2014年7月23日(水)
PS Storeの注目コンテンツを、電撃PSの編集&ライター陣が平日(ほぼ)毎日紹介していく特集企画、“電撃PlayStation×PlayStation Store”。話題のDL販売ゲームをはじめ、ゲームアーカイブス、追加DLC、ベスト版、PV・体験版など、ゲームを深く愛する電撃PSスタッフが、ゲーマー視点でコンテンツをピックアップしていきます。
本日紹介するのは、1997年1月10日に初代PSで発売された、ポリゴン描写が特徴的な『レイストーム』のゲームアーカイブス版。
『RAYSTORM(レイストーム)』は、1994年にアーケードでリリースされた『RAYFORCE(レイフォース)』から続く、2Dタイプの縦スクロールシューティングシリーズの第2弾にあたる作品だ。本作には、アーケード版を移植した“ARCADE MODE”に加え、敵の配置などのゲームバランスが再調整された“EXTRA MODE”を収録。システム的には2Dタイプのゲームながら、キャラや背景がポリゴンで描写され、フィールドが“疑似3D空間”として演出された点が当時話題になった。
自機には、基本武装として“ショット”と“レーザー”を搭載。レーザーはこのシリーズならではの武装で、自機の前方に表示されたカーソルに敵を重ね、ロックオンしてから発射すると、その敵を自動追尾してくれるのが特徴だ。しかも、複数の敵を同時にロックオンしてからレーザーで破壊すると、2体目はスコアが2倍、3体目はスコアが4倍……と、倍率ボーナスを獲得できるメリットがあり、ハイスコアをめぐる攻略パターン作りを意識すると、底知れない奥深さを実感できる。
デフォルトで使用できる機体は“R-GRAY1”と“R-GRAY2”の2機。“R-GRAY1”のショットはバルカン系で、攻撃範囲が広く、扱いやすいのがポイント。レーザーは8体まで同時にロックオン可能で、破壊時の得点倍率ボーナスは最大で128倍に設定されている。“R-GRAY2”は光線系のショットを装備しており、自機を左右に動かしたときに光線の残像が発生し、その残像にも攻撃判定があるのが特徴だ。レーザーは16体まで同時にロックオン可能で、しかもレーザー発射直後に新たな敵をロックオンすることで、連続して破壊する敵を“後追い追加”できる。最大で256倍まで得点倍率をかけられるのも強みで、使いこなすには熟練を要するが、スコアアタックを極めるうえでは、はるかに優れた機体に仕上がっている。
また、本作はシリーズ1作目に比べてロックオンできる範囲が拡張されており、また、ルールが複雑化していった3作目よりもシステム設計がシンプルなぶん、結果的にはシューティングとしての爽快さや敵弾を回避する奥深さにおいて、最も洗練された作品に仕上がっている。
デフォルトではコンティニューが8回までと制限されている(クレジット使用数が100回を超えると無限コンティニュー制に設定可能)こともあって、難易度はかなり高いが、それもひっくるめて古きよきシューティングらしさとして、本作を堪能してほしい。
なお、本作の仕様にグラフィックのクオリティアップ+αが加わった移植作である、PS3『RAYSTORM HD』も配信中。アーケード版に思い入れがある人や、よりお求めやすい価格で遊びたい人なら初代PSゲームアーカイブス版、美しいグラフィックで楽しみたいならPS3『RAYSTORM HD』がオススメだ。(ライター:城イドム)
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