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2014年8月11日(月)

“共闘甲子園 全国大会”東京予選をレポート。激戦区・東京を制したのは春夏連覇を狙うチームプレコミュ!

文:喜一

 東京都・SSJ品川ビルのSCE本社にて8月9日に行われた、“共闘甲子園 全国大会”東京予選の様子をお届けする。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選

 “共闘甲子園 全国大会”とは“共闘ゲーム”(マルチプレイアクションゲーム)の日本一を決める大会だ。参加者は4~9名によるチームを結成して、3時間半という制限時間の中で複数のタイトルに挑戦し、課題のクリアタイムを競う。予選会場は北海道・東京・大阪・福岡の4都市、対象タイトルは『フリーダムウォーズ』・『ソウル・サクリファイス デルタ』・『ゴッドイーター2』・『討鬼伝 極』の4作となっている。

 大会予選はポイント制で、各タイトルにおけるクリアタイムの早さによって付与される得点の合計が、最終的な順位を決定する。そのため、1つだけ得意タイトルがあっても優勝は難しく、参加者は全タイトルにおける優秀なタイムを求められた。まず、冒頭に行われた開会式の様子から順を追ってレポートしていく。


 開会式では、MCを務める丸山氏とSCEの石川氏が登壇して注意事項の説明などを行った。次に、競技種目タイトルを手掛けたクリエイター陣の紹介があり、『フリーダムウォーズ』からは大沼氏、『ソウル・サクリファイス デルタ』からは岡村氏と平田氏、『ゴッドイーター2』からは富沢氏、『討鬼伝 極』からは森中氏が登壇した。クリエイター陣からは、このような大会に参加させて頂き本当に光栄、優勝者へ送られるオリジナルトロフィーに期待してほしいなど、様々なコメントが送られた。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選
▲左から、富沢氏、森中氏、岡村氏、平田氏、大沼氏。

 また、当日来場できなかった『フリーダムウォーズ』の吉澤氏からはビデオレターが到着。映像の中で「“Let’s 貢献!”を是非使ってください」と語る同氏に応えて、参加者たちはタイムアタックへ挑む際、実際にこの掛け声で気合を入れていた。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選
▲台湾にいる吉澤氏からのビデオレター。参加者には非常に好評だった。

 予選前半戦では、開始早々に『ソウル・サクリファイス デルタ』で東京予選の最速記録の2分9秒という記録が飛び出し、会場を沸かせた。開発陣の平田氏は、事前に行われた大阪・福岡予選での予選最速タイム5分32秒について「5分はかなり素晴らしいタイム」とコメントしており、2分9秒というタイムが出た瞬間には大きく驚いていた。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選
▲タイムの早さに驚きを隠せない平田氏とMCの丸山氏。

 このタイムを出したのは、春の大会で優勝した実績を持つチームプレコミュ。前半戦は各タイトルで好タイムを連発するチームプレコミュと、それを追いかけるようにタイムを上げていった諸チームの姿が印象的だった。

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▲各々の攻略法で、集中しながらも楽しんでプレイする参加者たち。
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▲タイムアタック中はクリエイター陣がプレイスペースを回ってアドバイスを行うなど、参加者と開発陣の距離が近いイベントだった。

 前半戦と後半戦の間に設けられた休憩時間には、クリエイター陣による攻略ポイントの解説が行われた。ここでは、プレイヤーごとの役割分担や、攻撃タイミングを合わせるための声掛けが重要であることなどが語られた。

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 後半戦では、休憩時間にアドバイスされた声掛けなどを積極的に行っている様子が各チームにおいて見受けられた。前半戦よりも攻略が進んだようで、開始当初から分単位でタイムを縮めるチームが出るなど、白熱の戦いが繰り広げられた。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選
▲前半戦からとても元気良く声掛けをしていたチームネオ“共闘”ジオンの皆さん。プレイしていないメンバーも集まって応援していた。

 後半戦の終了後にはクリエイター陣から、秒単位でのタイム争いを見て手に汗を握ったことや楽しそうに遊んでくれている姿を見て目頭が熱くなったことなど、東京予選大会の感想が語られた。今回の大会は参加者のみならず、製作者にとっても感動的だったようだ。

 また、筆者が注目したのは、参加者の大会に対する姿勢だ。大会なので早いタイムを出すことが1つの目標だが、そこだけにこだわらずに楽しくゲームを遊んでいる参加者たちや、当日にチームを結成した人たちがゲームを通じて仲を深めている姿などを見て、また1つ新しいゲームの魅力を感じた。

 様々なドラマがあった東京予選を見事に勝ち抜いたのは、各タイトルとも完成度の高いプレイで好タイムを連発したチームプレコミュだった。決勝大会へ駒を進めたチームプレコミュのリーダーからのコメントを、以下に紹介する。

“共闘甲子園 全国大会”東京予選
▲見事優勝したチームプレコミュ。

――優勝した感想を聞かせ下さい。

リーダー:最高です! 一時は台風などで予選が開催されるか心配でしたが、開催されて本当に良かったです。今回はタイムを争う敵同士ということでしたが、私自身はチームメイトだけではなく、今日行われた予選で戦った全員が共闘仲間だと思っています。決勝大会の“東京ゲームショウ”でも応援よろしくお願いします!

――決勝大会での自信のほどはいかがでしょうか?

リーダー:春夏連覇します!

“共闘甲子園 全国大会”東京予選

 “共闘甲子園 全国大会”の決勝は、千葉県・幕張メッセにて9月21日に開催される“東京ゲームショウ2014”のプレイステーションブースで行われる予定だ。大会種目タイトルのプレイヤーやゲームプレイを見るのが好きな人は、足を運んでみてはいかがだろうか。

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