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2014年11月7日(金)

Wii U『スマブラ』のamiiboがスゴイ! 戦い方を教え込んでのタッグ戦や8人大乱闘が楽しめる

文:ゴロー

 12月6日発売のWii U用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』は、3DS版にはない多数の要素が収録される。その代表とも言える『amiibo』(今後3DS版にも対応予定)や新モード・ワールドスマッシュを、実際に体験させてもらうことができた。

『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』×amiibo

 『amiibo』は、Wii U GamePadにかざすことで任天堂の特定のタイトルと連動させて遊べるキャラクターフィギュア。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』では、フィギュアプレイヤーとしてゲーム中に参戦させられる。

『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』×amiibo

 そもそもフィギュアプレイヤーとはどういうものなのか? これまでの情報だけではあまりピンとこなかったが、今回の体験で仕組みがわかり、いろいろと可能性も見えてきた。この記事ではフィギュアプレイヤーの詳細や使ってみての感想、そしてワールドスマッシュの体験レポートをお届けする。

【フィギュアプレイヤー】

●世界に1体だけのAIファイターが育てられる

 フィギュアプレイヤーは、言わば人工知能を持った1人のプレイヤー。戦いの中で対戦相手から戦い方を学習していく。たとえば、ひたすらガードを固めるような相手との対戦を重ねたなら、ガードの堅いファイターに育ちやすいと言える。

『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』×amiibo

 行動傾向を真似るだけでなく、レベルやアイテムによっても成長する。レベルは総合的な強さを表し、戦いの経験を積むことで最大50まで上昇。アイテムについては、装備アイテムを与えて攻撃・防御・速度を増減させられる他、“無傷で速度アップ”といった特殊効果が備わるものもある。さらに、3DS版の“キャラ作り”と同様にカスタマイズパーツを手に入れれば必殺ワザもカスタマイズできるため、世界に1体だけのフィギュアプレイヤーに育てられる。

 なお、フィギュアプレイヤーは『amiibo』のほうでデータを管理しているので、保存する前にうっかり電源を落とさないように注意しよう。

●ライバル、パートナー、我が子として

 このように、フィギュアプレイヤーは個性的に成長していくので、お互いを高めあうよきライバルにもなってくれる。実際に最大レベルのものを3体交えて8人同時対戦をしてみたのだが、結構やり慣れている自分でも苦戦した。強さもさることながら通常のファイターに比べて基礎能力が高く、誰もがフィギュアプレイヤーから逃げながら戦うといった展開に。感覚的には、3DS版におけるCPU難易度の“ホンキ度9.0”と同じか、それ以上……かも。

 ある程度まで育ってくれば、友だちのフィギュアプレイヤーと戦わせたり、パートナーにしてタッグ戦をしたり、8人同時対戦をさせてみたりと、遊び方も広がっていく。世界一のフィギュアプレイヤーを決める大会があったら、盛り上がりそうだ。

『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』×amiibo

【ワールドスマッシュ】

●アイテムを駆使した心理戦がアツイ!

 最大4人で遊べる新モードの“ワールドスマッシュ”。Miiを自分のコマとした単なるボードゲームだと軽視していたが、予想以上に奥深い心理戦が楽しめた。

 各自の目的は、最終戦の大乱闘までにいかにしてファイターをたくさん集め、強化できるかになる。マップ上に配置されたマスの種類は、ファイターを獲得できるもの、アイテムが手に入るもの、ファイターを強化できるものなどさまざま。Mii同士が接触すると4人全員参加のバトル(ルールはランダム)に突入し、勝者は敗者からファイターを奪うことができる。

 特筆すべきはアイテム。相手を吹き飛ばす、罠を設置するといったMiiを妨害できるものがあり、一部は使ったかどうかすら相手にわからない。使える場所も決まっていて、マップで使えるものもあれば、接触時に発生するバトルで使えるもの、もしくは両方で使えるものもある。それらのアイテムを、状況を見極め、どのタイミングで何を使うかという駆け引きが、プレイしていて非常にアツイと感じた。ワールドスマッシュは全員が毎ターン同時にルーレットを回し、制限時間内なら好きなタイミングでコマを動かせるルールのため、相手を狙って動くなどして自由に行動できるのもポイントだ。

 アイテム以外にも、突然マップ上に特定のキャラクターが登場するとともにイベントが起こり、状況が一変することもしばしば。心理戦のもとになる要素はここでは語りきれないほど多くあった。こうした駆け引きがあっての最終戦は、実力云々ではくつがえせないほど差ができるケースも。Mii同士の接触で起こるバトルもバラエティに富んでいて、パーティーゲームとしてよくできている印象だ。

(C) 2014 Nintendo
Original Game: (C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
Characters: (C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokémon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. / SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / SEGA / CAPCOM CO., LTD. / BANDAI NAMCO Games Inc. / MONOLITHSOFT
※amiiboの画像は開発中のものです。実際の製品とは異なる場合があります。また、製品特性上、個体差が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。

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