2014年8月4日(月)
映像作品『ストリートファイター 暗殺拳』の上映イベントが、8月2日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われた。
『ストリートファイター 暗殺拳』は、カプコンの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズを実写映像化したもの。ゲームの世界観に近づけたために完成度が高いうえに、CGを使わない格闘シーンも見どころとなっている。物語では、リュウとケンの師匠である剛拳に加えて、彼の弟である豪鬼、2人の師である轟鉄が登場し、剛拳に隠された過去が語られる。
上映に先立ち、8月7日にカプコンより発売されるPS3/Xbox 360『ウルトラストリートファイターIV』のプロデューサー・杉山晃一さんと、アシスタントプロデューサー・綾野智章さん、『ストリートファイター 暗殺拳』にて“若き日の剛拳”を演じた俳優・尚玄(しょうげん)さんが登壇して、トークショーを行った。
▲左から杉山さんと、綾野さん、尚玄さん。 |
すでに作品を確認しているという杉山さんと綾野さん。こだわりについて聞かれると杉山さんは「アクション中にリュウの“鎖骨割り”(ゲーム中のレバー入れ中パンチ)など、キャラのモーションがちゃんと入っているところ」と回答し、監督であるジョーイ・アンサーさんの『ストリートファイター』愛を感じたと加えた。綾野さんがあげたのはケンがロン毛であるところと、リュウのハチマキが白から赤に変わるところ。「ゲームの設定そのまま」と、ストーリーや設定に太鼓判を押した。
作中でツボにはまったキャラを聞かれると、杉山さんは豪鬼とコメント。豪鬼の上目遣いがプロゲーマーである“ときどさん”に似ているためと説明すると、会場のファンからは笑いがもれた。さらに、“殺意の波動”に目覚めて、暗黒サイドに落ちていったキャラクターがヒューマンドラマを展開しているところが見どころだと加えた。
一方の綾野さんが気に入っているのは轟鉄。このキャラはカプコンの資料を見てもよくわからないキャラクターであるにもかかわらず、しっかり実写化されたことで「僕の中で彼のイメージが固まった」と話した。今後のシリーズに轟鉄が出るとしたら、実写版の影響を受けるかもしれないので、その時が来たら実写版を見返してみるのもいいかもしれない。
若き日の剛拳を演じた尚玄さんは、イギリスとロサンゼルスで行われたオーディションを経て、役を獲得。しかし、合格した2013年1月には、以前に演じた役の影響で体重が落ちていたため、肉体を作るところから始まったという。撮影までに64kgから81kgまで体重を増やしたが、それでも現場では一番細かったようで、驚いたことを告白した。
そんな尚玄さんが演じた剛拳について、杉山さんと綾野さんは「剛拳って昔はイケメンだったんだなって思いました(杉山)」、「ゲームでの剛拳の髪が薄いのは精神的なストレスだったんですね(綾野)」と笑いを交えつつ、コメントした。
幼いころにゲーム『ストリートファイターII』を遊んでいた尚玄さんは、ガイルとリュウでプレイ。中でもガイルは見た目がカッコよく、技もダイナミックで好きだったようだ。キャラを演じる際には、監督らから細かい演技指導があったということで、「現場でYoutubeの動画を見ながら、何度も練習しました」と当時を振り返った。
▲少し照れつつも、リクエストに応じて剛拳のポーズを披露した尚玄さん。 |
本作を収録したDVD『ストリートファイター 暗殺拳 コンプリートエディション』は10月2日に発売予定。『ウルトラストリートファイターIV』で仕様可能な“特別称号コード”が特典として封入される予定だ。『ストリートファイター』をプレイしている人ならわかる、こだわりのアクションや設定が詰め込まれているというので、チェックしてみては?
▲イベントの最後には、カプコンの小野義徳さんがよくやっているという“昇龍拳”を3人で実行。一体感はなかったが妙な盛り上がりがあり、大きな拍手があがった。 |
(C) Assassin's Fist Limited 2013
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