News

2014年12月2日(火)

ソーシャルゲーム協会・JASGAをCESAが吸収合併。ユーザー啓発活動やサポート向上などはCESAが継承

文:皐月誠

 CESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)は、本日12月2日に記者会見を行い、JASGA(一般社団法人ソーシャルゲーム協会)の吸収合併を発表した。合併期日は4月1日。

 JASGAは、“ソーシャルゲームを安心して利用できる環境”の構築を目的に、GREEやDeNAなどソーシャルゲームのプラットフォームを運営する6社が中心となって2012年に設立された団体。ソーシャルゲーム市場にて、自主規制や啓発活動などを行っていた。

 “コンプガチャ”に代表されるような諸問題を解決すべく発足されたJASGAだが、市場の安定化を受けて“一定の役割を果たした”と判断し、今回の合併に踏み切ったとのこと。なお、内部構成の違いや法律的な問題の関係上、現JASGA加入各社のCESAへの移行はそれぞれの意向に委ねられる。

 JASGA自体は消滅するが、啓発活動やカスタマーサポートの向上などはCESAが引き継いで執り行っていくため、今回の吸収は“発展的なもの”であると語られた。モバイル機器の発展やコンソールゲームへの課金&コミュニティ機能の搭載、ブラウザゲームの新たなブーム、アーケードゲームにもWeb連動や基本無料形式が登場するなど、現在は“どこまでがソーシャルゲームで、どこからが普通のゲームなのか”の線引きが非常に難しくなっている。JASGAからこれらを管轄することは難しいが、CESAならそれが可能というわけだ。CESAとしても、若い組織の多いソーシャルゲーム運営会社が参入することは組織体制として利点があるという。

 また、自主規制活動についての引き継ぎは表明されなかったが、これは“各社において確固としたルールやガイドラインが制定され、業界全体での自主規制を制定する必要性が薄れたため”とのことだ。

“CESA”
▲左からCESA・富山竜男氏、バンダイナムコゲームス・鵜之澤伸氏、DeNA・守安功氏、Gree・田中良和氏。

関連サイト