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2014年11月21日(金)

『クロスサマナー』ファン代表声優が制作チームに気になることを根掘り葉掘り聞く!

文:電撃オンライン

 みなさんこんにちは。声優の加藤さやかです! 『クロスサマナー』のサービス開始から2カ月以上が経過しましたね。懐かしいドット絵と新しいシステムが融合した本作、お楽しみいただいているでしょうか。

 さて今回は、制作チームの方たちとお話をさせていただくことになりました。プレイヤーを代表して、聞いてみたいと思っていたことをぜーんぶ聞いてきちゃいます! どうぞお付き合いください。

『クロスサマナー』
▲今回の参加メンバー。左からマーケティングの柴田さん、サウンドの三浦さん、わたし加藤さやか、そしてエフェクトアーティストの池田さんです。

⇒『クロスサマナー』攻略wikiはこちら

■クロスサマナーサミットが緊急開催!

加藤(以下、――)サービス開始から2カ月経ちましたね。現在の手応えはいかがでしょうか。

柴田さん(以下敬称略):その前に、プレイヤー目線での感想を聞かせてもらえますか?

――はい! 映像がすごくキレイで、たくさん動くことに圧倒されました。それにキャラクターがたくさんいるのが楽しいです。かわいい女の子も、それにイケメンも多いですし(笑)。これからどうなるのか、ワクワクしています!

柴田:なるほど! 楽しんでいただけて何よりです。ただ本作は、実は“難産で未熟児”だったんです。

池田さん(以下敬称略):そうですね。たしかに“未熟児”だと思います。現在、ユーザーのみなさんの意見を取り入れて、どんどん改良している最中です。

三浦さん(以下敬称略):サウンド目線の感触は、運営側と少し違います。事前登録のころから、サウンドを変わらず支持していただいているので、とてもありがたいと思っています。

――『クロスサマナー』って、どうやって企画が立ち上がったのですか?

池田:本作は、社内コンペで選ばれた企画だったんです。私もそのコンペに立ち会いましたが、他の企画よりも完成度が頭一つ抜きんでていましたよ。

――コンペですか! なんだかすごいですね……。ところで、なぜキャラクターがドット絵で描かれているのが、なんだか懐かしいようで、斬新でもありますね。

池田:ドットには独特の温かみがありますよね。私自身、ゲーム業界に入ったころ、3年くらいドット絵を描いていたんです。ですから、この企画にアサインされた当初は、感慨深いものがありました。

『クロスサマナー』
▲スルスル動くので、最初はドット絵だってわかりませんでした。すごいですよね!

――最近は、ものすごくきれいなCGの映像も多いですけど……。

池田:ええ。確かに多いですよね。多くて、ちょっと食傷気味のプレイヤーさんもたくさんいると思います。その中で、自分たちも美麗なCGの絵で勝負をしたとしても、砂漠の中で砂を売るような感じになってしまうと思いました。

――そこで、ドット絵だったんですね。私、ファミコン世代ではないのですけど、すごく気に入っています。かわいいですよね。キャラクターをドットで1体描くのにどれくらい時間がかかりますか?

池田:描き手によるのですけど……剣士など動きが多いキャラクターですと、1週間から2週間かかっているものもあります。

――キャラクターはいっぱいいるのに、そんなに時間をかけてくださっているんですね……。それと、どのキャラもヌルヌル動きますね!

池田:そう言っていただけるとすごく嬉しいです。実は本作に登場するアニメーションの種類って、実はそう多くないんです。コマ数を増やして滑らかに見せる方法もあるのですけど、そうすると容量が大きくなり、ロード時間が長くなってしまいます。プレイヤーさんに余計なストレスがかかってしまいますから、厳選して必要最低限のバリエーションにとどめています。組み合わせを変えたり、残像をつけるなどして、工夫しています。

――実は私、ララちゃんが好きなので、今後もっと活躍させていただけると嬉しいです!

柴田:今のところ、ドット絵もアニメーションもないキャラじゃないですか(笑)。

池田:上にお願いしてみます(笑)。

『クロスサマナー』
▲直接お願いできたので、これからララちゃんが活躍する場は増えるでしょうか。期待しちゃいます!

柴田:キャラクターも含め、スタッフを増強して改善しているので、その手応えをユーザーさんが手元で感じられるようになるのは……おそらく年末頃じゃないかと思いますよ。

――わお、年末ですね! 楽しみです! 続いてサウンドについてなのですけど、ドット絵が動く独特の世界観ですが、サウンド作りは苦労しましたか?

三浦:グラフィック的に、時代的にはスーファミ末期からプレステ初期の頃を想定しました。スマホはオーディオそのまま流せてしまいますので、あの時代のものをそのまま流すのも不自然ですし、どこで整合性をつけるかなぁというところを考えました。

――音作りも繊細なお仕事なんですね。三浦さんのサウンド作りに影響を与えたゲームミュージックはありますか?

三浦:好きなゲームミュージックはたくさんありますが、一番は個人的に『タクティクスオウガ』です。スーファミでオーケストラが流せるんだ、というところで感動を覚えた記憶があります。自分もゲーム音楽にオーケストラのような音をのせたいなと思うようになりました。『クロスサマナー』の方向性とはちょっとずれていますけど(笑)。

柴田:本作の音楽は、ユーザーさんにかなり支持されていますよね。ユーザーさんが独自にオーケストラバージョンにアレンジしてくれていたり!

三浦:アレンジは、私もやりました。テーマ曲の8bitバージョンを作りましたよ。

柴田:事前登録のときに作ってもらったものですよね。あれ、お願いしたら三浦さんが15分くらいで作ってくれたんですよ!

――えっ!? 15分!?

三浦:それはさすがに大げさですけど(笑)。まあ実は私自身、キャリアのはじめのころにゲームボーイカラーのサウンドを制作していたことがありまして。仕様もだいたい把握していましたから、15分ではないですけど(笑)それなりに手早く作れました。

柴田:ゲーム内で使われていないのがもったいないですね。

『クロスサマナー』
▲かつてドット絵を描いていたという池田さんと、8bitサウンドを作っていたという三浦さん。まさに、『クロスサマナー』にとっての最強のメンバーですね!

■クロサマは年末がおもしろい!

――事前登録といえば、レトロゲームのコマンドを入れるキャンペーンはおもしろかったですね。

柴田:今回の事前登録キャンペーンは、バーグハンバーグバーグさんというWEB企画の会社と一緒に考えました。彼らがファミコンにとても思い入れある方たちだったので、好きなコマンドを入れてくださいと言って、150個選んでもらったんです。その中に「まさかコレを持ってくるとは!」という意外なものもあって、おもしろかったですね。

 逆に「コレが入ってないのか!」という理不尽さもあり、そのあたりも楽しんでいただけたのならよかったです。入力したときに「これ、誰もが最初に入力しちゃう裏技ですよね」みたいなコメントも出ましたね。

池田:作っている人たちもニヤニヤしながら、楽しんで作っていたのも伝わりますね。若い方もけっこう調べてやってくれていたみたいですね。

――はい。私はファミコンを知らないので、調べなければできませんでした。

柴田:そういう世代ですかー。そもそも裏技ってなんのことだかわからないかもしれませんね。若い方には「裏技ってDLCのことですか?」って言われてしまうかもしれませんね(笑)。

『クロスサマナー』
▲衝撃の事前登録キャンペーンでしたよね。ゲームプレイ前から、かなり楽しませていただきました。

――今後の企画にも期待が高まってしまいます。これからの予定を少しだけ教えていただけますか? さっき「年末」というキーワードが聞こえてきましたが……。

柴田:第4章が、年末には出る! ……と言っている人がいます(笑)。それと、年末のタイミングで公式生放送ができたらいいなーと思っています。せっかくだから、見るだけでも楽しい企画ができたらいいなと思っています。

――ありがとうございます、楽しみにしています! では最後に、プレイヤーへのメッセージをお願いします。

池田:『クロスサマナー』のバトルといえば奥技の演出ですが、社内でかなり厳しいチェックをしているので、毎日全力で作っています! 映像演出そのものの品質の加えて、産みの親であるディレクターのこだわりとキャラクターへの愛情を取り入れて、丁寧に作っています。

 現場の苦労話は尽きないのですが(笑)私としては「映像がすごい! かわいい! カッコイイ!」とユーザーの皆さんに言っていただければ、クリエイター冥利に尽きます。自分の子どもを送り出す親の気持ちになって作っていますので、これからも映像演出を見て楽しんでいただければと思っています。新しいシステムも続々と開発中なので、ご期待ください!

三浦:サウンドに関して、ご支持をいただきありがとうございます! 今後も引き続き頑張っていきます。本作はバトルシーンがすごく派手ですよね。順番としては、演出のあとにサウンドを作るのですが「こんなにすごいのが来た! これに負けないように作ろう!」という意識がすごく強いです。演出に負けないような音を作りますので、ご期待ください!

柴田:実は皆様にお願いがあります。先日“目指せ! テラコンボ”というカウンターを設置しました。

『クロスサマナー』
▲こちらが、プレイヤーのコンボ数のカウンターです。どんどん数字が増えていきます!

柴田:プレイヤーさんのコンボ数をカウントしていくのですが、ざっと計算したらテラコンボまで数十年かかるということがわかりまして(笑)。皆さんのコンボ数の合計なので、ご協力をぜひお願いしたいです! そしてテラコンボを達成した暁には、次はナユタコンボをやりましょう! みんなで奇跡を起こしましょう!

『クロスサマナー』
▲楽しくて、時間が経つのがあっという間でした! 柴田さん、三浦さん、池田さん。ありがとうございました!

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■クロスサマナーサミットを終えて

 皆様、制作チームのお話はいかがでしたか? 私自身、お話をうかがいながらも、ゲームを起動して遊びたくなっちゃいました。すごくワクワクしています! 年末にいろいろ起こるということなので、まだ初めていないかたも、今からでも間に合うので、ガンガンプレイして、私たちと一緒に楽しみましょう!

『クロスサマナー』
▲最後は、ポケラボさんのマスコット、ポケロボくんと記念撮影。私、お仕事なのに楽しんじゃっていました(笑)。

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