『ゼクス』の本年度下半期の展開が発表された“秋葉原ゼクストリーム 2014.AUTUMN”。第10弾『真紅の戦乙女』の情報など内容盛りだくさん

文：ファイ

　9月7日、秋葉原にて『Z/X -Zillions of enemy X-（以下、ゼクス）』の公式イベント“秋葉原ゼクストリーム 2014.AUTUMN”が開催された。この記事では、実際のプレイヤーの投票によってこの先のストーリーが決まる“英雄達の戦記”の行方や、プレイヤーにとっても非常に気になる“下半期展開発表会”の模様を中心にお届けする。

■会場を拡大しても満員となるほど多くのプレイヤーがイベントに参加

　今回の“ゼクストリーム”では、前回から会場のフロアを拡大し寄り多くのプレイヤーが収容できるようになった。『ゼクス』には優勝者を決める競技性の高い大会は公式大会では開催されず、好きな時間にランブル形式のイベントに参加することができるという特徴がある。

　それでも多くの席が常にプレイヤーの対戦で使用され、初心者講習会も多くの人が参加していることから、新規ユーザーが増え続けているのがわかる。今回は特に、異例のコラボとなったEXパック『回転むてん丸』をきっかけに『ゼクス』に触れてみたプレイヤーが多くいたように感じた。

　今回のメインは次のストーリーをプレイヤー自身が決める“英雄達の戦記”の第6章。第1話の関東編は上柚木綾瀬とその宿敵の天使ガムビエルの対決で、プレイヤーは大会参加や物販、キャンペーンなどで入手できる“運命の欠片”を綾瀬かガムビエルのどちらかに投票する。

　そして、締切時にどちらが多く得票したかでこの先のゼクスのストーリーが決まるという仕組みだ。どのようにストーリーが続くのかは最後の展開発表会で発表されることになっており、プレイヤーたちはストーリーの続きを予想しながら思い思いに投票をしていた。

　1階の会場では『ゼクス』のTCG以外のグッズも展示。とうとう発売となる『ソードスナイパーリゲル 1/8スケールフィギュア』や“浮き輪に座って何かを食べるちびキャラ”の『ちょこると』も展示されていた。

　また、“等身大”のリゲルやローレンシウム（の頭部）も展示され、多くのユーザーがスマホで撮影を行っていた。リゲルは1/8スケールフィギュアをそのまま拡大したデザインになっており迫力満点。一方、ローレンシウムは全身を等身大にしてしまうと数十メートルの高さが必要になるというなということをしっかりと実感できた。

■怒濤の新情報“下半期展開発表会”で、来年2月までのロードマップが公開

　イベントの最後は“下半期展開発表会”が、声優の遠藤ゆりかさんと金元寿子さんを迎えて行われた。遠藤さんはアニメ『Z/X IGNITION』のオリジナルキャラクター御影藍那役を、金元さんは倉敷世羅役を担当している。ちなみに金元さんは4回目となる“秋葉原ゼクストリーム”の全てで登壇しており、皆勤賞は今回も継続中だ。

　まずは公認店舗での大会で優勝すると投票権を得ることができる“英雄達の軌跡”第3章で展開されていた、新キャラクター“蝶ヶ崎ほのめ”のパートナーとなるゼクスの発表から。3人の中から選ばれたのは《妙声鳥 迦陵頻伽（みょうせいちょう かりょうびんが）》で、中間発表の勢いをそのままにパートナーゼクスに決定した。

　そして新キャラクター“蝶ヶ崎ほのめ”の声は、アニメが終わって寂しいと語っていた遠藤ゆかりさんに決定したことも発表。これまではビジュアルしかなかったが、今後は遠藤さんの声が付き、どのようなキャラクターになっていくのかが非常に楽しみだ。

　続いては第10弾『真紅の戦乙女』の情報。ブースターパックの発売は10月23日となり、メインビジュアルは《獅子島・L・七尾》と《斬魔真紅剣 シンクロトロン》となる。アルタ―フォースがさらに進化して収録されるとのことだ。

　あわせて第10弾発売記念キャンペーンの開催も告知され、人気キャラのソリトゥスのPRカード全5種類が配布されることになった。ソリトゥスは本来ディアボロスだが、黒以外のゼクスは種族が変更されている点にも注目しだい。

　さらにソリトゥスは12月18日発売のスターターデッキ『孤高の反逆者』で新規能力を持ったSRとして収録されることも発表された。従来2種類のスターターデッキが同時に発売されていたが、今回からは直前に配布されるフリーカード冊子と同じ色のデッキ1種類となる。

　この理由は新たな発売サイクルになるためで、3ヶ月を1サイクルとして“フリーカード冊子配布”、“フリーカード冊子と同じ色のスターターデッキの発売”、“ブースターパックの発売”を毎月繰り返すことになる。フリーカード冊子で始めたプレイヤーはそのまま次のスターターデッキを購入することで、デッキの強化をすることができるため、これまで以上に新規ユーザーはゼクスを始めやすくなるだろう。

　また、その次のサイクルで配布されるフリーカード冊子は “一つ前のフリーカード冊子と片方は同じ色”になることも発表。どの時点で始めたとしても直前のスターターデッキはその次のフリーカード冊子やスターターと片方の色が共通になるため、デッキを作りやすくなる。そして新規ユーザーは1年間かけてじっくりと全ての色に触れていくという流れになる。

　『回転むてん丸』とのコラボでも注目されたEXパックは『日本一ソフトウェア2』が発売されることも発表。収録数は50種類と少なくなったが、前作の『日本一ソフトウェア』から20種類のカードが再録。イグニッション久保田プロデューサーは「だいたい皆さんが思っているカードが再録されます」との言葉もあり、この弾だけでもデッキが組めるようになっているとのこと。

　続いては“秋葉原ゼクストリーム 2015.SPRING”の開催は2月22日（日）に決定と発表された。2月でもSPRINGなのは「冬だとなんか年末みたいじゃないですか」という理由だからだそうだ。ちなみに、この日は蝶ヶ崎ほのめの誕生日でもあるとのこと。

　本編のストーリーからは少し違ったIFの世界を楽しめるドラマCDもゼクスを楽しむ一つとして展開していくことになった。“秋葉原ゼクストリーム 2014.AUTUMN”で発売されたドラマCD第1弾『超鋼神器ローレンシウム』を皮切りに、第2弾は竜の巫女たちが登場する『竜の巫女プロダクション（仮）』、第3弾は公式サイトで人気のコーナー“ソトゥミサ放送局”の拡大版『すごいソトゥミサ放送局（仮）』になると発表された。

　あわせて第2弾のドラマCDのキャストが発表され、メイラル役に佐倉綾音さん、ユイ役に州崎綾さん、ニノ役に西明日香さん、バルハラ役に早見沙織さん、クシュル役に今井麻美さんとなる。ドラマCDではさらに竜の巫女役の桑島法子さんが加わる豪華なものとなる。

　最後にとうとう“英雄達の戦記”第6章第1話関東編の結果発表。綾瀬が勝利した場合は“ガムビエルがエンジェル／ディアボロス”に、ガムビエルが勝利した場合は“綾瀬がディアボロス”になるということが発表された。

　会場のプレイヤーたちが見守る中で発表された結果は、綾瀬が見事に勝利！ 『ゼクス』主人公の一人という格を見せつけた形となった。今後、ガムビエルがエンジェル／ディアボロスとして登場することになったので楽しみに待っていよう。

　こうして“秋葉原ゼクストリーム 2014.AUTUMN”の幕は閉じた。『ゼクス』は物語が進んでいく瞬間をライブで楽しむことができる。今からでもしっかり楽しめるので興味のある人は、まずは無料で配布されているフリーカード冊子を手に取ってみてはいかがだろうか。今後も電撃オンラインでは『ゼクス』の最新情報をお届けしていく予定なので楽しみにしていて欲しい。

(C)BROCCOLI / Nippon Ichi Software, Inc.

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