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2014年10月25日(土)

チンコウをモミモミしてチンポウを作る3DS『Oh!ガッチマン』がヤバイと思ったら漫画はさらにやばかった

文:喜一

 ごきげんよう。早速ながら、まずは宣伝から始めたい。10月21日に小学生をターゲットとした新たなゲーム情報誌『デンゲキバズーカ!!』が創刊された。

『デンゲキバズーカ!!』

→『デンゲキバズーカ!!』のマジメで詳しい紹介記事はこちら

 この雑誌、小学生男児をメインターゲットにプラットフォームを問わずあらゆるゲーム情報、あらゆるエンターテインメント情報をお届けしていくという。その魅力をお伝えするべく、電撃オンラインの新人編集である自分は雑誌を読み始めた。

 なるほど。『スマブラ』『MH4G』などの小冊子付録は気合が入っているし、『ブレイブフロンティア』『星のカービィ』『モンスターストライク』『モンスターハンター4G』といったゲーム系のマンガも多数連載されている。個人的には『少年バカボン』のマンガやガンプラ系のコーナーなど、親子で楽しめそうなコンテンツが多いことにも感心した。無論、自分は独身であるが。

 8年前まで、自分は小学生だった。あのころにこういう雑誌があったら自分も買っていたであろうと、やや黄昏(たそがれ)かけたその時、何か違和感をおぼえた。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』

 あれっ?

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲チンポロリーン。

 ゴシゴシ。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲チンポロリーン。

 私は目を疑った。ここは昭和か。平成生まれの自分(20歳)が伝説で聞いたことがある昭和の世界なのか。

 物語の舞台は、未知のエネルギーを秘めた鉱石“珍鉱(チンコウ)”がとれる大きな島だ。そのおかげで大都市にまで発展したという。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲ひどい名前だ。

 そして、主人公は彼だ。先ほど紹介した丸出しなガッチマンは主人公ではなく、父を探す少年・田又間正義(たまたま せいぎ)のパートナー(?)として、物語をひっかき回す存在となる。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲主人公の正義くん。この笑顔にそこはかとない狂気を感じるのは、自分だけだろうか?
『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲警察の前に自分の尻はどうでもいいのだろうか。
『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲鉱石なのに音(声?)が出る衝撃のシーン。
『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲そのベルトにそんな機能があったの!? 唐突すぎて思わず笑いが。

 なんなのだ、これは。困惑する私の前に、さらに驚きの事実が突きつけられる。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲ゲームと連動? 正気か?

 なんと、この『Oh!ガッチマン』(マンガ:ダイナミック太郎先生)はゲームと連動するという。これは『デンゲキバズーカ!!』最大の特徴でもあるが、コミックと連動したニンテンドー3DS用ダウンロードゲームが付録として毎号2本以上付いてくるのだ。

 雑誌にゲームが付くなんて、こんなにうれしいことはない。思えば自分は子どものころ、PSの体験版が付いてくる『電撃PlayStation D』を愛読していた。体験版だけでもあんなにうれしかったのに、完全新作のゲームが遊べるわけだ。これはたまらない。ただ……。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲珍鉱(チンコウ)モミモミで珍宝(チンポウ)を作り出せ、だと。

 いやこれ、ウ〇コだよねと真顔になりつつ、ページ中に飛び交う大量のチンコウとチンポウという言葉。ちょっとチンコウ、チンポウの数を数えたくなってしまうほど繰り返されるチンコウとチンポウ。チンコウ、チンポウ、ちんこう、ちんぽう、チンコウ、チンポウ……いかん、ゲシュタルト崩壊をしてきた。

 そんなこんなで、下ネタ満載ハイテンション系の怪作『Oh!ガッチマン』を遊んだレビューをお届けしよう。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲さすがに誰かに怒られたのか、ゲーム版のガッチマンはいい感じでアレが隠れている。

 というわけで、『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』は、『デンゲキバズーカ!!』で連載されている漫画『Oh!ガッチマン』と連動したアクションゲームだ。12月号パックには『ガッチマンカンチョー』と『飛んで飛んでBoo!』のミニゲームがダウンロードできるコードが収録されている。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲『ガッチマンカンチョー』は敵の背後を取ってカンチョーを決めるアクションゲーム。Xボタンで背景にまぎれて隠れることができ、ゲーム性に深みを与えている。コンボがつながると地味にうれしい。
『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲『飛んで飛んでBoo!』はオナラで空を飛ぶ横スクロールアクション。いかにうまく珍宝(チンポウ)を取るか、コース取りが重要となる。

 正直な印象としては、どちらも意外と硬派なゲーム性を持っていた。漫画が下ネタ的な王道なら、ゲームはシンプル系アクションの王道を貫いている感じで好感が持てる。

 十字ボタン+ほぼワンボタンで遊べるシンプルさと裏腹に、ハイスコアを狙おうとするとしっかりとしたパターンの確立が求められる点も、古きよきアクションゲームという印象だ。漫画同様、いい意味で“昭和の匂い”を感じさせる作りだと言えよう。

 ちなみに先ほど連呼した珍鉱(チンコウ)と珍宝(チンポウ)だが、実はゲームと密接にからんでいる。珍鉱(チンコウ)をモミモミすると珍宝(チンポウ)を作り出すことができ、その珍宝(チンポウ)はゲーム中で便利な効果を得ることができるのだ。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲ミニゲームの後などに手に入る珍鉱(チンコウ)をモミモミして珍宝(チンポウ)を作り出せ! 余談だが、立体視演出に対応しているので、いろいろと生々しい。

 ただ、この珍宝(チンポウ)作りが思いのほか難しい。適当にモミモミしてもクズのようなアイテム(ペラペラ珍宝)ばかりができてしまい、かなりイライラする。

 だが、ここにも仕掛けがあり、特定の時間に遊ぶとヒントが表示されたり、ウラワザコマンドを入力すると便利な珍宝を作ることができたりと、いろいろな遊び心が盛り込まれている。なんだか、見た目だけでバカにしてしまったことを猛省したい。

『Oh!ガッチマン デンゲキバズーカ!! スペシャルゲーム』
▲珍宝(チンポウ)はゲーム中に持ち込み、便利アイテムとして使うことができる。

 個人的には、漫画の流れとゲームが連動している部分におもしろみを感じた。今月号では、カンチョーをすることで人の尻にとりついたケツカッチンという不思議な存在を倒したり、オナラで洞窟を飛んだりするシーンがゲームで再現されていたわけだ。来月号は、どのシーンがゲーム化されるのか予想しながら漫画を読むのも楽しそうだと感じた。少なくとも筆者はそう感じた。

 これを見てプレイしたいと思ったちょっとマニアなアナタは、ぜひ『デンゲキバズーカ!!』創刊号を購入して自身の目で確かめてみてほしい。さらに本誌では、珍宝や敵キャラのアイデアの募集もされているので、子どもと一緒に考えてみるのもよいだろう。無論、筆者に子どもはいないが、子どもがいたら一緒に珍宝(チンポウ)を考えたいと思った。だが、未来の僕の妻(多分いない)がそれを許してくれないかもしれないとも思った。

(C)KADOKAWA CORPORATION 2014

データ

▼『デンゲキバズーカ!! 2014年12月号』
■発行:KADOKAWA
■プロデュース:KADOKAWA アスキー・メディアワークスBC
■発売日:2014年10月21日
■定価:880円(税込)
 
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