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2014年9月4日(木)

PS4新作『トゥモロー チルドレン』はいたずら、追放、なんでもアリ。人類の敵は巨大獣か、プレイヤーか

文:ゴロー

 SCEから2015年に配信されるPS4用ダウンロードタイトル『The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)』。先日行われたメディア向けのプレゼンテーションで判明したいくつかの最新情報をもとに、本作の見どころやゲームの流れをお届けしていく。なお、最後に掲載している合同インタビューでは、より具体的なゲーム内容について触れている。

『The Tomorrow Children』
『The Tomorrow Children』
▲プレゼンは、開発のQ-Gamesよりディレクターのディラン・カスバートさん(右)と、同じくリードゲームデザイナーの前田さん(左)を中心に行われた。

 『トゥモロー チルドレン』は、とある実験により壊滅した人類文明を再建するべく、資源を手に入れたり、巨大獣“イズベルク”を撃退したりして街を発展・運営していくソーシャルアクションゲーム。この大きな目標を複数のプレイヤーで共有しながらも、シングルプレイ感覚の遊び方ができる珍しいゲームだ。

●『トゥモロー チルドレン』ティザートレーラー

■あらすじ

~舞台は冷戦時代を境に、今とは違う歴史を歩んだ未来世界~

 1967年、ソ連にて全人類の意識を共有しようとする実験が行われた。しかし実験は失敗し、自然・文明・あらゆる生命体が地球上から消え去り、地表は人々の意識が溶けて固まった“ボイド”に覆われることとなった。

 それから約一世紀の時が流れた。わずかに生き残った者たちの長年の研究により、ボイドに溶けた人々を救出する方法が発見される。だが地上には、ボイド下の集合意識にある恐怖心によって生み出された巨大獣“イズベルク”という新たな脅威も現われるようになった。

 生存者たちは、自分たちに代わって作業をする“プロジェクションクローン”を開発し、人類の再建をこの生命体に託すのだった。

『The Tomorrow Children』

【見どころ1】普段はシングル、大事な局面でマルチプレイになる仕掛け

 『トゥモロー チルドレン』の世界では通常、他のプレイヤーキャラは“存在してはいるものの、見ることができない”。だが、何らかのアクションを起こした時にだけ、うっすらと表示される。この可視/不可視の切り替わりが、“シングル感覚のマルチプレイ”という独特の世界観を築いている。

『The Tomorrow Children』 『The Tomorrow Children』
▲通常はNPC以外のキャラクターは表示されないが、何かのアクションを起こした時にだけ、他のプレイヤーキャラはシルエットで表示される。▲誰かが作業をしているのを発見し、それを手伝ってあげるといったプレイスタイルも。数人がかりで取りかかれば作業時間が短くなる。
『The Tomorrow Children』
▲巨大獣“イズベルク”をみんなで攻撃! 攻撃する人、大砲の弾を作る人、壊れた施設を修理する人などに役割分担をし、重要な局面を共に乗り切ることで一体感が生まれる。

 他のプレイヤーと同じ世界を共有するという点において、気になるのがコミュニケーションの方法だが、それも少し変わっている。本作ではボイスチャットやテキストチャットではなく、ジェスチャーによる意思表示になるという。

【見どころ2】PS4の性能を活かしたグラフィック

 グラフィック表現については、PS4のパワーを活かした新世代機ならではの自然で動的なライティング“レイヤード・ボクセル・コーン・ライティング”を搭載すると同時に、フォトリアルとは違う人形のようなキャラクター造形も特徴となっている。

 冷戦下の社会主義国家を美術デザインの核とし、その時代から歪められた歴史という設定のもと、近代と前時代が入り混じった異質な科学技術や人間の潜在的恐怖を硬質かつ無彩色で表現した巨大怪獣などのSF要素を取り入れている。

『The Tomorrow Children』 『The Tomorrow Children』

■街と島を行き来するゲームの基本サイクル

 生存者たちの住む街は冒険の準備を整えたり、設備を整えたりする活動拠点になる。基本的に何もない状態からのスタートとなるため、資源を手に入れて施設や設備を徐々に増やしていくことになる。施設が整ってきたら、巨大獣“イズベルク”の襲撃に備えて、迎撃兵器や防壁を開発・設備しておくことも大切だ。

『The Tomorrow Children』 『The Tomorrow Children』
▲ゲーム序盤の街は殺風景だが、発展するにつれていろいろと飾りつけができるようになるという。▲巨大獣“イズベルク”は、負の思念が結集した外敵。街に現れては破壊活動を繰り返し、人類再建の邪魔をしてくる。イズベルクを倒すことで貴重な資源が手に入ることも。

 街の発展に欠かせない資源は、少し離れたところにある島から手に入る。島では通路の開拓、資源の採掘、敵の駆除などさまざまな作業があり、何をするかはプレイヤーが自由に選べる。資源以外にも住人に換わるアイテム“マトリョーシカ”を発見できることもあり、これを持ち帰ることで街はどんどん賑やかになっていく。なお、島自体は周期的に出現したり消えたりするため、資源が尽きることはないとのこと。

『The Tomorrow Children』 『The Tomorrow Children』
▲島は“ボイド”に沈んだ人々の思念によって生まれるため、人の顔や怪獣などさまざまなものをイメージして形成される。
『The Tomorrow Children』 『The Tomorrow Children』
▲階段を作って島を掘り進めていくほど内部は暗くなっていく。そうなると、今度は照明機器の開発・設置が必要に。

 このように、街と島の行き来を基本的なサイクルとする中で各自が自由に動きながらも互いに影響しあい、1つの目的へ収束していくことが本作の醍醐味。ある人が道を作り、その道を使って別の人が資源を回収し、また別の人が資源でモノを作り、さらに別の人が作られたモノを利用する……。やっていることはそれぞれで違っても、プレイヤー同士の連携が自然と発生するわけだ。

『The Tomorrow Children』
▲街と島の行き来は、バスやホバーカーなどの乗り物を利用する。歩いて渡ろうとすると、途中で沈んでしまうという。

 また、自分が街や島でやったことは、どんな些細なことでも評価の対象になる。街にある労働局では評価に応じてクーポン(給料)が支払われ、武器やアイテムなどの購入ができ、行動の幅が広がっていく。

『The Tomorrow Children』
▲平均的な能力を持ち、初心者にも扱いやすいクラス(職業)のシチズン。本作のキャラクタークラスにおいてベースとなるようだが、こうしたクラスの変更も評価が関係しているのだろうか?

■開発者への合同インタビュー。MMOとの違いや自由度の高さは?

『The Tomorrow Children』

――『トゥモロー チルドレン』には複数のワールドがあるのでしょうか?

 『トゥモロー チルドレン』の世界は、いくつもの街で構成されています。最初の街は選べませんが、クーポンを支払うことで遊びにいったり、引っ越しをしたりできます。他の街でやったことはもちろんその街に影響しますし、自分の街の労働局で評価もしてもらえます。

――巨大獣“イズベルク”によって街が壊滅することもありえるのでしょうか?

 あります。基本的にそこまでの事態にはならないでしょうが、もしそうなったら他の街のプレイヤーに助けを求めるなどして再建してください(笑)。

『The Tomorrow Children』

――街の発展という目標から反れた、秩序を乱すゲームプレイはどこまで可能でしょうか?

 完全に許しています。街を発展させて運営するという緩やかな目的はありますが、実はそこまで縛られることもありません。プレイヤーはやりたいことを自由にできます。

 と言いましても、このゲームは特定のプレイヤーキャラをブーイングできる評価システムがあり、悪評が溜まるとその人が視覚的に要注意人物だとわかるようになります。悪名高い人は警察に見つかると刑務所へ連れて行かれますが、賄賂で出所させることもできてしまうんです。でも、そんな人にいてほしくないと思ったら、引っ越し料金を払って別の街へ追い出してしまえばいいのです(笑)。

 私が言うのもなんですが、ミサイルランチャーで施設を壊すなどでいたずらをするにしても、撃った瞬間だけ周りから見られてしまうので、うまいことやればバレません。逆に、みんなでいたずらをした人を探す・攻撃するといった遊びも楽しめるかと思います。

――他のプレイヤーとのコミュニケーションは、MMOのようにフレンド登録やボイスチャットはなく、ジェスチャーを使ったものが主になるのでしょうか?

 オーソドックスなコミュニケーション方法がジェスチャーというだけで、他にもおもしろいコミュニケーションツールを用意しています。詳しくは別の機会に。

――オンラインゲームと言えばレアアイテムといった要素がありますが。

 そういった類のものはあります。詳しくはお話できませんが、この世界にかなり統一されています。


 最後に、インタビュー中のディランさんは「ここでお伝えしたことは表面上の内容でしかなく、皆さんが想像するようなことは大体取り入れています」といったことを頻りに言っていた。まだ開発段階で検討中の部分もあるが、斬新なシステムをたくさん用意していくとのこと。今後の動向に注目だ。

~αテストが10月に実施決定~

 9月1日の“SCEJA Press Conference 2014”でアナウンスされた通り、PS Plus加入者限定のαテストが10月に実施される。PS Storeでは9月17日より募集が開始されるので、この記事を読んで興味を持った人は参加してみよう。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクション
■配信日:2015年
■価格:未定

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