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2014年11月13日(木)

『攻殻機動隊』新プロジェクト始動。義体、電脳、光学迷彩が現実世界に!?

文:電撃オンライン

 今年、原作コミックの連載開始から数えて25周年を迎え、2015年には新劇場版が公開される『攻殻機動隊』。本作で描かれるSFのテクノロジーを“リアルに実現しよう”という産学共同プロジェクト“攻殻機動隊 REALIZE PROJECT”が、11月12日にスタートした。

“攻殻機動隊 REALIZE PROJECT”

 11月12日に東京・泉ガーデンギャラリーで行われた“NTTドコモ・ベンチャーズDay”では、“攻殻機動隊 REALIZE PROJECT”に参加する研究者たちが集った。“光学迷彩”、“電脳”、“義体”など、それぞれの研究者が自らの研究領域と『攻殻機動隊』の世界観を比較・分析。熱いトークを展開しながら、プロジェクト実現の可能性を検証した。以下に、トークに参加した研究者たちのコメントを掲載する。

“攻殻機動隊 REALIZE PROJECT”
▲冒頭であいさつを行ったNTTドコモ・ベンチャーズ取締役副社長の秋元信行氏。「この会場で『攻殻』をまだ観たことがない方、本日帰ったらすぐ観ましょう」と述べ、熱烈な『攻殻機動隊』ファンであることをうかがわせた。

●稲見昌彦氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)

 『攻殻機動隊』にヒントを得て光学迷彩を開発しました。『攻殻機動隊』の漫画や映画は繰り返し観ています。『攻殻』に恩返しできればという思いから、このイベントに参加しました。あるSF映画監督は、95%のリアルに5%の空想を加えるとよい作品ができると言いました。我々はその5%をリアルにできるよう、引き続き頑張っていきます。


●藤井直敬氏(理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム チームリーダー/ハコスコ代表取締役)

 テクノロジーの進歩の観点のみでなく、攻殻の世界が実現したら平和な社会は保てるのか? 世界がどう変わるのかかを考えながらテクノロジーに寄り添っていきたい。『攻殻機動隊』もそうやって読むとおもしろい。


●梶田秀司氏(産業技術総合研究所 知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループ 主任研究員)

 まだまだ攻殻の世界は現実的ではない、その溝を埋めるために日々のたうち回っています。応援よろしくお願いいたします。


●遠藤諭氏(角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員)

 情報と分析では答えが出ない問題を解決するのは、エンタメの跳躍力だと考えており、今回のREALIZE PROJECTは正にそれだと思っています。

“攻殻機動隊 REALIZE PROJECT” “攻殻機動隊 REALIZE PROJECT”

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