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2014年10月14日(火)

マチ★アソビ Vol.13の『レール ウォーズ』トークショーは愛がたっぷり! 出演声優らが作品を熱く語る

文:ゲゲン

 10月12日、徳島県徳島市で開催された“マチ★アソビ Vol.13”で、TVアニメ『RAIL WARS!(レール ウォーズ)』トークショーが行われた。

 『レール ウォーズ』は、日本国有鉄道が民営化されなかった架空の現代を舞台にした、鉄道公安隊にOJTで配属された高山直人らと鉄道公安隊の活躍を描いた同名小説をアニメ化したもので、2014年7月~9月に放映された。

 出演者は、声優の五十嵐裕美さん(札沼まり役)、加隈亜衣さん(犬、七尾美穂役)で、司会進行はスタジオマウス代表取締役社長・納谷僚介さんが務めた。

『レール ウォーズ』トークショー

 イベントは、第3話「カッコよかったよ」を出演者とともに視聴し、収録時の思い出や各キャラクターについてのフリートークを軸に進んだ。会場のファンとも近距離での交流をしつつ、始終笑いの絶えないイベントとなった。

 作中には多くの車両が登場するが、納谷さんによると北斗星など、実在する多くの車両については本物の車両の音を使っているとのこと。現存しない車両についても極力音を取り寄せ、また、実在しない車両については同系統の車両の進化などをきちんと考えた上で、もっとも近いと思われる車両の音などを組み合わせるなどしていると、音響制作サイドもかなりのこだわりを持って作ったことが明かされた。

 その音についても、ただ単純にリアルな音を乗せればよいというものではなく、アニメとしては“アニメ的な嘘”も盛り込む必要があったりするなど、なかなか伺い知ることのできない貴重な話も語られた。また、当然ながら出演者全員が鉄道にとても詳しいというわけではないが、会場には鉄道に詳しいファンもおり、時折車両のことのついて教えてもらうなど、マチ★アソビの距離感ならではのやりとりも見られた。

『レール ウォーズ』トークショー

 五十嵐さんが演じた札沼まりについては、高校生ながらかなり落ち着いており、恋のライバルが複数登場するアニメにおいて、他のヒロインと比べて余裕が見られる、いわゆる正妻のようなポジションにいる。当初は明るく元気な感じで考えていたそうだが、ディレクションもあり、あえてこのような押さえた演技をしたとのことだ。

 ヒロイン同士の恋の駆け引きについては、マンガやアニメ的にテンプレート化されたものだけではなく、女性陣からするとかなりリアルな部分も含まれているとのことで、一例として札沼があえて鹿島乃亜を名指しするシーンなどが挙げられていた。ただ、一部の部分では女性陣に対して、納谷さんから「乙女心が分かっていない」と指摘が入って会場が笑いに包まれるシーンも見られた。他にも、女性キャラクターのチャームポイントや魅力について、女性ならではの視点で熱く語る場面も見られた。

『レール ウォーズ』トークショー

 続くコーナーは、車内アナウンスでの対決。その前にこぼれ話として、鉄道の車内アナウンスといえば日本全国で似たような独特のものを聞くことになるが、これについて納谷さんがSUPER BELL’’Zの野月貴弘さんに確認したところ、特別な研修などは存在していないとの回答が得られたと話す。しかし、アナウンスなので乗客に聞いてもらう必要があるため、他の乗客の声などに埋もれてしまわないように、クセをつけて話せと言われることはあるとのことだ。

『レール ウォーズ』トークショー

 なお、対決自体は僅差で五十嵐さんが勝利したが、特に賞品などはなかったため、得られたものは名誉のみであった。また、この対決は納谷さんにも飛び火したが、納谷さんの鉄道アナウンスが予想外にうまく、これには会場のファンからも大きな拍手が贈られていた。しかもその流れで、続く関連商品の宣伝も納谷さんが車内アナウンス調で行うなど、司会とは思えない活躍ぶりを見せる。

『レール ウォーズ』トークショー

 最後のコーナーは、サイン入り台本がもらえるジャンケン大会。ここで制作の途中までは、放映時のように台詞をベースにしたサブタイトルではなかったことが明らかになった。プレゼントされた台本は第3話のものだが、台本の段階では「消えた少女」となっていた。時刻表が事件解決のカギになるサスペンスドラマを思わせるタイトルに、西村京太郎さんのサスペンスが好きだと語る五十嵐さんも、これには興奮を隠せない様子だった。

『レール ウォーズ』トークショー

 なお、ジャンケンももちろんそのまま終わるはずがなく、五十嵐さんは「最初はグー」のところで「最初はゆきんこ」のかけ声とともに、親指と人差し指でお金のマークを作る“ゆきんこジャンケン”を提言。途中で「最初はグー」などのフェイントを織り交ぜ会場を翻弄する。最終的に、勝ち残ったファン2名が直接ジャンケンをすることになったが、あいこが5回ほど続く激戦となり、出演者ではないがジャンケンで魅せ、会場をとても盛り上げていた。

『レール ウォーズ』トークショー
『レール ウォーズ』トークショー

 一方、犬の演技が高評価を得た加隈さんは、これにならって「最初はワン」と、犬のお手のようなポーズから始まるジャンケンを行うことになった。

『レール ウォーズ』トークショー
『レール ウォーズ』トークショー

 こうして、出演者と会場が一体となって盛り上がったイベントは、多くのイベントからこのトークショーを選んでくれたファンへのお礼が述べられ、無事に幕を閉じた。

『レール ウォーズ』トークショー

■“マチ★アソビ Vol.13”開催概要
【日時】
ファーストラン:2014年9月27日(土)~10月10日(金)
クライマックスラン:10月11日(土)~12日(日)
※クライマックスランは、台風19号の接近により3日間から2日間の開催へと変更。
【場所】徳島県徳島市
【料金】参加無料(一部有料イベントあり)

(C)豊田 巧/創芸社・ProjectRW!

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