2014年9月18日(木)
本日9月18日、“東京ゲームショウ2014”の開催にあわせ、近隣会場にて日本マイクロソフトによる『SCALEBOUND(スケイルバウンド)』のメディア向けプレゼンが行われた。
『スケイルバウンド』は、プラチナゲームズの制作による完全新作。今年6月に開催された“Electronic Entertainment Expo(E3) 2014”にてトレーラー動画とともに発表されたが、“青年が巨大なモンスターと戦う”というビジュアル以外は多くが謎に包まれている。
●『スケイルバウンド』E3 2014トレーラー動画
プレゼンを行ったのは、プラチナゲームズの稲葉敦志氏と神谷英樹氏、日本マイクロソフトのジョーン・ピエール・ケラムス氏。とは言え、現状において公開できる情報はごく限られているとのことで、簡単な質疑応答が行われるに留まった。
▲左からケラムス氏、稲葉氏、神谷氏。 |
本作はプラチナゲームズとマイクロソフトのパートナーシップ提携のもとで作られており、マイクロソフトが有するゲームスタジオのリーダー級スタッフからサポートを受ける形で、プラチナゲームズ主導にて開発が進行している。開発規模としては、AAAクラスのタイトルに匹敵するレベルのようだ。なお、エンジンにはUnreal Engine 4が用いられている。
実機映像を披露する時期についてはマイクロソフトの戦略的な部分が大きく、プラチナゲームズ側からはコメント不可とのこと。ただし、現場では製作陣自身が自賛してしまうほどのものが日々作られているという。発売時期についても名言できないものの、稲葉氏からは“それほど遠くない日”が理想であると語られた。
プラチナゲームズ開発のゲームと言えば、『ベヨネッタ』に代表されるマップクリア型のスピーディな三人称アクションゲームがまず思い浮かぶ。しかし『スケイルバウンド』はそれらと異なるベクトルで制作されており、多様な遊び方でアプローチできる類例のないゲームとなっているという。また、『ベヨネッタ』のようなゲームだとユーザーは“動的なゲームが得意な人”に絞られがちだが、本作では導入の裾野を広げるような設計になっているらしい。
グラフィックに関しても非常に重要視しており、今までのプラチナゲームズ製タイトルとは一味違った“絵作り”になっている模様だ。
神谷氏によると、本作の芯となる部分は“巨大な怪物同士の激しいバトル”にあるという。制作現場ではどのように迫力を演出するか、そこへプレイヤーがどのように干渉するかに注力しており、“満足できる形”に近づきつつあるという。また、ドラゴンと人間の“絆”も、ゲームシステムに関する重要なファクタとして存在するようだ。
Xbox One専用タイトルとしては『Kinect』や『Xbox SmartGlass』などへの対応も気になるところだが、それについては“興味がある”に留まり、基礎的な部分が完成してから付与するか検討したいという旨が語られた。
“E3 2014”用のトレーラー動画で見られるさまざまな要素は、そのすべてがゲーム性に直結しているらしい。神谷氏はこのトレーラー動画の製作にあたり、フレーム単位で描写を調整するほどこだわっていたという。動画をじっくりと見れば、本作の概要が見えてくるかも知れない。
近未来的な舞台背景のゲームが多いプラチナゲームズだが、『スケイルバウンド』の背景は独自色こそ強いが“剣と魔法”のファンタジー的なもの。神谷氏によると、最初からファンタジー作品を目指したのではなく、“やりたいもの”を追求した結果としてファンタジー的な世界へ行き着いたという。また同氏は学生時代に『ソーサリアン』や『ハイドライド3』に親しんでいたためファンタジー世界になじみ深かったとのこと。特に『ソーサリアン』のシナリオ“消えた王様の杖”におけるボス・ヒドラは印象が強く、トレーラー動画の最後に登場した多頭の怪物は、意識的ではないが影響を受けた可能性があるようだ。
つねに“新しい刺激”を目指し続け、最新ハードとマイクロソフトの強力な支援によってさらなる新世界を表現しようとしてるプラチナゲームズ。はたして『スケイルバウンド』とはどのようなゲームになるのか、今後の発表に注目してほしい。
■東京ゲームショウ2014 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2014年9月18日~19日 各日10:00~17:00
一般公開日……2014年9月20日~21日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料
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