OVA『ガールズ＆パンツァー』舞台挨拶をレポート！ あんこうチームの声優陣が夢見る“ガルパンランド”とは？

文：伊藤誠之介

　7月5日より全国の劇場でイベント上映が開始されたOVA『ガールズ＆パンツァー これが本当のアンツィオ戦です！』。その公開初日に東京・新宿バルト9で行われた、出演声優陣による舞台挨拶の模様をお届けする。

　『ガールズ＆パンツァー』は、戦車を使った武道“戦車道”が、乙女のたしなみとされている世界を舞台にしたTVアニメ。フツーの女子高生を夢見つつも、戦車道と深いかかわりを持つ少女・西住みほを中心に、戦車道にまい進していく少女たちの姿が描かれていく。OVA『ガールズ＆パンツァー これが本当のアンツィオ戦です！』では、TVアニメでは見ることができなかったアンツィオ高校との戦いが楽しめる。

　公開初日の舞台挨拶では、司会を務めるバンダイビジュアル宣伝部の廣岡祐次さんをはじめ、西住みほ役の渕上舞さん、武部沙織役の茅野愛衣さん、五十鈴華役の尾崎真実さん、秋山優花里役の中上育実さん、冷泉麻子役の井口裕香さんが登壇。大洗女子学園のあんこうチームが、ステージ上に勢揃いした。

　9：30からの上映が終了した後ということで、中上さんが優花里らしいハイテンションな声で観客の皆さんに挨拶したのに対し、井口さんは低血圧で朝の苦手な麻子らしく眠そうな声で挨拶するなど、ノリの良い雰囲気で舞台挨拶がスタート。キャスト陣はこのOVAについて、TVアニメ放送終了後に1年以上経過して完成したことから、映画館の大きなスクリーンや設備の整った音響で観られることを感慨深げに語っていた。

　今回のOVAの見どころについては、TVシリーズの中盤にあたる全国大会第2回戦の物語ということで、まだ仲間になりきれていない大洗女子学園のメンバーたちの様子やクライマックスのアクションシーン、そして“北関東のちょっとヤンチャな学校のイメージ”というアンツィオ高校のキャラクターたちの個性など、さまざまなポイントが挙げられていた。

　特にアンツィオ高校に関しては「劇中に出てくる料理がすごく美味しそう」とのことで、アフレコ終了後にキャスト陣でイタリア料理を食べに行ったエピソードが語られた。公開劇場で販売されているパンフレットには、劇中に登場する料理のレシピも記載されているそうだ。

　次に、舞台挨拶を欠席した水島努監督からのメッセージを渕上さんが代読した。水島監督は、このOVAに引き続いて制作中の『ガールズ＆パンツァー』劇場版の作業が佳境に入っているため、どうしても登壇できなかったことを観客に詫びるとともに、劇場版公開時の舞台挨拶に登壇することを約束していた。

　じつは今回のイベント上映では、OVAの上映終了後に完全新作となるこの『ガルパン』劇場版の特報映像を観ることができる。これは事前の試写会でも上映されなかった、イベント上映ならではのサプライズだという。

▲こちらの6点は、劇場版特報映像のスクリーンショット。

　水島監督のメッセージを受けて、ステージ上では制作中の劇場版に関する期待も語られた。現時点では“2014年”と発表されている劇場版の公開時期について、キャスト陣からは「ガルパン暦の2014年18月や20月では？」というツッコミが入っていたものの（笑）、宣伝部の廣岡さんによると、公開時期については決定次第改めて発表されるとのことだ。

　また尾崎さんは、OVAに続いて劇場版でも『ガルパン』に参加する大勢のキャストが集合して、一緒にアフレコできる機会があるのは嬉しいと語っていた。一方で、茅野さんが「次の劇場版は座席が動く映画館で観たい」と語ったことから、トークの話題が大きく飛躍し、ついには“ガルパンランド”の建設という壮大な内容へと、キャスト陣の夢が膨らんでいた。

　舞台挨拶の最後には、11月16日に大洗で開催される“あんこう祭”に、この日登壇したキャスト5名が揃って参加することが発表された。『ガールズ&パンツァー』としてあんこう祭に参加するのは今年で3年目とのことで、来るべき劇場版に向けて、ファンの期待はいっそう盛り上がることだろう。

　ラストは満員の客席とステージ上のキャスト全員で、渕上さんのかけ声のもと、おなじみの「パンツァー・フォー！」のポーズを決め、和やかな雰囲気で舞台挨拶を締めくくった。

(C)GIRLS und PANZER Projekt

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