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2014年6月12日(木)

『Sunset OverDrive』のような明るいゲームがインソムニアックゲームズからどのようにして生まれたのか【E3 2014】

文:megane

 昨年のE3 2013でトレーラー映像が公開されて以来、特にこれといって情報のアップデートがなかった『Sunset OverDrive(サンセットオーバードライブ)』。待望のプレイアブル展示がE3 2014にて実施され、それに伴い、海外での10月28日発売も発表された。

 マイクロソフトのブースでは、この『サンセットオーバードライブ』が大きくスペースを取り、ブース内でも1、2を争う待機列ができていたほどだった。

『サンセットオーバードライブ』

 ここではそんな『サンセットオーバードライブ』について、開発元であるインソムニアックゲームズのメンバーにお話を伺うことができたので、その模様をお届けする。

 本作の開発の経緯を語ってくれたのは、インソムニアックゲームズにて『レジスタンス』シリーズを長年作っていたMarcus Smith氏とDrew Marray氏。

『サンセットオーバードライブ』 『サンセットオーバードライブ』
▲Marcus氏▲Drew氏

 前述の通り、2人が開発してきたゲームはSCEより発売された『レジスタンス』シリーズ。『レジスタンス』は地球侵略のために攻めてきた謎の生命体との戦いを描いたFPSで、シリーズを通して人類の存亡をかけた戦いをしていくことになる。後がない人類の戦いということで、全体的に暗く、陰惨なシーンが数多く見られる。

 ここで2人に転機が訪れる。なんと2人それぞれに子供ができたという。そこで自分たちの子供に見せられるゲームとして、明るいゲームを作りたいと思い、本作を企画したという。

『サンセットオーバードライブ』
▲近未来にあたる2027年が舞台。

 そんな本作だが、やっぱりテーマとしては人類滅亡の危機に近いような状況が描かれている。Fizzco社が製造するドリンク“OverCharge”……このドリンクを飲んだ人たちが皆、体に異変が起こってしまい、クリーチャーと化してしまう。

『サンセットオーバードライブ』
▲クリーチャーの1つ、Popper。

 セッション会場にて見たオープニングムービーでは、Fizzco社主催のフェスタにて清掃員をしていた主人公が、ミュータント騒ぎに巻き込まれる様子が描かれていた。ただ、この時の主人公はミュータントに怯える様子を見せており、PVにあるような軽快さ、軽薄さはまるでない。まるで社会の負け犬のような描かれ方だった。

 しかしそこから数日後、主人公は大きく変貌を遂げ、空を舞ってミュータントと戦うファイターとなっていた。その間の説明は特に見当たらなかった。また、プレイヤーとなる主人公はカスタマイズができ、そのため名前はない。今回のセッションでは世界観やアクションへの説明のみに留まり、具体的なストーリーの説明などはなかった。今後のアップデートに期待したい。

 気になるアクションは軽快そのもの。地面を歩いているとミュータントからフルボッコにされてしまうため、基本的にはさまざまな建物や電線などを飛び回ることになる。スケートのように電線の上やビルの縁などを走るのは“Xボタン”を押すだけという簡単操作。一度乗ってしまえばバランスを崩して落ちてしまう、なんてこともないので、アクションが苦手な人でも、ピョンピョーンと空中に飛び回れるに違いない。

『サンセットオーバードライブ』 『サンセットオーバードライブ』
▲武器なども数多く用意されている。▲登場キャラクターの中には日本風のものも。

■『サンセットオーバードライブ』動画

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