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2014年12月15日(月)

『黒ウィズ』『白猫』のコロプラってどんな会社? 噂の“遊び心のあるオフィス”とは?

文:そみん

 『白猫プロジェクト』や『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』などで知られるコロプラ。そのオフィスが何やらユニークだという噂を聞いたので、その真偽を確かめるために取材に行って来ました。

“コロプラオフィス取材”

 その噂とは、「社内に芝生がある」、「プールがあって、いつでも入れる」、「会議室が1部屋ずつ違うデザインになっている」、「そこかしこに巨大なクマのぬいぐるみが座っている」、「帆船に乗って冒険できる」などなど。あっても不思議ではないものもありますが、なんだかウソっぽいものもちらほらありますね(笑)。

 なんにせよ、コラプラのオフィス内を見た人が口をそろえて言うのは「あんなに遊び心のあるオフィスは初めて!」という感想。はたして、どんな遊び心が詰まっているのでしょうか?

■21個の4kモニタを独自技術で同期させた大型ディスプレイがお出迎え!

 コロプラのオフィスがある恵比寿ガーデンプレイスタワーの11階に降り立つと、まず目に入るのはエレベーター。そこにはコロプラのマスコットキャラクター“クマ”の姿が描かれており、受付前には『白猫プロジェクト』の“キャトラ”を模したオブジェなどが置かれています。

“コロプラオフィス取材”
▲エレベーターのドアにクマが!
“コロプラオフィス取材”
▲ちなみに7基のうち1基のクマは寝ています。芸が細かい!

 ちなみに“クマ”は、コロプラの代表作である位置ゲー『コロニーな生活』のゲーム内アイテムなのだそうです。企業ロゴはもちろん、コロプラのカジュアルゲームブランド“Kuma the Bear”のロゴなどにも使われています。のちのち、コロプラの社内のいたるところでこのクマさんを目にすることになりました。

“コロプラオフィス取材”
▲クマを模したオブジェ。
“コロプラオフィス取材”
▲こちらは『白猫』のキャトラ。どちらもかわいいですね。

 そして受付を抜けたロビーですが、壁一面が巨大なモニタになっていました! 21台の4kモニタをつなぎあわせていて、その大きさと美しさは圧巻です!

“コロプラオフィス取材”
▲3×7で21台。これらが連動して、なめらかに動きます。

 この21台のモニタで同期をとる技術は、コロプラ社内で独自に開発したものとのこと。実はけっこう難しいことで、これだけ多くのモニタを連動させて1つの映像を出すのは大変らしいです。その甲斐あって、まるで1枚のモニタのようになめらかに見えます。

“コロプラオフィス取材”
▲クマがモニタ内を動き回る場面も。
“コロプラオフィス取材”
▲『白猫』のタウンが映し出されることも。いつかはこんな大画面で『白猫』を遊んでみたいですね!

 ちなみにロビーには、これまでコロプラが受賞してきた賞状やトロフィー、上場の際の記念品なども飾られています。中でも目を引くのが、HAKASEというサーバ機器。

 これはコロプラの『コロニーな生活☆PLUS』(のちに『コロニーな生活』へ名称変更)を支えた初期サーバ機器で、馬場社長が個人で運営していた時代から使われていた、思い出深い一品ということです。

“コロプラオフィス取材”
▲ずらりと並んだ賞状やトロフィー。
“コロプラオフィス取材”
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▲『コロニーな生活☆PLUS』で使われていたサーバ機器“HAKASE”。株式会社コロプラが誕生した瞬間も見届けた貴重なサーバとのこと。

■同じ会議室が1つとして存在しないのはホントだった!

 まず案内されたのは、主に来客との打ち合わせに利用する会議室。その室名は『コロニーな生活』のアイテム名となっています。“目立ち鯛”とか“縁結びの神社”とか、ユニークな名前が多いのは、そういうことだったんですね。

“コロプラオフィス取材”
▲会議室の名前からして特徴的です。

 おもしろいのは名前だけじゃありません。なんと、21室もの会議室に飾られている絵は、1つとして同じデザインの場所がありません。コロプラ社内のデザイナーによって、室名から受けたインスピレーションを生かしたデザインが施されているそうです。

 これは“会議室アートプロジェクト”として、今回の引越しに際して行われたもの。どの会議室を見ても、コロプラのデザイナーさんたちの想いが伝わってきます。

“コロプラオフィス取材”
▲会議室“広大な大地”の室内。非常に広い室内に巨大なアートが描かれています。
“コロプラオフィス取材”
▲会議室“目立ち鯛”の室内には、その名前にふさわしい鯛の絵が!
“コロプラオフィス取材”
▲会議室“光合成の夏”の室内。『ほしの島のにゃんこ』のかわいいにゃんこたちが光合成をしています(笑)。
“コロプラオフィス取材”
▲会議室“ダイエットの流行”の室内。名前を見るだけで気になり、ついつい中を覗き込みたくなります。

 そんな会議室と同じフロアには、“星降る夜空”というコロプラの資料館があります。ここはコロプラ関連グッズなどが展示されたスペースで、特に『コロニーな生活』のファンにとっては感激モノの、コロカ店とのコラボ商品なども展示されていました。

“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲ところ狭しと置かれた『コロニーな生活』関連グッズ。日本の逸品カード“コロカ”や、交通事業者と提携した“乗り物コロカ”なども閲覧できます。
“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲アーケード用のプライズなど、非売品も展示されていました。

■仕事場なのに遊べちゃう!? 開発現場にはおもしろ要素が満載!

 続いて案内していただいたのは、会議室と反対側にある11階の執務エリア。出入り口付近には南国をイメージしたリフレッシュエリアが設置されています。ここで休憩をしたり食事をしたり、時には仕事やミーティングをすることもあるそうです。気分を変えて仕事ができるという理由で、社員に大人気の場所とのことです。

“コロプラオフィス取材”
▲企業スローガンが示すように、日常がより楽しくなるようなオフィスでした。

 まず目を引くのは、6千個以上のボールが敷き詰められたボールプール。軽くて肌ざわりがいいプラスチックらしきボールがいっぱいで、実際に入ってみたところ、少しひんやりする感じで気持ちよかったです。

“コロプラオフィス取材”
▲社内にプールがあるという噂は、ある意味で本当でした!
“コロプラオフィス取材”
▲コロプラの広報さんに被写体になっていただきました。このボールプールは、社内の打ち合わせやランチにもよく使われているとのことです。

 その他、巨大なクマのぬいぐるみがあったり、南国風おしゃれカフェをイメージしたレースカーテン付きのソファースペースがあったりと、普通の会社とはちょっと違う雰囲気のものがたくさん置いてありました。中にはこたつ付きの会議室まであるということで、ちょっとビックリしちゃいました(笑)。

“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”

 続いて、ゲーム開発が行われているフロアを見せてもらいました。出入り口付近にはコミュニケーションスペースが設けられていました。コンセプトは一軒家のリビングとのこと。家に帰って自分の部屋に行く前に必ず立ち寄るリビングのように、自席に行く際に必ず通る場所に、社員同士が集まりコミュニケーションが自然と発生するような仕掛けになっているのです。

“コロプラオフィス取材”
▲20人ほどが座れる映写スペース。プロジェクターを使うことで、大人数での打ち合わせが可能となっています。
“コロプラオフィス取材”
▲室内になぜかブランコ風のイスが。実際に乗って、ブラブラすることもできます。その横には、またもやクマのぬいぐるみがありました。
“コロプラオフィス取材”
▲室内のインテリアの中には、新卒社員が中心になってDIYした本棚やハンガーラックも。社員の手が加わることでオフィスに愛着がわきますね。

 中でも個人的におもしろかったのは、鏡張りの部屋。前だけでなく、側面から見た際の形や動きを把握できるようになっています。剣や銃などの武器も備え付けられているので、デザインの際に便利とのことでした。

“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲壁に用意された武器を持って、鏡張りの部屋へ。こうして、デザインやモーションの参考にするそうです。

 そんな作業スペースの中にある階段を降りると、広大なリフレッシュエリアや社内打ち合わせスペースを備えた“コロプラパーク”にたどりつきます。その広さもさることながら、芝生があったり、木々の中に打ち合わせスペースがあったりと、室内とは思えない不思議な空間になっているところにビックリしました。

“コロプラオフィス取材”
▲屋内の階段を降りると……。
“コロプラオフィス取材”
▲緑が広がる広大なエリアへ!
“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲木々の間に打ち合わせスペースが用意されていることも。“YELLOW”と書かれた部屋に入ると……。
“コロプラオフィス取材”
▲本当に黄色一色! 他にも青一色や赤一色の部屋もあるそうな。こういったデザイン性が高い部屋もおもしろいですね。

 ちなみに、さまざまなゲーム機が置かれたスペースもありました。休憩時間や終業後には、ゲーム大会などが行われていることもあるそうです(笑)。同じゲーム好きとして、親近感がわきますね!

“コロプラオフィス取材”
▲新旧さまざまなゲームハードが用意されています。ファミコンのディスクシステムまであるところに、ガチっぽさを感じました!
“コロプラオフィス取材”
▲会社名をモチーフにしたクッションも用意されています。
“コロプラオフィス取材”
▲こたつやハンモックもあります。

 先程は来客用の会議室を紹介しましたが、ここにある内部用の会議室もなかなかユニーク。六大陸をイメージした会議室の室名には“夜明のトラ”や“白夜のトナカイ”など、各大陸をイメージした動物モチーフにした名前が付けられており、かなりデザイン性が高い場所となっていました。

“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲見るからに野性味があふれるデザインの部屋。イスのデザインもこってますね。
“コロプラオフィス取材”
“コロプラオフィス取材”
▲純白の壁とドレスがまぶしい一室。床のトリコロールカラーなど、ヨーロッパ大陸をイメージした部屋のようです。

 他にも、ダーツに関する機器が一式そろっていたり、マンガや小説、資料などが置かれた図書館のようなスペースがあったりと、とにかく楽しそうな場所だと感じました。そして極めつけは、帆船をイメージしたダイニング兼打ち合わせスペース!

 室内にいきなり船が出てくるので何事かと思いましたが、“皆で同じ方向を向いて、厳しい時代の荒波を乗り越えていこう”という思いを込めているとのことです。

“コロプラオフィス取材”
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 というわけで、「社内に芝生がある」、「プールがあって、いつでも入れる」、「会議室が1部屋ずつ違うデザインになっている」、「そこかしこに巨大なクマのぬいぐるみが座っている」、「帆船に乗って冒険できる」という噂は、どれも間違いではありませんでした。まさか、こんなゲーム会社が日本にあったとは!

 ゲーム開発にはクリエイティブな心を刺激する環境が大事だとは思いましたが、ここまで“遊べるオフィス”は本当に珍しいですね。このような環境で、どんな楽しいゲームが登場するのか楽しみです!


[CHECK]12月15日には『白猫』生放送#2が配信!

 先日配信された#1に続き、『白猫プロジェクト』の公式生放送#2が12月15日の21時から配信されます。前回はユーザープレゼントをかけた高難易度のクエストへのチャレンジや、浅井プロデューサーへの質問コーナーなど、内容盛りだくさんの番組でした。

 #2では『白猫プロジェクト』と『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』の白黒コラボ企画“白猫×黒猫ねこまつりグランプリ2014”の中間発表が実施される予定です。今回もユーザープレゼントがあるようなので、お楽しみに! また、電撃Appでは生放送の内容をまとめる記事を掲載予定です。

⇒生放送まとめ記事はこちら(電撃App)

⇒ニコニコ生放送の視聴はこちら

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