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2014年10月23日(木)

『サイコブレイク』レビュー。クリアはできたけど、真夜中の1人プレイはチャプター4でギブアップ

文:ゴロー

 どうも、ゴローです。本日10月23日に発売されたPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360用ソフト『サイコブレイク』を、ひと足先にプレイ&クリアしたので、その感想をお届けします。

『サイコブレイク』

 今回、ただプレイするだけではアレかなと思い、夜中に部屋を真っ暗にして1人で遊んでみたのですが……まあ無理です(笑)。恐怖で気が狂いそうになり、チャプター4で断念しました。まずは、こちらの様子+αを収めた動画をドウゾ!

●『サイコブレイク』リアクション動画集

 さて、記事でお届けするのはサバイバル要素とやり込み要素についてです。ホラー演出ばかりが注目されている本作ですが、それ以外はどれほど作り込まれているのでしょうか。ちなみに、ホラーに焦点を当てたレビューは以前に2回掲載しているので、よろしければそちらもご覧ください。

・『サイコブレイク』レビュー第1弾

・『サイコブレイク』レビュー第2弾

■残弾数は命の灯。アガニは精神安定剤

 このゲーム、バカ正直に戦っていたら、すぐに弾薬が足りなくなります。強烈な化け物と戦うしかない状況に陥ることもあり、それがわかってからはとにかく先が不安で、銃弾1発すらも使うのをためらうほどでした。比較的弾薬を補給しやすい難易度“CASUAL(カジュアル)”でそう感じたとなると、“SURVIVAL(サバイバル)”でやったらどうなることやら……。

『サイコブレイク』
▲弾薬の入手機会は少なく、弾を撃つたびに魂が削られていくような気分に。使うならせめてヘッドショットで弾の消費を抑えたいところですが、緊張のせいか手が震えて当たりゃしないし。
『サイコブレイク』
▲自分の体の10倍以上もあるとんでもない化け物が! こんな状況で弾薬がなかったら、どうすればいいんですかね。

 『サイコブレイク』では、敵と遭遇するあらゆるシチュエーションにおいて、その場を切り抜ける方法がいくつもあります。クローゼットに隠れてやり過ごす、物音で注意をそらして逃げる、トラップを逆に利用して倒すなどなど。弾薬が貴重であることから、武器を使った攻撃は最終手段にしていました。

 手持ちのアイテムを消費しないで敵を倒す方法に、背後から忍び寄ることで繰り出せる“スニークキル”があります。スニークキルが決まれば一撃で仕留められるので、落ちているビンを投げて敵を誘導したり、ランタンを消して物陰に隠れたりして、チャンスを作っていたことが強く印象に残っています。トラップを逆に利用した時もそうですが、周りを注意深く観察し、倒すための手がかりを発見した時の期待感と、まんまと倒せた時の爽快感はやみつきになりますよ。

『サイコブレイク』
▲巨大な刃が回転するといった大掛かりなトラップも、逆に利用できます。自分が食らったら即死ですが。

 武器においては、“アガニ”と呼ばれるクロスボウが大のお気に入りです。弾(アガニボルト)の効果には凍らせたり、痺れさせたりするものもあり、敵の動きを封じた時の安心感といったらありません。もの凄い勢いで走ってくるヤツもいれば、瞬間的に移動するヤツもいるので、アガニはビビリな自分とっての精神安定剤でした。

 さらにアガニボルトは弾薬と違い、トラップを解体して得たパーツから作れるのもポイントです。アガニボルトが大量にほしいものだから、別に通らなくていいところも、トラップを解体するだけのために身の危険を犯して行っていました。自分で言うのもなんですが、トラップに対する食いつき方は異常でしたね。

 サバイバル要素の総評として、自発的に生きるための工夫をしたくなるゲームデザインは、ホラー演出なしで見てもかなりの完成度かと。手に入る弾薬数のさじ加減といい、トラップやオブジェクトの配置といい、細かい部分もすごく考えて作られている印象です。いろいろと頭を使わないと生き残れない……ゲーム全体のつくりが、そう自分に訴えかけているようでした。

『サイコブレイク』
『サイコブレイク』
『サイコブレイク』

■やり込み要素も充実。ストーリーの真実を知るカギにも!?

 収集アイテムの種類が多く、やり込み要素もバッチリです。中でも、手記、オーディオテープ、新聞などの記録データは、物語の真実を知るための鍵にもなっているような……。ゲームをクリアしたとはいえ、自分の中では謎が残ったままの部分もあり、これらを集めればすべてがつながる予感がします

『サイコブレイク』

 記録データと同じように、謎の大陸の“地図の断片”がフィールドの随所で手に入ります。地図が完成したら何が起こるのか? ある場所で“地図をすべて集めると2つの力になる”とのメッセージが確認できたので、こちらも気になりますね。

 また、収集アイテムと似たような形で、“ロッカーの鍵”を探す楽しみもあります。ロッカーの鍵は、たびたび立ち寄る病棟らしき場所にずらりと並んだ小型ロッカーを開けるためのもの。主に“小さな女人像”を壊すと手に入るようです。

『サイコブレイク』
▲ロッカーのある病棟らしき場所は、鏡を使って行き来できます。そこを管理しているナースは一体?

 どのロッカーを開けるかは選べるのですが、運がいいのか悪いのか、手に入れたのはグリーンジェル(主人公や武器をアップグレードするためのポイント)と弾薬ばかり。これと言ってスゴイものを入手したことがなく、単に自分が当たりを引いていないだけのような気がしてなりません。

 これらの要素は、主人公や武器のアップグレードも含めてクリア後も引き継がれます。なので、最初のプレイでは難易度がもっとも低いCASUAL(カジュアル)で、『サイコブレイク』のストーリーと恐怖を存分に味わっておくといいでしょう。クリア後は周回プレイにうれしい“ご褒美”もあるので、アイテム収集を始めるのはそれからでも遅くはありません。そしてアイテムをコンプリートした次は、ノーミスクリアやタイムアタックなどのハードなやり込みにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

『サイコブレイク』
▲グリーンジェルを消費して、主人公の身体能力、武器の性能、アガニボルトの効果、弾薬やアイテムの最台所持数をアップグレード可能です。目指すはオールMAX!

【オマケ1】個人的“怖かったチャプター”ベスト3

3位:チャプター1
 チェーンソー男から逃れようとする時のハラハラドキドキ感がヤバイ。隠れている時の胃にくる怖さときたら……。

『サイコブレイク』

2位:チャプター9
 フードの男の背後から迫りくる恐怖に、振り向くことすらできず。お願いだから後ろでヒュンヒュンしないで。

『サイコブレイク』

1位:チャプター4
 貞○似の化け物(個人的に苦手)とのご対面で大パニック! 絶対にアカンやつ。

『サイコブレイク』

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