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2014年6月13日(金)

声優・悠木碧さんサイン色紙プレゼント&アニメ『ブレイドアンドソウル』特別インタビュー。“ジン・ヴァレル”が本気を出すのは最終話!?

文:チョロ松

 5月20日に正式サービスがスタートしたエヌシージャパンのPC用MMORPG『ブレイドアンドソウル』。本タイトルを原作にしたアニメも、クライマックスの展開に向けて大いに盛り上がっているところです。今回はゲームとアニメで主人公“アルカ”の敵役として登場する女性キャラクター“ジン・ヴァレル”のボイスを演じる人気声優・悠木碧さんのインタビューをお届けします。サイン色紙などのプレゼントも用意していますので、ぜひチェックを!

『ブレイドアンドソウル』

■最初はジン・ハズキ役と勘違い?

――この『ブレイドアンドソウル』では、ゲームもアニメも同じボイスキャストという配役という取り組みで展開していますが、最初にこのお仕事の話を聞いた時の感想をお願いします。

悠木:そうですね。私はこの作品がゲームとして登場するのかアニメ化されるのか、まったく知らない状態でオーディションを受けたんです。もともとゲームは大好きで、『ブレイドアンドソウル』が海外で人気があることも知っていましたので、最初は「日本でも展開されるんだな」といった感じでした。

――オーディションがあったんですね。

 オーディションを受けた時は、ジン・ヴァレルとハズキちゃん(ジン・ハズキ)の原稿を用意していただいていて、「間違えて私にジン・ヴァレルの原稿が来たんだな」って思いました(笑)。でも、実はハズキちゃんのほうが間違いで、「なんてこった!」となってしまいました(笑)。

 ジン・ヴァレル役に決定したと聞いた時に、「私、あの時に何かミラクルを起したかな?」と思うくらい(笑)。今までに経験のない役柄だったので、すごくドキドキしました。またゲームもアニメも演じるということで、収録の仕方や演技のテイストも変わってくるので、「どういう風にしたら、この人(ジン・ヴァレル)を生かせるかな?」と考えさせられました。

――ジン・ヴァレルのデザイン画を見て、最初に抱いた印象を教えてください。

悠木:「めっちゃカッコイイ!」と思いましたし、うちの親族にはいないタイプだったので、「私がこのキャラクターをやるの?」とビックリもしました(笑)。もともと、敵役のお姉さまって子どものころからのあこがれでしたし、1度でいいからそういう役をやってみたいと思っていたので、オーディションの話が来ただけでもうれしかったです。いつも「小動物みたい」と言われ続けている身としては、私のそういう演技を聞いてみたいと考えてくださる方がいるというだけでも感激でした。

【イラスト】【ゲーム版】【アニメ版】
『ブレイドアンドソウル』 『ブレイドアンドソウル』 『ブレイドアンドソウル』

■ジン・ヴァレルの演技はゲームとアニメでちょっと違う?

――ジン・ヴァレルを実際に演じてみての感想などはありますか?

悠木:彼女がまだ人間だったころの記憶が中途半端に残っているだけに、あらためて「かわいそうな人だな」と思います。全部忘れてしまって、本当に感情がない状態なら、こんなに苦しまなくても済んだのに……。

 ゲームのほうではそれほど葛藤するシーンがないのですが、アニメでは他の人としゃべらずにずっと自己葛藤だけを繰り返していて、この苦しみを誰にも理解してもらえないんです。しかも、それを知っているのはユ・ランさんだけということで、とても孤独だと思いました。

 何より、みんなに「バケモノ、バケモノ!」と言われているのが、あまりにもかわいそうで(笑)。「ちょっと魔物かもしれないし、濁気も出ちゃうけど、女の子なんだよ!」と、私は1人でも彼女の味方でいたいと現場で思っていました(笑)。

『ブレイドアンドソウル』

――韓国では“強い女性”ということで、ジン・ヴァレルの人気が特に高いと聞いています。悠木さんは彼女を演じるに当たって、アニメとゲームの演じ分けを意識されましたか?

悠木:先にゲームのほうの収録があったのですが、プレイヤーさんに個性がない状態でジン・ヴァレルが一方的に訴えかけるという構図だったので、けっこう能動的な人にしないと、彼女がしゃべるキッカケがなくなってしまうんです。なので、ゲームのジン・ヴァレルは「これを伝えたらおもしろいだろうな」とか、「これを伝えたら、コイツは悔しがるだろうな」っていう感情を持って会話をしています。人のことを傷つけるとか、人が悔しがるっていうことに悦をおぼえる、ちょっとサディスティックなところがある強いキャラクターを演じました。

 アニメでは、いろんな人にまずアクションを起されてからの、受けの答えがすごく多い人です。独り言は多いんですけれど(笑)、基本的に自分からしゃべることは一切ないので、他人とは別の次元で生きている感じが強いですね。ぼんやりしているというか、人形っぽいというか。彼女の怖さ、冷たさ、人じゃないっぽさを、少ないセリフ数でいかに出していくかということにこだわりました。

――収録の時に特に気をつけたことは?

悠木:ゲームとアニメでは録り方が違うんですけれど、キャラクター自体もちょっと違うんです。ゲームの場合は、主人公に対してジン・ヴァレルがアクションを起さないといけないんです。だから、ちょっと能動的なキャラクターとして演じる必要がありました。またアニメの場合は、誰かに対するリアクションしかしない人で、基本的に自分から何かを訴えたりはしないので、誰かのセリフに対して「どう考えてそのひと言を答えたのか」という過程を意識しました。

 ユ・ランさんに「いかがでしょうか?」と言われて、「(ああ、そうか。そうだよね。うんうん、よし)許す……」みたいな(笑)。その間を相手に待たせることができる、威風堂々さがあるといいなと思いました。

――今までに演じたことがないタイプのキャラクターということで、何か苦労した点はありましたか?

悠木:韓国のほうでもともと声の付いているキャラクターだったので、そのイメージを壊してしまうかもしれないというのが一番怖かったです。声って、体格に沿った骨格から音が響いているんですが、私はどちらかというと丸くてちっちゃいほうで、ジン・ヴァレルは三角で縦長な体型なので、共鳴できる音が違ってきてしまうんです。なので、この人の体格からなるべく想像できる音質であることが、ファーストインプレッション的に大事だなと思いました。

 でもメンタル面では、他人に感化されないというのを重視していけたらと思いました。内面を考えるのは役者としての本分だと思うんですが、それをどういう風に表現するかに悩みました。例えば、アニメのほうではセリフがすごく少ないので、彼女が裏の主人公と呼んでもらえるようなポジションに、わずかなひと言で収まるように演じるのが難しかったです。ビジュアル的にはすごく存在感のあるキャラクターではあるんですが。

 見た目の印象からすると、ユ・ランさまのようなセクシー系の演技をしてしまいそうになるんですが、オーディションの時には「色気のない感じがいいですね」と言われていて、もっとサバサバした、ザ・武人という感じで演じました(笑)。

――アニメのほうでは女性キャラクターがみんなセクシーなので、ちょっと違うポジションに立っている感じですね。

悠木:ジン・ヴァレルって、あまり強く女性的な色気を感じないですよね。ファッションも露出が少ないですし。体のラインは出ていますけれど(笑)。

――お色気とは別の部分で存在感があるので、女性ファンがあこがれるキャラクターのようにも思えます。

悠木:モデルさんのようなイメージかなって思いました。性別を超越した存在感が出たらいいなと思って演じました。

『ブレイドアンドソウル』

■収録現場では小山力也さんのガ・ガンテがみんなのアイドル!

――ゲームのほうではそれぞれ1人で収録するという形だったと思うのですが、アニメの収録現場の雰囲気っていかがでしたか?

悠木:アルカ役のタカオユキちゃんとは同い年なので、よく一緒に遊びに行ったりしています。ファミレスで食事をしながら「この場面をキャラに置き換えたら、すごくおもしろいよね」なんて話も。アルカとジン・ヴァレルが同席していたら、会話が一切生まれない食卓になっちゃう(笑)。

 あと、ガ・ガンテ役の小山力也さんが本番では「ウガー!」としか言わないんですが、テストの時にはアドリブで適当なセリフをしゃべるんですよ。ユ・ランさんにぞんざいに扱われて悔しがるシーンでは、「ウガー!」の代わりに「お姉ちゃんのバカー!」って(笑)。それから、ガ・ガンテが天気を読むシーンで「今日のお天気どうかな~♪」なんてしゃべっていて、それがすごくカワイイんです(笑)。とっても楽しい現場ですね。

 それから、ゲームのパッケージに入っているドラマCDでは小山さんがナレーションをしてくださっているんですが、ジン・ヴァレルもすごくしゃべっていて、山の話をするとテンションが上がるんです(笑)。山好きなのかなー?

【ユ・ラン】【ガ・ガンテ】
『ブレイドアンドソウル』 『ブレイドアンドソウル』

――アニメの『ブレイドアンドソウル』は、これからクライマックスへ突入していきます。これからの見どころなどについて教えてください。

悠木:ジン・ヴァレルは、最終話が本気です(笑)。そこが彼女の見せ場ですね。それまでは1話の中に吐息しかないような感じで、私は現場で「ギャラ泥棒」なんて言われてきたんですけれど(笑)。本当にタメにタメた分、最終話ではノドをつぶすほど叫んでいます! セリフはやっぱり少ないので、ひと言の重要性というのが高くなって、その分難しかったです。それまでの12話で、彼女がいかにガマンしてきたかというのが明らかになる最終話だと思います。

 私自身も、彼女の深くてせつない部分がやっと最後でわかったという気持ちです。アフレコの後は、ジン・ヴァレルと一緒に戦ったような気持ちでアドレナリンが高まってしまい、ひと晩眠れませんでした。そんな感じで心を傾けて演じているので、ぜひ最後まで見ていただければと思います。

――ジン・ヴァレルを主人公にした外伝のノベライズが、月刊雑誌で連載中です。こちらの作品を読んでみた感想などをお聞かせください。

悠木:ゲームでもアニメでも、ジン・ヴァレルが“人間”として描かれているところが一切ないんです。ゲームだと笑ったりあざけったりするシーンもあるんですが、アニメだとまったく表情が出ないキャラクターで、ひと言で周囲の空気を絶対零度にするみたいな存在。この小説では彼女にも“ぬくもり”があった時代が描かれているので、「よりせつなさが増すな」と思いました。

■オンラインゲームが大好きな悠木さんのプレイスタイルは?

――普段からよくゲームを遊ばれるとのことですが、どんなジャンルが好きですか?

悠木:オンラインゲームが好きで、そんなにたくさんプレイしているわけではないですけれど、今までにいくつか遊んでいます。家庭用ゲーム機のタイトルも普通に遊びますし、最近は携帯ゲーム機で遊ぶことも多いですが、基本的に家で座ってゲームをする時間は長いです。

――『ブレイドアンドソウル』の正式サービスが5月20日にスタートしましたが、まだプレイできていないとか?

悠木:そうなんです。自宅のPCでは動かなくて、すごくやりたいんですけれど……。公式サイトのコミュニティには、こんなキャラが作れますという画像がいっぱい投稿されていて、それを見ながら「私ならこういうキャラクターを作る!」と妄想するところまでは楽しみました(笑)。

――エヌシージャパンさんも、どこかのタイミングでテストプレイの機会を用意したいとおっしゃっていました。

悠木:わー! すごくやりたいです!

――悠木さんがMMORPGを遊ぶ時は、いろいろな素材を集めてアイテムを生産するタイプですか? それとも仲間と力を合わせて強力なモンスターを倒しに出かけるタイプですか?

悠木:強い敵を攻略するのが好きです! ダンジョンに行ってみんなとキャッキャするのが楽しみで。友だちとSkypeでおしゃべりしたりしながら遊んでいます。逆に、コツコツと何かを作るのは苦手ですね。

『ブレイドアンドソウル』

――悠木さんが『ブレイドアンドソウル』を遊ぶ時には、どの種族を選びますか?

悠木:どうせなら、外見を限りなくジンさまに近づけたいと思っています。それで、キャラクター名を自分の名前にして遊ぶというのが私の夢です(笑)。

――その名前のキャラクターを見かけたら、悠木さんかと思ってドキドキしてしまうかもしれませんね(笑)。いつも、どんな戦闘スタイルのキャラクターを選ぶんですか?

悠木:遠距離から魔法で攻撃するタイプがいいです。ダメージを引き受ける盾役だと責任重大だし、回復役も大変なので。できれば攻撃役でいたいです。接近戦もつらいから、なるべく離れて……。でも『ブレイドアンドソウル』なら、ジンさまにならって剣士を選びます!

――自分のキャラクターのファッションにはこだわりますか?

悠木:あ、すごくこだわります! そこが大事(笑)。自分の作ったキャラクターには愛着がわいてしまって、自筆のイラストなんかも描いてしまうんです。でも、ジン・ヴァレルもすごく大好きなので、自分の作った愛するキャラクターとジン・ヴァレルが戦うのを見るのは、すごく心苦しいかもしれません。

――悠木さんが『ブレイドアンドソウル』の世界に飛ばされてしまったら、どんなことをしたいですか?

悠木:ええ!? 絶対生活できない(笑)。速攻でカレンさんを探しに行って、「ここで働かせてください!」って言います(笑)。それから、ジン・ヴァレルに会った時には「私、声を担当してる人なんだよ」って許しを請います。でも、殺されちゃうかなー? あとは、空を飛ぶ“軽功”が超やりたいです! 気持ちよさそうですよね。ゲーム仲間のみんなも「アレはやってみたい」って言っています。

――なるほど、あれはすごく気持ちがいいですよ。移動の時はいつも飛んでいます(笑)。悠木さんはネットカフェでオンラインゲームをしたりすることって、ありますか?

悠木:以前は父とPCを共有していたので、当時遊んでいたタイトルでは、ネットカフェに出かけて行って遊んだりしていました。最近でも、時間があって1人になりたい時はネットカフェで過ごすことがあります。

――『ブレイドアンドソウル』の公認ネットカフェもありますから、その時はぜひ遊んでみてください(笑)。ゲームの中ではキャラクターがすごく派手なアクションをするんですが、悠木さんはプライベートでスポーツを楽しんだりすることはありますか?

悠木:するタイプに見えますか?(笑)。想像の中では最強なんですけれど、全然動けないんですよねー(笑)。その分、ジン・ヴァレルが戦っているところのお芝居なんかは、アクションの火花を意識してマイクの前でアドレナリンを出していました。

――ゲームのほうでは、まだしばらくはジン・ヴァレルが活躍するわけですが、ゲームを楽しんでいる方たちに、ジン・ヴァレルとしてのメッセージをいただけますか?

悠木:それって、私が言っていいんでしょうか(笑)。それでは、「課金しろ……」という感じで!

――ありがとうございます(笑)。悠木さんがオススメするゲームの見どころについても、教えていただけますか?

悠木:ジン・ヴァレルは、私がこれまで演じたキャラクター史上で、最もSキャラになっています。特にゲームのほうではサドさが増しているので、「ゾクッ」としていただけるといいなと思います。すごくクオリティーの高い作品だと思うので、私もゲーマーとしてぜひプレイしたいです。まだプレイしていない方も、ぜひ私と一緒に『ブレイドアンドソウル』を遊んでいただけたらうれしいです。

 ジン・ヴァレル以外にも魅力的なキャラクターが登場しますし、MMORPGは自分の作ったキャラクターが一番愛おしくなってしまうことが楽しみの1つだと思うので、ぜひ「オレの考える最強の美少女」を作って楽しんでください(笑)。

――本日はありがとうございました。

『ブレイドアンドソウル』

■悠木碧さんのサイン色紙などを合計10名にプレゼント!

 今回のインタビューの際にいただいた悠木碧さんのサイン色紙などを、抽選で合計10名にプレゼントします! 特製パオペエ(宝貝)USBメモリは、『ブレイドアンドソウル』のゲームに登場する重要なアイテムで、アニメのキービジュアルとなっている蝶をモチーフにしたスペシャルなグッズとなっています。USBメモリとしても、8GBの大容量を誇る逸品! 応募の締切は6月30日(24時)。欲しい方は奮ってご応募ください。

●悠木碧さんサイン色紙&特製パオペエ(宝貝)USBメモリセット(1名)
●特製パオペエ(宝貝)USBメモリ(9名)

プレゼントに応募する

『ブレイドアンドソウル』 『ブレイドアンドソウル』

※提供:エヌシージャパン
※サイン色紙&特製USBメモリセット、特製USBメモリのみのどちらが当たるかは、抽選とさせていただきます。

■アニメ『ブレイドアンドソウル』
 TBS・MBS・CBC・RKB・HBC・BS-TBS・CS TBSチャンネルにて4月から放送中!!

『ブレイドアンドソウル』

【原作】NCSOFT
【原案】エヌシージャパン
【出演】タカオユキ、悠木碧、大原さやか、雨宮天、高垣彩陽、伊藤静 ほか
【アニメーション制作】GONZO
【公式HP】http://blade-soul.jp/

Blade&Soul(R) is a registered trademark of NCSOFT Corporation.
Copyright (C) 2014 NCSOFT Corporation.
NC Japan K.K. was granted by NCSOFT Corporation the right to publish, distribute and transmit Blade&Soul in Japan. All rights reserved.

(c) NCSOFT・Blade&Soulアニメ製作委員会

データ

▼『ブレイドアンドソウル』
■メーカー:エヌ・シー・ジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2014年5月20日
■プレイ料金:未定

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