『東京新世録 オペレーションアビス』の魅力は世界観と美少女。猟奇性を秘めた熱い物語とかわいい女の子に萌えろ！

文：る～ぱ

　MAGES.のゲーム＆音楽ブランド5pb.が7月24日に発売するPS Vita用ソフト『東京新世録 オペレーションアビス』。そのストーリー＆キャラクターに関する総まとめ情報をお届けします。

　本作は『迷宮クロスブラッド』『剣の街の異邦人』などで知られるエクスペリエンスが開発する3DダンジョンRPGです。プレイヤーは特務隊エクスを率いて、異形が巣食うダンジョンを探索しながら、ハザード事件の真相に迫っていくことになります。

　3DダンジョンRPGの中には、ストイックなキャラクター育成やレアアイテムの収集をメインとして、あえてストーリー性を排除したものもあります。それでは、この『東京新世録 オペレーションアビス』はどうかと言いますと、ストーリーやキャラクターにかなり力が入っていることが特徴です。

　さらに個人的にうれしいのが、ある意味でギャルゲーばりにかわいい女の子が多いところ♪　ストーリーに燃えて、美少女キャラクターに萌える。RPG好きにもキャラクター好きにもオススメできる、本作の世界観について感想を交えて紹介していきます！

■世界観：近未来＋ファンタジー＋学園モノの魅力が詰まった特殊な世界

　本作の世界観は、科学と同時に魔術的な技術も発達した世界です。一見すると我々のなじみある現実世界の延長のように見えながら、ファンタジー系のモンスターのような異形を相手に、剣や魔法（的なもの）を使って戦う感じですね。

　こういう近未来＋ファンタジーって、自分が知っている用語や歴史的な話題も出てくるので、完全なファンタジーよりもリアリティがあって、個人的には大好きです！　特に本作は、“ブラッドコード”という特殊な設定によって、源義経やジャンヌ・ダルクといった歴史的英雄の力を借りられる熱い設定がありますからね。

▲基本的には近未来の世界観ですが、異形には一般の火器などがほぼ通用しないことがポイント。そのため、過去の英雄の力（ブラッドコード）を宿す“コードライズ”の能力を持つ10代の少年少女が、ファンタジー的な武器や能力を用いて戦うことになります。

⇒ブラッドコードに関する紹介はこちら

　そしてもう1つ、主人公が所属する特務隊エクスは主に10代の少年少女で構成されており、周囲にはエクスであることを秘密にしながら学校に通っているところがポイントです。表の顔（学園生活）と裏の顔（迷宮での異形との戦い）という二重生活系の設定も燃えますが、学生ならではのクラスメイトとの交流なんかもあったりして、学園モノとしても楽しめるストーリーにも注目してください！

■キャラクター：主人公を取り巻くエクス隊員やクラスメイトたち

　特務隊エクスのメンバーである本作の主人公やパーティメンバーは、キャラクターメイクをして作る形となります。……と聞くとキャラクター性が弱く感じるかもしれませんが、ご安心を。主人公を取り巻くストーリーの流れの中では、さまざまなキャラクターが登場します。もちろん、ちゃんとボイス演出付き！

　ここでは、主要なキャラクターについて紹介していきます。ちょっと女性比率が多い気がしますが、そこはあの、少しだけ自分の趣味が入っているかもしれません。かわいい女性キャラが多くて困るんですよね～。

●御舟 アリス（声優：中上育実）

▲CPOの特務隊エクス隊長を務める勝気な少女。コードライザーとして優れた資質を持っていますが、向こう見ずな行動を取るため、上層部から目をつけられています。ただ、紅茶とコーヒーをブレンドするという荒業をやってのけるなど、料理についてはイマイチ。でも、そこも萌え。

●日々野 規子（声優：田村マミ）

▲日輪学園高等部の3年で生徒会長。心優しく誰からも好かれる性格で、学園内の捜査を通じて主人公と交流を深めていきます。お菓子作りが得意で、クッキーなどの差し入れをしてくれることもある素敵な女性です。

●佐伯 海斗（声優：成田佳恵）

▲若干15歳で大学院の修士課程を修了した天才少年。女の子のようにも見える顔立ちですが、男の子です。特務隊エクスの副隊長として、隊員たちを支援しています。ちなみに佐伯空斗という兄がいましたが、現在は行方不明。

●神崎 剣一（声優：新垣樽助）		●不破 勇作（声優：チャオ・ササキ）
▲表向きは日輪学園の学長ですが、エクス所属のCPOの局長であり、政府の要人でもあります。苗字は違いますが、アリスの実の父親です。		▲XPDの捜査課警部補。口数は少ないものの、エクスの隊員たちからの信頼は厚いです。かつての相棒を異形によって失ってしまいました……。

●東条 拓磨（声優：平辻朔耶）		●目黒 興子（声優：秋奈）
▲日輪学園高等部の3年で、平和研究部の部長。東条グループの御曹司で、財団法人TPFの理事も務めています。他人を見下した言動と歪んだ選民思想を持つイヤなヤツですが、一部の若者たちの間ではカリスマ的存在だとか。		▲日輪学園高等部1年生。オタクの聖地にたむろする筋金入りのオタクで、ちょっとイタイ行動が目立つ女の子です（成績は超優秀なんですが……）。ちなみにエクス隊をヒーローだと信じて、自分がヒロインであると信じ切っています。

●ジョニー 桜庭（声優：比嘉良介）		●村 正八（声優：秋奈）
▲日輪学園高等部1年生。テキサス生まれのハーフで、お笑い芸人を目指してネタの研究には余念がありません。成績は下から数えたほうが早いのですが、その生まれから英語だけは得意です。		▲優秀な成績でXPDに入隊したエリート隊員……のはずだったのですが、極度の方向音痴でいつも迷子になっています。好物はカレー。

●村正 真麻（声優：五十嵐裕美）＆ムーラ（声優：中恵光城）		●台 みはる（声優：竹内裕美）
▲バベルタワーに現れる謎の少女。彼女が抱えているのはムーラというウサギのようなペットで、とにかく口が悪い！　彼女の正体は不明ですが、神崎剣一は彼女について何か知っているようです。		▲名探偵・台あきらを祖父に持つ私立探偵の女性（30歳）。好奇心からハザード事件に顔を突っ込み、主人公たちと知り合うことに。ちなみに、XPDの不破と大人のお付き合いをしているとか？

　……ちなみに、この中のとある女性は、ゲーム中でヘソ出しセーラー服姿を披露してくれます。“ヘソ出し”という言葉にピンと来た方は、ぜひこの先のストーリー紹介もお読みください！

■ストーリー：特務隊エクスの戦いを描く2部構成の物語

　本作の物語は2部構成となっており、第1部をクリアした後に第2部に進めるようになります。第1部と第2部は物語的には続きとなり、キャラクターのレベルやアイテムなどは引き継げますが、第1部の迷宮には戻れなくなります。

▲第2部に進む前には確認が入ります。やり残したことがあると思ったら、第1部の迷宮をしっかり探索しましょう。逆に早くストーリーの続きを見たい場合は、さくっと先に進むこともオススメです。

　ということで、まずは主人公がエクス隊に入隊し、異形との戦いに巻き込まれていく第1部のストーリーを紹介していきましょう。

●退屈な日常が一転！　美少女に助けられ、特務隊エクスに入隊することに

　物語冒頭、主人公が目を覚ましたのは、血の匂いと禍々しい異形がさまよう謎のダンジョンでした。黒フードの謎の青年に従って逃げ回っていると、巨大なワニのような異形・ボルトルスが立ちはだかります。勢いよく飛び出した青年も返り討ちにあい、万事休すかと思われた時、1人の少女が颯爽と登場！　コードライズと呼ばれる力を使いこなし、華麗な攻撃で異形を討伐してくれます。

▲黒フードの青年によると、プレイヤーは何者かに誘拐されてきたそうです。彼はアリスと面識があるようですが……。

▲ブラッドコードと呼ばれる英雄の力を取りこみ、巨大な異形を軽々と倒す謎の少女。素敵です。

　少女の名前は御舟アリス。アリスに救助してもらった主人公が連れていかれたのは、主人公が通う日輪学園に隠されたCPO（ハザード事件の捜査と解決を目的とする秘密組織）の実働部隊・特務隊エクスの拠点でした。

　そして主人公は、同様に呼び出された数名の日輪学園の生徒とともにアビスを攻略する遊撃隊を結成することになります。その初任務は、XPD（ハザード事件に対処するため作られた警察組織）との合同作戦。この作戦中には、謎の異形・怪人ノノと遭遇することに。この敵は第1部を通じた因縁の敵となり、この後も何度か遭遇することになります。

▲怪人ノノとの遭遇がもたらす意味とは？　ここまでが序章といった感じで、より本格的な物語が展開していきます。

●頻発するハザード事件とTPFの関係性とは？

　任務に慣れた主人公たちへの次なる指令は、怪人ノノと出会った森本ビルの調査。森本ビルでは、ハザード事件に関与していると思われるTPF（東条グループが理想的な平和社会を実現するために作った財団法人）の構成員が頻繁に出入りしているらしく、日輪区で頻発する拉致事件との関係性を調査することになります。

▲ちなみにメインストーリーを進める任務の他にも、さまざまなサブクエストがあります。寄り道をしてパーティを鍛えるのも楽しいですよ。

　ビル内を探索していると、白いパーカーを着たTPF構成員が異形となって襲いかかってくる異常事態に遭遇します。個人的な感想ですが、なんでもない日常が瞬時に非日常と化すという演出は、本作を遊んでいてグッとくるポイントの1つです。

　学生（表）と特務隊（裏）という二重生活のイメージがあるからかもしれませんが、目を覚ますと極限状態に叩き込まれているオープニングしかり、このビルでの人間が異形へと化すシーンしかり、日常（表）と裏（裏）が切り替わる感覚は、『東京新世録 オペレーションアビス』の魅力だと思います。

▲次々と異形と化していく人間たち。ハザード事件との関連性がありそうですが？

●ブラッドコードの強奪や拉致事件など、さまざまな事件が発生

　ネタバレになるので詳細は伏せますが、この後もハザード事件に関連したさまざまな出来事が起こります。ブラッドコードの強奪、被害が相次ぐ拉致事件……やがて主人公たちは、またもや怪人ノノと遭遇します。表向きは関係性がなくバラバラに見える事件が、その裏でどのようにつながっていたのか。クライマックスに向けて伏線が明かされている展開は、まさに本格アドベンチャーと同じようなカタルシスを味わえると思います！

▲ブラッドコードをTPF構成員が持ち出したとの情報をもとに、TPFとのつながりがある東条拓磨を探ることに。こいつがまた、イヤなやつなんですよ！

　なんてシリアスな展開の途中ですが、本作の魅力はシリアスさだけではありません。学園ではクラスメイトと日常会話を楽しんだり、学園生活を楽しんだりできますし、メインストーリー中にもコミカルなシーンが多々あります。堅苦しいわけではなく、いい意味でマンガやアニメ的な物語となっているので、ご安心ください！

　中でも個人的に衝撃を受けたのが、探偵のみはるさんがオトリ捜査をするシーン。オトリとはいえ、メガネをかけてヘソ出しセーラー服を着て……このコスプレ感、たまりませんね！

▲まさかの女子高生ヘソ出し探偵の誕生。本人はまだまだイケると豪語していますが、みはるさんは御年30歳……。個人的には全然セーフですよ！

▲大きいとか、上向きとか、まれに出てくる際どい言い回しも、ほどよい息抜きになっている印象。実際は、けっこうシリアスな場面なんですけどね。

●物語は第2部へ。突如、人体などが消失する“スプロールテラー”現象が発生

　ハザード事件が描かれた第1部に対して、第2部は夏休みが終わった2学期から始まります。そのプロローグはかなり衝撃的で、一緒に戦ってきたアリスの失踪や、ビルや人体の一部が突如消滅してしまう“スプロールテラー”現象など、新たな事件が展開していきます。

▲何かに空間ごと削り取られたのか、手だけが残っていたり、下半身が丸ごと持っていかれている描写が生々しいです……。第2部の物語のキーワードとなる“スプロールテラー”現象は、建物や人体の一部が突然消滅するという、ある意味で猟奇的な現象です。

　状況が変わったことで、一部のキャラクターの雰囲気は第1部から変わっています。アニメで言えば、2クール目に入ってオープニング曲が変わった感じでしょうか。物語の展開速度がテンポアップし、新キャラクターも登場して、ますます物語がおもしろくなっていきます！

▲御舟 アリス（声優：中上育実）。失踪後、再びエクス隊の前に現れたアリスですが、なんだか様子が？		▲佐伯 空斗（声優：西原翔吾）。海斗の兄で、1年前までエクスの副隊長だった彼は、任務中に行方不明となっていたのですが……。		▲長門 晋太郎（声優：西原翔吾）。警察庁から出向してきた警察官僚。警察庁時代のあだ名は“桜田門の真空掃除機”だとか。

▲失踪したアリスと、逆に長い行方不明の時を経て特務隊エクスの前に姿を現した海斗の兄・空斗。キャラクターイラストを見るとわかるように、同じような服を着ているところが物語のポイントとなります。

■感想：3DダンジョンRPG好きにはもちろん、物語＆キャラ重視派にもオススメ！

　個人的に第2部のストーリー展開は謎めいた展開が多く、ある意味でミステリのような感覚で楽しめました。第1部の伏線の回収がありつつ、新たな謎も提示され、とにかく先が気になる物語展開となっています。

　本格的な3DダンジョンRPGが好きな人はもちろん、美少女キャラクターやドラマチックなシナリオが好きな人にもオススメです。世界観やキャラクターにピンと来た人は、ぜひ『東京新世録 オペレーションアビス』をプレイして燃え＆萌えな物語を楽しんでいただければと思います！

(C)2014 EXPERIENCE (C)2014 MAGES. / 5pb.

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