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2014年10月20日(月)

“ペルソナ ミュージック ボックス 2014”をレポート。目黒将司氏のインタビュー&セットリストを掲載

文:ミゲル

 アトラスは2014年10月19日、東京都・品川ステラボールにて“PERSONA MUSIC BOX 2014(ペルソナ ミュージック ボックス 2014)”を開催した。この記事では、その模様とともに、公演後に行った同社サウンドチーム・目黒将司さんへのインタビューをお届けする。

 本イベントは、『ペルソナ』シリーズ関連タイトルのライブイベント。今年は、川村ゆみさん、Lotus Juice(ロータス・ジュース)さん、平田志穂子さんに加え、これまでもミュージックライブを支えてきたDJ WAKAさんがメインキャストとして登場した。

 今までのようなバンドスタイルとは異なり、DJスタイルのライブイベントを意識した造りで行われた今回のライブイベントは、オールスタンディングで実施。約1800人のファンが詰めかけ、会場を熱気で包み込んだ。

PERSONA MUSIC BOX 2014

■Lotus Juiceさんによる『ペルソナ』シリーズ音楽の新しいアプローチ

 ステージは『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス(PQ)』をモチーフにデザインされ、開演直前にはBGMとして流れる『全ての人の魂の詩』が劇場全体をペルソナの世界の引き込む。オープニングで川村ゆみさんと平田志穂子さんが『MAZE OF LIFE』をアッパーに歌い上げると、客席のボルテージは一気にMAXに登りつめた。

 本ライブイベントは、使用楽曲のMIXや演出、構成などをLotus Juiceさんが手掛けたという。それにDJ WAKAさんならではの即興のプレイが加わり、今までとはまた一味違う音楽アピールが施されていた。歌もので構成されたセットリストは、約3時間の中で出演者の歌声を余すところなく満喫できる内容となっている。

PERSONA MUSIC BOX 2014
▲ワイルドに歌いあげる川村ゆみさん。
PERSONA MUSIC BOX 2014
▲客席と『Never More』を合唱し、会場を1つにした平田志穂子さん。
PERSONA MUSIC BOX 2014
▲パワフルなパフォーマンスでステージを盛り上げるLotus Juiceさん。
PERSONA MUSIC BOX 2014
▲バックからライブをコントロールするDJ WAKAさん。

●“PERSONA MUSIC BOX 2014”セットリスト
・01『MAZE OF LIFE』/『PQ』
・02『True Story』/『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)』
・03『Break Out Of...』/『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(P4U2)』
・04『Burn My Dread-Last Battle-』/『ペルソナ3(P3)』
・05『Your Affection』/『ペルソナ4(P4)』
・06『Signs of Love』/『P4』
・07『Pursuing My True Self』/『P4』
・08『key plus words』/TVアニメ『ペルソナ4』(P4A)
・09『Next Chance to Move On』/TVアニメ『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(P4GA)
・10『Dazzling Smille』/『P4GA』
・11『Time To Make History』/『P4G』
・12『When The Moon’s Reaching Out Stars』/『P3』
・13『Burn My Dread』/『P3』
・14『P3 fes』/『ペルソナ3フェス(P3F)』
・15『キミの記憶』/『P3』
・16『Heaven』/『P4』
・17『SNOWFLAKES』/『P4G』
・18『NOW I KNOW』/『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(P4U)』
・19『Best Friends』/『P4U』
・20『Light the Fire Up in the Night “KAGEJIKAN”』/『PQ』
・21『Light the Fire Up in the Night “MAYONAKA”』/『PQ』
・22『Laser Beam』/『PQ』
・23『Mass Destruction』/『P3』
・24『Fate is In Our Hands』/劇場版『ペルソナ3』(P3M)
・25『Never More』/『P4』
・26『changing me』/『PQ』
~アンコール~
・『Today』/『P4U2』
・『Deep Breath Deep Breath ~Lotus Juice Remix~』
・『Reach Out To The Truth』/『P4』

■MCが舞台と客席の距離を縮める

 MCは、Lotus Juiceさんいわく平成のツンデレ・川村さんへの、恒例となった「かわいい~!」コールから始まった。出演者による弾むトークも本ライブイベントの見どころだ。平田さんは、『P4』の久慈川りせのような愛らしいツインテール姿で登場。他出演者も、それぞれ『ペルソナ』シリーズへの愛情を感じられるオリジナルアクセサリーを身に着けていた。

 『PQ』のプレイトークでは、現在2週目をプレイ中というLotus Juiceさんを前に、4つ目の迷宮で足が止まっている川村さんが物陰に隠れてしまうお茶目な一面も。そんな川村さんは、“ごーこんきっさ”で大好きな『P3』の荒垣真次朗とゴールインしたのだとか。なお、平田さんはりせとマリー、Lotus Juiceさんは2回とも千枝とのこと。またトークの中でLotus Juiceさんが風花の物まねを披露すると、イベント中一番の(?)笑いが沸き起こっていた。

PERSONA MUSIC BOX 2014
▲物陰に隠れてしまう川村さんがとってもお茶目。

 残念ながら今回は出演とならなかった目黒さんについて語られた中では、2階席で観覧していた同氏へ、ステージと客席から声援が投げかけられるサプライズが起こった。また、『P4U』や『PQ』の楽曲を手掛ける喜多條敦志さんの話題も。喜多條さんは、優しい好青年な印象ながらも、目黒さんに負けず劣らず“ぐいぐい笑顔で締めてくる”ような難しい曲で攻めてくるのだという。川村さんは、そんな2人の楽曲のライブでの披露を“エクササイズのはずが、いつのまにか世界選手権のボディビルダーとして鍛えられている”と例えて会場の笑いを誘っていた。

 エンディングでは、Lotus Juiceさんから「バンドではなく、DJスタイルのライブであれば、気軽に全国どこでもライブを開催できる。Twitterなどで要望をもらえれば、全国ツアーもありえるかも?」と意味ありげな発言が飛び出した。川村さんがそれを受け、「名古屋も大阪も行きます。こんなもの言ったもの勝ちなんだよ!」と息を巻くシーンも。全国ツアーが実現するか否かは、ファンからの声援に掛かっているかもしれない。

PERSONA MUSIC BOX 2014
PERSONA MUSIC BOX 2014
▲ステージを熱く彩ったダンサーのIzumiさん(写真・左端)とSatch-Aさん(写真・右端)。

■目黒将司さんへ突撃インタビュー!

 ライブイベント終了後、客席から舞台を見守っていた目黒将司さんへお話を伺うことができた。このインタビューを読めば、今後のアトラスサウンドの展開がより楽しみになるはずだ。

PERSONA MUSIC BOX 2014

――今回は久々に、出演者ではなく観客としてご自身の曲によるライブをご覧になっていたことになりますが、いかがでしたか?

目黒将司さん(以下、敬称略):出演者側ですと演奏で気が紛れるのか、あまり気になりませんが、客席で聴くと恥ずかしさがありますね(笑)。自分の作ったトラックがそのまま流れているのを聴いて、「なんで昔はこうやって曲を作ったんだろう」などと考えていました。

――古さを感じさせませんが、『P3』の発売は2006年ですから、もう10年近く前の曲になるのですね。“今ならこういった曲の作り方はしない”などはあるのですか?

目黒:いっぱいありますねぇ……。「ビック・ビートかよ!」なんて心の中でつっこみましたよ(笑)。

※ビックビート:テクノの細分化音楽ジャンルの1つ。バンドサウンドを重視したもので、テクノとロックを融合させたような音楽を表すとされる。

――ご自身の曲がライブという形に昇華されるのを見て、後の作曲に影響をおよぼすことはありますか?

目黒:今日は喜多條の曲と僕の曲を混ぜたセットリストが組まれていましたが、いろいろなバリエーションの組み立て方を聴けて、ロジックを帰ってからメモを取りたくなりましたね。「確かに、こういった流れからこうすると、感情を揺さぶられるから……」といったことについて、今日は考えさせられました。

 生のお客さんの反応から、自分の曲のどういった部分が人の心を揺さぶるのかを見られてよかったですね。演出での作用ももちろんありますが、「こういったメロディの書き方をすると人は沸くんだ」ということがわかって、曲作りの参考になります。“客観的に自分を見ようとする主観”ではなくて、完全な他人の反応を見られたのは大きいです。

――もしかしたら将来、今日のライブから生まれた曲が出来上がるかもしれませんね。

目黒:そうですね。今日はちゃんと飲まずに帰って、メモを取らないと(笑)。

――以前、インタビューで土屋憲一さんは「常に同じラインで戦っていくには、(若い者にも)負けていられない」とおっしゃっていましたが、若手のたくさんの曲を聴かれていかがでしたか?

目黒:僕はもう負けていると思っているので、喜多條に今後を託そうかな、なんて(笑)。

 どちらかというと、僕は「あいつに負けない!」というよりも、サウンドチームの中でも作曲家のいろいろな個性が出たものが聴けるようになればと思っています。

 昔は喜多條も、『ペルソナ』らしい曲を作るために僕の曲を踏襲しようだとか、無理をして考えて曲を作っていたころがあるのです。けれど、『P4U2』の曲を聴いていただいてもわかるように、完全に喜多條らしさが出てきましたよね。

――『PQ』からは特に皆さんの個性が強く出てきたように感じます。

目黒:そうですね。彼らが今後、どんな曲を作るのかが楽しみです。

――そういえば、今日はファンの皆さんからの熱い声援がありましたね。

目黒:もう、ただただ本当に恥ずかしいですよ! 予定ではないですからね。やるなら言ってくださいと(出演者に)言いたいですよ(笑)。手を振る角度とか、家で練習してくるので!

 しかしふと思ったんですが、『ペルソナ』シリーズのライブは家族的な温かさを感じますよね。普通、ライブでお客さんが後ろを振り向いて、客席の制作者に手を振るシーンなんてありませんから。皆が家族みたいな感覚があって、それがうれしいです。

――またライブに出演されるご予定はありますか?

目黒:もちろん! 明日から心を入れ替えてギターの練習をします。爪も伸びて、指の皮も柔らかくなってしまったんですが、一生懸命練習します!!

――楽しみにしています。ありがとうございました!


■ペルソナライブはホームだ!

 前回から1年以上が経ったが、その間を感じさせない、ホームに帰って来たかのような温かさを感じられた本ライブイベント。それは『ペルソナ』シリーズとファンへの愛を感じられる出演者のMCももちろんだが、客席へと訴えかけるような彼らの歌う姿勢が生み出しているような感覚も覚える。

 また今回はクラブ形式ということで、シリーズの音楽への新たな可能性を感じられた。そんなステージを通し、『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(P4D)』への期待も高まりを見せる。個人的には、DJ WAKAさんが手掛ける『ペルソナ』シリーズのリミックス楽曲もじっくり聴いてみたいところ!

 アトラスサウンドチームの手掛ける“魂のこもったメロディ”は、どれもリミックスによってまったく異なる魅力を発揮する。耳に親しんだ楽曲が新たな魅力を開花させる。新曲はもちろん、そういった新しい『ペルソナ』シリーズの音楽の広がりもこれから楽しみにしたい。

PERSONA MUSIC BOX 2014

■“PERSONA MUSIC BOX 2014”開催概要
【開催日】2014年10月19日(日)
【開催時間】開場:16:00、開演:17:00
【会場】東京都・品川ステラボール
【出演者(敬称略)】川村ゆみ、Lotus Juice、平田志穂子、DJ WAKA
【料金】立ち見6,480円(税込)
【主催】キョードー東京
【企画】アトラス
【制作】ローソンHMVエンタテイメント

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