2014年7月11日(金)
本日7月11日、東京・白金台にあるシェラトン都ホテルで、『TERA:The Exiled Realm of Arborea』(以下、『TERA』)の運営移管に関する発表会が行われた。
『TERA』は、韓国のBluehole Studioが開発し、美しいグラフィックで次世代MMORPGとうたわれたPC用オンラインゲーム。日本では2011年8月18日に正式サービスがスタートし、“ハンゲーム”で知られるNHN PlayArtによって運営されてきた。今回の発表会では、本作の運営がNHN PlayArtからゲームオンに移管すること、さらに今後の『TERA』におけるロードマップなどが発表。本記事では、発表会で明らかになった今後の運営体制と開発計画に関して紹介する。
▲Bluehole Studioで日本ライブチームのチーム長を務めるキム・ナクヒョン氏(中央)。NHN PlayArtの『TERA』日本運営プロデューサー、鈴木貴宏氏(左)。ゲームオンの次期『TERA』日本運営プロデューサー、中川敬順氏(右)。 |
まず最初に、Bluehole Studioで日本ライブチーム・チーム長のキム・ナクヒョン氏から、運営移管に関する説明が行われた。キム氏は、今まで運営を行ってきたNHN PlayArtとの契約が3年で終了することから、新たなステップへ進むために本作の運営をゲームオンに移管することを決定。今回の運営移管はネガティブなものではなく、Bluehole Studio、NHN PlayArt、ゲームオンの3社が移管後もお互いに協力をし、『TERA』をより盛り上げていくためのプロセスだと力説した。
次に、NHN PlayArtの『TERA』日本運営プロデューサー・鈴木貴宏氏が、運営移管のスケジュールを発表した。まず本日中に、NHN PlayArtとゲームオンの双方の公式サイトで『TERA』のユーザーに対しての運営移管に関するお知らせが掲載され、8月6日から8月17日まで、ハンゲームアカウントからPmangアカウントへのデータ移行事前予約の受付が行われる。そして、8月18日からは『TERA』の運営が完全にゲームオンへと移管することになる。
8月18日以降も、既存のハンゲームアカウントでもプレイ可能。通常の移管では以前のアカウントが使用不可になることがほとんどだが、『TERA』に関してはPmangアカウントへの完全移行は行われず、ハンゲームアカウントのままでプレイを継続できるのが特徴だ。ハンゲームアカウントとPmangアカウントでゲーム内容が異なることもなく、デメリットも特にないため、ユーザーは好きなほうをチョイスしてプレイすることができる。
ただし、Pmangアカウントに移行する場合は、“女神の贈り物”の中に入っているアイテムデータの引き継ぎが難しいとのこと。とはいえ、“女神の贈り物”の中に入っているすべてのアイテム、を事前にインベントリへ移しておけば問題ないので、移行を考えているユーザーの方も安心してもらいたい。
続いて、ゲームオンの次期『TERA』日本運営プロデューサーの中川敬順氏から、今後の運営体制について発表された。中川氏は、これまで積み上げられてきた3年間のサービスを把握するため、NHN PlayArtのスタッフと密にコミュニケーションをとりながら準備を進めている。
また中川氏は、今回はBluehole Studio Inc.とNHN PlayArtが築いてきた『TERA』のサービスに、ゲームオンが参加することでさらにパワーアップすることを目指したいと強調した。
なお、8月に行われる3周年記念イベントは、運営移管が実施される8月18日をまたいで展開予定となっているが、ユーザーが気づかないくらいに、ごく自然にイベント運営の引き継ぎも行うとのこと。どれだけスムーズに移管が行われたるのか気になるプレイヤー、ぜひイベントに参加してみよう。
運営移管に関する発表の後は、キム氏から『TERA』の新たなアップデート情報が公開された。かなりの大型アップデートが計画されているらしく、多種多様な新コンテンツが追加されるそうだ。それでは、今回公開されたアップデート情報を一気に紹介!
◇新大陸 バラカニア領
バラカニア領は、巨大な都市と4つのフィールドで構成されている。
◇レベルキャップがLV65へ! それに伴い新スキルも追加
キャラクターのレベルキャップが、65まで開放される。これに伴い、各クラスで2~3種類の新スキルを追加。ただし、3月に実装されたソウルリーパーについては、新スキルは1種類となる。
◇新たなインタンスダンジョンと装備
新たに追加される“ハルキアの安息所”は、最高レベルのキャラクターのみが入場可能なインスタンスダンジョン。また、オルカの神殿と嵐のエルカラス号も、かなりの高レベルダンジョンとなっている。
◇強化石の導入とクリスタル合成システム
装備品の強化には“強化石”というアイテムが必要になる。強化石は、装備品を分解することで入手できるので、不要になった装備品をリサイクルして活用することが可能に。また、クリスタル同士を合成するシステムが導入され、新たなクリスタルを生み出すことが可能になる。
◇利便性の強化:毎日のプレイガイド
インターフェースが改善され、デイリークエストが一目で確認できるようになる。
※画像は韓国語バージョン。 |
◇競争型PvE戦場:逆転のコロシアム
2つのパーティがモンスターを倒すタイムを競い合うコンテンツとして、“逆転のコロシアム”が登場する。優勢なほうのパーティがいるステージが青く光るギミックも用意される。
◇ギルドハウス:天空の城(仮称)
ユーザー待望のギルドハウスは、空高くに浮かぶ巨大な城。ただし、すべてのギルドが、この“天空の城”を所有できるわけではない。ギルド戦などでさまざまなポイントを獲得し、上位ランクに入ったギルドのみが所有できる。なお、天空の城以外にも、村などにある普通の建物もギルドハウスとして登場するとか。
キム氏は「今後、半年に一度は大型アップデートを実施したい」と語った。なお、今回発表されたアップデート内容は、韓国では7月21日から2~3回に分けて導入されるそうだ。日本ではローカライズに時間がかかるため、その3カ月後をめどに実装される予定。
さらに下半期以降のアップデートとして、新規クラスの準備が進められていることも明らかになった。その具体的な内容は語られなかったが、今後の続報に注目!
最後に、『TERA』の移管が決まった際の中川氏と鈴木氏の個人的な感想と、キム氏からのメッセージを紹介する。
中川敬順氏(ゲームオン):私は以前『C9』というタイトルを担当していたのですが、『TERA』と同時期にサービス開始したり、ウェブマネーアワードで1、2位を争ったりと、因縁じみたものを感じていました。そのせいもあって、『TERA』のアップデートなどの経緯も見てきましたので、今回の移管に役立てると思っております。
鈴木貴宏氏(NHN PlayArt):正直申し上げて、残念という気持ちはあります。ただ、『TERA』が終わってしまうわけではありませんし、ハンゲームとしても特に力を入れてきたタイトルですので、今後もゲームオンさんと一緒にやっていけるのは喜ばしいことだと思います。
キム・ナクヒョン氏:運営移管というのはリスクがあると思いますが、新しい活力を入れたり、新しいユーザーを引き込んだりと、ユーザーに対して変化を見せることが重要だと思います。今後も、新しい変化にチャレンジしていく姿をドンドン見せていきたいと考えています。
Published by NHN PlayArt Corp.
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