2014年7月1日(火)
扇風気周先生が執筆する電撃文庫『視ル視ルうちに好きになる』の紹介記事をお届けしていきます。“未来”が視える神崎早苗と“生命”が視える三島洋平が協力して、相談者が持ち込んでくる不思議な事件を解決していきます。
▲フカヒレ先生が描いた『視ル視ルうちに好きになる』の表紙はこちら。 |
“未来”が視える早苗と“生命”が視える洋平。これは2人が紡ぐ救済のコンチェルト――
夕日が落ちていく放課後。誰もいなくなった教室で、1人たたずむ神崎早苗には誰かが訪れる“未来”が視えていた。
「だってあなたは世界に絶望してるもの」
早苗は訪問者に優しく語りかける。
その訪問者である三島洋平の目には、“生命”が視えていた。だからこそ身近に感じる『死』に脅えているのだと……。
「お前は絶望しないのか?」
洋平は早苗に戸惑いながら問いかけた。
こうして特別な“視える力”を持った2人は出会い、そして――
“未来”が視える女子高生・神崎早苗の悩み相談を一度体験してみませんか……?
人の“未来”が視える能力を持った女子高生・神崎早苗が、パートナー・三島洋平の力を借りて、相談者が持ち込んでくる不思議な事件を解決する物語。2人のもとには、恋愛の悩み相談から幽霊が起こす怪現象、殺人未遂事件まで、多様な依頼が舞い込んできます。早苗はどんな状況でも絶望せず、悩める者たちを“未来”へ導こうと一生懸命です。その前向きな姿勢を見ていると、不思議と勇気が沸いてきます。
日常にちょっぴり疲れてしまった時、漠然とした未来への不安を感じて切なくなった時、この物語をひも解いてみてください。早苗と洋平が事件を解決し、誰かの心が救われるたび、温かい気持ちが心の中に沸いてくるはず。喜びのような、安堵のような、希望のような、その気持ち。それがまさに“救済のコンチェルト”なのです!
早苗と洋平は理想のパートナー!? 恋をしている女の子は本当にかわいい!!
心が通じ合う誰かに出会いたい。そのためにこの世界へ生まれてきた……と感じる時はありますか? 1人でいることが“欠けている”と感じるような存在――。本作の主人公・早苗と洋平の出会いのシーンを読むと、2人はまさに心がつながった恋人同士なんだと実感します♪ とても感動的なエピソードなので、ぜひ実際に本のページをめくって体験してください。
普段は凛とした表情を崩さない早苗が、洋平の前では女の子らしく甘えたり、ふいに抱きしめられてドキドキしたり。恋人にしか見せない素顔が本当にかわいいんです! 事件が解決していくのももちろん楽しみですが、2人きりのシーンで見せる、ささやかだけど、確実に恋人モードの早苗にも注目ですよ!!
(C)扇風気周/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:フカヒレ
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