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2014年7月26日(土)

『閃の軌跡II』実機プレイでゲームスタート地点などの新情報判明。ハイレゾ用アレンジも披露されたファルコムjdkバンドのライブをレポート

文:そみん

 7月26日に東京・新宿ロフトプラスワンで行われたライブ&トークイベント“Falcom jdk band Live & Talk Show Vol.4~英雄伝説 閃の軌跡II実況生プレイ!ハイレゾ「軌跡jdkアクースティックス」ライブ”の模様をレポートする。

“Falcom jdk band Live & Talk Show”

 キャラアニの主催による“Falcom jdk band Live & Talk Show”は、日本ファルコムの“ファルコムjdkバンド”によるライブ&トークイベントで、今回で第4回となる。

“Falcom jdk band Live & Talk Show”
▲2014年夏配信予定のハイレゾ専用録り下ろしアルバム『軌跡 jdk アクースティックス(音響空間)』のジャケットデザインサンプル。

 今回はファルコムjdkバンドのオカジこと岡島俊治さんによるトークを中心に、『閃の軌跡II』の実機プレイが行われた。

■第1部:『軌跡』シリーズ三昧のスペシャルライブ

 イベントの前半は、ファルコムjdkバンドによるアコースティックライブが行われた。今回のセットリストは2014年夏配信予定のハイレゾ専用録り下ろしアルバム『軌跡 jdk アクースティックス(音響空間) Mizuki Mizutani VS. Kanako Kotera』用の新アレンジを中心としたもので、全7曲が演奏された。

 開幕を飾ったのは、『空の軌跡』のバトル曲『Fate Of Fairies』。事前告知で“今度のライブはツボのツボ”とうたわれていた通り、ドラムのオカジさんは壺打楽器のウドゥで演奏に挑んでいた。全般的にしっとりとしたアレンジでライブが展開していった。

“Falcom jdk band Live & Talk Show” “Falcom jdk band Live & Talk Show”

 ここでメンバー紹介といったオープニングトークを挟みつつ、オカジさんの音頭とともにステージ&観客席で乾杯を行うという恒例の流れに。今回の音頭は、スタッフからの要望で「ツボ!」という不思議なものに……。

 続く曲は、『閃の軌跡』の『旅愁』、そして『空の軌跡』の『琥珀の愛』。オリビエのテーマ曲ともいえる『琥珀の愛』は、榎本さんのベースをメインとしたアレンジがされていた。

 ここまでの3曲は『軌跡 jdk アクースティックス』に収録されるアレンジ曲だったが、次の2曲はオカジさんの独断によるマニアックな選曲に。なんと往年の名作『ブランディッシュ』から、音楽に関する記念本『Falcom Music Chronicle』に収録された『STAIRS TO THE LIGHT -STAGE CLEAR-』(ステージクリア時の曲)が演奏された。

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 もう1曲は「100%初めてやる曲です。あえて曲名は言わずにやります!(オカジさん)」という振りで始まったのは、これまた往年の名作3DダンジョンRPG『ダイナソア』から、最初のダンジョンとなる森の曲『精霊の賛歌』。オカジさんによると、ツボに合いそうな曲を考えた時に思い浮かんだという。また、PC-98版『ダイナソア』はオカジさんがおこづかいをためて初めて買ったゲームソフトという思い出深いもので、その時は「最近の日本ファルコムのRPGって、暗いんだな」と感じたとのこと。

 続く6曲目は、本来はコテカナさんがヴォーカルを務める『零の軌跡』のオープニング曲『Way of Life』を水谷美月さんが歌う流れに。落ち着いたアレンジとなっており、水谷さんもしっとりと、かつ力強く歌い上げていた。

“Falcom jdk band Live & Talk Show” “Falcom jdk band Live & Talk Show”

 ライブのラストを飾ったのは、定番曲の『パンドラ』(『イースVI~ナピシュテムの匣』より)。前曲に引き続き、水谷さんがヴォーカルを務め、観客とともに「ララララ」と歌いあげ、大盛り上がりの中でライブは幕を閉じた。

■第2部:『閃の軌跡II』の実機プレイやトークコーナーが展開!

 イベントの後半は、『閃の軌跡II』の実機プレイが展開。オカジさん、水谷さん、宮崎さん、榎本さんの4人が壇上に上がり、実機プレイが進められていった。以下、トーク中の注目内容についてピックアップしてお届けしていく。

 ちなみに、さまざまな場面が初公開されたことにともない、フィールドやバトルの音楽も多数が初出しとなった。また、前作よりもモーションがなめらかになっている他、ロード時間が短くなっていることも確認できた。

“Falcom jdk band Live & Talk Show”
“Falcom jdk band Live & Talk Show”
▲HACCAN氏による『英雄伝説 閃の軌跡II』のパッケージイラスト。

――タイトル画面を見て

オカジ:キャラがたくさんいますね。これってきっと、仲間が増えるとタイトル画面のキャラも増えていくんじゃないかな。

――ノルド高原で手配魔獣を倒すことに

オカジ:まずは、このノルド高原のデータをロードして……。って、終章って書いてあるけど大丈夫なのかな(笑)。

 これから手配魔獣を探して、倒すことになります。ちなみにスタッフが僕のラウラ押しを知っていて、ラウラを先頭にしてくれていますね。

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――乗り物について

オカジ:馬にもバイクにも自由に乗れますね。なんだかサイドカー付きのバイクに乗っていると、アメリカみたいな感じがしますね(笑)。

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――衣装の変更について

オカジ:なんとリィンはヨシュアの衣装に、アリサはエステルの衣装に変えられます。これらは店舗予約の特典になっています。

――手配魔獣とのバトルについて

オカジ:こいつはすごく強いらしいです。ちなみに音楽はスーパーアレンジ版なので、我々が演奏をしたものが使われています。

 やばい! むちゃくちゃ敵が強い! ここは騎神を召喚しちゃいましょう。うわ、騎神はさすがに強い! ……あっ、騎神が離脱しちゃった。

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 うわ、ラウラがファイアボルトしか使えない(苦笑)。こうなったらリィンを覚醒させて……うわ、敵の範囲攻撃魔法が強い。あっ、ラウラが戦闘不能に。

 (劣勢になってバトル音楽が変わる)予想以上の泥試合になってしまった気がするんですけど(笑)。ここはゼラムパウダーでCPを回復してSクラフトを!

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(ここで香港のコテカナこと小寺可南子さんから電話が入り、実機プレイは一時中断)

――香港との中継

コテカナ:そちらの天気はいかがですか? こちらは雷雨です。やっぱり近藤社長は雨男です(笑)。

近藤:また伝説を作ってしまいました。……あ、会場で拍手が起きている(笑)。

 こちらはこれからイベントの本番なので、行ってきます!

――手配魔獣とのバトルの続き

オカジ:それでは、ゼラムパウダーを使ってさくっと……。“ゼムリアストーンの欠片”なんて重要アイテムを手に入れちゃったけど、いいのかな(笑)。

――温泉郷ユミルでの絆イベント

オカジ:ちょっと待って! なんだか変だと思ったら、カメラの回し方が自分のいつもの設定と違うから、ちょっと設定を変えます(笑)。

 なんだか足湯があるけど……あ、入れる! しかもCPが回復していく! 『ブランディッシュ』の休憩みたいに、回復中に攻撃をされてダメージを食らうことがないのがいいですね。

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 (ミリアムに話しかける)なんだかスノーボードをやる展開みたいですね。これはエノちゃん、やってみる?

榎本:レースゲーム系は苦手だけど、やってみます。

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オカジ:意外といい線いってるんじゃないの? ミリアムに追いついてきたよ……あ、勝ってやがる(笑)。

榎本:どうやら初級者コースだったみたいですね。

オカジ:ノルド高原でミリアムを追いかけたことを思い出しますね。……あれ、カメラがいきなり切り替わったけど……どうやらネタバレになってしまうので、この先の展開はお見せできないようです。

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――トヴァルとの絆イベント

オカジ:ラウラとのイベントを見たいけど、それは実際に発売された後に自分で遊ぼう。クレアとかトヴァルとか、前作では絆イベントがなかったキャラを見るのがいいですよね。

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 (トヴァルとのイベントを見ながら)“結社”の話とかが出ているけど、これはあの女性キャラのことみたいですね。礼拝堂でのイベントですが……おお、トヴァルのこの話って、あれ(漫画『英雄伝説 零の軌跡プレストーリー -審判の指環-』)の話だよね。

 (トヴァルがリィンの頭をなでる)ありがとう、トビー!

――フィールドへ

オカジ:まずはパーティ編成ですね。シャロン、トヴァル、クレアを入れて……僕の好きなラウラがいないじゃないですか! 残る2人は、前作で最後まで使ったエリオットと、無難にアリサにしておきますか。

 シャロンを先頭にして……うわ、攻撃範囲がめちゃくちゃ広い! どこまで届くんだろう?

 あ、釣りポイントがあるのでちょっと寄り道を。(ファイタを釣り上げてCPが回復)釣りをしちゃうと長引いちゃうので、先を急ぎましょう

 (バトルに突入)せっかくなのでシャロンの範囲攻撃を……うわ、強い! しかもVANISH効果までつくなんて!

――オープニングムービー&ゲームスタート

オカジ:じゃあ、次はオープニングムービーをお見せしましょう。

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 たまらんですなあ。このテーマ曲『閃光の行方』の開発秘話は『ファルコムマガジン』に書かれているので、ぜひご覧ください。

 (プロローグとなるリィンの回想を見ながら)うわ、あのキャラの名前とかセリフとか出しちゃうんだ(笑)。

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▲アイゼンガルド連邦・峡鋒地帯からスタート。これまでの出来事が夢かと疑うリィンの前に黒猫が……。
“Falcom jdk band Live & Talk Show” “Falcom jdk band Live & Talk Show”

 ここから先はチュートリアルとなるので、次のデータをロードします。

――ガレリア街道にて

オカジ:ガレリア要塞を目指して進んでみます。

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 (トヴァルがバトルで攻撃をミスし、敵から反撃されて毒状態になる)ちょっと先輩、ボコボコじゃないですか(笑)。やばい!

 (ガレリア要塞に到着。建物の一部がくり抜かれており、遠くに青白いものに包まれたクロスベルが見える)はいはい! これを見ると、今がどのあたりの時間軸なのかわかりますね。

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 (フィーの古巣である西風の旅団とのバトルへ)敵が何かしたけど……ああ、そうか罠(ギルティジャベリン)を設置したのか。これ、ちゃんと壊さないと危なそうだなあ。……うわ、けっこう罠が固い。

 (トヴァルのSクラフトで罠を一掃)よかった! でも、かなり敵が強くて、勝てる感じがしないよ(笑)。

水谷:そろそろ時間終了ですよ。

オカジ:ダメっぽいなあ。しかも、敵のHPが7万もあるんだけど、これイベントで負けるのかな?

水谷:ちゃんと勝てるそうです。

オカジ:となると、ちゃんとステータスアップの補助系とかを使わないといけないのかな。(グノーシスというコメントを見て)いやいや、グノーシスはまずいでしょ(笑)。

 ……あ、画面が切られちゃった。

水谷:強制終了です。続きは自宅で遊んでください!

■次回ライブは9月27日開催予定!!

 イベントの終盤には、さまざまな告知が行われた。コミックマーケットでは、『碧の軌跡Evolution』のサントラやjdkバンドのライブBDの先行発売を予定しているとのこと。主な告知は以下の通り。

・8月15~17日、コミックマーケット86にファルコムブース出展(ブースNo.545)。16日はイベントも予定!
・9月21日、『閃の軌跡II』発売!

“Falcom jdk band Live & Talk Show”
▲『閃の軌跡II』の主題歌『閃光の行方』は、iTunes Store、Amazon デジタルミュージックストア、moraなどの音楽配信サイトで8月6日から先行配信される。

 なお、次回のトーク&ライブイベントは9月27日のお昼から、東京・新宿ロフトプラスワンで行われる予定。イベントの詳細は未定だが、『閃の軌跡II』の発売後となるので、ネタバレ情報が語られる可能性も? ぜひ楽しみにしていてほしい。

→“Vol.1 「閃の軌跡」続編と謎の大型タイトル”のレポート
→“Vol.2 「白き魔女」から「閃の軌跡II」へ受け継ぐべきもの”のレポート
→“Vol.3 秘められた碧の軌跡と閃の軌跡IIの繋がり”のレポート

■“Falcom jdk band Live & Talk Show”公演概要
【出演者(敬称略)】
 岡島俊治(Dr)
 水谷美月(Vn)
 宮崎大介(Gt)
 榎本敦(Ba)
※香港からの電話で近藤季洋(日本ファルコム社長)&小寺可南子も出演

【演奏曲目/出展作品】
01.『Fate Of Fairies』(『英雄伝説 空の軌跡』より)
02.『旅愁』(『英雄伝説 閃の軌跡』より)
03.『琥珀の愛』(『英雄伝説 空の軌跡』より)
04.『STAIRS TO THE LIGHT -STAGE CLEAR-』(『ブランディッシュ』より)
05.『精霊の賛歌』(『ダイナソア』より)
06.『Way of Life』(『英雄伝説 零の軌跡』より)
07.『パンドラ』(『イースVI~ナピシュテムの匣』より)

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