2014年9月19日(金)
9月18日より千葉・幕張メッセで開催されている“東京ゲームショウ2014”。会場内のロジクールブースではゲーミングキーボードの新製品として『G910 RGB MECHANICAL GAMING KEYBOAD』の発表会が行われた。
発売日は今秋以降発売予定、予定価格はオープンプライスで直販価格は2万185円(税抜)。位置づけは従来のロジクール『G710』を超える、競技性のあるゲームプレイを想定したハイエンドモデルとなる。
▲本日発表された新製品『G910 RGB MECHANICAL GAMING KEYBOAD』。 |
『G910』は開発テーマに「勝利の方程式」を掲げ、契約した世界各国のプロゲーマーから勝つために必要な機能とデザインをフィードバックし、開発までに2年間かかったという。数多くの特徴がある『G910』だが、今回の発表では大きな柱として3つの特徴を大きくクローズアップして紹介された。
ひとつ目は、従来のキーボードと比較して最大25%の高速キー入力を実現した新開発のキースイッチ“ROMER-G メカニカルキー”を搭載する。
25%のキー入力高速化を達成した主な要因は、キースイッチのアクチュエーションポイントの最適化によるもの。アクチュエーションポイントとは、キーを押し込んでスイッチが反応する作用点のこと。
このアクチュエーションポイントが短いほどキー反応は早くなるが、短すぎると触れただけで反応する「自爆キーボード」になってしまう。『G910』はアクチュエーションポイントを1.5ミリ、押下圧45グラムに設定されている。
▲『G910』のアクチュエーションポイントまでのストローク距離は1.5ミリで、このストロークが誤作動なく操作できる「極限の薄さ」だという。 |
▲“ROMER-G メカニカルキー”はオムロンとの共同開発で完成した。従来のメカニカルスイッチより40%も耐久力が強く、7000万回の押下試験でも壊れなかった。 |
▲キートップにファセットと呼ばれる鋭い傾斜を設けた“ファセットキーキャップ”を新採用。ファセットの傾斜が指の食い付きや安定度を高め、力を入れにくい小指でもキー押下できる。 |
2つめの特徴は“RGBイルミネーションキー”。RGBという名称があるとおりバックライト調光は1680万色に調節が可能だ。単純な“光りモノ機能”だけではなく、各キーごとに色設定できる点がポイントだ。移動に使うWASDキーや利用頻度の高いキーのバックライトを変更して視認性を高める“機能性”のあるイルミネーションであるのが特徴だ。
バックライト設定は専用のソフトウエアから行なう。カラー設定のほかバックライトの点滅パターンも複数用意する。デモ操作では通常のバックライトを赤にして、キーを押した時に別の色に発光させるなど、様々な発光パターンを実演した。
3つめはiOS/Androidスマホをキーボードのサブ画面として利用できる“ARXコントロール”(アークスコントロールと読む)だ。従来にも『G15』などサブ画面をもつキーボードがあり、『G910』では高解像度でタッチ操作にも対応するスマホをサブ画面にできることで、より機能性を高めている。
スマホがサブ画面として扱える“ARXコントロール”。HPや所持金、装備データといったゲーム上の情報表示や、キーボードのキープロファイルの変更などが行える。また、CPU使用率などデスクトップガジェット的な表示も標準機能として持つ。
“RGBイルミネーションキー”と“ARXコントロール”はパブリッシャー向けにSDKが公開される。HPが減少したらバックライトを赤く点滅させるなど、ゲームに合わせた表示内容や操作系の登場が期待できる。
高速入力に対応することを掲げる『G910』のポテンシャルを実際に照明するため、プロゲーマーのSTANSMITHさんによるFPSゲーム『スペシャルフォース2』のデモプレイが行われた。STANSMITHさんは“横移動→エイムを合わせ→ヘッドショット→再び隠れる”という一連の高速動作を何回もミスなく入力し、『G910』の勝てるキーボードという実力を見せつけた。
▲プロゲーマーのSTANSMITHさんによる『G910』のデモンストレーション。一連の動作を1秒も掛からず行なうプロのテクニックを『G910』はしっかり支えていた。 |
▲気になる発売日は今秋以降発売予定、予定価格は2万185円(税抜)。 |
発表後、ロジクールブースにて『G910』の実機展示が開始された。“ROMER-G メカニカルキー”の押下感はメカニカルスイッチ特有のカチャカチャ感が少ない軽いうち心地で、夜中でも気兼ねなく遊べそう。ファセットキー独特な窪みも指がしっかりはまり安定感がある。
通常キーはキートップ左右にファセットを設け、動きの激しいWASDキーは上と左右、小指をスライドさせて打つTABキーなどは引っかからないようにキートップ左側のみに設置するなど、キーによってファセットの付け方は異なる。その他、詳細なスペックについては公式サイトを確認して欲しい。
▲キーボード奥側にある水色のパーツが収納式のスマホスタンド。スタンドとしての機能のみで充電はできない。 |