2014年8月7日(木)
長田信織先生が執筆する電撃文庫『ガンズ・アンド・マジック ―黒き鎧と幼き女王―』の紹介記事をお届けしていきます。
▲ネコメガネ先生が描いた『ガンズ・アンド・マジック ―黒き鎧と幼き女王―』のカバーイラストがこちら。 |
剣と魔法の世界に降り立つ、黒鉄の鎧をまといし超戦士。
“銃と魔法”の異世界神話、開幕!
魔獣の群れに襲われ、危機に瀕した亡国の女王イーリス。しかし、その時、突如空から《黒き鎧》が現れた。
イーリスにとっては見たこともない杖――アサルトライフルと、巨大な剣――超硬合金刀を持ち、鎧の男は魔獣を瞬く間に打ち倒す……!!
彼の名は異世界の兵士・レン。彼と、彼の相棒であるAI・ミネルヴァは、自分たちの世界でも存在していた魔獣と戦うために生まれた特殊な戦士だった。
魔獣という共通する敵に2つの世界の関連性を感じたレンは、イーリスたちを助けながら、異世界の探索を開始する……!
剣と魔法の世界へ異世界から機械の兵士がやってきた!!
擦れ違いこそ、相互理解の基本!?
王政で統治された剣と魔法の世界へ、突然、全身を機械の鎧(強化外骨格装甲服というらしい)で覆われた兵士・レンがワープ!! 科学の発達した異世界からやってきた彼を見た、ヴァルカ王国の若き女王・イーリスは「魔導師様ですか?」と尋ねます。どうやら漆黒の装甲と手にたばさんでいた銃が、それっぽかったようです……。
一方、レンも魔法やお姫様を見るのは初めて。これは現代人が中世ヨーロッパにタイムスリップして戸惑う感覚に似ているかも? 2人の常識が違うゆえの擦れ違いがコミカルに描かれており、それが魔獣との戦闘の合間の癒しにもなっています。また、レンと彼のヘルメットに内蔵されたAI(人工知能)・ミネルヴァとの毒舌なやり取りも楽しい!! SF要素に惹かれる人はもちろん、“異文化交流もの”が大好きな人にオススメです!
レンの前でだんだんと“デレ”ていく女王様がかわいすぎる!!
イーリス・ヴァルカ・エフィンフォート。これは魔獣に大切な民と父親を殺され、ヴァルカ王国の王位を受け継いだ若き女王様の名前です。物語の冒頭、レンと初めて出会った時のイーリスは、温厚でしっかり者の指導者という印象でした。それが物語が進むうちにレンに惹かれていき、赤面したり、嫌われていないか悩んだり、年ごろの女の子らしい愛らしさを見せるようになるのです!
ちょっとしたアクシデントのせいで、入浴の時に全裸をレンに見られたかも!? と慌てるシーンは何度読んでもかわいい♪ そう、電撃文庫『ガンズ・アンド・マジック』を読むことは、彼女が“デレ”ていく過程を楽しむということでもあるのです(断言)。
(C)長田信織/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:ネコメガネ
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