2014年11月21日(金)
どうも、格闘ゲーム大好きライターのAOです。本日11月21日~24日に、アーケード版『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』“Ver.2.00”のロケテストが実施されています。この記事では、都内・秋葉原Heyでのロケテスト版のレビューと開発者インタビューをお届けします。
今回の“Ver.2.00”へのバージョンアップでは、全キャラクターの調整やシステムのリファイン、家庭版からの新キャラクター(久慈川りせ、足立透、天田乾&コロマル、マリー、マーガレット)の追加も行われました。また、シャドウタイプの一部仕様変更も実施され、よりバトルの幅が広がった印象をうけました。
そんなわけで、ロケテストで“Ver.2.00”をプレイして感じた大きな変更点をピックアップして紹介していきます。
これまでピーキーだったシャドウタイプの性能が今回のバージョンアップで、大きく調整されました。以下は、公式で紹介されていた主な変更点です。
<シャドウタイプの変更点>
・バーストゲージが追加され、リバーサルバーストが使用可能に。
・攻撃力が上昇。
・HP量が個別に変更。
・SPゲージの上昇量などが変更。
<シャドウ暴走>
・バーストゲージが100%の時のみ使用可能に(SPゲージがMAXでなくても使用可能)。
・シャドウ暴走中、相手はリバーサルバースト使用不可。
・シャドウ暴走中のSP消費量が変更。
・SPゲージがMAXの時にシャドウ暴走を行なった場合、ペルソナゲージが全回復するように。
なんといっても、バーストゲージが追加されたことが大きな調整点です! シャドウタイプが他のキャラクターと同様にリバーサルバーストを使用できるようになり、防御面が強化されました。
さらに“シャドウ暴走”の使用条件が“SPゲージ100%消費”から“バーストゲージを消費”になったのも大きな変更点の1つです。シャドウタイプは、初期状態から覚醒SPスキルが使えるため、SPゲージが少しでもあれば“シャドウ暴走→覚醒SPスキル”でお手軽にダメージ与えられるようになったのは便利だと感じました。加えて、シャドウ暴走中に相手がリバーサルバースト使用不可になったので、バ―スト対策用のコンボを考える手間が省けたのも嬉しい点です。
▲シャドウタイプの体力ゲージの下に“バーストアイコン”が追加されています。 |
PS3版『P4U2』の新キャラクターがアーケード版でも使用できるようになりました。それぞれ、PS3版からの変更点があるので、ロケテでわかった部分だけでもザックリとピックアップしていきます!
久慈川りせ |
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<主な変更点>
・Bボタン“ROCK☆YOU”の音符の軌道がボタンホールドで変更できるようになり、破裂時に前進するように変更。
・“テトラカーン”、“マカラカーン”の硬直が短くなり、弾無敵が追加(SB版は打撃無敵)。
・しゃがみBの2段目の攻撃発生まで頭無敵が付加。
従来の“ROCK☆YOU”は音符を縦に2つ配置するアクションでしたが、ボタンをホールド入力(長押し)することで横に音符を配置できるようになりました。2つ目の音符はかなり奥まで配置されるので、奥の1つをわざと残してあとで攻めに使ったりできます。
▲“ROCK☆YOU”の音符が奥まで配置されるように。ボタン長押しをしなければ従来の配置の音符が出せます。 |
▲しゃがみBの対空性能がアップ。今まで相打ちになっていた攻撃も簡単に落とせるようになりました! 画像ではマリーのジャンプC攻撃を迎撃しています。 |
天田乾&コロマル |
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<主な変更点>
・“マッドアサルト”の発生が早くなり、スキが少ない形に変更。
・“メディラマ”に攻撃判定が追加。
・コロマルの退場がDボタン長押しに変更。
・Cボタンを放した時にコロマルが攻撃するように変化(スキルを除く)。
威力は低めですが“メディラマ”でダメージを与えられるようになりました。ヒットすると壁バウンドを誘発するので、画面端ならコンボパーツとして使用可能に!
コロマルの操作に通常Dボタン入力で“コロマルが無敵状態で後転”するというアクションが追加されました。これにより投げや、投げ抜けの入力ミスでコロマルが退場するという事態を防げます。
▲無敵効果を生かして、コロマルへの攻撃を回避する手段としても有効。画面では解かり辛いですが、しっかりとマーガレットのしゃがみAを避けたと断言します! |
マリー |
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<主な変更点>
・立ちCのリーチが大幅に増加。
・“踊レ、堕天使達”、“虚ろな憂いの記憶”の発生が早くなり、SB版は硬直が短縮。
・地上SB版“暴れ悶え”の発生が早くなり、連続技につながりやすい形に変更。
立ちCはペルソナのカグヤが大きく前進するように変更されました。Ver.2.00では基本仕様の変更で“C攻撃の攻撃発生までペルソナ無敵”となったので、強力なけん制技として活用しれくれそうです。
さらに、設置技の“踊レ、堕天使達”“虚ろな憂いの記憶”が発生が早くなりました! 発生が早くなりすぎて、攻撃判定が出る前に相手を通り過ぎてしまうことがあるので、近距離で使う場合は注意が必要となります。
▲設置技が使いやすくなったので、戦略の幅が広がりそうです! |
▲立ちCはカグヤがググっと前に出るようになりました。 |
足立 透 |
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<主な変更点>
・“デビルスマイル”の硬直が短くなり、SB版はしゃがみ状態の相手に当たる形に変更。
・“ビビったぁ?”の後半をスキルでキャンセル可能。
・“マガツマンダラ”後のバステ付加効果が変更、SPスキルでバステを2種類付加させられるように。
また、“ビビったぁ?”のキャンセルは、鳴上の“勇猛果敢”などとは異なり“Aビビッたぁ?”を同じく“Aビビったぁ?”でキャンセルすることができました。“ビビったぁ?”をガードさせた後の読み合いが熱いです!
▲“ビビったぁ?”発動後の選択肢が広がったので、近距離の読み合いが有利に。 |
マーガレット |
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<主な変更点>
・“ゴットハンド”発生までペルソナが無敵に。
・“メディアラハン”発動中、相手の攻撃を耐えられるようになり、相手の攻撃によって回復量が変化するように。
・足払いがボタン長押しで、攻撃発生を遅らせられる形に変更。
今回のバージョンアップで追加された“足払い(ボタン長押し)”は、攻撃のタイミングがずれるので地味ながらもクイックエスケープ対策として有効です。
また“メディアラハン”には、発動した瞬間にアーマー(攻撃を受けても怯まない状態)が付加されるようになりました。アーマー状態の時に受けた攻撃ダメージは回復に変化されます。相手の大技に対する防御手段としても役立ちそうですね。鳴上の“ジオダイン”や足立の“木っ端微塵斬り”に対して使えそう、と思いました。
ちなみに、公式の変更点には書かれていませんが“万物流転”がペルソナのいる場所から発動するようになっていました。新たなコンボパーツとして流用できるかも?
▲“メディアラハン”の変更はかなり熱いです! いろいろと使い方を模索したいです。 |
既存キャラクターのアクションもかなり変更されています! できれば、全キャラクターをガッツリ調べたかったのですが、取材時間が……。とりあえず、鳴上を操作して“SB勇猛果敢”が打撃投げじゃないこと、SBジオが旧Dジオっぽくなったこと、投げから“紫電一閃”がつながったことだけは確認しました!
今回のバージョンアップで気になる点は、やはり大幅な変更点です。その変更点などについて、開発を担当するアークシステムワークスの井口屋タクミ氏、小野夢紀氏にうかがいました。また、『P4U2』のデザインチーフ&ゲームディレクターを務める和田和久氏からのコメントも紹介します。
▲井口屋氏(左)と小野夢紀氏(右)。 |
――ついにロケテストが始まりましたが、意気込みをお聞かせください。
井口屋:家庭用の新キャラクターの追加という形ですが、この機会に大幅な調整をかけたいと、アトラス様に打診しまして許可をいただいたので、今回は大幅な調整をかけさせてもらいました。ユーザーさんにも楽しんでもらえるものを作ったつもりです。ロケテストの結果を受けてさらに『P4U2』に磨きをかけたいと思います。
――今回のバージョンアップのコンセプトを教えてください。
井口屋:まず、家庭用の新キャラクターをアーケードのプレイヤーさんにもお届けしたいという点があります。それに加えて大きなポイントとして、既存のキャラクターを1年近くプレイしているユーザーさんのために、既存キャラクターに調整をかけたいと思いました。
また、当初のシャドウタイプがピーキーな出来だったということで、使用するプレイヤーさんが限られていました。ですが、予想以上にシャドウタイプで遊びたいというユーザーさんからの声が大きかったので、シャドウタイプにも調整を行いました。より遊びやすく、よりいろいろなキャラクターを選びやすくなる『ペルソナ』を目指して作りました。
――調整リスト以外にも、調整点はありますでしょうか?
小野:現時点で公開されている調整リストは、普通にプレイしていてユーザーさんが気づきずらい点を公開した形になります。例えば陽介の“三日月斬り”の着地硬直が短くなった点などです。
――ボコスカアタックがガードされた時の硬直が少なくなっているということですが、どの程度になるのでしょうか。
小野:練習すれば反撃は可能な程度です。今までのボコスカアタックは決死の覚悟をして出す必要がありましたが、もっと気軽に出せるものになりました。なので、中央ではボコスカアタックの崩しも視野に入れた立ち回りができるようにもなっています。これまでよりも積極的に使えるように調整をかけました。
――バトルステータスの混乱にも調整が入ったとのことですが、どのような変化があるのでしょうか。
小野:前のバージョンでは、混乱した時にレバーの入力方向が逆になるので、動けないうえにガードもできないというユーザーさんもいらっしゃいました。今回はテストケースとして、レバーはどちらに入力してもガードできるということにして、キャラクターを自由に動かせなくしています。
井口屋:開発では混乱が解除される瞬間のガードが少し理不尽だという声も挙がっておりまして、ガードに関してはどちらでも可能ということになりました。
――プレイヤーズギルドなどのバージョンアップはありますか?
井口屋:新キャラクターが増えるので、その項目が増えることになります。そして、今回ソロプレイヤーさんへの対応を考えています。代表的なのは勲章システムです。店舗大会の優勝者などに配布している勲章を、ソロプレイヤーさんでも手に入れることができるようになります。“ゴールデンアリーナ”モードをやり込んだプレイヤーさんに、自動的に勲章が配布されるようになる予定です。
さらに、“ゴールデンアリーナ”モード自体にスキルの増強がされます。よりアクロバティックな動き、普通の対戦ではあり得ないパラメータになるスキルなどを追加します。また、期間限定のコースを設けて、定期的に配信できるように考えています。このコースでしか手に入らないスキルなどを実装します。
――最後にロケテストに来てくれるプレイヤーさんに向けて一言お願いします。
和田:今回のバージョンアップのお話をいただいて、どのくらい調整しようか、ということになりました。私から大胆に調整しようと提案し、今すごくいい具合に仕上がっています。既存のプレイヤーさんはかなり新鮮な気持ちでプレイできると思います。
井口屋:まだ調整真っ最中ですが、実際にプレイしてみてると前との違いを体感できると思います。ご意見も広く受け付けておりますので、ロケテストにお越しの際はアンケートフォームへのご記入もよろしくお願いします。ぜひ新しくなった『P4U2』をプレイしてください!
【ロケテスト開催場所】
●秋葉原Hey
東京都千代田区外神田1-10-5 広瀬本社ビル2F
●タイトーステーション大阪日本橋
大阪府大阪市浪速区日本橋4-9-14
●タイトーステーション大須
愛知県名古屋市中区大須3-20-7
●タイトーステーション大宮
埼玉県さいたま市大宮区大門町一丁目1番地
※開始時間は店舗の営業時間により異なります。
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