2014年6月23日(月)
ニンテンドー3DSでの配信が発表されるやいなや、記事のリツイート数が1,200を超えるほどの注目を集めた『ぐんまのやぼう for ニンテンドー3DS』(6月25日配信)。今回は、本作の生みの親であるRucKyGAMES(ラッキーゲームス)さんと、電撃オンラインが誇るフリーダムな編集長・野村一真による対談風インタビューをお届けします。
……正直、記事にできない話題も多々ありましたが、一見するとどうでもよさそうな寄り道の話題の中に意外と深いひと言が入ってくることもあるので、できるだけライブ感を重視して記事にしています。なお、インタビューの席には3DS版のプロデューサーを務めるPUMOの竹下功一さんや電撃オンラインのスタッフのそみんも同席していたため、たまに会話に参加してくる形です。
ちなみにこのインタビューは読みごたえがあるため、まずは気軽に見られる実況動画をご覧いただくのがオススメです。動画でのゆる~い掛け合いにクスリとくる人は、RucKyGAMESさんのゲームへの適性が高く、この記事もおもしろく読めると思いますよ!
野村:3DS版の開発発表に関する記事が、気づいたらリツイート数が1,200オーバー。ラッキーさんの記事は電撃オンラインの読者からの注目が高いので、リリース情報をもらえればどんどん記事にするのに、最近リリース情報が少なくないですか?
RucKyGAMES:そもそもリリース情報を出せるようなタイトルを出していないんですよ。
野村:あれ? たしかサッカーのアプリで何かあったような?
RucKyGAMES:いや、あれは手抜きですから……。
野村:いやいや(笑)。
RucKyGAMES:あれは、ちょっとしたテスト的な代物だったんですよ。
野村:忙しさとかではなく、リリース情報を出す必要性を感じないから出していないと?
RucKyGAMES:おおむね、そういったところですね。リリース情報を出すに耐えうる代物ではなかったということで。
▲あの『ぐんまのやぼう』が3DSソフトに……。ネットでも「まさか!?」の声があがっていましたが、どうやら幻覚の類ではなかったようです。6月25日に配信されちゃいます。 |
野村:あいかわらずのラッキーさん節だ(笑)。いきなり話題がずれたけど、そもそもスマホアプリ版『ぐんまのやぼう』は、どのような経緯で開発されたんでしたっけ? 以前にも聞いたことがある気がするけど、忘れちゃいました。
RucKyGAMES:2011年ごろ、都道府県のブランド調査というものがあって、47都道府県中、群馬県が最下位だったんです。そのことをツイッターで話題にしていたところ、みんなでご当地アプリを作りましょうという流れができて、僕は群馬県出身なので担当しますというのが発端ですね。
野村:かれこれ、もう2年以上前か。私自身は、たしかE3 2011の取材で渡米した際に『ぐんまのやぼう』をロサンゼルスでプレイしていたのを覚えています。
RucKyGAMES:ツイッターでもつぶやいてましたよね。ロスで『ぐんま』を遊んでみたとか。
野村:そういえばそうだった(笑)。そんな『ぐんまのやぼう』が3DSで発売されるということで、心境はいかがですか?
RucKyGAMES:うれしいです。もっとも、以前コンシューマ向けソフトの開発に携わっていたので、その延長線上という感じで、新鮮な驚きは実は少ないです。
野村:昔はDS用ソフトも開発してましたよね?
RucKyGAMES:ええ、その時はプログラムを作っていました。でも、今回の3DS版ではプログラミングにタッチしていません。その点でがんばらなくていいので楽でよかったです。
野村:じゃあ、何を担当したんですか? プロデューサー?
RucKyGAMES:う~ん、何かした気はするんですけど……。
竹下:RucKyGAMESさんには企画や仕様などを作っていただきつつ、いろいろと監修もしていただいた形ですね。
野村:ちゃんと仕事してる!
RucKyGAMES:企画、監修……ああ、監修ってひびき、カッコイイ。
竹下:RucKyGAMESさんの企画をもとに、弊社のプログラマーが作ったものに対して、いろいろとご指摘をいただきながら進めました。
RucKyGAMES:「ここが違うよ」とか言うだけみたいな(笑)。
野村:「言うだけ」って、なんだかいい(笑)。
RucKyGAMES:でもまあ、厳密に言えば、うちがグラフィックもやりましたし、プログラム以外の部分は結構やったかもしれません。
野村:RucKyGAMES的には働いてるってことですね(笑)。
野村:今回の移植ですが、任天堂のハードを選んだことに理由とかありますか?
RucKyGAMES:僕が選んだわけじゃなくて、PUMOの竹下さんから「3DSのダウンロードコンテンツで出しませんか?」というお話をいただきました。だから、ハードありきのスタートって感じです。
野村:任天堂ハードに特別な思い入れがあったから選んだわけじゃないんですね。
RucKyGAMES:はい。もちろん、任天堂のハードは大好きです。ゲームボーイを遊び倒したり、『ポケモン』にあこがれてゲーム業界を目指したくらいなので。本当は任天堂さんに入りたかったけど、きっと学歴が足りないと思って(笑)。
野村:学歴って(笑)。任天堂といえば、今年のE3でも盛り上がってましたよ。
RucKyGAMES:去年は新ハードの話題が中心だったけど、今年はソフトへの注目が集まっていたみたいですね。
野村:そんな中、任天堂ブースでは『スマブラ』が大きくピックアップされていて、次いで『スプラトゥーン』や『ゼルダ無双』も注目を集めてました。
RucKyGAMES:どれも遊んでみたいですね。おもしろそう!
野村:ぶっちゃけ、おもしろかったですよ。E3会場で一番勢いがあったし、あと、任天堂のタイトルはとにかくコンセプトが秀逸。色づかいも含めてわかりやすいし、伝わりやすい。やっぱり任天堂は違うなーって印象でした。
RucKyGAMES:国内でWii Uがもっと売れてほしいです。『スマブラ』のフィギュアとかも欲しいので……。
野村:そういえば、電撃オンラインのE3おみやげプレゼントに『スマブラ』Tシャツがあるから応募したらどうですか?
RucKyGAMES:そう思ったんですけど、僕だとわかったら落とされちゃうかなと。「あれ? RucKyGAMESから応募が来てる。よし、ハズレハズレ」みたいな。
野村:しないって(笑)。ちゃんと抽選するから、優遇もしないけど。
RucKyGAMES:(笑)。ちなみにあのTシャツって、対戦で勝たないともらえないやつですよね?
野村:だから、4人全員で参加するという荒業に出たんですよ。誰が勝っても、電撃オンライン的にはTシャツが手に入るという。
RucKyGAMES:公正じゃない入手方法?
野村:いやいや、別にズルをしたわけじゃないから(笑)。
野村:そろそろ『ぐんまのやぼう』の話に戻りますか。スマホアプリ版と3DS版の違いについて教えてください。
RucKyGAMES:一番大きなところでは、オープニングとエンディングが用意されていること。スマホアプリ版は漫然と遊び続けるタイプだったけど、3DS版ではゲームとしてエンディングを迎えられるというのが大きいですね。
あと、特産物が生えてくる速度が全然違います。スマホアプリ版ではゆるやかに生えてくるので、基本的には放置しつつ気が向いたら遊ぶという流れだったんですけど、携帯ゲーム機となると、立ち上げて長時間放置するわけにもいかないので、高速で生えてくるという仕様に変更しました。ひたすら収穫を楽しめるようになっています。
野村:遊んでみたら、かなり気持ちよかったです!
RucKyGAMES:プチプチを無限につぶすような感じで、やり出すと止まらなくなるかと。
野村:とにかく勢いで収穫していけばいいから、シンプルに遊べるのがいい感じです。しかも、なんともいえない爽快感。スマホアプリ版はちまちま遊ぶ形で、「キャベツなかなか生えてこねえな」みたいに放置して遊ぶ仕組みだから、爽快感とはまったく相反する要素だったはずなのに。あと、今回はぐんまちゃんがお手伝いしてくれるから、楽できるのもいい!
RucKyGAMES:何もしなくても勝手に収穫してくれます。
野村:あれ? ぐんまちゃんって、ラッキーさんが作ったキャラクターでしたっけ?
▲人気のゆるキャラ・ぐんまちゃん。プレイヤーがカードに夢中になっている間も、下画面で健気に収穫作業を続けてくれます。 |
RucKyGAMES:違う違う、どんな勘違いをしているんですか(笑)。群馬県の公式マスコットキャラクターですよ。
野村:やばい。てっきりラッキーさんがデザインしたと思い込んでて、だから、きっとものすごく儲かっているから、もうラッキーさんには気安く話しかけられないな~と。
RucKyGAMES:いやいや、群馬県のマスコットキャラをお借りして、便乗しているという感じです(笑)。
野村:私も何かに便乗したい(笑)。で、話を戻すと、ぐんまちゃんが、お隣の県の特産品を収穫するというシュールな絵面もいいですよね。群馬県のキャラクターなのに他県まで出張って活躍するという。
RucKyGAMES:侵略して制圧して、そこはすでに群馬県ですから。
野村:(正面のラッキーさんのほうを向いていたと思いきや、突然左を向いて)そみんさぁ、なんかウィットに富んだ質問とか感想とかないの?
そみん:えっ! えぇぇ!? あぁと、千葉の船橋あたりにも攻め込んでいただくとおもしろいかも。ふなっしーとのマスコットキャラ対決という感じで……。
野村:感想がつながってないよ(笑)。(正面のラッキーさんのほうに向き直して)あの黄色いヤツ、CNNのニュースにも登場したらしいじゃないですか。
RucKyGAMES:すごいですよね。最近は四国も推しているらしいですけど。
野村:え!? 四国と関係あったっけ?
RucKyGAMES:四国でりんごをPRしてるのを見ました。同じように、くまもんも全国でPR活動をしてますね。
野村:もはや地域のキャラというより、日本代表!
RucKyGAMES:だけど、ぐんまちゃんは群馬県だけ。
野村:そこはブレない(笑)。
RucKyGAMES:そう、ブレてないです!
野村:今回は3DS版ってことで、立体視にも対応してるんですよね。
RucKyGAMES:一応しています。“立体視対応”と強調するほどのことはしてないけど、嘘はついていません。
野村:嘘じゃなきゃいいかと(笑)。立体視の対応には苦労したんですか?
RucKyGAMES:少し大変だったみたいです。主にPUMOさんの開発陣とうちのグラフィック担当が苦労しました。僕は完成品を見て「へー」とひとしきり感心してから、2Dにして遊んでいます。
(一同爆笑)
野村:せっかく3Dにしたのに(笑)。
RucKyGAMES:3Dはちょっとだけ苦手で、酔っちゃいます。
野村:そもそも『ぐんまのやぼう』を3Dにする必要性があるのかという話も。
RucKyGAMES:でもニュース記事では“2画面対応”とか“立体視対応”とか、インパクトたっぷりに書かれちゃうから、結構気になっている人が多いみたいです。気になるかもしれないけれど、その期待値やハードルを下にかいくぐった仕様となっているので、ぜひご安心ください。
野村:下にかいくぐるって(笑)。
そみん:また話がそれ始めたので、ちょっと別の話題を。3DS版で気になったのが、上画面でカードを楽しみながらも、下画面では収穫を楽しめるという点でして、想像以上に2画面との相性がいいですよね。
RucKyGAMES:そう言っていただけるとうれしいですね。いい具合に使っています。
野村:2画面もそうだけど、そもそものところで、あの『ぐんまのやぼう』が3DSに移植されるってことで、かなり驚いたのを思い出しました。
RucKyGAMES:ちょっとどうするんだろう感が強いですよね。
野村:正直、何をやっているのだろうと思いましたよ(笑)。
RucKyGAMES:僕もどうしようと思いました(笑)。
野村:あのゲームシステムは、スマホアプリじゃなくても成立するというのはわかってたけど、実際3DSではどうなるのだろうと。
RucKyGAMES:結果、思ったよりイイ感じにまとまった印象です。正直なところ、企画段階ではどうやって謝ろうかと考えてたけど、いい具合になって、キレイにまとまったからよかったです。
野村:そういえば、音楽は群馬民謡の八木節をオーケストラアレンジで使っているとか。なかなかスゴイですね。
RucKyGAMES:ここだけの話、僕個人は八木節のリズムに実はそれほど馴染みがないんです。群馬県出身だけど、小学生の頃に少し触れただけ。
野村:そもそも八木節って群馬県ではメジャーなんですか?
RucKyGAMES:一部では。諸説ありますが、発祥はお隣の栃木県の足利とも言われていて、群馬県の中でもその近辺での知名度が高い感じかと。本当は群馬県出身の林柳波さんが作詞をした童謡の『海』を使いたかったんですが、大人の事情で断念することになって。“海”がない群馬県で“海の歌”が生まれたというのが、おもしろくて好きだったんですけどね。
野村:そこでラッキーさんが八木節を提案したと?
竹下:最初は「なんでもいいです」と言ってましたよね。
RucKyGAMES:僕自身、音楽にはあまりこだわりがないので、『海』が使えないなら、そこまで強く意見をしなくてもいいかなと。ただ、スマホアプリと違って、コンシューマゲームではBGMが重要ですから。
野村:たしかに、スマホアプリだとコンシューマゲームほどBGMが重視されてない部分がありますよね。イヤホンを付けずに遊ぶことも多いし。(正面のラッキーさんのほうを向いていたと思いきや、突然左を向いて)では、そみん、ウィットに富んだ質問を!
そみん:えぇぇっ!? えっっと、収穫時の「グンマー」という効果音はスマホアプリの時から、かわいらしくて評判が高いですよね。
RucKyGAMES:あれって、実は僕の声を加工したものなんですよ。3DS版でもそのまま使っています。
野村:3DS版で新たに収録しなかったんですか?
RucKyGAMES:オリジナル版を作る時に適当に作ったから、どう加工すればちょうどいいのかわかんなくなっちゃいまして。雰囲気が変わるとよくないから、スマホアプリの時の音源をそのまま使った感じです。
野村:ちなみに3DS版の紹介動画だと、声優の田中敦子さんがナレーションを担当しているじゃないですか。すごく人気がある方ですが、担当されることになった経緯って?
▲『攻殻機動隊』の草薙少佐役でもおなじみの田中さんが、まさかのナレーション出演! 『ぐんまのやぼう』のテイストと田中さんの声がどのようにかみ合うのか、群馬と聞くとフラワーパークくらいしか思い浮かばない筆者でも気になります。 |
RucKyGAMES:群馬県前橋市のご出身ということで、群馬県つながりです。
野村:声の方向性とかではないんですね?
竹下:実際にお声がけさせていただいたところ、同じ群馬県出身ということで快く引き受けていただけました。
野村:宣伝活動なども依頼されているのですか?
竹下:はい、ブログとかツイッターでも積極的にご協力いただいています。
RucKyGAMES:すごいですよね。最近のアニメだと『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサ役が印象的だったし、ゲームだと『ベヨネッタ』の主役のベヨネッタとか。今度Wii Uで2作品セットで発売されますし、ちょうどいいタイミングなのかなと。
野村:(正面のラッキーさんのほうから、いきなり左を向いて)そみんはさ、3DSの『ぐんまのやぼう』を結構遊んでたわけだから、なんか機転が効いた質問をどうぞ!
そみん:えぇ!? ……えっと、ざっとプレイした感じでは、収穫が気持ちよくて日本編はあっという間に終わったのですが、そこからがなかなか長くって……。ボリューム的にどうなるのでしょう?
野村:コレクション要素のコンプリートは別として、だいたいどれくらいのクリア時間を想定してますか?
RucKyGAMES:エンディングを見るだけなら3時間ぐらいかと。ただ、ひっきりなしに生えてくる収穫物を3時間ぶっ通しで集め続けるのは面倒くさいですし大変ですから、そういう遊び方をする人は少ないかも。1日ちょっとずつ遊ぶのがちょうどいいと思います。
野村:なるほど。
RucKyGAMES:1日1時間遊べば、3日遊べる。1日30分なら6日だし。ちょっとずつ、ちょっとずつ。
野村:通勤や通学の合間に遊ぶのとか、よさそうですね。
RucKyGAMES:僕の感覚だと、あまり根を詰めるとダルくなるから、ぐんまちゃんを出した状態で放置しておくというのもオススメです。ある程度ポイントがたまったら、また好きに進めていただくという感じで。
野村:放置プレイ!
RucKyGAMES:放置していてもクリアできるゲームです。ただ、小さなお子さんに与えると、ずっと張り付いて遊んじゃう気もしています。プチプチをつぶす感覚で。
野村:じゃあ、ターゲットは幼児とか? 教育にも役立ちますね。
RucKyGAMES:都道府県の地名も覚えられて、市町村までカバーしてます。日本各地の収穫物の知識も覚えられますしね。
野村:各地の名産品とかも覚えられて教育にいいってことは、なんだか教育商材として売れそうな気がしてきた(笑)。
RucKyGAMES:47都道府県をカバーしているうえに、合併前の市町村などもあります。
野村:地理の勉強にもなるわけですね。
RucKyGAMES:平成の大合併を思い出せるような要素もあります。
野村:スマホアプリ版にもあった、合併のシステムがゲーム中にありますよね。カードを集めると合併して新しい市になるという。
▲ポイントをためて他県を制圧! 群馬県の他にも、全国各地のローカル知識がムダに増えていきます。 |
RucKyGAMES:はい。でも、3DS版ではさらに拡大して全都道府県でできます。
野村:おお! すごいけど、作るほうは大変そう。
RucKyGAMES:とても過酷な作業でした。あれはもう、二度とやりたくない……。
野村:さすがゲームクリエイター。
RucKyGAMES:なんかもう、「合併しすぎだよ!」とか思いながら作ってました。新潟あたりは合併しすぎて市町村が少ないという。
野村:なぜ、そこまで合併するのでしょうね。
RucKyGAMES:ここ最近は落ち着いたみたいですけど、当時、国から合併特別交付金が出たという背景もありました。あまりに合併のシステムが大変だったせいで、今でもニュースを聞くとビクッとします。「あ、合併した!」って。
野村:最近のも、すぐさまゲームに反映する感じですか?
RucKyGAMES:最近のものは入ってません。情報としては2011年くらいで止めています。国勢調査がその前後だったので、その数値を参考に人口とかも決めてます。
野村:すごく勉強になるゲームじゃないですか! キャッチコピー決まりましたね。“お子様の教育にも最適な『ぐんまのやぼう』”。ターゲットはお金を支払ってくれる親御さんということで。
そみん:自分の出身地は特に感慨深くて、ご当地ゲームとして楽しめますね。
野村:キャッチコピー決まりましたね。“お子様の教育にも最適な『ぐんまのやぼう』”とか。
RucKyGAMES:まあ、教育的な要素はそこそこあるかもです。
野村:実際、ジャンル表記はどうなってましたっけ?
竹下:ジャンルは“収穫・育成シミュレーション”で、関連ジャンルとして“シミュレーション”と“学習”を設定しています。
野村:おお、学習。合ってますね。
野村:(左を向いて)そろそろ質問が尽きてきたから、そみん、次よろしく!
そみん:(狼狽せず)では、個人的に気になっていることを。実はこっそりと特殊なパラメータを仕込んでいるとか、開発者ならではのウラワザや攻略テクニックなどはありますか?
RucKyGAMES:カード集めには、実は意味があります。各都道府県のカード収集率が上がると、その場所での収穫時のポイントが増えるのでオススメです。
野村:スマホアプリ版にはなかった要素かと。
RucKyGAMES:そうです、3DS版からの新要素です。あと、カード収集率が上がると、収穫できる特産品の種類も増えていきます。だから、カードを集めるとプレイの効率も全般的に上がっていく感じかと。
そみん:なるほど。僕は青森県出身なので、青森県の特産品だけがどんどん増えて不思議だったんですけど、青森県のカードをガンガン集めていたからだったんですね。タメになります!
野村:意外なネタまで聞けていいインタビューでした。はい、これで終わり! ……って、プロデューサーの竹下さんにもお越しいただいているのに、こんなグダグダな終わり方でいいのかな?
RucKyGAMES:怒られちゃいますかね。
竹下:いや、全然OKです。RucKyGAMESさんっぽさが出ていると思いますし。
RucKyGAMES:竹下さんは、実現させる力がスゴイですよね。3DSで『ぐんまのやぼう』ですからね。しかも、これがPUMOさんの3DS用ソフト第1弾とか、無茶ですよ。
野村:なるほど。
RucKyGAMES:今後やりづらくて仕方ないのではと、ちょっと心配です。僕の作品ではないのですが、この後PUMOさんからちゃんとしたものが出ますので。
野村:でも「一発目がコレかよ!?」と思われちゃうかも。
RucKyGAMES:最初にだいぶ変化球を投げてしまったので、次に普通のストレートを投げてもいいのかと思われないか心配です。
野村:変化球(笑)。
RucKyGAMES:まあ、PUMOさんについては僕が心配することではないのかもしれないけど、今後もがんばっていただきたいなと。
竹下:そのあたりはお気遣いなく、もう自由にやっちゃってください(笑)。
▲群馬県の躍進は日本を越えて世界へ! 実は意外とゲームボリュームがあります。 |
そみん:あ、あともう1つ。普通に遊んでいると見逃しがちな実績とかはありますか?
野村:なんでこのタイミングで割り込んできて質問なの!?
RucKyGAMES:実績……うーん、どんなのを設定したか覚えてない(笑)。それほどひねったことはしていないので、ひたすら遊んでいただければなんとかなるような。あっ、でも、カードが4,000枚ほどあるので、その部分の実績は厳しいかもしれません。カードはダブるので、確率的には結構きついはず。実績コンプリートを目指すと数百時間とかかかるかも……。
野村:コンプリートしたプレイヤーが現れたらスゴイですよね。
RucKyGAMES:ぜひとも見てみたいですね。達成した暁にはツイッターとかでご報告いただければ、「スゴイ!」とRTします。
野村:それだけ!? 特製グッズとかプレゼントすればいいのに(笑)。
RucKyGAMES:郵送のやり取りがめんどうだし、たぶんそこまでやり込む人はいないと思います。
野村:世の中、広いからわかりませんよ? そういえば、海外版とかは?
RucKyGAMES:出ないですね。そもそも『ぐんまのやぼう』をローカライズしても需要があるのかわからないですし。
野村:話題を振っておいてなんですが、うん、ないでしょう(笑)。
野村:では最後に、本作に期待を寄せているファンのみなさんへのメッセージを。
RucKyGAMES:ファン……いるのかな?
野村:ラッキーさんのファンって多いじゃないですか。
RucKyGAMES:どうでしょう、知り合いの間で盛り上がっているだけかも。身近だから「がんばってね」と応援してくれる、親心みたいなものです。
そみん:RucKyGAMESさんの独特なテイストがクセになっている人は多いと思いますよ。
野村:それじゃあ、まとめとして何かコメントをいただけますか?
RucKyGAMES:う~ん。じゃあ、電撃さんのこれまでのインタビューやら対談に出演された方々のコメントを、イイ感じでコピペしていただいて……。
野村:わかりました。イイ感じでこなしておきましょう!
そみん:いやいや、コピペやゴーストライターはちょっと(汗)。
RucKyGAMES:じゃあ、とりあえず群馬県民の方々には買っていただきたいですね。遊ばなくてもいいんで、まずはダウンロードしていただければ。
野村:税込で500円とお手頃価格。
RucKyGAMES:500円と考えれば、ランチ1回分くらいじゃないですか。お昼ご飯を一食だけ我慢していただければ3DSの『ぐんまのやぼう』を買えるので、ぜひ。ダイエットにもちょうどいいかと。
野村:話をまとめると、『ぐんまのやぼう for ニンテンドー3DS』は数百時間遊べるし、子どもの教育にも役立つし、ダイエットにもなると。もう、なんというか最強のゲームですね(笑)。本日はありがとうございました!
(C)Rucky GAMES Co.,LTD./PUMO Co.,LTD.
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