効果があります。

 達也のサポートはどちらもそれなりに再使用までの待機時間が長いので、ポイントを見極めて使っていきたいですね。

『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』

■5月27日より都内3店舗でロケテストがスタート!

 本日5月27日より、今回紹介した大河や深雪を使えるロケテストが開催されます。開催店舗は以下の3店舗です。

・クラブセガ新宿西口
・セガ秋葉原1号館
・セガ池袋GiGO

 上でも触れましたが、これから『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』を始める人は、特にこだわりがなければ、まずは操作がシンプルな大河からプレイしていくといいと思います。本作をやり込んでいる方は、深雪を使ってそのポテンシャルを存分に引き出してあげてくださいね。

(C)SEGA (C)2014 KADOKAWA アスキー・メディアワークス

データ

▼『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』
■メーカー:セガ
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG
■稼働日:2014年3月18日

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